ムーア「落ちろぉおおおおお!!!!!ズンギャッギャッギャッギャッギャッギャッギャッギャッギャッギャッ!!(空中で悶える黒龍に紅光の弾丸が絶え間なく襲いかかりその巨大な骨身を貫き屠っていく)


ギャアアアアアアアアアアア!!!!
(エリアをも吹き飛ばさん悲痛の鳴動が視点主の全身を突き抜けていく)


背の低い男性同志「こいつも喰らえええええええ!!!」ドオオオオオオン!!(崖上の大砲を発砲させる彼の姿が目に飛び込む)


ダガアアアアアアアアン!!
(その砲弾が見事、黒龍の側頭部にクリティカルヒットし、衝撃により首が傾く)


モーガン「くそったれ!!オーバーヒートだ!!」カルルルルルルル・・・・・シュウウウウ・・・・(ガトリング砲の砲身が空回りをみせながら白煙をあげているのが見える)

ルチア「これでも落ちねぇってのかよ!?」

男性同志「我らに任せろ!!」ダッダッダッダッダッダッ(ヒーローブレイドを掲げ、龍刀【紅蓮】を構えた凛とした女性同志を従えながら崖上を疾走していく二人の英姿が)


たりゃああああああああ!!!!!
(崖上エリアの縁に「垂れ下がる」黒龍の大きな尻尾目掛け、ジャンプ斬りで飛びかかる二人)


ジャキィーーーーーーーーーン!!
(片手剣と太刀による会心の二撃が尻尾を斬り刻む)


男性同志「まだまだぁああああああ!!!!!」



ジャキィーーーーーン!!ジャキィーーーーーン!!
ジャキィーーーーーン!!ジャキィーーーーーン!!
ジャキィーーーーーン!!ジャキィーーーーーン!!

(伝説の剣による連斬はすべて渾身の会心となって黒龍の尻尾をみるみるうちに刻んでいく)



ムーア「いけぇえええええええええ!!!!!」

男性同志「我が盟主に誓って!!!!」


パキャーーーーーーーーン・・・・・・
(最後の一振りを塔のように聳える黒い尻尾に向かって叩きつけると同時に剣身が粉々に砕け散る)


男性同志「我が持久力と同じく早々に燃え尽きたか・・・・だが!!」キラキラキラキラキラ・・・(輝きに満ちた刃の残骸に包まれながら、ゆっくりと後ろへ倒れつつ、右手に握る刀身の欠けた剣を投げ捨てる)


やぁああああああああああ!!!!!
(龍刀【紅蓮】を振り上げ気炎に覆われた凛とした女性同志が、役目を終え、後ろに倒れ込む主とバトンタッチをするように彼の上を飛び越えながら宙に浮かぶ巨大な尻尾に回転しながら斬りかかっていく)



斬!!
(全身全霊の気刃大回転斬りを尻尾に叩きつけ、その勢いのまま地面に叩きつけられる女性同志)



ギャアアアアアアアアアアア!!!!!
(たまらず苦痛の咆哮をあげる黒龍)



シセ「備えろ!!ムーア!!ルチア!!」ギュリッ・・・ジャキィーーーーーン・・!!(素早く弓を引きながら溜めモーションのまま角度を頭上の黒龍に合わせる)

ムーア「突撃準備!!」ガッ!!(右手の大剣を掲げながらシセを顧みる)

シセ「落ちろ」ファッ・・(静かに弓を引く手を放す)



トシューーーーーーーン・・・・・・・
(敏捷き射手より放たれた猟矢は威風を纏いながら上空の宿敵へ鋭く飛翔していく)



ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・」




ザシュッ!!
(黒龍の眉間に剛き飛箭が穿たれる)




ガクン・・(黒龍は眉間に矢を突き刺したまま全身の力が抜けたかのように白目を剥きながら頭部を仰け反らせ倒れ込む)




ドシャアアアアアアアアン!!
(浮力を失った黒龍の巨体が崖前エリアに落下してくる)





とつげぇえええええええええき!!!!!
(視点主は号令の咆哮をあげながら大剣を振り下ろし、視界の目の前で倒れ込んでいる黒龍目掛け一直線に先陣を切っていく)






Recollection No.5_192






うおおおおおおおおおおおおお!!!!
ドドドドドドドドドドドドドド!!!!

(腹這いに悶絶している黒龍目掛け、背後から轟くあまたの同志による怒号と爆走音に背中を押されながら大剣を右構えに全速力で斬りかかっていく)


ルチア「アースラとバーニーの敵を討つぞ!!!!」ドドドドドドドド!!(視界の左後方より既に鬼人化している彼女が両手に片手斧を握りしめながら低姿勢走行で並んでくる)

ムーア「白の盟友達よ!!!!その運命と試練に打ち勝つぞ!!!!
アターーーーーーーーーーーック!!!!!!!



うおおおおおおおおおおおおお!!!!
(地面に顎をついたまま両目を閉じて項垂れている黒龍の姿が間近に見えてくる)



ムーア「やぁあああああああああああ!!!!!!ブオン!!(走り込みながら黒龍の鼻先をしっかり捉えつつ大剣を頭上に振り上げる)


ズシャアアアアアアアッ!!
(力いっぱい振り下ろした白鱗の刃が生々しい鈍い音をたてながら黒い鱗をもつ龍の大きな鼻先へ鈍器のように叩きつけられる)


ムーア「しねぇえええええええええええ!!!!!うおおおおおおおおおお!!!!!(続けざまに大剣を振り上げる視界の両端からは転がり込むように次々と黒龍目掛け各々の得物で各部位へと切り込んでいく白の盟友達の半ば狂気に満ちた猛々たる姿も)


ズシャッ!!ズシャッ!!ズシャッ!!
(狩猟武器である祖龍剣を殺戮のみの意思と共に体ごと何度も何度も黒い鱗へ叩きつける)


ヒョウウウウウウウ・・・・・・
ドワアアアアアアアアアアアアン!!

(息を切らせながらも大剣を振り上げる視界の背後、左右から拡散弾と思しき弾丸が飛翔していき、黒龍の首の両端にヒットするとそれぞれ派手な爆発が起こり、視点主もまたそれに続けと言わんばかりに刀身を振り下ろし、半ばミンチ状に叩き潰されている黒い鱗に斬りかかる)


ムーア「しね・・・!!」うおおおおおおおおおお!!!!(大剣を振り上げ溜めモーションに入る視界の右方向からもまた、近接武器を装着した盟友達が一心不乱に頭部への攻撃を仕掛けている)


しにやがれぇええええええええ!!!!!
(大剣に己の気迫を乗り移らせながら横目で左方向を見ると、鬼人ルチアが叫びながら両手のデュエルトマホークをもって積年の恨みを晴らさんばかりの連撃を浴びせ続けている)


ムーア「そうだ・・・お前は白の同盟に殺される運命なんだ!!!!」ギン!!(溜め完了のエフェクトが視界上を迸っていく)



ダギャアアアアアアアアアン!!
(会心の溜め斬りが黒龍の鼻先に放たれ、その凄絶なヒットストップの重量感もまた手応えと共に激しい振動で揺れ動く視界から伝わってくる)



ムーア「はぁ・・・はぁ・・・・・・・」ふらっ・・(その反動により一歩後退してしまう)



ヒョウウウウウウン・・・・・・・
ドスッドスッドスッドスッドスッ

(視点主が後退するのを待っていたのだろう、大剣を握ったままふらつく視界の頭上から飛来してきた「無数の徹甲榴弾」がジェット機のような飛行機雲の軌跡を描きながら鋭く黒龍の頭部に次々と突き刺さっていく)



バオオオオオオオオオオン!!
(次の瞬間、大爆発と同時に尻もちをつく視点主)



ルチア「起きろ!!確実に仕留めるまで攻撃の手を止めるな!!」ジャキィーーーン!!ジャキィーーーン!!ジャキィーーーン!!ジャキィーーーン!!(双剣乱舞を続けたまま首だけこちらに向けながら叱咤してくる)


ムーア「お父さん・・・・お母さん・・・・!!」ガシッハッ(片膝をついて起き上がりながら悶絶している黒龍を横目に大剣を逆向きに右手で握りしめる)



うおおおおおおおおおお!!
ドガアアアアアアアアアアン!!

(盟友達による猛攻の破壊音が黒龍の各部位から響き渡る中、黒龍頭部の左側面を攻撃している仲間達の間を縫うように進んでいき、依然として閉じられたままの左目の前に立つ)



ムーア「お前は・・・あたちが殺す・・・・」グッ・・・(左手を瞼の隙間に突っ込み、シャッターを持ち上げるように無理やり開かせる)


ギョロッ・・(瞼の狭い隙間より、未だ生命エネルギーを感じる禍々しい邪眼が垣間見え、蛇のような縦に長い瞳孔がこちらを見つめている)


ムーア「はぁ・・・・・はぁ・・・・・・・・」うおおおおおおお!!!!


どうした?
キャロルムーア


ムーア「はぁ・・・・・はぁ・・・・・・・」


なぜ躊躇する?


ムーア「違う・・・」


復讐心に囚われた自分自身に怯えているのか?


ムーア「黙れ・・・!」


かつてアーロン・ロザリーが
父親を激しく憎みながらも
自分では手を下せなかったように


ムーア「黙れ!!!!


ルチア「ムーア!!何をしている!?やれ!!!!」


あの女も愛する者をすべて奪われ
未来の復讐に囚われ
そして過去に魂を置き去りにした


ルチア「ムーーーア!!!!」


お前は心のどこかで
あの哀れな女と同じ憎しみを抱き続ける自分に嫌気がさしているのだ


ムーア「違う!!今の神殿には、みんなの希望がある!!」


ならば見せてみろ


ルチア「ムーーーーーーーア!!!!!


脆弱だらけの希望とやらを


ムーア「うおおおおおおおおおお!!!!!!!




ズッ!!
(両手で握った白く輝く祖龍剣の扇型刃を水晶でできた眼球に突き刺す)




ムーア「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・・・・」



ピシッ・・・(大剣が突き刺さった宝玉眼の傷口に亀裂が走る)



よくやった キャロルムーア
それでこそロザリー家の血を継ぐ者



ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ
(ひび割れた傷口から瘴気のような黒い血が滲んでくる)



ムーア「!?」



言ったはずだ
希望の光を闇に堕とすと



ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ!!
(毛細血管のような枝状に別れた傷口を蠢く黒い血が、その中心に突き刺さっている白光の刃目掛け、一斉に襲いかかっていく)



ムーア「!!」



この大剣には大いなる力が秘められている
つまりこの大剣を創造したものこそが我が宿敵なのだ



ピシピシピシピシピシピシ!!
(水晶の中心に突き刺さった祖龍剣という世界樹の生命を奪うように黒い血がその四方より寄生していき、そして蝕のように貪り喰っていく)



ムーア「やめろ!!」



グッ!!グッ!!
(慌てて大剣を抜こうとするも、傷口から侵食してくる黒い血によって剣先の根本は黒く染まってしまっており、その接合部も眼の一部になってしまったかのように細胞レベルで同化し、固まってしまっている)



ムーア「離せ!!」グッ!!グッ!!



まさか本当に勝てると思ったわけではあるまい?



ゾゾゾゾゾゾゾゾゾ!!
(両手で必死に引き抜こうとする祖龍剣の剣先を染める黒い血が瘴気となって刀身全体を喰らいつくしていく)



ムーア「やめろぉおおおおおお!!!!!



違うな
我は貴様らに淡い希望を抱かせてやっただけだ



バショオオオオオオオン!!
(瘴気に覆われた祖龍剣は爆発的膨張をみせ、黒い粒子となって粉々に弾け飛び、その衝撃により視点主もまた後方に吹っ飛んでいく)



To Be Continued






★次回ストーリーモードは8/26(木)0時更新予定です★