ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・
(漆黒の上空遥か、赤紫色に変色した天象のもと、こちらを見下ろしながら空中浮揚している邪な黒龍の存在)


マモーナス「このまま逃がすと思うか。貴様らの絶望もまた我が物にしてくれるわ」ブワッサブワッサ



$あたちのモンハン日記
サムソン「ほむ・・・・」(邪龍を見上げながら白髭をしょりしょりと指で撫でている)

劉珍「司令官!!全員、乗りましたよ!!」ガシャーーンハッ(銀火竜の背中に括り付けていたガトリング砲を肩で押し捨て、その空いたスペースに猫民を乗るよう誘導する)

サムソン「怪我人は!?」(なおも上空の敵を捉えつつ聞き返す)

劉珍「古龍二頭と共に移動します!!」(背後に控える炎妃龍、風翔龍の背中には怪我を負った獣人達をメイド猫達が支えながら乗せているのが見える)


ゼット「安心しな、古参狩人。応急処置は責任持ってしてやったぜ」(炎妃龍の冠のような頭部に両腕を乗っけて寄りかかっている)

サムソン「よもや凍土に力を借りることになるとはな・・・お前たちの仲間は?」(訝しげな顔して炎妃龍の上にいるゼットを見上げる)


ヴラドレン「心配しなさんな。俺たちを誰だと思ってるんだ?足にはみんな自信があるんだ」ガシッドキッ(ガッツポーズを取る背中には子供のアイルーをおぶっている。同じく背後に控えるウルクシリーズの戦士達もまた子供たちをおぶっている)

サムソン「今は信頼するしかないか・・・伯爵!!陸を行く部隊の準備は!?」

あたちのモンハン日記
マクシミリア「いつでも行けるぞ」(尾槌竜の頭の上から物申す。その背後の「コブ」にしっかり掴まっている猫民達の姿も)

あたちのモンハン日記
一也「みんな、しっかり掴まってるニャよ」(迅竜の頭の上に乗りながら、その黒毛な背中に乗っている猫民達を気遣う。また迅竜の隣にいる化け鮫、二頭の毒怪竜の背中にもまた猫民が身を寄せ合いながら乗っている)

ゼット「下から行く連中の先導はうちの第四部隊に任せな」ビシッドキッ(と、炎妃龍の下に募るウルクネコ達が敬礼する)


ルナストラ「貴方は付き添わなくてよろしいの?」

ゼット「下を行く同志を見ながらお前たちをリードする。それに俺がいた方が寂しくねぇだろ♪」ハァ~~~(これぞ世にも珍しい「炎妃龍のため息」である)

オステルマン「こっちも準備OKだ!!」(ボロボロになった水竜車に「ぎゅうぎゅう詰め」になった猫民達が乗っている)

ゼット「そんなオンボロでついてこれるのか!?」ほじほじ(鼻をほじりながら聞く)

キーン「我が領内の優秀な技師達が作ったものだ!!最大出力で追いかける!!」ニィ~ニィ~(と鳴きながら同じ水竜車に搭乗する猫民達と体を密着させながら叫んでいる)

ゼット「ほんとかよ・・ズッコケても助けてやらねぇからな」ほじほじ

??「ちょっと!!そこの素行の悪そうな灰虎!!」

ゼット「なんだぁ~アセアセ」びくっハッ(として鼻におもいっきし指が入る)

エプロンを巻いたアイルー奥さん「あの水竜車はうちの旦那達が精魂込めてこしらえたんだ!!バカにしたら承知しないよ!!」(仁王立ちしながら毒怪竜の頭の上に立っている。その背後ではその英姿を腰を下ろしながら見上げているジェットとシャドーの姿も)

ジェット「これが噂の・・」

シャドー「オリセーさんの奥さんだ」ふんはぁ(とオリセーさんの奥さんの鼻息)


ゼノン「頼もしいネコだな」


ギギ「あたちも何時か、ああいう立派なオトナの女性になりたいわ♪」

サムソン「ゲルハルト。みんなの先導を頼むぞ」

$あたちのモンハン日記
ゲルハルト「にょにゃい(任せろ)」バッ煙(大猪に飛び乗る。その背中の後方には既に跨っている剣豪ネコシリーズを纏った獣人の姿も)

直政「ここから一番近いのは北門です。そこから脱出し、北の海岸を目指しましょう」

ゲルハルト「ニャニャ?(海岸?)」

直政「仲間がいるはずです。船に乗り、水没林を脱出できます。もちろん、それを望む猫民がいればの話しですが」

ゲルハルト「ニャー・・(新たな地を求めるも良しか・・)」



ガルグイユ「ニャーク兄弟。カーブー同志達は無事かな・・」

$あたちのモンハン日記
ニャーク「心配するな。カーブーは昔から「遅刻癖」があるんだ。必ずUBU達と一緒に戻ってくるさ」ちら


・・・・・・・・・・・・・・・・
(未だ薄暮な空の下、焼け野原となったコロニー地区に広がる残骸の向こう側、巨大なピラミッド型神殿の姿が薄っすらと見える)


サムソン「よし!!みんな!!先導するジョーについていくぞ!!」バッ煙(颯爽と銀火竜の頭部に飛び乗る)

ゲルハルト「にゃんにゃ(かまし過ぎるなよ、ジョー)」ぽんはぁ(愛らしい黄虎の猫手で大猪の鬣を撫でる)


ジョー「どうかな。あいつが簡単に行かせてくれるかどうか・・・」ちら(上を見上げる)




カッ
(翳りの上空遥か、黒龍が浮かぶ地点より眩い発光が起こる)




ジョー「おいでなすったぞ!!みんな突っ走れぇえええええええ!!!!


ズドドドドドドドドドドドドsss
(怒涛の勢いで猪突猛進、先陣を切るジョーを筆頭に爆走を開始するモンスター陸軍)



ヒョウウウウウウウウウウウン!!
(宵闇の空を突貫しながら急降下していく黒焔の矢)



一也「また火の海にするつもりだニャ!!」ドドドドドドドsss(一也が搭乗する迅竜もまた物凄い勢いで駆けていく)

サムソン「サンダーソニック!!我々も続くぞ!!」


ドスン・・ドスン・・(銀火竜の横を怪我をした猫達を乗せたルナストラがゆっくりと横切っていく)


サムソン「ほむ・・?」ドスン・・ドスン・・

ルナストラ「皆さん。少しの間、伏せていてください」チリチリチリチリチリ・・(ルナストラの体表から碧い粉塵が無数に沸き起こると同時にその背中の上で身を伏せる猫民達)

ゼット「おい!!おめぇ、まさか!?」バッ煙(慌てて炎妃龍の冠部を盾に身を伏せる)


パヒョオオオオオオオオ・・・!!
(碧い粉塵群がルナストラの頭上高く舞っていく)


サムソン「おおおお・・・・・・」(銀火竜の頭の上であぐらをかきながら、口を開けて空を見上げる老兵の顔が青白く照らされる)


ヒョウウウウウウウウウウウン!!
(上を見上げる銀火竜達に襲いかかる黒焔の矢)


ジェット「こっちに来るニャ~~アセアセ


パシュパシュパシュ・・!!パキパキパキパキ!!
(大気中に留まる碧い粉塵一つ一つがまるでプラズマボールの様に電荷を迸らせながら空中で放射を開始し、個々のエネルギー体へと変化していく)


ルナストラ「龍エーテル結合完了。さぁ、お往きなさい」パキパキパキパキ!!パキパキパキパキ!!(ルナストラの頭上に浮かぶ無数の碧いエネルギー体に指示を出す)


シャオオオオオオオオオオン!!
(碧い発光体の群れがまるで意志を持っているかのように、一斉に上空へ発射していく)


ヒョウウウウウウウウウウウン!!
(急降下していく黒焔の矢に対し、それを四方から包み込むように美しいエンジェルフレアを描きながら追撃していく無数の碧いエネルギー体)



ギギ「綺麗・・・・・」うっとり・・





ドワアアアアアアアアアアアン!!
(空中に気品溢れる青いエクスプロージョンが起こる)





ゼノン「やりやがったぜ!!」

ルナストラ「さぁ、今のうちに」チリチリチリチリチリ・・(引き続き碧い粉塵を発生させながら翼を羽ばたかせ、舞い上がっていく)

ギギ「お父ちゃま!!あたち達も行きましょう!!」ブワッサ煙(父と共に猫民を背に乗せたまま翼を羽ばたかせ、空中浮揚しながら浮かび上がっていく中、ゼノンに乗っているジェットとオリセーさんの奥さんは立ち上がって、上空の黒龍に向かって中指を突き立てる。シャドーは奥さんが落ちないよう、その「安産型の腰」に両手を回してしっかりと支えている)

サムソン「よし!我々も皆に続くぞ!!」ブワッサブワッサ煙(同じく上昇していく銀火竜の頭上より檄を飛ばす)


マモーナス「小癪な真似を。このまま行かせてなるものか。貴様らの絶望もいただくぞ」


トウン!!
(大口を開けた黒龍の口から地上に向かって放たれる黒龍の矢)


シャドー「またくるぞ!!」

ルナストラ「今度は貴方が迎撃してみせてくるかしら?」ブワッサブワッサ煙(隣で舞う風翔龍に声をかける)


サドンデス「禁忌の攻撃に対し迎撃を開始」スゥ~~~~~(胸いっぱいに大気を吸い上げる)



バフウウウウウウウウウウン!!
(上空に向かって突風を吐く風翔龍。背中の猫民達は振り落とされまいと必死になってしがみついている)



バオオオオオオオオオオン!!
(突風の凄まじい風圧により黒焔の矢が脆くも爆発する)



ジェット「ニャハ~ハッハッハッ!!当てれるもんなら当ててみやがれってんだニャ~!!」ガッハッ(再びオリセーさんの奥さんと共に中指を突き上げる。奥さんの腰を掴むシャドーの口は「いいから、しゃがんで」と言っているようだ)






「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~







ズドドドドドドドドドド!!
(薄暮の空の下、ゲルハルトと直政を乗せたジョーを筆頭に、四足走行で駆けるウルクネコ達に守られながらグレン、グランカッサ、ガルグイユが全力疾走していく。そしてその後方からは、子供の獣人達をおぶったヴラドレン率いるウィンターシュバリエ第三部隊が続き、更には水竜車部隊が今にも壊れそうな勢いでキャタピラをガタガタ言わせながら追走していく。その頭上からはゼノン親子、サンダーソニック、ルナストラ、サドンデスも続く)


劉珍「司令官!!何処まで逃げればいいんです!?」ヒョウウウウウウウン!!(その背後の空から襲いかかってくる黒焔の矢。そしてそれを迎撃する為、再び舞い上がっていく無数の碧いエネルギー体が見せる流星のような軌跡が薄暮の空に映える)

サムソン「奴の攻撃が及ばぬ所までだ!!」ドガアアアアアアアン爆発

劉珍「そんな適当に・・・・・ん・・」(肩をがっくし落とす劉珍の目の前に、針の穴程度の光の束が照らされる)


ファアアアアアアアア・・・・・・・
(そっとひろげた劉珍の手のひらに光が降り注いでくる)


劉珍「・・・・・・・・・・・・・・」ヒョウウウウウウウン!!(迫り来る黒焔の矢による飛翔音が大気を轟かせる中、そっと上空に向かって手をかざしながら顔を見上げる)



ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・・
(月影に覆われた太陽が左下より、その神々しい御光を露わにしてくる)



劉珍「・・・・・・・・・・・・・・」バホオオオオオオオオン!!(顔を見上げる劉珍を照らす斜光を沿うように風翔龍が上空に向かって突風を吐く)

サムソン「日蝕が終わるぞ!!これで視界も蘇る!!」ドガアアアアアアアン爆発

劉珍「・・・・竜大戦時代は、これよりも過酷だったのでしょうね・・・」ヒョウウウウウウウン!!(同じく銀火竜の背中に乗っている猫民はこぞって弱々しく身を伏せている)

サムソン「なんだぁ!?聞こえんぞ!!」ドガアアアアアアアン!!(サムソンの頭上に黒い火の粉が舞い落ちてくる)

劉珍「でも大丈夫」ガバッ煙(怯える猫民を両手いっぱいに抱きしめる)

猫民「??」(きょとんとしたまんまる目に映る黒髪の男の顔)

劉珍「今の俺達には、こんなに頼れる英雄達(モンスター達、そしてモンスターハンターとそのオトモ達)がついているじゃないか」ドガアアアアアアアン!!(青い爆発を背に自信たっぷりな笑みを見せる軍師)

To Be Continuedsss






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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?

10/9(火)0時更新 「ふひょおおおおお!!」の巻

をお送りいたします♪ほんじゃらばさ!!次回も肩からぶつかりながら読も見ようよぽけ~