~エル・ディアラ・サンドリア北、監獄エリア....

あ~~なら、ごにょごにょ!イッイッ!!
(民族衣装を身に纏った女性を見るやいなや、何やら大声で説明しながら向こうに行けとジェスチャーしている鮮血のチャチャブーフェイクの大男。もちろん上半身裸サスペンダー軍パンスタイル)



ゲルハルト「ふぅ~~~~~~~~」(その様子をバラックの陰から監視しながら)


にょっにょっにょっにょっにょっ
(バラック群の極細道を匍匐前進スタイルで抜けてくる山猫族)



泥吉「やはり面会は無理そうですか?」にょにょっ(と監視を続けるゲルハルトの横に)

ゲルハルト「え~ニャらて、こにょよ(可哀想にな、また記録更新だ)」イッイッ!!(とゲンス・ゴンスに追い返され、しょんげりしながら同エリアを後にする女性を目で追いながら)

泥吉「さすがに前日とあって、ピリついていやすね」むぅ~~

ゲルハルト「エ~ニャら、ほっだら、えま~ちて、アニョ(因果さ。例えアヤに逃げてこようとも、過去に犯した罪からは逃れられない)」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ため息と共に切り株タイプの椅子に重い腰を下ろす鮮血のチャチャブーフェイクの大男)


泥吉「できれば族長にも会いてぇですが・・今はまだ耐えるしかないですね」


パパパパパパパパ・・・乙女のトキメキ(特別牢へと繋がる崖下の洞穴より、甲虫類の昆虫が鞘翅を広げながら夕暮れ時の空へ羽ばたいていく)


ゲルハルト「ニャンニャーにょ・・?(てんとう虫・・?)」


パパパパパパパパ・・・(ゲンス・ゴンスもまた、頭上を飛んでいく、てんとう虫の存在を捉えながらも敢えて見てみぬふりをするかのように俯いている)


泥吉「看守長の猟虫です。毎日、族長の牢獄に入って行くんですよ」むぅ~~

ゲルハルト「・・・・・アニャ・ミニャ、えったら、こにょ(看守長が族長を監視させているのだとすれば、さっきのてんとう虫は知的生命体種の可能性もあるな)」ふむ・・

泥吉「ええ。副看守長が族長の代理人を請け負ったことも受けて、警戒している可能性はありやすね。イェル・ミナは?」

ゲルハルト「イ~~ニャ(まだ帰ってこない)」

泥吉「看守同士で殺し合いになるかもしれねぇんだ・・・一緒にはいたくないんだろうが・・・・それにしたって、副看守長は、なぜ族長の代理人を請け負ったんでしょうね?」

ゲルハルト「アニャラニャ(それも因果さ)」フッ

泥吉「ふむ・・・・そうだ。例のモラゴの憤槌ですが、未だエズガダの拠点は突き止められず、逆に伏兵や罠によって、地味に戦力を失っている様子です。宿場の酒場で連中が怒り狂いながら話しているのを聞きやした」

ゲルハルト「エニャらニャ、にょにょ(ナジューブの奴・・やるな)」フフッ

泥吉「このまま静観しますか?」

ゲルハルト「ア~ニャらて、えっだら、ほにょ(おそらくエズガダは、外部に拠点を持つモラゴの連中をすべて都の地下におびき寄せ、時間をかけながら戦力を削っていこうって魂胆だろう)」

泥吉「籠城作戦か・・・現状、彼らにとっては、それが最上の作戦でしょうね」

ゲルハルト「エンだら、ミャ~ニャら、アニャちて、えて、ほっだらこにょ(どうかな。一番の理想は、戦わずしてモラゴを都から追い出すことだ。わざわざ迎撃にでたってことは、エズガダの拠点が発見されそうになったとか、何か特別な危険性を感じたからだろう。あるいは、モラゴの連中が予想以上の戦力を地下に送ってきたかだ)」

泥吉「・・・なるほど・・・それでモラゴの連中も予想以上の打撃を受けた・・・奴等が怒るのも納得がいきやすね」

ゲルハルト「ナニャニャ、アーニャら、ほにょ(次にモラゴの連中が、いつ襲撃をかけるか、調べてくれないか?それが分かれば、下と上から挟撃ができる。仲間を救出するには、エズガダの協力が必要だ。ナジューブの心を掴む必要がある)」

泥吉「サブクエストですね。わかりやした」ザッ

ゲルハルト「アニョ」

泥吉「なにか?」

ゲルハルト「(エ~ニャ、アニャちて、えて(その宿場に、色が白くて細いメガネの男が泊まっているのを見たかい?)」

泥吉「ああ・・キツネ面を付けた女性と一緒に、酒場で見ましたが・・お知り合いで?」

ゲルハルト「エ~~~テニャ、アッダラ、ほにょちて、アニャよ(一応、信頼できる協力者だ。酒場にいたってことは、目的は同じくモラゴの話さ。報告はまだいらないようだな)」フフッ





「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights







8兆8001・・8兆8002・・・10兆とんで10万1・・・


$あたちのモンハン日記
カーブー「10兆とんで1000万3・・・」フンッ!フンッ!(牢獄内で胡散臭すぎる勘定の腕立て伏せをかましている)

デヴィマッツォ「・・・・・・・・・・・・・・」10兆とんで1億2・・(そんな光景を尻目に同じ牢獄内より大人しく壁を背もたれに座りながら、鉄格子越しに見える対面の牢獄を見つめている)

コズマ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」10兆とんでなんだっけ?(鉄格子の向こう側からデヴィマッツォを見つめている)

ヘッジ「やい、デスカーブー!決戦に備えて修行を続けるのは勝手だが、相変わらず数は数えられないようだな!」(こちらも相変わらず、鉄格子の間に、トリプルモヒカンな細っこい頭部を挟み込みながら、真横の牢獄に向かって罵声を飛ばす)

カーブー「しゃらくせえ!!このすっとこどっこいめ!!戦わずして牢獄の犬に成り下がっているてめぇには分からぬ漢の境地なるぞ!!てめぇはいつもどおり、大人しく部屋の隅っこに戻って、ちんまり体育座りスタイルで壁に向かって昔話までもしてやがれ!!このしゃらくせえすっとこどっこいめが!!」フンッ!フンッ!

ヘッジ「ちぇっ・・つれねぇな・・デスカーブー・・・・わかったよ・・」


すごすごすご・・(言われたまま、牢獄の隅に行き、壁に向かって体育座りをするヘッジ)


ヘッジ「今日はどんなお話をすればいいんだ?」(壁に向かいながら)

カーブー「そうよのぉ・・身長が一寸の法師が、武士になるために、お椀に乗ったり、娘さんを助けるために鬼の体内に入ったりして撃退するっていうおとぎ話なんてのはどうだ?」フンッ!フンッ!

ヘッジ「いいねぇ。だいたいあらすじは語られちまったが、それを俺がさらに膨らませればいいのか」

コズマ「・・・・・・・・・・・・・・・・」フフッ・・

デヴィマッツォ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」フッ(彼女が笑ったのを確認してから微笑む)

カーブー「フッ」(仲睦まじい二人のあたたかい気配を感じたのだろう、奴もまた、そのドボルヘルムの表情が「にんまり」する)


ザッザッザッザッザッザッ・・・
(重厚な足音が洞窟内の牢獄エリアに聞こえてくると同時に、囚人達の雑談もまた次第におさまっていく)


カーブー「ゲンス・ゴンスめ・・・野暮な野郎だ」フンッ!フンッ!

ゲンス・ゴンス「・・・・・・・・・・・・・・・」ザッザッザッザッ(ヘッジの牢獄前を通り過ぎていく)

ヘッジ「むかぁ~し、昔、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました・・」ぶつぶつ・・(体育座りのまま壁に向かって)

ゲンス・ゴンス「ああやって盗み聞きされないように予防しているのか?」ザッ(カーブーの牢獄前に立ち塞がる鮮血のチャチャブーフェイクの大男。もちろん上半身裸サスペンダー軍パンスタイルで)

カーブー「久しぶりだな。何しに来た?」フンッ!フンッ!

ゲンス・ゴンス「手助けしないと分かった途端、その態度か。お前をいつまでもここで拘束してもいいんだぞ?」

カーブー「今更バカ!!お前こそ、権力を振るうためにこの危険なダンジョンに入ってきたのか!?そのふっとい傲慢な首、かじりついたろか!!」

ゲンス・ゴンス「小娘を代理人にたてた負け犬の遠吠えか」フッ

デヴィマッツォ「・・・そうなのか?カーブー君」

カーブー「ウッス。俺の代理人っす」フンッ!フンッ!

ゲンス・ゴンス「こいつは自分の保身しか考えない、弱虫野郎だ。この牢獄に閉じ込められている連中と一緒さ。てめぇが誰を雇おうが、このゲンス・・おっと、この俺様が返り討ちにしてやるさ。最も、お前の代理人は、過去にもぶちのめしてやったがな」ハッハッハッハッハッ

デヴィマッツォ「そうなのかい?」

カーブー「ええ。ですが、こいつの目的は別にある。決闘裁判に参加したのは、看守長と正々堂、戦えるからですよ」

デヴィマッツォ「そうか・・勝てば、再び、自分が看守長に・・・」

ゲンス・ゴンス「ほざいてろ、囚人共。そういえば、あんたも代理人がいるそうだな?コズマ・ブリーニ」ちら・・

コズマ「・・・・・・・・・・・・・・」(目を背ける)

ゲンス・ゴンス「ハハッ!明日が楽しみだな」

カーブー「おい待て。明日が開催日なのか?」

ゲンス・ゴンス「おっと。獄中のてめぇらには、教えてなかったな。明日、決闘裁判に参加する他の囚人と一緒に闘技場へ連れて行ってやろう」

カーブー「いきなり戦いをするのか?」

ゲンス・ゴンス「さぁな。大方、明日はルール説明込みの開会式といったところだろう。その初陣を誰が飾るかは知らないが、自分が当たらないことを祈るんだな」

カーブー「あんたもな。プラウズ家の雇われ兵士さん」


ガシャーーーーーーーン!!
(剛腕を鉄格子に叩きつけるゲンス・ゴンス)


ゲンス・ゴンス「貴様もシオン・プラウズも必ず、この俺が殺す。よく覚えておけ」

カーブー「ここにはシュレイドのガーディアンは来れないからな。威勢がいい」フッ

ゲンス・ゴンス「クソがっ!!せいぜい首を洗って待ってろ!!」ザッ

カーブー「じゃあ、タオルと消臭玉ください」

ゲンス・ゴンス「黙ってろ!!」ザッザッザッザッ!!

ヘッジ「このお椀は使える・・そう思った、ちいちゃな法師は、そのお椀に乗って・・」

ゲンス・ゴンス「てめぇも黙ってろ!!」ザッザッザッザッ!!

カーブー「フッ。怒っちゃって。なんてUBUさんだったら言うだろうな」フフッ・・

デヴィマッツォ「カーブー君。辞退するなら、まだ間に合うぞ」

カーブー「何言ってるんすか。同じ牢獄のよしみじゃあないっすか」フンッ!フンッ!

デヴィマッツォ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(隣のヘッジの牢獄を気にかけながら)


ブツブツブツブツブツ・・
(隣からは、まだお話を続けているヘッジの声が)


デヴィマッツォ「決闘裁判に乗じて、目的を果たすためにかい?」こそっ

カーブー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」フンッ!フンッ!

デヴィマッツォ「前に君の面会人が来ただろ?昔、ネコ族の言葉を学んだことがある」こそっ

カーブー「・・・・誤解して欲しくないのは、あなたを利用したわけじゃありません。あなたも助け、自分達の目的も果たす」フンッ!フンッ!

デヴィマッツォ「私も協力する。できることがあったら言ってくれ」こそっ

カーブー「・・・ありがとうございます。まずは明日に備えましょう」


バッ(颯爽と立ち上がるドボルヘルムの囚人)


カーブー「コズマさんも。必ずここから出ましょう」

コズマ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」にこっ

カーブー「よし!そうとなったら、今度は空中回転腹筋腕立てだ!!」


はりゃ~~~って、ちぇりゃああああああ!!
はちょらえ~~って、そいやぁあああああ!!

(飛んでは回って空中で瞬時に腕立て&腹筋、そして片膝着地・・を繰り返すカーブーをあたたかい目で見守るデヴィマッツォとコズマ。隣の牢獄からは、まだヘッジのおとぎ話が続いている)


To Be Continued






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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第147話 「開幕前夜祭」

7/10(月)0時更新予定

ウッス!!今日のおまけのコーナーは、この俺、カーブーがお送りするぜ!!はりゃっ!
狩猟のやめ時も人それぞれあると思うのだが、作者の場合、操竜チャンスの時、討伐しなきゃいけないモンスターに乗って「関係ない方のモンスター」を最後までしっかり攻撃してしまったら、もう頭が疲れているからやめよう・・と思うらしいぞ。おそらくRiseあるあるだと思うのだが、しっかり休むこともまた、ハンターの大事な仕事だ。俺の場合、狩猟中にガッツリ寝てしまったら、乙り覚悟で次の日まで眠り続けるぞ!そんだらば、次回も見よう!!読も見ようぜよ!!


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