????「思い出したぞ。我は眼。来る竜人世界を導く、監視の眼。それが俺の役割だ」

あたちのモンハン日記
カーブー「監視の眼・・・あいつは何を言っているんだ・・?」




ゾルルルルルルルルルルル!!
(瘴気の渦が巻き起こす轟音の中、外壁の陰から刻竜を見つめる肉まん君とアイアンロック)


アイアンロック「なんだ・・何が起きてるのかさっぱり理解できねぇ・・!」

肉まん君「わかったぞ・・」

アイアンロック「??」

肉まん君「・・・・・・(あいつがNWDAの眼だったんだ・・!!)」


ブワッサ!!
(翼を羽ばたかせ、垂直浮上する刻竜UNKNOWN)


カーブー「待て!!UNKNOWN!!」

????「我は眼。すべてはお前たちの動向を監視する為の眼」ブワッサブワッサ!!

カーブー「・・・そんな・・・・あいつは・・スパイだったのか・・・?」


ブワッサブワッサ!!
(瘴気の竜巻に飲まれぬよう、力強く羽ばたきながら神殿の上空に空中浮揚して、その場に留まる刻竜)


????「ヴィジョン良好。周囲の様子を伝達する」クッ(空中浮揚しながら機械的に首を上に傾ける)




・・・・・・・・・・・・・・・・
(瘴気の大竜巻を「一人称視点」によって見上げる凄惨な光景が水晶に投影されている)


キルウィッチ「ギキョキョキョキョ・・獣人達の心の闇に漬け込み、利福を味あわせた後、その絶頂から一気に絶望へと叩き落とす・・。栄枯盛衰とは如何に儚いものなのか・・あいつを見ていると嫌でもそれを思い知らされる・・」(邪悪な魔道士のような黒いフードの両端から、尖った長い両耳を突き出した「ネコバァサイズ」の老婆が、両眼にはめ込んでいるウルキーの義眼をおさえながら、卓上に置かれている水晶の光景を食い入るように凝視している)

ガルビア「すべては予定通り・・・しかし便利なもんだね」(石柱越しに見える暗がりに巨人の影が壁にもたれかかっている)

キルウィッチ「アサイラムで散々、調教した甲斐があったもんだ」ギキョキョキョキョ・・

ガルビア「嘘つけ。トリップの大量摂取で記憶喪失になっちまったっていうじゃないか。当時の館長だったアウラーの報告書を読んだよ」ボリボリ(竜族のような鱗と鋭い爪を持った左手で「右頭部にだけ」生えている白髪のざんばら髪を掻きむしる)

キルウィッチ「手につけられんほどの凶暴な飛竜じゃったからな。捕獲に成功したレオゲルクの坊やに感謝さ」ギキョキョキョキョ・・

ガルビア「そのおかげで、今はすっかり服従しているようだ」ギロッ・・(生々しく血走った左眼球を見下ろす)

キルウィッチ「この水晶は、奴の赤眼を削り屠り、我が竜人族の秘術を用いて仕上げた特別な代物じゃ。例え遠く離れたフィールドでも、奴の眼を通し、こうして今起きている現実を見ることが出来る」(見下ろす水晶の中では、瘴気の渦がより一層激しくスピーンをみせながら昇天していくのが見える)

ガルビア「それだけじゃないだろ?刻竜を保養地としてのユクモの環境に適応させることで、本来持つ獰猛さを沈静化させ、服従を誓わせる。そしてそれを同じ頃、ユクモに潜伏させたポール・ベインズによって、刻竜を間接的に監視させ、ユクモの偵察に交えて刻竜の状況も報告させる・・・考えたもんだね、姉貴」ドスン・・(再び鍛え上げられた巨体のシルエットが重い音をたてながら壁にもたれ掛かる)

キルウィッチ「クルセイダーズの連中が、未知なる知的生命体種の飛竜相手に、どのようにアプローチするかも興味があった。上手くコントロールしていたみたいだね」ギキョキョキョキョ・・(不敵に微笑む老婆の目前に置かれた水晶には空を見上げているドボルヘルムのハンターが投映されている)

ガルビア「ポール・ベインズ、そして刻竜の偵察目的は、クルセイダーズが如何にして知的生命体種のモンスターをコントロールしているのか探ることだが・・・この様子じゃ、事後報告は無理そうだね」(やれやれと左腕をあげるその巨人の左半身は、どこかセルレギオス(千刃竜)に似た、刺々しい茶褐色をした飛竜種の甲殻に覆われたリザードマンのような異形をしている)

キルウィッチ「刻竜が送ってくる投映から、おおよその検討はついたよ。知的生命体種はじめ、普通個体のモンスター共を私等、NWDAに屈服させ、大陸を支配する日はそう遠くはあるまい・・。じゃが、その前に邪魔なのが此奴等、邪龍共だ」ちら


・・・・・・・・・・・・・・・・・
(一人称視点のビジョンに、空中浮揚しながら瘴気の渦を喰らいつくしている黒龍の姿が投映されている)


キルウィッチ「そしてもうひとつ。黒龍に運命を定められたこの娘」


・・・・・・・・・・・・・・・・・
(水晶に映る撫子装備に身を包んだ女狩人がこちらを見上げている)


ガルビア「白の同盟の生き残り・・」

キルウィッチ「キャロル・ムーア・ロザリー。さて・・どうやって穢れた血筋のカルマに抗うのか・・・見てみようじゃないか」にやぁ








「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~










UBU「あれは・・刻竜・・・どうしてここに・・・」ゾルルルルルルル!!


もそっ(UBUが被る頭巾の中から光蟲が姿を見せる)


ナイトクルーガー「おいおい、煩くて眠れやしねぇって・・なんだこりゃああああああ!?」(咥えかけた虫用葉巻を落として目の前の光景に驚愕する)


BBB「渦に飲まれて喰われねぇようにするんだな。てよ、あの飛竜に乗って上にあがれねぇのか?」

UBU「同じことを考えてた。ノウン健一!!降りてきて!!」ゾルルルルルルル!!

ナイトクルーガー「嘘だろ!?あれに乗って「あれ」に対抗するってのか!?」

UBU「やらなきゃ、みんなまとめて殺されるわよ」バッサバッサバッサバッサ(屋上エリアの外側に、翼を羽ばたかせながら降下してくる刻竜の姿)

ナイトクルーガー「マジで世紀末な終焉じゃねぇかよ」バッサバッサバッサ(刻竜の影に覆われていく「おでこの上」の光蟲)

????「闇に運命を穢された人間の娘よ。自ら混沌に身を投じるつもりか?」バッサバッサバッサ

UBU「あんたが導いてくれるなら、これ以上にない演出だと思うけど?」

????「見届けよう」スッ・・(長い首を屋上エリアの縁に下ろす)


バッ煙(刻竜の首に向かって手を繋ぎながら飛び乗るUBUとそのバディな黒猫)


$あたちのモンハン日記
ボニー「純平!!UBUがいっちゃうよ!?」ゾルルルルルルルル!!


セルタス純平「行かせてやれ!!俺達はこっちの作業を終わらせるんだ!!」ゾルルルルルルルル!!



ブワッサブワッサ!!
(首の上、前方にBBB、そしてその後ろにUBUを乗せ、ゆっくり浮上していく刻竜UNKNOWN)


ナイトクルーガー「とほほ・・とんだ地獄の片道切符を買わされちまったぜもやもや

BBB「とほほってなんだよ。今更降りれねぇぞ」ビュオオオオオオオオ!!(浮上していく刻竜の首に跨がりなら後ろを振り返る)

ナイトクルーガー「それより、あんなもんにどうやって立ち向かうつもりだ?」はむ(予備の虫用葉巻を咥える)

BBB「お前の大剣で、忌々しいあの黒い霧を吸い取っちまうってのはどうよ?」

UBU「それは無理。あの瘴気のような霧は五大元素から成るものじゃない・・。スピリチュアルなもの、そしてカルマのエレメントはバアル・レボアをもってしても吸収できない。竜恋苦難の伝承が教えてくれたわ」ブワッサブワッサ!!

BBB「戦いのヒントはあるってわけか。前向きに検討しようぜ」やれやれ

UBU「大陸を貪り喰らうもの、バアルゼブルが肉体を喰らう暴食の化身なら、龍霊、カルマ、そして絶望・・それらダークエレメントを喰らい尽くし、力の源とする・・・それが絶望を喰らう強欲の邪神、マモーナスなのよ」

ナイトクルーガー「なんだかよく分からねぇ話だが・・・って、おい!屋上にあの兄弟の姿が見えねぇぞ」(額に手をかざしながら下を見下ろしている)

UBU「・・ポールさん・・・・・・」ブワッサブワッサ!!




ポール「待て!!」ダッダッダッダッダッ(階段状になった神殿外壁上を駆ける先には、黒衣に身を包んだ女教徒の姿も見える)


バッバッ煙(身軽に飛び跳ねながら神殿の屋上を目指していくジーナ)


ポール「まさか邪龍と合流しようなんてわけじゃないだろうな・・!!」バッ煙(それを追いかける)




BBB「UBU!!下を見ろ!!」

UBU「・・・・・・・!!」



ブワッサブワッサブワッサ(ゆっくり浮上していく刻竜の首上から、神殿南側の外壁を飛び上がっていく邪龍教徒の女と、それを明らかに追従するように上に登っていくポールの姿が見下ろせる)



ポール「待て!!ジーナ!!」バッ(上の段目掛けてダイブを仕掛ける)

ジーナ「終焉はすぐそこまで来ています。ポール・ベインズ」ビョッ(華麗なバク転をもってそれを交わし、更に上の段に登っていく)



ゾルルルルルルルルルルル!!
(瘴気の大渦を背景に階段上で対峙し合う二人)



ポール「終わったのはお前の方だ。観念するんだな。屋上には俺の仲間がいるぞ」ゾルルルルルル!!

ジーナ「さぁ・・それはどうでしょう?」ちら


ゾルルルルルルルルルルル!!
(外壁の上から変わり果てた姿をしたリックが、よたよたとゾンビのように歩いていくる)


ポール「リック・・・・・」


バッ煙(その一瞬の隙に乗じて、リックの背後をとり、人質にするジーナ)


ポール「!!」

ジーナ「言ったはずです。貴方の・・いえ、貴方方、兄弟の終焉が近づいていると・・」グッ!!(不敵な笑みをこぼしながら、非力なリックを羽交い締めする)

ポール「貴様あぁあああああ!!!!リックから離れろ!!!!」


BBB「ポールの弟が掴まっちまったぞ!!」ブワッサブワッサ

UBU「ノウン!!降りて!!」

????「迷いは怨讐を踊らせるだけだ」ブワッサブワッサ(引き続き浮上していく)


ジーナ「さぁ、告白なさい」グッ!!

リック「あ、兄貴・・・・すまない・・・・俺が・・無力なばっかりに・・・・いつも兄貴に迷惑を・・・・・うっ!!」グッ!!(痩せこけ、乾ききった紫色の肌となったリックの頭部を背後から力強く掴むジーナの両手)

ポール「よせぇええええええええ!!!!」

ジーナ「一瞬でも夢をみれたのです。感謝なさい?Unforgiven(許されざる者)。そして・・安らかにお眠りなさい」

ポール「やめろぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

リック「ローズマリーさん・・・これで・・俺も・・・貴方のもとに・・・・」つぅ・・




ゴシュッ(涙を流すリックの首を背後から掴んだ両手をもって、いとも簡単に捻り殺してしまう邪龍教徒の女)




ジーナ「フフ・・・・・・」(本来あるべき方向とは逆にねじり回されたリックの顔と向き合いながら、微笑を浮かべる黒衣の女)


ズダーーーーーーーーーン・・
ゴロン・・ゴロン・・・ゴロン・・・・・
(ゆっくりと倒れ、無残にも段々となった外壁に衝突しながら落下していくリックの枯れ果てた遺骸)


ポール「うわぁあああああああああああああああああ!!!!!!!!」



UBU「ポールさぁあああああああああああん!!!!!」



ジーナ「希望など皆無。さぁ、貴方の精錬なる絶望をあの方に差し上げるのです」バッ(黙祷と共に尊大に両手を広げる)





トウン





UBU「・・・・・・・・・・・・!?」





ヒョウン!!
(頭上から刹那の勢いでUBUの横を通り過ぎて落下していく黒焔の矢)





UBU「だめぇえええええええええええ!!!!」バッ煙(刻竜の首から飛び降りる)












ポール「リック・・・・俺もすぐに逝くぞ」(迎え来る黒焔の矢を茫然自失の表情で見上げている)












ダオオオオオオオオオオオオオン!!
(神殿南側の頂上部付近に黒焔の大爆発が起きる)



To Be Continued








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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?

9/1(土)0時更新 「クルセイダーズ!!アッセンブル!!」の巻

をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回も本気になって読も見ようよ!!