フオーーーーーーーーン!!
(周囲を不気味に揺らぐ黒炎の残り火を祖龍剣で横切りに鎮火させる)
ザッ・・(崖縁から顔を覗かせ、下の様子を見る)
シュウウウウウウウウウ・・・・・・
(霧が漂うお花畑エリアでは隊列を組んでこちらを見上げている同志諸君の勇ましい姿が)
ムーア「白き盟友たち・・・・そうだよね。あたちはもっとみんなを信頼しないといけないね」
クッ(上空に浮かぶ黒龍を見上げる)
仲間に正気を救われたと?
貴様らが何を企もうと時間の問題だ
ムーア「・・・・・・・・・・・・・・(かもね。あんたはあたちにとっての希望が何であるかお見通しなんでしょ?)」
迂遠な美徳 それを今から破壊してやる
貴様を絶望の淵に追い込みながらな
ムーア「やってみたら?創造主気取りのクソドラゴンが」ペッ
トウーーーーーーーーーン
(空に浮かぶ黒龍の口が一瞬黒い発光を見せると続いて黒焔の矢が放たれる)
ムーア「やっすいレスポンスありがとう」ザッ
シセ「伏せろ!!」
ムーア「今度はあたちがみんなを守る!!!!」ガイン!!(シセ達の前に立ち塞がり、祖龍剣の刀身を横向きに両手で支えながら頭上に掲げる)
ダオオオオオオオオオン!!
(瞬きひとつみせない開眼で見上げる白い鱗の刀身越しに凄まじい衝撃が走る)
ムーア「うおおおおおおおおおお!!!!!!」グンッ!!!!(刀身を支える両腕に力を込め、衝撃を押し返す)
バオオオオオオオオオオオン!!
(刀身の向こう側で大爆発が起きるも全く動じず、見上げる白く輝く鱗の刃には歯を食いしばる視点主の決死の形相が映り込んでいる)
ムーア「オラァあああああ!!!!!これが白の同盟だぁあああああ!!!!!!」ブオオオオオン!!(上空の黒煙を薙ぎ払いながら大剣を勇ましく薙ぎ払う)
Recollection No.5_190
ムーア「はぁ・・・はぁ・・・・・・・・」ゴイン・・(大剣をそっと背中に納刀する)
ザシュッ・・(背後より、シセ、三人衆が左胸に右手を添えながら、こちらを見上げたまま片膝をつく)
シセ「盟主ムーア。どうか我らにご命令を」
ムーア「はぁ・・・・・はぁ・・・・・・・・・。あいつの狙いはここにいる全員の命を奪うこと。だったらあたちのやることはひとつ。みんなを守りながら一緒に戦う」
男性同志「白き盟友よ」
背の低い男性同志「かけがえのない世界を守りぬくため」
凛とした女性同志「その身を大陸に捧げよ」
ガシッ(それぞれ突き出した拳を真義の誓いと共に突き合わせる)
ムーア「三人はここに残って。今のが落ちてきたら、すぐにシェルターに飛び込むこと。あいつが手の届くところまで下りてきたらアタック開始よ」
男性同志「ドラゴンキラーの名は私が戴こう」ザッ(立ち上がり、ヒーローブレイドを構える)
背の低い男性同志「大砲だってまだ使えるしね!」
凛とした女性同志「あなた方は?」
ムーア「シセはあたちと一緒に下のみんなのところに。あいつをおびき寄せる」(そう言いながら崖を覗き込み、各バリスタが設置されている崖穴の横に添えてあるハシゴの中で一番近いものに焦点を合わせる)
背の低い男性同志「おびき寄せるって、どうやって?」(振り返ると彼の疑問の表情が)
ムーア「さっき試してみたら反応ありだった。小さい時から人をバカにするのだけは得意なの♪」ゆら・・・(言葉を終えると、背中からゆっくり崖に向かって落ちていく)
男性同志「なっ!?」
フォオオオオオオオオオオ・・・
(おもむろに仰向けに落下しながら上空に浮かぶ黒龍を見つめる)
我を惑わしてみせると?
ムーア「乗ってみる?」フォオオオオオ(受け入れるように両腕を広げる)
ぐるん!!
ガシッ!!
(すかさず後転して目の前に現れたハシゴの両端を力強く両手で掴む)
男性同志「盟主!!」(ハシゴに掴まりながら垂直に上を向くと、崖上の縁から心配の面持ちをしたの三人組のそれぞれの顔が並んで見える)
ムーア「戦いが終わったらさ!あたちも仲間に入れて四人組になる気はない!?」
男性同志「フッ・・・騎士道のなんたるかをご指導致しましょうぞ」にこっ
背の低い男性同志「気をつけてね!ムーア!」
凛とした女性同志「もう遅いと思うけど。こっちは任せて!しっかりね!」
ムーア「だいじょぶ、だいじょぶ。あたちったら」よっ(ハシゴから横にある崖穴に飛び移る)
李俊「上の状況は?」(崖っぷちにセッティングしてあるバリスタに「乗り込んでいる」彼の姿が)
ムーア「9割壊滅。アポロンもやられた。だから何も言わないで、あたちの言うことを聞いて」
李俊「(静かに黙祷を捧げてから)・・・・・どうすればいい?盟主ムーア」
ムーア「あいつを下までおびき寄せる。姿が見えたら弾が切れるまで撃ち続けて」(洞穴の奥でバリスタの弾の束を胸いっぱいに抱きしめながら健気に待機しているアイルー同志を見つめると、力強く彼もまた頷く)
李俊「弔い合戦だ。死ぬなよ、ムーア」
ムーア「みんながいる限り、あたちは死なない」
ガシッ(拳を突き合わせる二人)
ムーア「さて・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(依然として灰色に包まれた世界の中、洞穴より顔を覗かせ、周囲の崖穴を確認すると、同じく洞穴より顔を覗かせ、こちらに向かってサムズアップしている同志諸君の姿が)
ムーア「・・・あれ・・・モーガンは?」(とバリスタ越しの李俊に問う)
李俊「いないのなら、何か企んでいる証拠だ」やれやれ
ムーア「そっか。まだまだ彼のことを分かっていないし、まっだまだ盟主として失格ね。じゃ、よろしくね、李俊」
李俊「お互い生きていたら、酒を飲もう。地酒が手に入ったんだ」
ムーア「東方の王道が何たるかなんて説法がなければ。楽しみにしてる」(対しバリスタ越しに微笑む李俊の笑顔)
シャアアアアアアアアア!!
(惜しむ気持ちを断ち切るように素早く崖横のハシゴに飛び移り、その両端を四肢でスライドさせながら降下していく)
タンッ!!
(大地を勇ましく踏みながら着地する)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(無風でモノクロームな世界の中、馬小屋を顧みる)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(厩舎に隠れている馬をはじめ、その手前の草原で肩を寄せ合うように集まっているポポ、ガウシカ、そして頭にリボンをつけたファンゴが柵越しに、その愛らしい瞳でこちらを見つめている)
ムーア「任せて。だいじょぶ・・・だいじょぶ・・・・あたちったら・・!」
シセ「ムーア!!」バッ(振り返ると洞窟の中から下りてきた彼が崖穴のひとつから飛び降りてくる)
ムーア「中の様子は?」ザッザッザッザッ(同志諸君が待つお花畑エリアに颯爽と歩きながら)
シセ「怯えることなく、皆、各々の任務に忠実だ」ザッザッザッザッ
ムーア「ほんとにあたちはみんなに支えられているんだね」ザッ(隊列を組みながら号令を待っている同志諸君の前に立つ)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(各自、得意の得物を装備し、白いフード付きコートの上から甲冑を纏った盟友達は一言も発さず、一同まっすぐな瞳でこちらを見ている)
そこにいるすべての精錬が
お前の弱点だ
ムーア「みんな聞いて」(一同、盟主の発言に耳を傾ける)
目障りな色を闇に染めてやろう
ムーア「みんなのことはあたちが守る」トウーーーーーーン!!(言葉を終えた後、上空より先程と同じ黒焔の矢が放たれた音が聞こえるも、目の前の同志達もまた、視点主同様、誰一人として慌てることなく、こちらを見つめている)
ゴイン・・(それを確認し終えると、反転しながら背中の大剣を静かに抜き、上空より急降下してくる禁忌の刃を睨みつけるように見上げる)
みせてみよ
貴様の奇跡とやらを
トウーーーーーーーーーーン
(次の瞬間、遥か上空の黒龍の口元が黒い放射をみせると、続いて二射目の矢が放たれる)
ムーア「!!」
ヒョオオオオオオオオ!!
(最初に放たれた巨大な一矢が急接近をみせる中、その奥からは「落下角度が異なる次弾」も刻々と迫りくる)
ムーア「!?」
一射目は背後の仲間を
二射目は戦うことすらできぬ仲間を
ムーア「!!」バッ!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(馬小屋エリアから不安な表情でこちらを見つめている草食種の仲間達の顔が)
選ばせてやろう
ムーア「クッ・・・!!」じりっ
うぜぇえええってぇえええええええ!!!!!!
ムーア「!?」バッ
ギャリリリリリリリ!!!!
(突如、崖上より体を軸にプロペラのように高速回転飛翔してきた碧色の人型弾丸が両手に握るハンドアックス型の双剣で二射目に放たれたロッド状のエネルギー形態の源となっている龍属性パワーをその強力なトルクによって表面からスライスさせながらエリア外へと吹き飛ばしていく)
ダガアアアアアアアアアン・・・・
(弾かれ「すっかりやせ細った」黒焔の矢を目で追っていくと、神殿エリアの外に見える崖縁まで飛んでいき、岩場に激突して弱々しい赤紫の爆発をみせる)
??「打ち返せ!!」
ムーア「!!」ガシッ!!(その声に反応するように素早く右足を引いて体を右斜めに向け、大剣の剣先を後ろ向きに右脇に添えるように構える)
ゴオオオオオオオオオオ!!!!
ギン・・・ギンッ・・・!!
(隕石のように落下してくる黒焔の矢を上目に睨み据え、脇構えのまま大剣溜めモーションに入る)
ムーア「はぁあああああああああ!!!!!!」ギン!!!!
ザオオオオオオオオン!!
(渾身の斬り上げにより黒焔の矢を上空へ弾き返す)
ムーア「それがあたち達、白の同盟の答えよ!!!!マモーナス!!!!」
ギュオオオオオオオオオオン!!
(灰雲の空に浮かぶ黒龍目掛けて翔んでいく黒い大きな矢は光を帯びながら急上昇していく)
煩わしいぞ!!
白の使いめ!!
トウーーーーーーーーーン!!
(黒龍は目前より迫りくる光の矢を撃墜しようと黒焔の矢を口から放つ)
ザアアアアアアアアアン!!
(次の瞬間、光の矢は黒い矢を一刀両断に滅しながら黒龍目掛け鋭く飛んでいく)
バカなっ!?
ダオオオオオオオオオン!!
(上空で白い大爆発が起きる)
??「やったな、ムーア」
ムーア「!?」バッ
キラキラキラキラキラキラ・・・・・
(目の前に前髪の右側だけ長い洗練されたキリンテールがよく似合う、碧色に輝くレイアシリーズに白く輝くマントを装着し、腰にはデュアルトマホークを装備したベテラン女性ハンターの姿が)
ムーア「ルチア!!」ガシッ(露わになっている左目でウィンクしてみせるルチアと強く拳を突き合わせる)
To Be Continued
★次回ストーリーモードは8/19(木)0時更新予定です★