シュウウウウウウウウウウ・・・・
(光の束がその範囲をゆっくりと広げながら照らす密林エリア内、木々が根こそぎ刈り取られた一画に激しい黒煙をあげながら仰向けになって倒れている巨大な砦蟹)



信長「そんな・・・勝家・・・・・・・」ガクン・・(蟹脚すべてを折りたたみ、弱々しくその場に崩れ落ちる)


ラインハルト「なんとか決着はついたようですね・・」ふぅ~~~(羅刹に肩車されながら曇ったスクエア眼鏡を安堵のため息と共に袖で磨いている)

信長「勝家・・・・・・・」ううう・・・


メガゼノス「・・・・・・・・・・・・」


すぅ・・はぁ(蹲る盾蟹の甲羅を慰めるように翼で撫でる黒鎧竜の父)



エヴェレッソン「攻撃やめぇ~~~~い!!」ガイン煙(背後に控えるピンク色の各種ルドロスシリーズのアマゾネス達がアサルトボウガンの砲身を一斉に下げる)

アルマ「ありゃりゃりゃ。意外とあっけなかったですねぇ~」

テルマ「それじゃあ~剥ぎ取りタイムと行きましょう♪」きゃっほっほっ♪(アルマと肩を組んでスキップしながら進んでいく)


ドシーーーーーーーーーン!!
(双子の目の前に立ち塞がる黒鎧竜)


メガゼノス「強欲なハンター共め。あの者の躯には指一本たりとも触れさせないぞ」

アルマ「ちょっとーーー!!いきなり出てきてなんなんですかぁ~!?」

テルマ「そうですよぉ~!!「あれ」を倒したのは私達なんですよぉ~!?だから「あれ」を剥ぎ取る権利があるのも私達なんです!!」むきぃ~~~~~ダイスキッッ!!

メガゼノス「黙れ!!「あれ」は勝家だ!!」ブフォオオオオオオオsss(怒号と共に咆哮効果を轟かせると同時にその音波衝撃により、後方にコロコロと転がっていくアルマ&テルマ)

ラインハルト「・・・・お悔やみ申し上げます」スッ・・(信長に向かって弔意を表す)


ドスンドスン・・・(哀憐の念を抱きながら歩み寄っていく爆鎚竜、星竜、毒怪鳥に続き、岩竜の弟に体を支えられた桃岩竜、そして角竜、黒角竜、轟竜に支えられた蒼火竜、桜火竜がそれぞれの翼を広げながら悲哀に蹲る盾蟹を優しく包み込んでいく)


信長「勝家・・・・・そうだ・・我が猿達は無事か・・!?」


モワモワモワモワモワ・・・・
(黒煙をあげる砦蟹のヤド部、巨大な竜骨の眼窩の中から飛び降りてくるゴンザレストリオ)



ガンピー「人間が出てきたわよ。撃ち殺して」ザッsss(背後に控えるルドロスシリーズのアマゾネス達が一斉にアサルトボウガンの銃口を向ける)

メガゼノス「やめろムカムカなんでもかんでも殺そうとするな!!」パチぃ~んドキッ(翼膜で灯魚竜の頭を叩く黒鎧竜の父)

ラインハルト「デブ君達だ。救護班!彼等を!」シュタタタタタsss(白銀の足軽部隊の中から兜の前立てに「十字架」を付けた衛生兵達が颯爽と駆けていく)


バサ雄「安心して、信長さん。三人とも帰ってきたよ」ザシュッザシュッ・・(看護を受けている三人組の下へ歩み寄る盾蟹)

マナブ「殿・・申し訳ございません・・。コクピットに爆弾が仕掛けられており、勝家殿を救うことが出来ませんでした・・・」

デブ「本当にごめんよ・・・・」

パソコン「これで勝家さんは完全に・・・・」ううう・・

信長「そなた達の責任ではない。奔走してくれたことに感謝するぞ」ガシッ煙(でっかい鋏を持つ両手で三人を抱きしめる)


アルマ「エヴェレッソン様、どうします?」

テルマ「このすきに剥ぎ取りしちゃいます?」

エヴェレッソン「・・・・・・・・・・・・・・」(そのちっさすぎる瞳で盾蟹達を見つめている)

ガンピー「ちょっと。どうしたの?」

エヴェレッソン「・・・・行くわよ」ザッ煙

アルマ「え!?でもでも、あの砦蟹を分解すれば、いろいろと調査できますよ!?」

テルマ「そうですよぉ~!!暗黒商会が持つテクノロジーを調べる絶好のチャンスですぅ~!!」

エヴェレッソン「おだまり!!」キッムカムカ

アルマ&テルマ「・・・・・・・・・」びくん(抱き合って驚く)

エヴェレッソン「我々、アクアパラダイスモーテルはブラックギルドのような卑劣漢とは違う。ノブレス・オブリージュ・・・さぁ。我が女帝をお迎えに行きましょう」ザッザッザッザッ・・(颯爽と密林の中に消えていくちびペッコの後ろ姿)

アルマ&テルマ「・・・・・・・・・・・」うん(顔を見合わせて頷く)


待ってくださいよぉ~~~(と、前を征くちびペッコを追いかけていくアルマ&テルマに続き、やれやれポーズをしながら歩き出す灯魚竜、そしてピンク色の各種ルドロスシリーズのアマゾネス達)


羅刹「どうやら戦わずに済んだようだな」ふぅ~~~~

ラインハルト「ええ。今回は良しとしましょう。ひとまず共通の敵を倒せたのですから・・」


スターマイン「モンスターを生きたまま殺すなんて・・・・ブラックギルド・・・絶対に許さないんだから・・!!」(同じく義憤を発奮する鋼鉄のグークが星竜に寄り添う)


孫星「どうするね?我々も撤退するか?」

ラインハルト「まだ決着はついていません」キッ(上空を見上げる)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(徐々に日蝕の翳りから開放されていく太陽をバックに逆光となった邪龍のシルエットが遥か上空に浮かび上がっている)



ラインハルト「ただでは逃しませんよ・・」(上空の敵を睨みつける)



モワモワモワモワモワ・・・・・・
(黒煙をあげる砦蟹の傍らに佇む盾蟹)


信長「勝家・・・・さぞ苦しかっただろうに・・・。己の意に反し、不忠不孝の輩の言いなりになっていたのだからな・・・・」スリスリ・・(鋏で砦蟹の胴体を撫でてやる)


モワモワモワモワモワ・・・・・・
(黒煙に包まれた砦蟹の突き上がった目にみずみずしい潤いがあらわれる)


信長「勝家よ・・・安らかに・・・・・」



パシャーーーーーーーンアセアセ
(黙祷を捧げようとした盾蟹の頭上より巨大な水滴が零れ落ちてくる)



信長「!?」(全身を水浸しにしながら上を見上げる)




ゴッギャッギャッギャッギャッギャッ・・・・
(関節がきしむような重厚な音をたてる砦蟹)




信長「勝家!!」




ゴッギャッギャッギャッギャッ!!
(三本になった脚を生まれたての子羊のように弱々しく奮い立たせながら、ゆっくりとその巨体を起き上がらせていく砦蟹)




羅刹「まずいぞ!再び攻撃を仕掛けてくるかもしれん!!」ザッ煙(その背後で構える足軽部隊)

ラインハルト「待ってください!!」



ゴッギャッギャッギャッギャッギャッ!!
(背中に背負う竜骨部より痛々しい黒煙をあげながら、いつ折れてもおかしくないほどに損傷した三本の脚を直立させていく砦蟹)



バサ雄「父ちゃん!!起き上がったよ!!」

メガゼノス「よく見ておきなさい。モンスターの誇りを」




ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・!!
(ガクガクと震えながらもその巨体を起き上がらせていく砦蟹)





バサリン「すごい・・・あれが・・・生命の力なのね・・・」


信長「頑張れ!!勝家!!」

バサ雄「姉ちゃん!!俺たちも応援しよう!!がんばれぇええええええええ!!!!」

ファンクーン「二番隊も激励します!!がんばってくださぁあああああああい!!!!」オオオオオオオオオオオ!!(後方から檄を飛ばす銃槍歩兵隊)



ゴッギャッギャッギャッギャッギャッ!!
(天を貫かんばかりの勢いでその傷ついた胴体部を起き上がらせていく砦蟹の英姿)




マッハベノム「いいぞぉおおおお!!その調子だぁあああああ!!」ワァアアアアアアアア!!!!(騎士団全軍も声をあげ砦蟹を鼓舞している)


マナブ「いけぇえええええええ!!勝家さぁあああああああん!!!!!」




ワァアアアアアアアアアア!!
(人・獣人・モンスターの三種からなる歓声に包まれながら、雄大に立ち上がっていく砦蟹・勝家)





アングリーアッシュ「いいぞ・・あと少しだ!!」


バラン「立てぇええええええええ!!!!!」


ディアベル「がんばってぇえええええええ!!!!!」(黒角竜と身を寄せ合いながら歓声をあげている)




ゴッギャッギャッギャッ・・・
ズシャアアアアアアアン!!
(起き上がろうとした瞬間、その重量に負けた脚の一本の関節部が砕けるように折れ曲がり、その場に崩れ落ちる勝家)




信長「勝家ぇえええええええええええ!!!!」





フーーーーーーーーー・・・・
フーーーーーーーーー・・・・

(前屈みに蹲る勝家は、その口部を覆っていた強化ガラスが爆破により割れてしまっており、それによって解放された口の中より生気に満ちた「生物的」な呼吸音をエリアに響かせる)




ベナッツォーリ「俺たちの責任だ・・・脚を折らなければ・・!!」

ラインハルト「全軍に命じます!!彼を・・勝家さんを皆で支えるのです!!!!」



その命令、しかと承った!!!!!



ラインハルト「!?」バッ








ドスーーン!!ドスーーン!!
(二足歩行の崩竜が密林を豪快に掻き分けながら砦蟹に向かっていく)




ラインハルト「任せましたよ!!ロードストレームさん!!」(横を通り過ぎていく巨大な崩竜に声を掛ける)




ロードストレーム「誇り高き砦蟹よ!!」グワッ煙(大きく両腕を広げ砦蟹に接近する)



ガシッ!!
(よろめく勝家を全身全霊で受け止める崩竜ロードストレーム)



カッツェ「いいぞ!!ロードストレーム!!」オオオオオオオオオオ!!(後ろで大歓声をあげるハイモはじめ、獣人騎士団員達)


ロードストレーム「種を超え、集結した義侠の気炎と共に立ち上がれぇええええええええええ!!!!!!





ザシーーーーーーーーーーン!!
(勝家の巨体を持ち上げた崩竜は、即座にその重量を利用し、勢いそのままに砦蟹の残った二本の脚を大地に突き刺す)





ラインハルト「おおおおおおおおおおおおお!?」





よろっ・・・・・
ガシーーーーーーーーーーン!!
(一瞬よろめくも崩竜に支えられながら、見事、二本の脚で起き上がった砦蟹・勝家を薄暮の空から神聖な光の束が祝福するように照らしている)





信長「勝家・・・・・まったくあっぱれな奴じゃぞい!!」






「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~








ボフッ・・(ぽっかり空いた口の中より黒煙を吐く砦蟹・勝家。その右蟹目に残る「ギッ」ってやったような傷(勲章)を日輪の輝きが照らし、神々しくチラリと光る)

To Be Continuedキラキラ






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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?

10/19(金)0時更新 「やってやりましょう」の巻

をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回も中華まんぶん投げながら読も見ようよぽけ~