UBU「今までありがとうね」
BBB「おい・・・嘘だろ・・・・・・」ガクン・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
(両膝をつく黒猫の目の前で仰向けに横たわる撫子装備の女狩人)
ロージー「そんな・・・・UBUちゃんが・・・・・・」
ドスン・・ドスン・・・(階段状になった神殿の外壁を駆け上がってくる恐暴竜が黒猫一行のもとへ静かに歩み寄っていく)
まさひこ「UBU・・・・・」
ナイトクルーガー「あちちち・・・・一体どうなってんだよ・・」(女狩人が装着している頭巾の中から顔を出してくる光蟲)
ぼちゃん・・・(小さな光蟲の頭上に水滴が落ちてくる)
ナイトクルーガー「ふぅ~~助かった・・・・って、何があったんだ?」
「UBUが・・・」
ナイトクルーガー「ん・・?」ちら(頭上を見上げる)
BBB「UBUが連れていかれちまった・・・・」(顔をしわくちゃにして号泣している黒猫)
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
ゴオオオオオオオオオオ・・・・
(翳りに包まれた領内の敷地を覆い尽くす「黒焔の大河」を屋上エリアから見下ろしているセルタスネコ)
セルタス純平「なんてことだ・・・・」ボオオオオオオオ・・・(下から照らしてくる黒い炎のモノクロームな灯りを受けながら、呆然と目下の地獄絵図を見下ろしている)
ぎゅっ・・(純平の手をそっと握ってくるムーディー猫のお手)
ボニー「なんだろう・・この感覚・・・。何か・・何かとても大事なものが・・いなくなってしまっような・・」
純平「・・・・・・・・・・・・」(唖然としているボニーの横顔を見つめる)
オリセー「鈴木!竜巻が消えたぞ!」
純平「・・・・・・・・・・・・」ちら(その声に促されるように顔を上げる)
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・
(見上げる漆黒の空に浮かぶ黒龍の姿)
純平「・・・・・・・・・・・・」
UBU「純平。大砲の準備を急がせて。リミットは太陽が隠れている間。さぁ、急いで!」
純平「・・・・・・・。分かったよ、UBU」
ボニー「??」
純平「あいつを逃してはいけないんだろ?」
ボニー「え・・・」
純平「みんな!大砲の準備を急げ!!狙いはあの邪龍だ!!」ダッ(ボニーの手を引っ張りながら走り出す)
バッサバッサ・・バッサバッサ・・
(ボニーの手を引っ張り、巨大な砲台の下に募る工房猫達のもとへ駆け寄っていく純平の姿を見下ろしている「飛竜種」らしき翼の音をたてる主。また屋上エリアには雷狼竜の姿も見える)
????「生き残ったクルセイダーズが反撃の準備を開始。引き続き監視を続ける」バッサバッサ・・
バッサバッサ・・バッサバッサ・・・
(刻竜視点。ゆっくり目下の神殿に向かって降下をはじめる。それを屋上エリアより見上げている雷狼竜の小さな姿も見える)
アイオロス「彼は何者なんだい?」(刻竜を見上げたまま駆け寄ってきた純平に問う)
純平「知っているのはカーブーだけだ。それより手伝って欲しいんだ。ロイ!エージェント・アイオロスに説明を頼む!!」カラカラカラ・・(耶律恵烈頭に車椅子を押されながら近寄ってくるロイ・ファウラー)
ロイ「ザシュ!宝玉を!!」(背後に見える砲台の小さなハッチに身を潜らせているザシュに声をかける)
ザシュ「はいですニャ」よっ(ハッチから出てきたその顔はすす汚れ、右の手のひらには煌めく翠の玉石を乗せている)
アイオロス「恐暴竜の宝玉・・・これが大砲の動力源なのかい?」
ロイ「はい。この宝玉に龍属性エネルギーを供給して欲しいのです」
アイオロス「それはいいけど・・・果たしてその程度で・・」クッ(力強く顔を上げ、遥か上空の標的を睨みつける)
バッサバッサ・・バッサバッサ・・・
(ゆっくりと屋上エリア付近の頭上に降下してくる刻竜UNKNOWN)
アイオロス「彼の力は借りれないのかい?」(見上げたまま足もとにいる純平に問いかける)
純平「さぁな・・・聞いてみるだけなら・・・」
バオン!!
(突如、降下してくる刻竜の真横に、ワームホール出現の発光と共にそのポータルの中より右豪腕を振りかぶった金獅子が飛び出してくる)
純平「!!」
バギャアアアアアアアアアアアン!!
(金獅子が繰り出す渾身のマッハパンチが刻竜の頭殻を砕きながらスマッシュヒットし、その勢いのまま腕を振り下ろし、刻竜を真下の屋上エリアへと急降下させる)
アイオロス「危ない!!」バッ(身を挺して純平とロイを守る)
ダシャアアアアアアアアン!!
(巨大な大砲の真横に、長い首ごと石造りの地面に叩きつけられるように落下してきた刻竜)
????「牙獣種の攻撃を確認」バサッ(翼を羽ばたかせながら体を反転させ、すぐさま起き上がる黒い飛竜。その背後では工房猫達が慌てふためきながら砲台の陰に一目散に退避していく)
ダショーーーーーーーーーーン!!
(片手片膝をつきながら屋上エリアに勢いよく降下していくる放電状態の金獅子)
カイルス「事の一部始終は見させてもらったぜ」バリバリ・・!!バリバリ・・!!(全身を包む雷属性エネルギーが静かな怒りと共に放電を繰り返している)
純平「待て」バッ(モンスターを撃退しようと前進してくるセルタス警備兵達を制止する)
カイルス「刻竜。てめぇが何を企んでいるかは知らねぇ。だが、てめぇが俺の宿敵を奪った輩に加担したのは確かだ」ズン・・(放電しつつ勇ましいナックルウォークで前進していく)
????「なんのことだ?」
カイルス「てめぇも元凶のひとつだってことだぁああああああああああ!!!!!」ドシューーーーーーーン!!
????「異常値の雷属性エネルギーを持つ金獅子とエンカウント。戦闘許可を願う」
カイルス「ウオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」(大地を揺るがす咆哮と共にラージャンパンチで鬼気迫る)
????「NWDAより戦闘許可の承諾を確認。反撃を開始する」ボギャアアアアアアアアア!!(咆哮と同時に全身が青白いオーラによって包まれる)
純平「まずいぞ!ここでおっ始めるつもりらしい!!」(咆哮に対し両耳をおさえている)
ダスーーーーーーーーーーン!!
ドシンドシンドシン!!
ダオオオオオオオオオオオン!!
バギャアアアアアアアアアン!!
(突如、胸に何かを抱えた恐暴竜が屋上エリアに飛び乗っていくるやいなや、刻竜に向かって襲いかかっていく金獅子をタックルでノックバックさせるとすぐさま反転してみせ、その野太く重厚な尻尾をもって背後の刻竜を屋上エリアより弾き飛ばしてしまう)
ボニー「まさひこ君!!」
まさひこ「同志達ヨ。今ハ、争ッテイル場合ジャナイ」(胸に何かを抱えながら警告する恐暴竜)
スッ・・・(そっと抱えているものを地面に下ろすまさひこ)
純平「・・・・・・・・・・・・!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(まさひこが地面に下ろしたのは、仰向けに横たわるUBU、そしてその胸に顔を埋めながら号泣している黒猫の相棒であった)
ボニー「UBU・・・・・そんな・・・・・・・嘘だろ・・・・・」
アイオロス「お嬢さん・・・・・」
ナイトクルーガー「おっと!警部!説明は後だ!!」ブブブブブブ!!(UBUの頭巾より飛び出てくる)
まさひこ「純平。俺ニ、命令シテクレ」(そう見下ろす恐暴竜のつぶらな瞳は、何か重大な決意をしたことを仄めかすように穢れなく澄んで見える)
純平「・・・・・・・・分かった」(まさひこの意図を悟ったかのように深く頷いてみせる)
アイオロス「・・・・・・・・・・・・・」ちら
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(ピクリとも動かないUBU。そしてその胸に顔を埋めたまま主のもとから離れようとしない黒猫の相棒)
ボニー「ビー・・・・・・」
ザッザッザッザッザッザッザッザッ・・・
(ロイやダミアン達をはじめ、工房の猫達、そしてセルタス警備兵達が、泣き崩れる黒猫の同志を慰めるように、そしてその悲しみを共感するように、横たわるUBUの四方より弔意を表しながら、そっと優しく包み込んでいく)
アイオロス「・・・・・・・・・・・・」
ちょん(雷狼竜の肩を触る恐暴竜のちいさい手)
まさひこ「慟哭ヲ、アゲルノハ、アイツヲ倒シテカラダ」
アイオロス「・・・・・うん・・。まさひこ君といったね。前に君とは、孤島でお嬢さんの力添えを一緒にしたよね」
まさひこ「アノ時ハ、俺達ガ、UBUニ、助ケラレタ」
アイオロス「だからさ。今度は僕達でお嬢さんを助けるんだ」タシッ(肩を掴む恐暴竜の手にそっと自身の手を乗せて応える)
「その大仕事、俺にも手伝わせてくれ」
アイオロス「??」
ドシン・・ドシン・・・
(黒毛モードに戻った金獅子がナックルウォークでゆっくりと近づいてくる)
カイルス「仇を奪われた。ならばその生命を奪った奴が、俺の新しい宿敵(ネメシス)だ」
アイオロス「・・・・・・・・・・・・」こくり
純平「・・・・・・・・・・・・・」(ボニーと目を合わせ、互いに頷く)
ザッザッザッザッザッザッザッザッ
(雷狼竜と恐暴竜、そして金獅子のもとに集結してくる獣人戦士達)
ダミアン「まさか人型の弔い合戦をするとはな」フッ・・(ニヒルな笑みを浮かべる両端に侍るレオ、そしてネカウの姿も)
ロイ「それが団結ってものさ。種族を超えた力をみせてやろう」(その背後には車椅子を押す耶律恵烈頭の姿も)
アイオロス「よし・・・・そうと決まったら、みんなで力を合わせて邪龍を討伐するぞ!!」オオオオオオオオオオ!!ニャアアアアアアアアア!!
To Be Continued
ランキング参加中だよ♪みんなの激アツ一票で応援しておくれよ
次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
9/27(木)0時更新 「さぁ、次はあなたの番ですよ」の巻
をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回も激アツ魂全開で読も見ていこうよ