~ユクモ村.....

ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・
(大気のどよめきと共に村全体が半影に包まれていく)


$あたちのモンハン日記
チェルシー「なんにょ!?お天道さまが欠けちゃってるにょだ!!」(翳りに覆われた農場内で静香やナズガと共に額に手をかざし、空を見上げている。そのズワロネコフードの上には凛とした表情をみせるインコの姿も)

六本木「・・・・・・・・(部分日食・・・・まさか本影のフィールドは・・!?UBU・・ウーメイ・・!!頼む・・無事でいてくれ!!)」



ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・
(仄暗い中庭にて空を見上げている御庭番の男)



宗光「・・・・・・・・(村長様はこの自然現象の予兆を感じられていたのか・・)」


ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・(おぼつかない足取りで縁側より、麻生に支えられながら中庭を歩いてくる浴衣姿の村長)


宗光「麻生殿・・・」


麻生「ただの日蝕ではないようだ。気になって訪れてみれば、案の定、彼女は何かを感じ取ったようだ」


村長「虚ろのもの・・・・嗚呼・・・あまたの命が・・・・奪われていく・・!!」






ゾルルルルルルルルルルル!!
(巨大なピラミッド型神殿の前方エリアより、黒煌の瘴気が竜巻のように渦を描きながら、翳りの空で大口を開けて待つ黒龍のもとへと昇っていく)





嗚呼ぁああああああああああああ
(黒焔からなる猛火の海に焼かれ、黒焦げになってしまった獣人型のシルエットが、呻きをあげながら亡者のように行き場のない烈火の地獄を彷徨い歩いている)





パキャーーーーーーーーーーーン!!
パキャーーーーーーーーーーーン!!

(焼き尽くされ、炭のような黒い塊へと変貌を余儀なくされた「獣人像」が内から粉々に弾け、細かな灰塵となって火の粉と共に舞い狂う)






ポワァーーーーーーーーン・・・・
(飛散する火の粉と死灰を飲み込み、荒れ狂う炎のフィラメントに、あまたの黒く淀んだ生命の灯火が、その鈍い光をみせる)






ゾルルルルルルルルルルル!!
(それら黒焔に包まれた命の根源は、一瞬にして瘴気と化し、昇華するように大渦を描きながら鋭く上昇していく)





韓藍碧「数多の飛竜を駆遂せし時!!伝説はよみがえらん!!!!」ギャリギャリギャリハッ





フオオオオオオオオオオオオ!!
(宵闇の空を毛細血管に似た雷光が脈々と走り、天空の色を悍ましい赤紫色へと変貌させていく中、尊大に空中浮揚している黒龍が、その仰々しい大口を開けて大渦を巻く竜巻のような瘴気群をみるみるうちに吸い込んでいく)





パキャーーーーーーーーーーーン!!
ゾルルルルルルルルルルルルルル!!

(黒焔地獄の中、絶望と共に朽ち果てた獣人達が次々と砕け散り、灰となった肉片の中から黒く染まってしまった魂が浮き出ては瞬く間に上空に吸い上げられていく)





韓藍碧「数多の肉を裂き!!骨を砕き!!血を啜った時!!彼の者はあらわれんっっっっ!!!!」ギャリギャリギャリ血








ズオオオオオオオオオオ!!
(黒い瘴気の粒子を余すこと無く吸い上げていく黒龍)







韓藍碧「天と地とを覆い尽くす!!彼の者の名を!!天と地とを覆い尽くす!!彼の者の名は!!!!」ギャリリリリリィ血(爪から血飛沫をあげ、引っ掻くように壁に文字を書き刻む)



ジーナ「絶望を喰らいしもの、マモーナス」(身を捧げるように両手を広げて黙祷する上空では、舞い上がる瘴気の大渦を吸い上げる不気味な黒龍の姿も)










「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~











ゾルルルルルルルルルルル!!
(瘴気の大竜巻が高速回転をみせながら昇天していく光景を、神殿屋上エリアの縁から手を繋ぎながら見上げているUBUとBBB)



BBB「おい!!あれがまさか絶望の形ってわけじゃねぇだろうな!!」ゾルルルルルルルル!!(瘴気の竜巻が起こす突風を堪えながら上空を見上げている)


UBU「今はっきりと分かったわ!!フェイリンメイリン国はシュレイドの二の舞になろうとしているのよ!!」ゾルルルルルルルル!!

BBB「お前!!あいつのこと、知ってんだろう!?なんとかしやがれ!!」ゾルルルルルルルル!!

UBU「翼があればね!!だからあの大砲を使うのよ!!」ゾルルルルルルルル!!


$あたちのモンハン日記
ボニー「みんな!!吹き飛ばされないように砲台に掴まるんだ!!」ガシッハッ(風圧に負けぬよう掩体となっている砲台に工房猫達と一緒にしがみつく)

ロイ「クッ・・!!」カラカラカラ・・(風圧により車椅子が後退していく)

ダミアン「工場長!!スリンガーは右のレバーです!!」(オリセーと共に砲台にしがみつきながら叫ぶ)

ロイ「やってみる!!」ガチャッsss(右側面のブレーキレバーに設置されている肉球型ボタンを押す)


トウーーーーーーーーーーン!!
(ロイが搭乗している車椅子の座シート下、一対のガトリングガンの間に装備されたスリンガーから、フック付きのロープが発射される)


レオ「任せろ!!」ガッ煙(野太い右腕を差し出す)


カルルルルルルルルル!!
(レオの差し出した右腕にスリンガーから発射されたロープが瞬時に絡まりつく)


ダミアン「レオ!!俺に掴まれ!!」ゾルルルルルルルル!!(風圧の中、レオに手を差し伸べる)


パシッドキッ(繋がるレオとダミアンの猫手)


ロイ「クゥウウウウウウ!!」ギュリギュリ・・ギュリギュリ・・!!(鍛え上げられた上腕二頭猫筋をもって、両手のハンドリムを向かい風とは逆の方向にめいいっぱいに回していく)


ショホオオオオオオオオオオ!!
(瘴気の残骸が突風となってロイに襲いかかる)


ロイ「!!」ビュオオオオオオオオオ!!

ダミアン「工場長ぉおおおおおおおお!!!!!」



ダン!!(車椅子の後方、手押しハンドルを力強く握る無骨な人型のお手)



ロイ「!?」バッ


夜叉亥「殺生戒を語るほど高潔ではないが、我が夢幻如来衆は差別主義でないのは事実だ」ギュリギュリ・・!!(力強く車椅子を砲台のもとに押していく)


ボニー「やるじゃないか♪猪和尚!!」

オリセー「ふぅ~~~。まったくひやひやさせやが・・・」


ゾルルルルルルルルルルル!!
(瘴気の竜巻が砲台に掴まっているオリセーの背中に襲いかかる)


オリセー「おわぁあああああああああアセアセ」ブオオオオオオオオンsss(竜巻に飲まれ宙に舞い上がっていく)

ダミアン「オリセーさぁああああああん!!!!」


パシッハッ(宙に舞ったオリセーの猫脚を下から掴む「緑色の毛」を持つ猫手)



セルタス純平「まだ旅立つには早いでしょうが!!」グン煙(全体重を下にかけ、オリセーを下ろす)

オリセー「助かったぜ!!お前、見た目より重いんだな!!」ガバッsss(純平と共に砲台にしがみつく)

ボニー「そりゃ~そうさ!だって純平は・・モグッアセアセ」(口の中に純平のグーパンチが入ってくる)


ネカウ「まさに悪夢だ・・・俺がみた夢は、ただの予知夢ではなかったのだ・・!!」ゾルルルルルルルルル!!




ギャアアアアアアアアアアアア!!
(絶望渦巻く漆黒の瘴気から成る竜巻が、阿鼻叫喚の慟哭をあげながら昇天していく)




オステルマン「鈴麗様ぁああああああああ!!!!」ブシャアアアアアアア!!(放水しながら前進するネコ式「水竜車」にキーンと並んで搭乗している)

キーン「高官達は、みな全焼した模様!!これ以上の捜索は危険です!!」ブシャアアアアアアア!!(背後からは同じく水竜車に搭乗した部下達が勇猛果敢に続く)

オステルマン「まだだ!!あきらめるな!!命をひとつとて見逃すな!!!!」ブオオオオオオン!!(襲いかかってくる黒焔をエクスキューショナーでぶった斬る)

セルタスネコ「将軍!!向こうに生存者らしき影が!!」

オステルマン「向かうぞ!!」ガガガガガガガガハッ(水竜車のキャタピラが今にも壊れんばかりの高回転を見せながら、重たい機体を押し進ませていく)


「将軍さまぁ~~~~~!!」(燃え上がる黒炎越しにメイドネコの弱々しい声が聞こえてくる)


オステルマン「おお!!無事であったか!!」


ブシュウウウウウウウウウウウ!!
(黒い火の海を水流ブレスで鎮火している化け鮫が姿を露わにする。またその中心ではメイドネコ達を守るように鉄壁の壁となって立ち塞がる尾槌竜、大猪、迅竜の姿も)


オステルマン「クルセイダーズ・・・」

キーン「全軍!!水流放射をお見舞いするぞ!!」

オステルマン「待て!!」バッ

メイドネコ「将軍様!!ご無事で!!」(モンスター達の陰から声を掛けてくる)


グレンジャガー「よぉ!!あんたが大将か!?早いとこ、こいつら連れてこのエリアから離れろ!!」

キーン「モンスターごときが・・!!」

シュトッ煙(水竜車から颯爽と飛び降りるオステルマン)

キーン「将軍!?」


ダッダッダッダッダッ・・・ガシッ!!
(火の海から獣人達を庇う迅竜達の前に一直線に走っていき、すぐさま片膝を地面につき、敬意を表する姿勢をみせるオステルマン)


グレンジャガー「ああ?」

オステルマン「かたじけない!!この恩義は生涯忘れまいぞ!!」バッsss(颯爽と立ち上がると同時にメイド達を各水竜車に乗るよう促していく)


ジョー「待て。それだけの台数じゃ全員乗れまい」スッ・・(尾槌竜らと共に身を屈めるクルセイダーズモンスター達)

オステルマン「・・・・・・・・・・・」フッ・・(あっぱれな敵に対し笑みを浮かべ、再び尊意の姿勢をもって、その支援を快く受け入れる)




ゾウウウウウウウウウウウ!!
(神殿東側のエリアより急上昇していく黒い竜巻を背景に、暴徒と化した邪龍教徒の猫達による襲撃を受けている王羽美、ロージーの姿)


王羽美「ロージー!!こちらへ!!」ダギャアアアアンハッ(下の段から飛びかかってくる黒衣の猫の頭部に踵落としをお見舞いする)

$あたちのモンハン日記
ロージー「お兄ちゃんが!!」バッsss(ウーメイと背を向け合い、ユクモノホルンの柄を両手で握って臨戦態勢を作る)


あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"
(倒れたカーブーの上から、次々と黒衣の猫達が山積みになって襲いかかっていく)



????「闇は新たな混沌を産み、混沌は果てしない戦いを生む・・!!」ガクガクガクガクガク!!


ロージー「ノウンちゃんも様子がおかしい・・」あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"・・(背中越しのウーメイに語りかける目前には、邪龍教徒の猫達がおぼつかない足取りで刻々と迫りつつある)

王羽美「あまりいい状況ではありませんね・・」あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"・・


ポール「・・・・・・(なんとかしてこの状況を・・・)」

ジーナ「本当にあきらめの悪いお方達・・・ですが、ポール・ベインズ。貴方には相応しい絶望が待って・・・」



フレデリック「ガァアアアアアアアアアア!!!!!」バウン!!(突如、下の階層から紫水獣の女帝が飛び跳ねてきて奇襲を仕掛けてくる)


ジーナ「!!」


ダシャーーーーーーーーーーーーン!!
(腹ばいに外壁上にダイブしてきたフレデリックの左右に間一髪、緊急ダイブして回避するジーナとポール)


ジーナ「クッ!!」バッ煙(階段状になった外壁を登っていく)

ポール「待て!!」ダッsss

フレデリック「立て!!川村!!」バシーーーーーーーン!!(カーブーに覆いかぶさる猫達を尻尾で薙ぎ払う)

あたちのモンハン日記
カーブー「うう・・・フレデリック・・・・アンジェリカは!?」

フレデリック「乗れ。追うぞ」


ロージー「お兄ちゃん達が行っちゃう!!」ブオオオオオオンsss(ホルンを振り回して黒衣の猫達を振り払っている)

王羽美「私達も・・・えええええい!!」バシーーーーンハッ(迫りくる黒衣の猫を蹴り払う)

ロージー「もう!!ノウンちゃんもしっかりして!!」

????「闇・・・混沌・・・戦い・・・・!!!!」



BOGYAAAAAAAAAA!!
(咆哮をあげる刻竜の全身を青いプラズマ状のオーラが覆い尽くし、その衝撃波によりロージーとウーメイが吹っ飛んでいく)



カーブー「なんだ!?」(フレデリックの背中に乗りながらその異変に気づく)




????「思い出したぞ。我は眼。来る竜人世界を導く、監視の眼。それが俺の役割だ

To Be Continued






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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?

8/28(火)0時更新 「キャロル・ムーア・ロザリー」の巻

をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回もスカした顔はやめて熱い眼差しで読も見ようぽけ~