~アヤ北部首都、エル・ディアラ・サンドリア....
オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪
(赤土フラットな星型のアリーナを中心とした正五角形に作られた石造建築の大闘技場の客席を埋め尽くす観衆達がチャントのような大歓声をあげている)
ガヤガヤガヤガヤガヤ
(闘技場の周囲もまた、入場できなかったと思われる観衆達によって埋め尽くされており、彼らに狙いを絞った各種屋台もまた多くの人で賑わっている。また闘技場の背景には、デスタミッタ・ジャマランの黒く壮麗な姿も見える)
オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪
(クレッシェンドな雄叫びから、珍妙な掛け声に発展する謎のチャントが反響する闘技場内の客席は満席であり、その中に行商人らしき二人組の男と「ドボルヘルムのお面」を被った少年、そして一行のオトモと思しきレッドネコ&レッドガルの姿も見える)
ミオン「ハロルド!一緒に参加するミャお!オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪」
ハロルド「恥ずかしいからやだ」はぁ~~~(ドボルヘルムのお面を被った少年が生意気に足を組みながら頬杖をつきながら)
アンソニー「似合っているよ、そのマスク」ふふ(と笑う彼もまた、相変わらず鼻を守るように黒いマフラーを巻いており、乾燥地帯とあってか、自然にそのファションが溶け込んで見える)
ミオン「お前もミャ、アンソニー。まるでメラルーみたいミャ♪そんなにアンソニーのお鼻は魅力的だミョ?おっ、いけない、いけない。オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪」
シリウス「一度、見せてやったらどうだ?この会場にいる獣人達が、こぞってお前の虜になるぞ」オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪(謎のチャントをあげる観衆に混じって、ちらほらとネコ達の姿も見える)
鉄平「カーブーが心配で見に来たはいいものの・・すげぇ盛り上がってるな」オオオオオオオ・・・・
ニャ太郎「チケットを頂戴してきた甲斐がありました」アイ~~~~ッ♪
鉄平「楽しみにしていた観光客の分も楽しもうぜ。それより・・問題の次男坊は、まだ来ていないな」ちらっ
オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪
(五芒星型の一角の客席、見るからにVIPな富裕層達や宮殿の大臣らが腰を下ろす客席の頂点に黒龍から着想を得たと思われる禍々しい玉座が設置されている)
アンソニー「従者の子達だろ?楽しんでいるようで何よりだ。なぁ、ジーク」(彼の前で「普通のガルクっぽく」大人しく座っている蒼きガルクに向かって)
ジークガルム「今日の主役はシオン達だ。まだ出てこないのか?」オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪(に紛れながら、こそっとアンソニー達に向かって話しかける)
ハロルド「勿体つけているのさ。価値が上がれば上がるほど、商売人達も大助かりってわけ」オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪
アンソニー「しかし驚いた。まさか、もうカーブー君のグッズが売られているなんて」ちら(隣で足を組んで座っている小生意気なドボルヘルムのお面を被った少年をチラ見する)
ハロルド「今回の代理人制を宮殿側に認めさせた第一人者だからさ。市民はいつでも市民の味方」はぁ~~~
アンソニー「ジャイアントキリングほど美しいものはないからね。カーブー君は、すでに戦わずにして、アヤの心を掴んだ。さすがだよ」オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪
ミオン「そんなにすごい奴だミョ?」
アンソニー「惹きつけられる狩人的インテンシティ。それが彼の魅力さ」オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪
ハロルド「まったく、こっちに来てもあいつらと鉢合わせなんてな。クソみてぇな因果だよ」やれやれ(とドボルヘルムのお面をポリつきながら)
アンソニー「ラインハルト公の動向も気になるね」ガヤガヤガヤガヤ
シリウス「だが、不用意に接近はできない。あちらさんにも優秀なボディーガードがいる」ちら・・
オオオオオオオ・・・・アイ!アイ!アイ~~~~~ッ♪
(五芒星型の客席、向かって左側の一角エリアでレザーシリーズな細くて白い男が珍妙なチャントを叫んでいる。その隣では同じくレザーシリーズな狐面の護衛の姿も)
ミオン「あっ!!変わったミョ!!」(チャントのことを言っているらしい)
シリウス「騎士団は東部の支援で来ているはずだ。なら狙いはひとつ。囚われたグランドマスターを解放することだろう」ガヤガヤガヤガヤ
アンソニー「その人の代理人がカーブー君・・・そんな彼に代理人を頼まれたシオン・・・う~~~ん・・」
ミオン「グルーミーだ。ミャろ?そんなことより、今の一緒にやりたいミャ~」(隣に座っている地元民らしき乾燥地帯特有のエスニック衣装を着た男がミオンを見る)
市民「またくるさ。タイミングを見逃すなよ」
ミオン「いつくるミャ?」
市民「気分だよ。同調させるのさ。オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪」
ミオン「おじさん、闘技場によく来るミャお?」
市民「まぁな。先王の時代から、このアンガイブ・ゲバトリムでのイベントを逃したことはねぇ」えっへん
ミオン「あんがいぶ・・なんだミャ?」
市民「おいおい。そうか、あんたら他所から来た行商人か」
シリウス「東部からだ。よかったら、歴史を拝聴したい」スッ(手持ちのチップを差し出す)
市民「そうこなくっちゃ。お、くるぞ」オオオ・・・
ミオン「みゅううううう」オオオ・・・
オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪
ミオン「ぎぃ~~っ!!普通のやつだミョ!!」
市民「はははっ。いいか?アンガイブ・ゲバトリムってのは、古代アヤ後で「五稜闘技場」の意味だ。ま、建物とアリーナの形を見りゃ分かるよな」
ハロルド「古来より、狩人及び剣闘士の競技場として使用されてきた、見世物小屋だよ」ふんっ
市民「おっ、坊主。詳しいな。それ以外にも、数多くの決闘裁判や罪人の公開処刑の場として使用されたきたんだ」
アンソニー「星型の意味は、やっぱり禁忌の5?」
市民「そう言う奴もいれば、黄金比を取り入れるためだっていう、インテリ気取りの建築家もいやがる」(闘技場の向こう側に聳える大宮殿を囲う五本の尖塔を見ながら)
ハロルド「星の二角を上向きに置いているのなら、別の信仰だって考えられるぜ」やれやれ
シリウス「ふむ・・・」
市民「四大元素に龍を加えた5つのエレメントをシンボリズムに使っている錬金術師や魔術師もいる。最も、アヤの伝統では、星型の一角を上向きに置き、そこが「龍」となっている」
ミオン「じゃあ、あそこの「偉そうな席」が、龍ミャ?」
市民「そういうことになるわな。いわば、龍の角ってわけだ」
アンソニー「先王は竜信者だったって聞くよね」
市民「ああ。先王時代には、ここを兵士の訓練場やその養成学校としても活用していたんだ。五稜闘技場の5つの角に龍堂を設置する提案もあったらしい」
ハロルド「使者団に媚びを売るためさ。抜け目ない王様だったってこと」ふぅ~~~
市民「ははっ。ちげぇねぇ。だが、その先王のおかげで、今まで均衡を保ってこれたんだ。旧体制に反対していた各地の勢力が送りつけてきた使者達だって、この大観衆に紛れているだろうよ。狙いはひとつ・・」ガヤガヤガヤガヤ
オオオオオオオオオオオ~~・・・・
アイ!アイ!アイ!アイ!アイ~~~~~ッ♪
(大歓声の中、禍々しく黒い玉座に深々と腰を下ろして足を組む、真紅の仰々しいジュストコールを纏ったコズンダの姿が。傍らには同じく赤装束のセフィティスとイェル・ミナ、そして黒いフード付きコートを纏ったカトゥッロの姿も見える)
ミオン「ああん!!今のが一番すごかったミャ」
シリウス「彼と盟友になることか」フッ・・
市民「そういうこと。ここだけの話、使者団のやり方に反対だった連中だって多い。だから新王に賭けてみようっていう人間も大勢いる」
アンソニー「あなたは?」
市民「俺はイデオロギーよりギャンブルさ!デスカーブーに1万ゼニー賭けた」えっへん
ハロルド「マジで?相手は、あのゲ・アゲルゾンだぜ?」
アンソニー「護衛の二人は?」
ハロルド「旧友。えらくなったもんだ」やれやれ
ガヤガヤガヤガヤガヤ
(新王の登場にどよめく観衆達の視線を楽しむように黒い玉座で不敵に微笑んでいるコズンダの傍らでは、厳格な姿勢で警備をしている赤装束の男女の姿が)
市民「一回戦でいきなり上位の暗殺者に当たるとは思えねぇ。デスカーブーはすでにエル・ディアラ・サンドリアだけじゃなく、アヤ中の市民達の英雄だ。弑逆を畏れぬ狂王を相手に「ピン」で挑もうってんだからな。大した度胸だよ。そんな「儲かる奴」を簡単にあの爺さんが殺すと思うか?」
ガヤガヤガヤガヤガヤ
(ちいちゃい翁が一生懸命、隣で屈んでいる上半身裸のパーマ大男に向かって何やら耳打ちをしている)
シリウス「確かにな。まずはそれなりの相手をぶつけて腕を見極めながら、イベントも盛り上げつつ、最後まで勝ち残ったら、高待遇でスカウトする・・・わかりやすいやり方だ」やれやれ
ハロルド「ゲ・アゲルゾンなんざ、馬鹿野郎クソ野郎だ」
ガヤガヤガヤガヤガヤ
(警戒を続けているセフィティスとイェル・ミナ)
ハロルド「あの二人以外はな・・・・」ぼそっ・・
ミオン「ねぇねぇ、おじさん。「ゲバトリム」は闘技場の意味ミャ?」
市民「必ずしもそうじゃない。おっ、そろそろ来るぞ!」
オオオオオオオオオオオ~~・・・・
アイ!アイ!アイ!アイ!アイ~~~~~ッ♪
(ミオンもようやく一緒にチャントをあげる中、星型のそれぞれ五角の入場口より、出場者達がアリーナに登場してくる)
「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights
シオン「すごい歓声ね」オオオオオオオ・・・・アイ!アイ!アイ!アイ!アイ~~~~~ッ♪(まだ狩人衣装ではない白いカフタンを纏った彼女の背後では、手枷を付けられたドボルヘルムの罪人と同じくうつむいている罪人(共にもちろん上半身裸&縞々タイプの囚人ズボン&裸足)を誘導してくる鮮血のチャチャブーフェイクの大男(上半身裸軍パンサスペンダースタイル)の姿も)
カーブー「俺を呼んでるなぁ・・」デスカーブー!!デスカーブー!!
鉄平「この状況をUBUが見たら発狂するぞ」やれやれ
ゲンス・ゴンス「ハンッ。大した人気だな。手でも振ってやったらどうだ?」デスカーブー!!デスカーブー!!
カーブー「ウッス」チャッ・・(手枷な両手を掲げてみる)
デェ~~~~~~ス・・・・・
カアアアアBOOOOOOOOOOOO!!!!
(今日一のチャントが闘技場内に轟く中、赤いベールを顔にかけ、同じく赤い民族衣装を着た双子姉妹が、カーブー達とは別の角より登場してくる)
ゾフィ「あんだよ!面白くねぇ!」カアアアアBOOOOOOOOOOOO!!!!
ユーリィ「・・さすが兄君・・」(別の角より、すごすごと)
ゾフィ「俺達を応援してる野郎はいねぇのけ!?」フンッフンッ!!(客席を)
デェ~~~~~~ス・・・・・
カアアアアBOOOOO!!!!
(に紛れて、こちらに向かってのんきに手を振っている行商人姿の肉まん君)
フェットチーネ「さすが武神様。けど、大会が終わる頃には、このチャントも変わってるはずさ」コクコク(と隣で頷く愛ガルクと共に入場しながら)
アジャリナ「武神がいるか?」ててててて(小走りでフェットチーネの横に並んでくる、なんだかゆめかわな衣装のガジャブー系女子)
フェットチーネ「タフな狩人さ」フッ
オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪
(別の一角からは、声援が自分達に向けられていると勘違いしながらご陽気に手を振っている、例の地方貴族に仕える三銃士の姿が)
フッ・・(フェットチーネに向かって不敵な笑みを見せる、自称、三銃士)
フェットチーネ「やれやれ。それより、あんた、モンスターと一緒に参加するんだろ?」オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪
アジャリナ「ドムはまだネンネね。開幕式の後、戦うか?」ててててて
フェットチーネ「これだけ集まったんだ。開幕戦はあるだろうね」オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪
オオオオオオオ・・・・アイ~~~~ッ♪
(満席の客席を警備しながらこちらに向かって不敵な笑みを浮かべているゴジャランダ)
アジャリナ「・・・・お互いがんばるね」
フェットチーネ「ああ」
こちん
(上からフェットチーネの拳、下からアジャリナのちいちゃい拳がハイタッチを交わす)
To Be Continued
ランキング参加中だミャオ!
皆様方の激アツ一票で応援してくださいミャ♪
次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」
第149話 「俺の名前はアルティメット・ディフェンサー」
7/17(月)0時更新予定
ねぇ、シオン!意気込みをどうぞミャ!
がぁ~んばぁ~りまぁ~す
なんだそりゃミャお 聞いて損したミャ しょうもミャ バカ
ずいぶんじゃない? ま、そんなことより!!
次回も見よう!!読も見よう!!ミャお♪
■あたちのモンハン日記てなぁに?
■あたモン目次録