アポロン「待たせたな!!ムーア!!」ブワッサブワッサ!!


ムーア「すべてはあたちの計画どおり!!一気に形勢逆転だわさ!!」ひょ~~ひょひょひょひょひょ!!(馬鹿笑いかます視界の端では、そんな視点主を哀れな眼差しで見つめるボワコフ&ミオンの顔も)

ヴィルヘルム「さすがヒンメルンの・・・いや、シュレイドのプリンセスだぜ」ビャッ(足元に落ちていたマタタビ玉のピンク色の粘液を両手ですくい、それを両目の周囲に塗りつけ戦闘モードに入る)

マスターチーフ「チャーーー!!もう許さんぞ!!人間共め!!」ブオオオオオン!!(炎の中から火の粉をダブル包丁で振り払いながら)

ヴィルヘルム「口うるせぇ奇面族め!!シュレイドに来たことを後悔させてやるぜ!!」ブワッサブワッサ!!(上空から火竜の同志も加勢してくる)






Recollection No.5_144






マスターチーフ「なんと・・・人間が火竜を従えているだと!?」ブワッサブワッサ!!(顔を見上げながら驚愕する奇面王の姿を火竜の影が覆い尽くしていく)


アポロン「隷属してるんじゃねぇ!!自分の意志で信義を貫いているだけだ!!」

マスターチーフ「チャッ!?言葉を発するモンスターを・・こんな人間のガキが・・!?」

モーガン「相手が悪かったな!!奇面族のキングさんよ!!」(見上げる火竜の背中よりボウガンのスコープで標的を捉えながら)

李俊「彼女は我ら白の同盟の盟主なるぞ!!」ギュリッ(同じく弓を引きながら)



ボワコフ「白の同盟・・・・自分の意志で・・・・信念を守るため・・・」


きゅむっ(ボワコフのモフモフな手を更にモフモフな猫両手が包み込む)


ミオン「そうミャオ。自由を得る為、一緒に戦うミャオ」

ボワコフ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」こくり

マスターチーフ「そんなのブッブッブー!!笑わせるなっチャ!!人間と共に歩む世界に未来などないっチャ!!我らブラック・カーニヴァルの教義とは人類社会からの分離独立!!人型排他の略奪、殺戮を繰り返し、人型国家を滅ぼし、人類至上主義のヒエラルキーを崩壊させ、我ら獣人がこの大陸世界を本来あるべき闘争社会へ還元するのだっチャ!!さぁ、今すぐその人間達を捕らえ、ワガハイと共に黒の謝肉祭を祝うっチャ!!」

ボワコフ「断るでアリマス。自分とミオン殿の未来に暴虐の道はないでアリマス」(隣で深く頷くミオンの手をしっかり握りしめながら)

ムーア「これで分かったでしょう?アナーキーな酋長さん」

マスターチーフ「黙れ小娘!!ならば貴様は獣人とモンスターを従え、一体、何をしようと言うのだっチャ!?」

ムーア「共存。それがあたちの求める同盟の姿よ」ブワッサブワッサ!!


ボオオオオオオオオオオオ!!
(奇面王の背後で燃え上がる炎がより一層凄みを増す)


マスターチーフ「クッ・・!!」ンボオオオオオオオ!!

ヴィルヘルム「無駄な血を流すか?それとも・・・」じりっ(彼と共にミオンの肩を抱き寄せながら一歩踏み出すボワコフの姿も)

マスターチーフ「ブッブッブッブッブッ・・!!」

モーガン「勝ち目はねぇぞ!!おめぇの部下なら、とっくに逃げちまってらぁ~!!」(双眼鏡で遠方を覗いている)

李俊「残っているのは、そこで寝ているネコの群れだけだ」やれやれ

マスターチーフ「そんなのブッブッブー!!やい!!起きろ!!起きるっチャ~~!!」みゅ~~~~・・(寝返りをうつネコ達)

ムーア「こっちだってブーだっつーの!!いい加減、観念しなさいな!!」

マスターチーフ「ブッブッブッブッブッ・・・・よし、決闘だ!!リーダーのお前に決闘を申し込むっチャ!!メス桃毛獣!!」

ムーア「メス・・桃毛獣・・・・」


ぶわぁ~~はっはっはっはっはっはっ!!
(上空から火竜を含めた同志三名の馬鹿笑いが)


モーガン「いいじゃねぇか!!受けてやれよ、盟主!!」ぎゃははははは(隣では両足をパタパタと笑い転げる李俊が)

アポロン「男らしく一騎打ちしてやれ・・って、一応、女だったな」ぶわはぎゃはははははは!!

ムーア「まずお前らを殺すムカムカ」ガッDASH!(すかさずヴィルヘルム&ボワコフ&ミオンが全身をもって視点主を制御してくる)

マスターチーフ「さぁ、どうしたっチャ!?仲間がいなければ何もできんてか!?まるでコンガの群れがボスコンガを慕うようにな!!できんてか!?」チャ~~ッチャッチャッチャッチャッ!!

ムーア「やってやろうじゃないのさ!!あんたが二度と歯向かうことが出来なくなるまでひっぱたき続けてやるわ!!」むきぃ~~~~~~ムカムカ(その怒れる視界の下では懸命に視点主をおさえるボワコフとミオンの頭も)

ボワコフ「挑発に乗ったらダメでアリマスアセアセ」むきぃ~~~~~~ムカムカ

ミオン「そうミャオ!ここで負けて人質にでもされたら、今までの計画が台無しミャアセアセ」むきぃ~~~~~~ムカムカ

ムーア「誰が負けるですってぇ~~~~~!?」ポイポ~~~~イDASH!(右手でミオン、左手でボワコフの頭を鷲掴みにして背後に放り投げる)

スッ・・(背後より羽交い締めにしていたヴィルヘルムがその腕を離す)

ヴィルヘルム「お前が殺されたら、すぐに俺たちがあいつを仕留めてやる。だから安心してやってこい」ブワッサ・・ブワッサ・・

ムーア「・・・・どうぼ。だいたい負けないし」


こちんハッ(拳をぶつけ合う二人)


マスターチーフ「やっとやる気になったっチャね?」フオンフオンフオン(ダブル包丁を悠長に振り回しながら)

ムーア「後悔しても遅いわよ」ゴイン(ボーンブレイドを抜く)

マスターチーフ「ワガハイが何人、貴様ら人型を切り刻んできたか知りたいっチャか?」フオンフオンフオン

ムーア「人?そのお面だけでしょ?」(奇面王が被っているファンゴの頭骨をマジマジ見つめながら)

マスターチーフ「決めたっチャ!!次は貴様の頭蓋骨を首から下げてやるっチャああああああ!!!!」ブオーーーーーーン!!(振り上げダブル包丁&飛びかかり)

ムーア「ちょいやぁああああああああ!!!!」ザッハッ(刀身を横向けての大剣ガードスタイル)


ガシーーーーーーーーーーーン!!
(刀身越しにダブル包丁の重たい衝撃が視界を通して伝わってくる)


ムーア「あ~~~んだってこにょ!!」ブオーーーーーンDASH!(相手を振り払うように薙ぎ払い)

マスターチーフ「チャチャ!!得物の使い方は知っているようだっチャな!!」シュタッ(ほっそい足で着地決め込みながら)

アポロン「ったりめぇだ!!ムーアは毎日俺様と稽古してるんだ!!バカ野郎!!」(上空から彼の罵倒付き解説が)

マスターチーフ「ブッブー!!バカは余計っチャ!!こいつを仕留めたら、次は貴様の番だっチャ!!このクソ火竜め!!」

ムーア「すきありちょりゃああああああああああ!!」ブオオオオオオオン!!(シンプル縦斬り)

マスターチーフ「そんなのブッブッブーーー!!」ガシーーーーーンハッ(ダブル包丁をクロスさせ、大剣の刃を受け止める)

ムーア「ニャんと!?双剣でガードとな!?」カルチャーショックびっくり

マスターチーフ「相手を仕留めたいのなら声は出さないことだっチャな!!」ズガーーーーーンハッ(ほそっこい右足で視点主のみぞおちを)

ムーア「うぷっ・・!!しまった・・・いつも「すきあり」を声に出すなとあいつらに注意しているあたちまでもが・・・!!」ガクン・・(膝から崩れ落ちる)

ボワコフ「ムーア殿!!」(俯く視界の背後から彼の声が)

マスターチーフ「いくら火竜の友達と稽古を積もうと所詮は演習。実戦の違いと自分の経験不足を恨みつつ、人型に生まれてきたことを後悔しながら死んでいける時間があるよう、薄く首を切ってやるっチャ」ショリン(顔を見上げるとダブル包丁をこすり合わせる彼の姿が)

ムーア「だからベラベラ喋るなっての!!」バッDASH!(左手で地面の土を握り、瞬時に奇面王が被っているファンゴの頭骨面の「目の穴」の中に)

マスターチーフ「ぎゃああああああああ」じりっ(たまらず後退)

ジュッ(そのまま背後で燃え上がる炎に軽く接触)

マスターチーフ「あちぃいいいいいいい」(面の目の穴を両手でおさえたまま)

モーガン「今だ!!いけ!!盟主!!」ゴイン(頭上後方から飛んでくる彼の号令と同時に素早く大剣を背中に納刀する)

ムーア「分かってるわよ!!これが演習でも狩猟でもないってことくらいね!!」ダッダッダッダッダッダッ!!(悶える奇面王に向かって一直線に駆けていくと同時に背後からボワコフさんの「一体何をするでアリマスか!?」という素直な感想が。対し「まぁ見てな」と余裕なモーガンの呑気な回答もまた)


バッ!!
ビョンビョンビョンビョン
うずまき
(地面に両手をつくと瞬時に大連続後方倒立回転跳び(要するに派手な演出好みの無意味な連続バク転)かましながら奇面王に迫りゆく)


ムーア「ちょいやぁあああああああああ!!!!!」しゅとんハッ(バク転の勢いを利用して、正面から奇面王の首を両腿で挟み込むように飛び乗る)

マスターチーフ「むぐぅ~~~~~~アセアセ」(当然そうなる)

ムーア「はりゃあああああああああ!!!!!」(もはや聞こえないくらいの「たっかい周波数の奇声」を発しながら、後方に大きくのけぞる)


ダシャアアアアアアアアン!!
(華麗なフランケンシュタイナー(相手の頭を両足で挟み込んだままバク転の要領で後方へ回転し、相手の頭を地面に叩きつける技)を決め込む。回転途中、ちらっと視界に映った後ろの面々は皆、あんぐり口を開けていた)


ムーア「クソがぁ!!どうしたクソ酋長!!」(実に汚いFワード決め込みながら、高揚したまま反転して起き上がり、ダブル中指を立てながら、地面に「首から」突き刺さっている奇面王を挑発する)

マスターチーフ「なんて女っチャ・・まるでニャンコプロレスの女版BBBみたいだっチャアセアセ」ボコンDASH!(両手を地面につき、頭を引っこ抜きながら)

ムーア「さすがに頑丈ね。ま、その方が殴りがいがあるけど」いいぞぉ~~~・・がんばれぇ~~~・・(と、実に呑気な「娘の運動会的な声援」が背後から)

マスターチーフ「いちちち・・・・まったく・・こんな所に来たのが間違いだったっチャ」フリフリフリ(高速首振りで面についた土を振り払う)

ムーア「黙れバカ!好んで王都を占拠しようと目論んでたくせに!」ブッアセアセ(渾身のツバ吐き)

マスターチーフ「ブッブッブー!!それもこれもお前ら人型の奸計に乗ってしまったからだっチャ!!」

ムーア「・・・・ちょっと待って・・・・・じゃあ、あんたは他の誰かに導かれて・・・誰なのそれは!?」

マスターチーフ「肉まん君という男だっチャ」

ムーア「!!!!」なにしてんだぁ~~~・・・チャンスだぞぉ~~~~・・・・


To Be Continued






★次回ストーリーモードは3/11(木)0時更新予定です★