こちらつい先日(2022年3月10日)PC / Nintendo Switchにて配信されました「両手いっぱいに芋の花を(開発:Pon Pon Games)」
作者はSwitchのHOMEメニューにあるゲームニュースから同作の情報を知り、Switch版でプレイ。攻略サイトは一切見ずに毎日、ちまちまやりながら、先日、無事にクリア(すべての達成記録もアンロック、クリアタイムは28:34)することができましたので、今日はそのプレイ感想を簡単に
*クリア画像及び、エンディングの詳細内容は本記事では掲載していませんが、まっさらな状態で同作を楽しみたいお方は「こんなしょうもないブログ」見ない方を推奨いたします
それと気になるゲーム内容なのですが、購入前、個人的にも参考にさせていただいた4gamer.net様のレビューが「ほぼ完璧」だと思うので、概要はそちらをご参照くださいそれこれ↓
「両手いっぱいに芋の花を」プレイレポート。ソウルライクの要素を盛り込んだ,画期的なシステムが光る3DダンジョンRPGの新星
https://www.4gamer.net/games/598/G059860/20220309094/
まずソウルライクという言葉から連想されるイメージは所謂「高難易度、死にゲー」だと思うのですが、個人的には、実は攻略のヒントがたくさんあり、丁寧に作られたゲームという印象も抱きます。この要素があまりにも一本道だと、教科書プレイに偏りがちなのかなぁ・・とも
「両手いっぱいに芋の花を」もまた個人的には非常に丁寧に作られた作品という印象を受け、ゲーム内のヒント及びダンジョン探索ゲームの醍醐味でもある「何百回も同じ所に行く」という動作が好きなプレイヤーならば、「ほどよい難易度&ボリューム」に仕上がっていると思います。
独自の戦闘システムも冒頭のチュートリアルプレイでおおよその危険性も含め理解でき、テンポ良くプレイできました。
WIZ同様のアタッカーやらタンクやらヒーラーなんたら、、みたいなシステムなのかな?と思いきや、回復系なしの攻撃的な編成でいけたりも
ですが戦闘のメインテーマはあくまでもガードであり、このある種ストイックな独自のシステムが、ちゃんと可愛らしいキャラクターにもマッチしているのには感服しました。
個人的にゲームシステムと同等に気になったのが、その世界観でした。イメージだけの言葉を羅列して言うならば・・
「現実世界の封建制、荘園制の社会、領有形態を持つ中世チックなヒロイックファンタジーな世界観におけるポストアポカリプスもの」かと(なっがい)
すごく質素、簡素なゲーム画面ではありますが、以上の世界観における感慨深いテーマがありつつ、テンポの良い戦闘システムの反復&レベル上げ周回、プレイヤーのゲームスケジュールを考慮したクリアまでの時間も含め、実に現代的で、コンパクトに印象深い作品に仕上がっていると思いました。クリエイティブかつ商業的にも対応できているという印象もまた
チュートの探索を終えると、自キャラ作成、パーティー編成(三人体制)を行うのですが、WIZ等と同様に主人公達はゲーム内では喋らないので、基本的にストーリーテラーは愛らしく個性的なNPC達が努めてくれます。
ナラティブ要素に関してなのですが、ダンジョン探索ゲームはどうしてもシナリオよりも探索と戦闘に時間を要するものなので、その分、通常のRPGよりは薄いのかなぁ・・という印象を受けました。ですがWIZ同様、さらに長時間プレイして、限界までのレベル上げ、次キャラの育成なども行えば、その時間と努力の分のナラティブが生まれることは間違いないでしょうねそうするとナラティブは自分次第でもあるんですよね...やはりむつかしいテーマです
なんて、おそらくこのゲームの本当の主人公であり、ヒロイン的ストーリーテラーの彼女(モンハンのワールドシリーズでいうところの受付嬢的な役割に近いかと)。常に危険なダンジョンの端っこからプレイヤーを見守りながら、「手も振ってくれる」のです!
この「手を振ってくれる」というのが、個人的にはこのゲームの一番の魅力なんじゃないだろうか?と思えるくらい、キーアクションになっていると思います。
あつ森だってそうじゃないですか。「キュぴぃ~んってやったらキュぴぃ~んで返すのが当たり前のそんな微笑ましい世界観」であるべきなんです。
ましてや、これから「おそろしいダンジョン探索」を任されたプレイヤー達にとって、彼女の「手ぇフリフリ」は、思わず「フフッ」と笑ってしまうほどリラックスさせてくれますたぶん、このちょっとした要素があるのと無いのとではだいぶ印象が異なり、また、このゲームの評価も変わるのではないでしょうか。ゲームに対する意欲向上アクションとしては最高だと思います
特に上画像のダンジョンでの彼女は、明かりに照らされているせいもあり、手を振って動くと、左目がその明かりの影響を受けてウィンクしているようにも見えるのだから、こっちとしては「頑張るしかない」のです
このゲームらしい飾り気のないエンディングもまた、メインテーマを見事に表現しており、ラストカットもすごく印象でした
激しく動くゲームではないので、作者みたいな「もはや眼精疲労気味なゲーマー」にもピッタリ
まったりちまちまプレイしながら、ちゃんとクリアもできて感動できるゲーム
「両手いっぱいに芋の花を」
クリアして良かったなと思う作品のひとつになりました
ザ・おしまい(チーフみたいな感じで)