ビュオオオオオオオオオ!!
(廃雲に支配された世界の上空に留まる黒龍目掛け一直線に上昇していく火竜の背中の鱗をロッククライミングのように両手で掴みながら風圧に負けじとその長い首へと匍匐前進で移動していく)


さぁ ここまで昇り詰めるがよい!!
ロザリー家の末裔 キャロルムーアよ!!


ムーア「邪龍教があんたのそのきったない声を聞いたら、さぞ喜ぶでしょうね」グッ・・グッ・・(首を移動しながら頭部に近づいていく)


アポロン「なにか言ったか!?」ビュオオオオオオオオ!!

ムーア「リフレイン。悪い竜っていうのは、実におしゃべりね」よいしょっ(と、こちらを顧みる頼もしい火竜の頭部に寄り添う)

アポロン「惑わされるな。「あれ」は、姿こそ竜族だが、中身は真っ暗だ」ビュオオオオオオオオ!!

ムーア「・・・・・・本当にこの時が来てしまったんだね」ビュオオオオオオオオ・・(火竜の鱗にそっと頬をつけながら目を閉じる)

アポロン「・・・・なぁ、シルトン丘陵の誓いを覚えているか?」ビュオオオオオオオオ・・

ムーア「もちろん。二人で種族を超えた共存世界を創り上げていくこと・・」ビュオオオオオオオオ・・

アポロン「ああ。その為にあいつを倒す。あいつこそが諸悪の根源だからだ」ビュオオオオオオオオ・・


クッ・・(目を開き、おもむろに顔を上げると、先程よりだいぶ距離が縮まってきた黒龍が悪魔のような両翼を尊大に羽ばたかせながら、こちらをその禍々しい邪眼をもって睨みつけていることに気づく)


アポロン「お前はこの俺様が命に変えても守ってみせる」ビュオオオオオオオ!!

ムーア「プリマドンナに選ばれるのは好きじゃないけど、頼りにしてる。いくぞ!!アポロン!!」ボギャアアアアアアアア!!(号令と共に戦闘開始の咆哮をあげるリオレウスの首にしっかりと掴まる)






Recollection No.5_187






ボギャアアアアアアアア!!
(雄叫びをあげながら上空の黒龍に向かっていく火竜の背上に片膝をつきながら立ち上がり、視線は宿敵を捉え続けたまま左肩に両手を回し、祖龍剣の柄をゆっくりと握りしめる)


ムーア「マモーナス!!!!」ゴイン(抜刀した祖龍剣の刀身を立てながら頭の右側に寄せ、八相の構えで巨大な黒龍の邪顔に接近していく)


我を恐れぬ無邪気な狩人よ
貴様もまた強欲な狩人同様 数多の大陸の命を奪い取るつもりか?


ムーア「佞言!!焼き払え!!アポロン!!」



ブオオオオオオオオオオ!!
(号令と共に目の前の黒龍の頭部目掛けて口内より火炎放射を浴びせるアポロン。同時にその紅き焔によって視界に明るさが戻る)



ムーア「あたちにはアポロンという太陽がついている!!だからこわくない!!!!ハァアアアアアアアアアア!!!!!!」バッ!!(大剣を振り上げながら黒龍の顔に向かって高く飛び跳ねる)



ダギャアアアアアアアアアン!!
(降下の勢いを利用して垂直に振りかざした祖龍剣の刃が黒龍の深い溝を持つ眉間を穿つ)




ギャオオオオオオオオオ・・・!!
(たまらず顔を背ける黒龍を尻目に落下していく)





ビュオオオオオオオオオオン!!
(すかさず急旋回してきたリオレウスの背中に片膝をついて着地)


アポロン「なんて無茶する奴だ!!」ビュオオオオオオオ!!

ムーア「フォーーーーッ!!!!お母さんの言っていたことは本当だった!!!!」


ビュオオオオオオオオ!!
(旋回しながら空中を羽ばたくリオレウスの背上より横目に黒龍を捉える)


ムーア「お母さんは言った!!お前はあたちを食べることができないと!!だからあんたはそれを確かめる為に、あたちをこんな空高くまでおびき寄せたのね!?」ビュオオオオオオオ!!


ブナハブラ
今の貴様だ


ボウウウウウウウウウン!!
(黒龍の口から放たれた黒炎に燃えたぎる火球が剛速球でこちらに向かって飛んでくる)


ムーア「あたちは護られている・・・・だからこわくない!!!!」ザシュッ!!(刀身を横向けガード体勢に)



バオオオオオオオオオン!!
(刀身越しに巨大な黒い火球が衝突するやいなや爆発と共に弾ける)



ビュオオオオオオオオオオ!!
(刀身を下げ、黒煙を切り裂き飛翔を続けるリオレウスの背上に颯爽と背を伸ばし、目の前の宙に浮かぶ邪龍に敵視を集中させる)


忌々しい白の隠者どもめ
図に乗るな


ムーア「そうよ!!あたちは一人じゃない!!」ビュオオオオオオオオ!!
ギン・・!!(邪龍目掛けて飛翔していくリオレウスの背上で大剣を振りかぶり、溜めモーションに入る)

アポロン「援護するぜ!!」ボウウウウウウウン!!(一直線に向かっていく黒龍に火球を吐く)


ボガアアアアアアアアン!!
ギンッ・・!!
(火球が黒龍の小高い鼻先にヒットし爆発をみせると同時に二段階目の溜め完了の合図も)


ムーア「たりゃあああああああああ!!」バッ!!(リオレウスの背中より再び飛び跳ね、白煙を上げる黒龍の頭部に斬りかかっていく)


バショオオオオオオオン!!
(宙を舞いながら振りかぶる大剣から三段階目の溜め完了を示す闘気が迸り、モノクロームな上空に雷鳴を轟かせる)



ズシャアアアアアアアアア!!
(急降下と共に大剣を振りかざし、刀身より漲る龍属性エネルギーと共に黒龍の頭部を上から一刀両断していく)




ギャオオオオオオオオオ・・・・!!
(頭を垂直に上げて悲痛の叫びをあげる黒龍の首から腹部にかけて続く断崖の岩場のように不揃いな亀甲模様を見つめながら大剣を振り下ろした姿勢のまま急降下で通過していく)



シュオン!!
(そんな視界を左方向に急スライドさせるように横から飛翔していきたアポロンの背上に再び着地する)



アポロン「いけるぞ!!落とせ!!」ギュオオオオオオオン!!(急旋回すると空中で悶える黒龍の姿が見え、三度アタックを仕掛ける)



光と影
因果とは契約
ならば我らが永遠に戦い続けるのもまた運命だ



ムーア「ロザリー家の因果をここに断つ!!!!!」ガッ!!(刀身を水平に頭部右側面に密着させるように大剣の柄を横向きに両手で握りしめた霞の構えにて、その覇気に満ちた剣先を視界の向こう側に浮かぶ宿敵に突きつける)




ギン・・・ギンッ・・・・
バショオオオオオオオン!!
(水平に構えた祖龍剣の剣先に溜め完了のオーラと龍属性エネルギーが混ざり合ったマゼンダの闘気が創出される)




ムーア「白き盟友よ!!かけがえのない世界を守りぬくため、その身を大陸に・・・・・っ!!」フオオオオオオン!!(闘気を纏った剣先を頭上高く両手で振り上げる)



ムーア&アポロン「捧げよぉおおおおおおおおお!!!!!!!




ボウウウウウウウン!!
ズオオオオオオオン!!

(視界下に映る火竜の同志は渾身の火球を撃ち放ち、視点主は剣先の闘気を振り払うように大剣をめいいっぱい振りかざし、剣気を解き放つ)




ズギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャ!!!!!
(邪龍目掛け、一直線に飛翔していく上下に重なった火球と剣気が、それぞれもつ高密度な火属性エネルギーと龍属性エネルギーを激しく摩擦させながら一つの複合属性となって合体し、緋色の炎を纏うマゼンダの隕石となり宿敵に襲いかかっていく)




この力は・・・・
謀りおったな
アースラ・ベアトリクス・ウルバンめ






ドワアアアアアアアアン!!
(黒龍の首ごと大きく仰け反らせながら、その頭部上に緋色と赤紫色が混ざりあった化学的な大爆発が起きる)






ぎゃあああああああああああああ
(阿鼻叫喚と共に首から落下していく黒龍)






ムーア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ぎゃああああああ・・・・・・・・(呆然と視界下に広がるヒンメルン連峰に墜ちていく黒龍を見下ろしている)

アポロン「フォーーーーーッ!!ほらみろ!!やっぱり俺とお前が最強なんだ!!」バッサバッサ!!

ムーア「ひょ~~ひょっひょっひょっひょっひょっ!!我こそが白の同盟の盟主なるぞよ!!」


To Be Continued






★次回ストーリーモードは8/9(月)0時更新予定です★