よっ・・よっ・・フフ・・(姿見に向かって、アクション「あいさつ」を何度もかましながら満足げに微笑む鏡に映った視点主は、髪色と同色系なコバルトブルーのサンタワンピース(ワンピ&サンタ帽に付着している通常白い「モワモワ部」はアナーキーなブラックに。帽子には海賊のようなドクロマークのプリント入り、ドレスのベルトには、もはやお馴染みである「あたちのアイアンベルト(同名ベルトのガールズ用レプリカ。バックルには「あたち、あんまん」を意味する「AA」という文字が誇らしげに刻まれている。胴系統倍加)」を腰が砕けるんじゃないか?というくらいめいいっぱいに巻きつけ、膝丈ほどのスカート下にはブラックタイツを穿き、その足元はピエロ靴のようにつま先が「まるまった」へんてこりんなブーツ。ミヅハ・トヨタマ様式の影響か?)を装着している)


♪~~~~~~~~~~・・・・・(部屋の外(いつぞやも利用した礼拝堂の石造りな控室だろう)からは、いかにもそれらしいクリスマスっぽい賛美歌(しかも子供達による生歌)が聴こえてくる)


ムーア「もうちょっと絞って魅せるか・・」ぎゅうううう(馬鹿力で腰を巻きつける「あたちのアイアンベルト」を引っ張り上げる)


おえっアセアセ(鏡に映る視点主の顔が瞬時に青ざめる)


ムーア「あっぶね・・マジで吐くところだったタラー昼に「クリスマスあんまん」を食べ過ぎたな・・・」


とてもお似合いです。マイクイーン(と、同室内の右側より)


ちら・・(首を右に向けると...)


キラキョポりぃ~~~~~~~んキラキラ(と輝竜石の如く輝きを魅せるは、その濃緑艶々な星煌めくドラグライトカラーなロングヘアー(帽子は被っておらず、馴染み深い「アホ毛」をぴょんと立たせながら)と同じく精錬な印象放つ緑のサンタワンピース(白いモワモワ部はもちろん「王道純白」、ベルトも黒い「癖のないもの」を、膝丈スカートの下から伸びるスラリとした白い肌が際立つ素足の足元には同じくグリーンのエレガントなスエードブーツ)を装着している若き女王陛下の姿であった)


プリム「どうでしょう?キャロルムーア」ふりっ(と腰をひねらせ、スカート部をふわっとさせながら)

ムーア「好きになる要素しかないタラー」はぁ~~~...(完敗のため息)

アドニス「ムーア嬢もとても素敵ですよ」フフッ(とニヒルに微笑む美形ボーイッシュな彼女もまた、ブロンドの長い髪を後ろに束ね、黒いロングコート&ブラックタイツ&ロングブーツといった「よく王都で見かける上流階級なファッション」に扮装している)

ムーア「ただの美男美女カップルじゃんタラー」はぁ~~~...(に対し爽やかに微笑むアドニス)

プリム「あのぉ・・・私にもお帽子はないのでしょうか?」すりすり(とアホ毛を撫でてみせる)

ムーア「残念だけど。あんたがお祭りに参加してるなんてバレたら大変でしょ?だから帽子の代わりに、と~~っても良さげなやつを用意しておいたから♪おい!!入っていいぞ!!」(とドアに向かって吼える)


ヘイ・・ガチャリ・・(と、ドアを開けて、そそくさと入ってきたのは、以下の防具を装備したキンババ&ヴィルヘルムの姿であった)


胴部:オオモロコシメイル。オオモロコシの芯の中心をくり抜き、着ぐるみ化した鎧(顔部、両腕にはそれぞれ穴が空いている為、顔面はむき出し)。非常に脆い。

脚部:オオモロコシサンダル。モロコシの皮から作ったサンダル。足に馴染みやすい。

背中:ホウエイのマント。モロコシを包んでいる緑の葉っぱ部(包葉(ほうえい))をマントにしたもの。気をつけないと手を切る可能性も否めない。

頭部:オオモロコシふんわり。モロコシのひげ(粒から出ためしべ)を包んで、着ぐるみの頭頂部に「軽く」乗せたもの。燃えやすい。

盾:そのモワモワの盾。ひげをモワモワにして作った盾。おおよその攻撃は防げないファッション要素が強いアイテム。燃えやすい。

武器:オオモコロシバット。収穫祭に使用される公式の武器。オオモコロシの粒はもったいないから取り除き、その芯を打棒系武器として再利用。裸の背中にこれを叩きつけられると非常に痛いが、垢すりとしても利用できる。軽く燃えやすい。

以上「オオモロコシシリーズ」のシリーズスキル:火やられ倍加。メイルやバットは最終的には炭になる。


キンババ「うわぁ~~~~~~っ♪最高じゃないか、君たち!!」(こちらの服装、というよりもプリムとアドニスのみに焦点を合わせながら)

ムーア「そこにあたちは入ってねぇんだろムカムカ

ヴィルヘルム「よく似合ってるぜ。プリム」キラキラキラキラキラキラ(モロコシの芯の着ぐるみから、むき出しになった顔面はすごくきれいな表情を浮かべている)

プリム「ありがとうございます。貴方も、とてもよくお似合いですわよ」ふふふ(と、モロコシの芯着ぐるみの男と向き合って微笑む緑サンタなキュートロイヤルガール)

ムーア「どんな組み合わせよムカムカんなことより、例のあれはちゃんと持ってきた?」ヘイ(と、ヴィルヘルム)

プリム「例の・・?」

ヴィルヘルム「驚くなよ・・・ジャジャ~~ん♪」(と、大タル爆弾と同じシステムで腹部のどこから取り出したのだろうか、大きなアイルーフェイク(この時代ならではの「バルーンドールのようなまんまるデカ顔に同じくまんまる青デカ目に大口ギザギザ全歯」な古き良き不気味なアイルーフェイク(毛色は鮮血を浴びたような真っ赤。後頭部にはもちろん「痛々しい縫い目」も健在。頭には赤いサンタ帽が被せられている)を自慢気に見せる)

プリム「これは・・」

キンババ「サンタアイルーフェイクさ♪お父さんがドンドルマに行った時、お土産に買ってきてくれたんだ」

ムーア「それをちょっとあたち達がアレンジしてみたってわけ♪これなら、あなたがプリム女王だって誰も分からないでしょ?さ、被ってみて」よいしょっ(とサンタアイルーフェイクをヴィルヘルムと共に持ち上げ、仮にも女王陛下の小さな頭にその不気味なやつを被せる)

プリム「どうでしょうか・・?」っと・・っと・・(頭が大きいからか、フラフラと千鳥足でやっとこ重心を支えている姿もまた可愛らしい)

ムーア「感想を言ってあげたら?」(と、すでに「目がハート」になっているヴィルヘルムに)

ヴィルヘルム「このまますぐにでもキャッスルに拉致・・連れて帰りたいくらいだぜ♪」メロメロブルーハーツ(の隣で呆れ顔のキンババ)

ムーア「どう?重くない?」っと・・っと・・(している女王に手を貸す)

プリム「直に慣れれば・・・」っと・・っと・・(と、不気味なアイルーフェイク越しに)

キンババ「大丈夫かい?お祭りが始まったら、これで殴り合うんだよ?」(すごくでかくてぶといオオモコロシバットを見せる)

プリム「それに関しては事前に稽古をしてきました」うふふ(と、不気味なアイルーフェイク越しに)

キンババ「稽古?」

プリム「はい。実践用の狩猟ハンマーを使って、アドニスが稽古をつけてくれました」(隣で微笑む美青年な芳しき女性従者)

ヴィルヘルム「すげぇな・・そのか細い手でどうやってハンマーを握ったのか、ちょっとその練習風景を見てみたかったな」うん(と視点主)


ガヤガヤガヤガヤガヤ・・(外から街の賑わいが)


キンババ「だいぶ人も集まってきたみたいだね。そろそろ僕らも行こう」

ムーア「っと、その前にゴルゾンのお墓参りしてから」(お添え用のあんまんを懐から取り出す)

ヴィルヘルム「懐かしいな・・・初めて舞踏会に行った時も、この部屋で集合してから、出かけたんだよな・・・」

キンババ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(おそらくあの時のシオンを思い出しているのだろう、モロコシ芯姿のまま猫背で俯く)

ムーア「さ、出かけよう!また素敵なクリスマスの思い出をみんなで作るのよ!!」バシィ~~~んハッ(キンババのモロコシ芯な背中を馬鹿力で叩く。当然、前のめりに顔面から床に倒れるモロコシな彼)






Recollection No.5_125

~女王陛下のクリスマス~





ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・(礼拝堂に繋がっているお馴染みの回廊(各柱にはキラキラモールがぐるぐる巻きにされており、キャンディ風装飾に仕上がっている)を歩いていくと、左側より王都の喧騒が次第に音を増していく)


ムーア「お~~。だいぶ集まったもんだね」ガヤガヤガヤガヤ(大勢の市民が出歩いている街の様子は煌めくクリスマス装飾が「これでもか」というくらいに施されており、夜なのに昼間のような明るさをみせている)

ヴィルヘルム「見えるか?プリム」

プリム「ええ・・・」(青いちょっと怖いまんまる目から街の様子を覗いているのだろう)

ヴィルヘルム「こわいか?」

プリム「いいえ。私も街の一員です。ちゃんと馴染んでみせますわ」

ヴィルヘルム「その意気だ」

キンババ「まさかこんな格好をしている二人が、中の女王、外のプリンス、だなんて思いもしないだろうね」こそっ

ムーア「フフ・・」


ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・(仲睦まじい二人から目を逸らすと、そこだけクリスマスの装飾がされていない外壁に覆われた巨大な敷地が目に映る)


キンババ「気になるかい?」ガヤガヤガヤ・・・

ムーア「ん・・・・まぁね・・・」ガヤガヤガヤ・・・

キンババ「君とプリムの判断は正しかった。彼らが兵権を前女王からの賄賂によって手渡したのを見計らって、君たちはすぐに行動に出たんだからね。まさに電光石火。君たちは革命の英雄だよ・・・・って、君の名前は正史には記さないなんて、勿体ないなぁ・・・」はぁ~~~

ムーア「あたちなんかのことを後世に残したってしょうがないでしょうに。裏で手引したのはヴィルヘルムも一緒。彼が外街のキングになった時、誇らしい武勇伝があった方が箔がつくでしょ?だから多少、大袈裟に書いてあげて」ガヤガヤガヤ・・・(引き続き、暗がりの旧ウー邸跡地を見つめる)

キンババ「心配いらないよ。彼らの一番の目的はこの王都に軍事拠点を置くことであって・・」

ムーア「わかってる。連中が革命を予期して、外街に武器を流していたことも、暗愚の前女王に見切りをつけ、わざと兵権を譲渡して、プリムに追放させたこともね・・。こうして彼らは新女王に忠誠を誓ったフリをみせながら、まんまと王都に居座り続けることに成功したのよ?それを考えると、本当にあたち達のしたことは正しかったのかなって・・・少しだけね・・」

キンババ「考えすぎたよ。プリムが女王になるのは必然だったんだ。見てご覧。今日、今、この瞬間、王都内外のみんなが、こんなに素敵なクリスマスを過ごせているのは、他でもない。君たちのおかげなんだ」

ムーア「あんたもよ、キンババ」ガシッハッ(拳をぶつけ合う)


ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・(敷地内の奥に薄っすらと練兵場と思しき施設が見える)


ムーア「あそこがお屋敷だった頃がなんだか懐かしいわね・・・。あいつが生きていたら、今日の収穫祭をどういう目で・・・・・・はぁ!!くっだらない」ぼりぼり(鼻を掻きむしる視界の端では、それを見て微笑むキンババの笑顔も)

ヴィルヘルム「何してんだ?」(少し離れた所から手招きしているサンタアイルーフェイクのプリムと肩を並べながら。その背後ではしっかりとアドニスがそれとなく周囲を警戒しながら護衛している)

ムーア「ん。今行く」


??「よぉ!ムーア!」(と男性の声が聞こえ、必要以上に驚愕リアクションみせる視点主)


ムーア「??」ちらり

パク「やっぱり来てたな」にやにや(するチュニック姿の彼に寄り添うメイドコスに扮装した「マタニティ」なクロイの姿も)

ムーア「平気なの?クロイ」

クロイ「こんな大イベント、見逃すわけないでしょ?この子だって、楽しみにしてたんだから♪」(と、大きいまあるいお腹を擦っている)

ヴィルヘルム「おいおい。まさか収穫祭には参加するつもりじゃねぇだろうな?」(と、プリム、アドニスを従えて近寄ってくる)

パク「よぉ、ヴィルヘルム。それがマジだったんだよ。最初は出場するって聞かなかったんだ」やれやれ

クロイ「だって正当に知らない人をぶん殴れるんでしょ?しかも王都の人間相手に。だからその役目は彼に任せたってわけ」

パク「日頃のストレス発散にね・・・って、それが収穫祭の本当の目的だろ?日頃の鬱憤を払わせ、明日の労働力へ繋げる。わざわざ俺たち、外街市民を招いたくれた、寛大な女王陛下に感謝だよ。・・・・って、ガールフレンドかい?」

プリム「え・・・・」きょろきょろ

ヴィルヘルム「あ~~~~~~~うちがお世話になってる人達なんだ。せっかくのお祭りだからな。一緒に楽しもうって・・・な?」

プリム「・・・・・・・・・・・・・」コクコク

クロイ「えっらいお面被ってるけど・・・またスタイルのいい子捕まえたもんね。あんたがなんで昔からモテるのか世界の七不思議」やれやれ

プリム「・・・・・・・・・・・・・・・・・」クックックックッ

ヴィルヘルム「め、滅多なこと言うもんじゃねぇアセアセさ、そんなこといいから、早く行こうぜ!ルール説明が始まる頃だぞアセアセ

ムーア&プリム「クックックックックックックックッ」(それを「??」な表情で見つめているパク夫妻)


To Be Continued






★次回ストーリーモードは
12/24(木)、25(金)2日連続のクリスマスSP(共に0時更新予定)です★