~水没林北、海岸....

ザザ~~~~~~~~~ン・・・・
(海岸沿いには、沖に停泊している交易船から派遣されたと思われる数艘の手漕ぎ船が停泊しており、その周囲の浅瀬に募る猫民達を「巨漢の赤虎侍猫」を中心とした獣人兵士たちが丁重に船の上へと乗せていく。そしてその光景を砂浜より見守るクルセイダーズモンスター(大猪、化け鮫、迅竜、尾槌竜、銀火竜)、そして凍土の古龍二頭(炎妃龍、風翔龍)。その屈強なモンスター達の傍らでは、それぞれの勢力に属する獣人たちやウルクシリーズを纏った戦士達の姿も見える。また後方の砂浜には、埋もれるように停車している「ボロボロ」になった水竜車の姿も数多く見える)


オステルマン「よし、子供たちはこれで全部だ」よっはぁ(浅瀬からすす汚れた顔をしたアイルーの子供を抱き上げ、同じく子供の猫型獣人でいっぱいになった小型船に乗せてやる。その船首にはオールを勇ましく担いだラギアネコの姿も見える)

バスコダ「OK。大丈夫、お前たちをあそこに見えるでっかい船に乗せたら、次は父ちゃんや母ちゃん達を迎えに行ってやるからな」ザザァ~~~ン(見るからに船長っぽい格好をした「頼れる海の猫」が不安そうな顔をしたメラルー嬢ちゃんの頭を撫でてやる。それと同時にお嬢ちゃんの猫顔から安堵の笑みが溢れる)


ヴラドレン「おっと。忘れ物だぞ」スッ・・(そのお嬢ちゃんにちょっとだけ汚れてしまったプーギー人形を手渡す)

メラルー嬢ちゃん「・・・・・ありがとう。おにいちゃん」にこ

ヴラドレン「人間も悪いやつばかりじゃないってことを知ってもらえたら、それでいいさ。元気でな」なでなで

オステルマン「・・・・・・・・。そっちはどうだ!?」(その光景に一瞬魅入ってしまうも、すかさず我を取り戻すかのように周りに声をかける)

キーン「彼で最後です!!っと・・ゆっくりでいいぞ。その調子だ」ザザァ~~~ン・・(バスターと共に浅瀬に身を浸からせながら、ボートに乗り込もうとしている包帯を巻いた獣人をサポートしている)

バスコダ「よし!そしたら出発するぞ!!」(オールを漕ぎ始めるラギアネコの背後に見える沖には「肉球マーク」が大きくプリントされた帆をマストから垂らしながら停泊している交易船の姿が見える)


$あたちのモンハン日記
ゲルハルト「フニャ~~~ゴ・・(やれやれ・・なんとか無事に脱出できそうだな)」(砂浜の上で一也達と共に「ぐったりと」座り込んでいる)

直政「これで多くの猫民達の命が救われました。本当に皆様方には感謝致します」

あたちのモンハン日記
一也「俺たちだけの力じゃ無理だったニャ。ここにいるモンスター達のおかげだニャ」(後ろでニヤニヤしている迅竜のでかい顔を筆頭に、肩を並べて「箱座り」して待機しているモンスター軍)

$あたちのモンハン日記
サムソン「おいおい。我々もいることを忘れてもらっちゃ困るぞ」(銀火竜の金属質な首を背もたれに寄りかかっているシルバーソルなベテランハンターと、その横でサムズアップしてみせる黒髪の軍師。共に全身すす汚れており、また、少々くたびれた様子でもある)

あたちのモンハン日記
マクシミリア「これも三種共存による人徳が為せる業。確かに非道な人型や知的生命体種モンスターは存在するが、それは獣人種とて同じ」

あたちのモンハン日記
芋助「そういった悪辣な者達に支配されない為にも、今こそ種を超えた団結力が必要なんだ」

直政「・・・・・・・・・・・」こくり(そう強く頷く背後では、ひと仕事終えて一息ついているサブ彦がジョーのフワ毛を背もたれに小休憩している姿が見える)

$あたちのモンハン日記
影丸「貴殿ら、キャッツセインツは今後どうなされるのですか?」

直政「セインツの勢力は今や水没林だけにありません。各地に募った同志達と連携を取り、これからも抑圧されている仲間達を支援していくつもりです」


ゼット「殊勝な発言は結構だが、思わぬ形でクーデターは成功したってわけだ。フェイリンメイリン国はどうするつもりだ?」(炎妃龍の頭上より物申す)

直政「領土はそのままに。国家権力を象徴する制度は用いず、猫民たる政治家が軍隊を統制する政軍関係における基本方針、猫民統制を基盤に、軍事より政治を、政治より個人を優先した国政を考えております」

一也「どういうことニャ?」ぽんぽん(ゼットのワンドネコ=ダオラで肩を叩きながら、奥で「箱座り」している風翔龍に声を掛ける)


サドンデス「領土の確立や国家という既成概念に固執しない思想、個人を国家、民族、種族を超越した普遍的な世界の構成員として考え、人種・言語の壁を乗り越えた全世界のあらゆる種族を自分の同胞として捉える世界観、つまりコスモポリタニズムの建設であると推測できる」

ゼット「俺たち(EWN)やこいつら(クルセイダーズ)が今やってる事と同じってことか?」

直政「皆様方を参考に、その社会構築の実現を我ら猫族が率先して行い、この大陸世界から種族差別を撤廃することが我らの目的でもあります」

一也「ちょっと待つニャ。それって・・」

マクシミリア「ロベスニャエール氏が描いた、獣人族の未来像です」



ザザ~~~~~~~~~ン・・



ヴラドレン「よぉ、みんな!疲れているところ申し訳ないが、残った猫民達を船まで運んでやってくれないか!?」(手を振る背後の砂浜では、身を寄せ合っている猫民達の姿が見える)

一也「手伝ってやるニャ。おっと、風圧で船を倒したらダメにゃよ?」承諾する(と、立ち上がる風翔龍)


ルナストラ「私達も手伝いましょう」(頭の上であぐらをかいている灰虎猫に声を掛ける)

ゼット「・・・・・・・・・・・・・」ザザァ~~~ン・・(潮風に吹かれながら上を見上げている)

ルナストラ「プリンシアが心配ですの?」

ゼット「・・いやぁ・・・姐さんに関しては問題ねぇ」

ルナストラ「だったら?」

ゼット「前の・・前の姉御はどうしちまったかなぁ・・・って・・ふと思っただけさ」ザザァ~~~ン・・

オステルマン「どうした?なにか問題でもあったか?」(メイド猫達と共に砂浜を歩いてくる)

ゼット「よぉ、修羅尊意さん」

オステルマン「その異名を知っているとは・・・どこの所属だった?」

ゼット「元カレン隊の名副参謀にして、今は凍土が誇る最強のオトモだ。あんたはこのさき、どうするつもりだ?よかったら、うちに来ねぇか?」

オステルマン「かたじけない。だが、今はこの者たちを見守る義務があると思っている。それが生き延びた自分の責務だ」にかっ(背後ではその答えを聞いて歓喜するメイド猫達の笑顔も)

ゼット「・・・・・・・・・・・・」フッ・・


バッ煙(颯爽と炎妃龍から飛び降りる灰虎猫)


ゼット「うし。やれることちゃちゃっと片付けて、姐さんと一緒に凍土に帰ろうや」にこ(ちょっとすす汚れた毛並みをした、「ちいちゃい同志」を愛でるように、炎妃龍がその大きい顔を擦りつけてくる)








「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~










ニャア~~ニャア~~♪
(甦った晴天に照らされる巨大なピラミッド型神殿の下で感極まり「クルクル」回っているセインツの猫達。その中心では満面の笑顔を見せるオリセーさんの奥さんが腕を組みながら「やたらと」頷いている。そんな微笑ましい光景を神殿内から出てきた白い道士服を纏った老いぼれ猫と、顔にできた無数のニキビをボリボリ掻きむしる太っちょ猫が眺めている)


韓藍碧「ありゃま~。何があったか知らんが、真っ平らになっちまったじゃニャ」むぅ~~(と見つめる焼け野原となった「フラット」な領内の地形からはモクモクと白煙が上がっている)

顔がニキビだらけの太っちょ猫「ゴホッゴホッ!!」(明らかに状態が良くないことを示す「こもった音」の咳をしながら神殿の上を指差す)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(神殿の頂部から、太陽の御光を背に受け、逆光となったクシャルネコが右手に厚い教典を抱えながら外界を見下ろしている)




ネカウ「お~~~~い!!」(手を振るその背後から、ロイが乗る車椅子を押しながら、ゆっくりとその姿を見せてくるダミアン、耶律恵烈頭、オリセーの姿)


ジェット「ネカウが見た夢・・・・そうニャ・・・預言者様の正体はネカウだったんだニャ!!」お~~~~~~~い!!

シャドー「ダミアン達だ!!あっちも無事だったみたいだ!!」ニャア~~ニャア~~♪(感極まるセインツの猫達がクルクル回る中、旦那に向かってサムズアップしてみせるオリセーさんの奥さん)


ダミアン「やれやれ。ひとまずはこれで良し・・・ですかね、工場長」

ロイ「ダミアン。君はフレッカー氏の庇護のもと、その人脈と資産を活用して、彼らのような優秀な人材を集めては内から基盤を固め、クルセイダーズと連携を取り、外にある武力を領内に向けることで、ニャン=ジュストの目を欺くことに成功した。まったく・・大したものだよ。君は最高の指導者になるぞ」たしっ(車椅子を押すダミアンの手を握る)

ダミアン「残念。それは俺の仕事じゃないですよ」

ロイ「??」

ダミアン「確かに過去の歴史を顧みても、カリスマたる人たらしが国家の英雄となったパターンは数多く存在しますが、実のところ、肝心な国造りに関してはどうです?結局、血を流して働いているのは本当の意味で国家と一体になった、ごく一部の者たちだ。権力になりうるポジションなんて俺には向いちゃいねぇ。今思えば、ニャン=ジュストだって、最初はそうだったのかもしれない・・。だからこそ、あいつは猛豚という権威の影に隠れることで、その実権が持つべき意義が何たるかを誰よりも感じていたのでしょう。だからこそ、俺はあいつの二の舞にはなりません」ぎゅっ煙(ロイの手を力強く握り返す)

ロイ「・・・・・・・・・・・」こくり(ダミアンの顔を見上げながら深く頷く)

ダミアン「ネカウ。その大事に抱えている本を見る限りじゃ、ついに出来上がったみたいだな」

ネカウ「ああ。猫民の未来が、このキャッツマグナカルタにすべて記されているぞ」にこ(太陽光を存分に浴びる無表情なクシャナネコスーラの顔が何処か微笑んで見える)

ダミアン「耶律恵烈頭。これからはネカウ達と共にセインツを頼む」

耶律恵烈頭「・・ダミアン殿は?」

ダミアン「少し疲れちまった。各地を転々としながら、大陸を今一度振り返りながら、一人旅でもしようと思ってるよ」にこっ

耶律恵烈頭「ならば、いつ貴方が帰ってこられても恥ずかしくない、故郷を作ってお待ちしておりますぞ」にかっ


がしっドキッ(神殿最上部で互いに手を取り合う四人の獣人達を御光が照らす)


韓藍碧「うむ・・・・」(あごひげを触りながらその光景を見上げている)

顔がニキビだらけの太っちょ猫「ゴホッゴホッ!!」ギャリギャリギャリ血(顔中にできた吹き出物を膿ごと皮が裂けんばかりに爪で掻きむしる)

韓藍碧「どれ。おぬしを蝕む宿痾の根源を絶ってみせよ。やぁあああああああ!!」


としゅっはぁ(身を屈める太っちょ猫の後ろ首に、「優しげな手刀」をあてる韓藍碧)


ぐばぁあああああああああああ
(その瞬間、豪快に体内の汚物を浄化するように吐出する太っちょ猫)


韓藍碧「やっぱりじゃ。先程までこの国を侵していた病と同じ。これで元通りじゃニャ」


はぁ・・・はぁ・・・・・・(身を屈めながら顔に付着した膿と皮を振り払うその体は、みるみるうちに身が引き締まっていく)


韓藍碧「ほぉ・・・・これはまた・・」

??「道志様。助かりました。私の名前は李懿(りい)と申します。お察しの通り、酔っ払ってモンスターのフンを食べてしまい、それがずっと喉に詰まっていたのです。あなたは命の恩人です。これからは私の命をお好きなようにお使いください」ガシッドキッ(拱手してみせるその肉体は筋肉隆々に、そしてその顔は眉目秀麗な若葉虎猫の姿へと変わる)

韓藍碧「結果として仮痴不癲(かちふてん)、未来は借屍還魂(しゃくしかんこん)の先にある。新たな国が興るのを一から見届けるのもいいじゃろう」にこっ(と微笑む道志猫の「ちょっとくたびれた白毛」が燦々たる太陽光に照らされ、年月を超えた活気に満ちた輝きをみせる)

To Be Continuedキラキラオレンジ







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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?

11/2(金)0時更新 「ほみゃああああああああああああ!!!!」の巻

をお送りいたします♪ついに次回で4thシーズン完結!!見逃すなかれのあんまんの如しぽけ~