帽子を深々と被せられ、凍て地より月華亭まで連れてこられた可能性が高い常連さんたち。なんだか室内ではいつも眠そうで「何やらあぶなげなもの」を大量摂取された可能性も(右の子にいたってはベロも出てる始末)。もしそうなのだとすれば、一体誰が常連さんたちにそんな危険な真似を・・。

一番あやしいのは月華亭の労働組合だと睨んでいる名探偵あたち。

宴を「さも盛り上がっているように見せるため」凍て地より常連さんたちに「たのしげなお帽子」を被せ、ネムリ草ベースの睡眠薬をかがせ、連行してきたのではないでしょうか・・。

実行犯としてあやしいと睨んでいるのがあのひと


サウナの常連さんです。



彼もまた労働組合のメンバーで、毎日サウナで証明しているその我慢強い性格と忍耐力から、あたちたち同期の間では「なにやら底しれぬ男」と噂されています(実際に狩猟をしている姿は「誰一人として」見たことがない)。

すぐにでもあのか細い腕(サウナ入りすぎ)をひねり上げ、セリエナの牢獄へ連行したいのですが、残念ですが今はまだ証拠がありません。

ならば証言を集めればいいじゃないかと名探偵あたち。

早速、被害者のもとへ。


「あなた達を無理やりここへ連れてきたのは誰なの?」とあたちが聞いても、相変わらず眠たい様子で「うき・・うきき・・」としか答えてくれません。一番左で立っている子に聞いても「うき?うきき?(あれ?ここどこ?/ビーによる翻訳)」と完全に呆けてしまっているため、有効な証言を得ることができませんでした。


そしてすぐまた深い眠りへつく常連さんたち。やはり「強め」の睡眠薬を投与されている様子です。紫色の帽子を被らされた常連さんたちはきれいに横並びになって寝てしまいました。「こりゃ話にならない」とあたちがあきらめかけたその時、左の子がおもむろに立ち上がり


「きぃ~ふぉ~」

と言うではありませんか。

「きぃ~ふぉ~?」

ふと、その子が見つめている方を見ると・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「まさか・・・そういうことだったのね・・・」

すべての謎が紐解けた名探偵あたち。

そう。


きぃ~ふぉ~=UFO


つまり今回の事件の首謀者・・もとい来訪者によるアブダクションこそが事件の真相だったのです。


その時でした。

サウナの方から


「◎△□・・・・」


なにやら怪しげな念仏を唱えているような声が・・


ふと振り返ると




サウナの常連さんもまた、彼らのもとに召されていくではありませんか。


「なるほど。彼らもまた宴を愉しんでいるのか」





~エピローグ

「ほら、あんたの大剣。へんなの飛んでるよ」

「へ?なにが?」

「おいおい。冗談はやめてくれよ。まさか「それ」が見えないとでも言うのか?それとも、おかしくなっちまったのは俺たちの方だなんて言うんじゃないだろうな?どちらにしても狩猟のし過ぎだぞ、UBU。月華亭ばかりにいないで、たまには家に帰れや」

「◎△□・・・・」

「え?なんか言った?」

「なんにも。みんなにも素敵な感謝祭がありますように」




セリエナは宴の最中。今宵も幻想的な灯籠飛ばしの絶景に酔いしれながら、月華亭の常連さんたちもまた桃源郷の夢に酔いしれています。そしてこの広大な宇宙(おそら)の何処かでサウナの常連さんも・・・



自分だけ取り残されてしまったような空虚感が心に貫通弾を撃たれたかのように・・。

感謝の宴はまだ続きます。

いつしかあたちもお空の向こう側へ「お呼ばれ」されるように、今からサウナに入っておこうと思いました。


桃源郷の彼方へ/完




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■MHW:I 狩猟日記~観察記録のやり方と記録の提出の仕方

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え?結局は俺様のオトモ武器が原因だったんじゃないかって?
何を言ってるのかさっぱりわからねぇが、宴はまだまだ続くぞ!
みんなも楽しい思い出をたくさん作ってくれよな♪