にゃあせかにゃあせか・・
(と、城壁に覆われた領内の正門にて、商人とおぼしき猫と「くたびれた」デスギアネコ、そして酷く文句を言っているセルタスネコの三人が荷車に荷物を運搬している)
セルタスボニー「はいよ。これでおしまい」ドサッ(ドス大食いマグロを荷台に置く)
商人アイルー「っと、まだだぜニャ。大事なものを忘れちゃいけねぇニャ」ほれ(と、猫指指す、大人しく待機して箱座りしているアプトノスが牽引する荷台の上に「大きなたまご」が幾つか乗っている)
セルタスボニー「大きいね。飛竜のかい?」
商人アイルー「ま、そんなところだニャ。重てぇからニャ、手伝ってくれニャ。絶対に落とすんじゃねぇニャ」
セルタスボニー「いいけど、こんなにたくさん?祝品らしいけど、一体誰がこんなに発注したのさ」んもぉ~
デスギアネコ「まぁまぁ。さ、早いところやっちまいやしょう」(荷台に向かっていく)
セルタスボニー「なにさ。教えてくれたって・・・・ん・・」
カサカサカサカサ・・・
(荷物を積んだ荷車の方から物音が聞こえる)
セルタスボニー「・・・・・・・・・・・・・」
商人アイルー「おい、ぼっち。早く手伝えニャ。重くて二人じゃ運べねぇニャ」う~~ん(と、デスギアネコと一緒になって飛竜のたまごを持ち上げようとしている)
セルタスボニー「誰がぼっちさ!!バカにして」んもぉ~
にゃあせかにゃあせか・・
(と、三人で身の丈よりも大きい飛竜のたまごを荷台に乗せていく)
商人アイルー「ふぅ~ようやく終わったぜニャ。ほんだら、あとはよろしく頼むぜニャ」ひょっ(と、アプトノスの上に飛び乗る)
デスギアネコ「ご苦労様でした」へこり
セルタスボニー「うっそこれをたった二人で押していくわけ?」(大タルやら飛竜のたまごやらその他食材や珍しい鉱石が乗っかった「てんこ盛り」の荷車を見上げる)
商人アイルー「気合だニャ。ほんじゃあニャ」はいよぉ~~(と、アプトノス便を歩ませる)
セルタスボニー「なんだい。って、あの商人。正規のルートのバイヤーじゃないよね?」
デスギアネコ「さぁ・・世の中には知らなくていいこともたくさんあるので・・・運びましょうや」よっ(荷車の持つ所(柄)を持ち上げる)
セルタスボニー「君・・・薬やってるんだろう?」よっ
デスギアネコ「あれぇ・・あなたはシラフですか?今どき、領内で珍しい・・・」せぇ~の・・
セルタスボニー「おバカ。みんながみんな中毒になってどうするのさ」ガラガラガラ・・
デスギアネコ「真面目なんですね。警備の猫も今は普通にやってますよ?」ガラガラガラ・・
セルタス門兵A「おっ。ブツが届いたか。慎重に運べよ」
セルタス門兵B「なにせ貴重な物資なんだからな。ひっひっひっひっ」
セルタスボニー「・・・・・・・・・・・・」ガラガラガラ・・(内より沸き起こる嫌悪感がセルタスネコヘッドの表情をしかめる)
デスギアネコ「御覧なさい。今や猫民の拠り所となっているのは事実です。批難する方がおかしいんですよ」ガラガラガラ・・
セルタスボニー「君たちは薬をやる為に領内に来たわけじゃないだろ!?猫民としての誇りはどこに行ったのさ!?」ガラガラガラ・・
デスギアネコ「そんなもの、領内にいるうちにすっかり忘れてしまいましたよ・・」ガラガラガラ・・
セルタスボニー「・・・・・・・(国に守られ、労働にだけ身をおいているうちに、猫本来が持つ狩猟本能が鈍ってしまったんだ・・・その怠惰した猫民の心に付け入るようにして邪龍教が布教を始め、そして同時に、いにしえ麻薬を広めていった・・・待てよ・・。それって、暗黒商会が昔から得意としているビジネスプランじゃないか・・!?ということは、ニャン=ジュストもまた・・・)」
がっこん!!(荷車の車輪が石に躓く)
むぎぃ~~~~~(同時に、荷台に積んである荷物から悲鳴が聞こえる)
デスギアネコ「あれぇ・・なんだろう・・・今の声は・・なんだか人間のような・・・」
セルタスボニー「いいから。大切に運ばなきゃいけないんだろ?特にたまごは」
デスギアネコ「・・・・・・・・・・」
セルタスボニー「ようやく分かったよ。あの中に入っているんだね?」
デスギアネコ「・・・・・・・・。さぁ・・運びやしょうや・・・」ガラガラガラ・・
ガラガラガラガラガラ・・・
(荷台を引きながら、神殿へと繋がる「閑散とした」一本道を進んでいくデスギアネコとセルタスネコ)
セルタスボニー「婚礼が近いっていうのに、ちっともパレードの様子が見えないね」ガラガラガラ・・
デスギアネコ「猫民の感心は既に神殿内にはないということですよ・・。ただでさえ重税の上、兵器製造の為、生活に利用する鉄鋼製品をも根こそぎ徴収されれば、猫民の心だって貧しくなるもの・・。最も、鍋があったところで、それを炒める米すら今のコロニーには残っちゃいませんがね・・」ガラガラガラ・・
セルタスボニー「・・・・・・・・(国家の近くで戦いが起きれば、物価は上昇し、国民は貧困に負われる・・・それが長引けば長引くほど、国力は低下の一途をたどる・・・ロベスニャエール、君だったら、今この荒みきった領内にどんな善政という種を撒き散らすんだい・・?)」
ガラガラガラガラガラガラ・・・・
(並木道の木の下で、ぐったりと腰を下ろしている幼女猫)
セルタスボニー「あの子は・・・・・」
アイルーのお嬢ちゃん「おじちゃん、買って行ってニャ」(すす汚れた顔をした可愛らしいアイルーの子供が、肉球の上にキラキラした石をひろげてみせる)
デスギアネコ「最近じゃあ、子供もろくに飯を食えない家庭が増えてきています・・。あっしらみたいに、神殿内に出入り出来る仕事には、そうそうありつけませんからね・・」ガラガラガラ・・
セルタスボニー「ちょっと待ってて」ガタン・・(荷車を停止させる)
デスギアネコ「??」
タッタッタッタッタッタッ・・・
(木の下に腰を下ろして呆けているアイルーの子供に歩み寄るセルタスボニー)
セルタスボニー「これで何か買ってお食べ」スッ・・(銀貨を握らせる)
アイルーのお嬢ちゃん「ゼニーなんていらないニャ・・・あっても、どうせパパとママがお薬に使ってしまうニャ・・・」(その瞳に精気は感じられないまま、淡々と喋り続ける)
セルタスボニー「いいかい?絶対にあきらめちゃダメだ。戦争が終われば、必ずこの国は良くなる。そうなれば君のパパやママだって・・」
アイルーのお嬢ちゃん「いつ終わるニャ!?あたちが生まれてからこのお国はず~~~っと戦争してるニャ!!」バァーーーーーン(銀貨をボニーに投げ返す)
ダッダッダッダッダッダッダッ・・・
(そのままコロニー方面へと去っていく幼女猫)
セルタスボニー「・・・・・・・・・(今、この国に必要なのは、本当の革命なのかもしれない・・・・ロベスニャエール・・・君が描いていた革命の未来というのは、今この国が直面しているような問題を無くす為の政変だったんだね・・・)」
デスギアネコ「さぁ・・急ぎやしょう」
ガラガラガラガラガラガラ・・・・
(再び荷台を引きながら、閑散とした一本道を進んでいく二人)
セルタスボニー「それで?神殿内の何処に運ぶんだい?」ガラガラガラ・・
デスギアネコ「地下倉庫です」ガラガラガラ・・
セルタスボニー「地下・・」ガラガラガラ・・
デスギアネコ「なんでも以前に火災があった場所を綺麗にして、今は倉庫として使っているそうです」ガラガラガラ・・
セルタスボニー「火事ってなんだい?(間違いない。前にボクが「燃やした」ドスコカの精製エリアだ)」ガラガラガラ・・
デスギアネコ「ご覧の通り、あっしは最近、邪龍教徒に入団しましてね・・詳しいことは聞かされていませんが、メイドの一人が火事を起こしたと・・そう姜淑様からは聞かされております」
むぎぃ~~~~~~~~~~!!
(再び荷物の方から反発するような怒号が聞こえる)
デスギアネコ「??」
セルタスボニー「・・・・・・・。さ、早く運んでしまおう」
ガラガラガラガラガラ・・・(神殿内の地下通路を淡々と荷車を引きながら進んでいくデスギアネコとセルタスネコ)
デスギアネコ「この中です」ガラガラ・・・・(廊下の突き当りに見える頑丈そうな鉄扉の前で荷車を停める)
セルタスボニー「・・・・・・・(やっぱり・・前に来た時と同じ場所だ・・。でも警備兵の姿がないな・・)」
ギィ・・・・・・(デスギアネコが肩を当てながら重厚なドアを開けていく)
デスギアネコ「さ、中に入れましょう」ガラガラガラ・・
セルタスボニー「ああ・・」ガラガラガラ・・(それとなく中の様子を窺いながら荷車を引いていく)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
(倉庫の中はかつてのようなに「無数の大タル」は置かれておらず、食材をはじめとした補給物資がたんまりと保存されている)
セルタスボニー「・・・・・・・・(フーーー。さすがにドスコカの精製をするのはやめたようだ・・。けど、それを上回る劇薬がこの中に・・・)」(荷台の上に積まれた飛竜のたまごを見つめる)
デスギアネコ「たまごを先に」
セルタスボニー「うん・・。しかし、不用心過ぎないかい?だいじなものなんだろ?」うんしょ(二人でたまごを持ち上げる)
デスギアネコ「あとで神殿内の警備兵が取りに来られます」うんしょ・・
セルタスボニー「・・・・・・。それで?何処に運ぶの?」うんしょ・・
デスギアネコ「宰相様のお部屋だと・・・おそらくですが、そこで「取り分」を配分するのでしょう・・」よっ
セルタスボニー「・・・・・・・(ニャン=ジュストが姿を見せないのは薬を・・・・そんなに「やわな」奴だったか・・彼は・・・?)」
デスギアネコ「さて。他の荷物も下ろしてしまいましょう」
セルタスボニー「あ、ここからはボク一人でやっておくよ。君、疲れたろ?休んでいいよ」
デスギアネコ「・・・そうですか・・。ではお言葉に甘えて・・・」
すごすご・・・(と「くたびれた」デスギアネコが倉庫を後にする)
セルタスボニー「さて・・・・そろそろ来るはずだと思うけど・・」
??「ご苦労さまでごわしたニャ!!」(倉庫の外から声が聞こえる)
セルタスボニー「グッドタイミング」
米瑠都「失礼しますでごわすニャ~!!」
ポチャッティ「・・・・・・・・・・」そろぉ・・
セルタスボニー「やぁ、ポールさん」
ポチャッティ「!!」ドキりん
米瑠都「ポール・・?」はて・・
セルタスボニー「それから・・」ちら
・・・・・・・・・・・・・
(荷台の中央に「おっ立っている」2つの大タルが意味深な雰囲気を醸し出している)
セルタスボニー「さぁ、君達も出てきていいよ。ギルドナイトさん」
ポチャッティ「!?」
・・・・・・・・カタカタカタカタ・・・
(沈黙を貫く2つの大タルが、明らかに「しまった感満載」の小刻みな振動を見せる)
米瑠都「なんでごわすニャ!?」
ばかん(2つの大タルの蓋が開き、中から黒髪ショートボブの可愛らしい少女と、ダークブラウンのセミロングヘアーの色白男性が顔を出す)
ポチャッティ「リック!?」
リック「その声は・・・兄貴!?」
王羽美「アンソニーならこう言うでしょうね。はぁ・・グルーミーだ・・と」(左の手のひらに「やれやれ」と書く)
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
ううう・・・えぐえぐ・・・ううう・・・・・
(倉庫の真ん中でポチャッティの「着ぐるみ」を胸に抱きながら号泣している米瑠都をよそに、集まって話し合いをしている「ユクモノシリーズ」の王羽美、リック、そして「ロックラックシリーズ」のポールと、こちらもお馴染みの「ギルドネコロポス」を纏ったボニーの姿が見える。また、倉庫の隅っこには脱ぎ捨てられた「セルタスネコシリーズ」が転がっている)
ポール「事情はだいたい飲み込んだ。しかし、驚きだ。ウーメイとリックが・・しかも二人揃ってユクモから「タル」に入ってここまで来るなんてね」
リック「俺もだよ。まさか兄貴が獣人の着ぐるみに入っていたなんて・・しかもギルドの工作員だったとはね」
ポール「リック・・そしてボニーちゃん・・。期待を裏切ってしまい、本当に悪かった」
ボニー「安心おしよ。あちらさんが受けたショックほど大きくはないよ」ちら
米瑠都「そんな・・ポチャッティさんが・・・人間だったなんて・・・しかも「二代目」の方は「雄」・・・・うわああああああああん!!!!」ぎゅりぎゅり(愛らしいポチャッティの着ぐるみに涙混じりの顔面を擦り付けるどんぐり二等兵)
王羽美「騙すつもりはなかったのです。ごめんなさい、米瑠都さん」
米瑠都「・・・えぐっ・・えぐっ・・・」ちら(空になったポチャッティを抱きしめながらウーメイをちら見する)
王羽美「それよりもあなたは重大な事情を知ってしまった。それもご理解ください」(淡々と言ってのける)
米瑠都「・・・・違う・・・」
王羽美「??」
米瑠都「ポチャッティさんはそんな「人型」じゃなぁ~~~い!!しかも厄介事に巻き込まれたでごわすニャ!!これを泣かずして、何に涙しろというでごわすかニャ~~!?うわああああああああん!!!!」ぎゅりぎゅりぎゅりぎゅり
ボニー「彼はまず事態を把握する前に、失恋の傷を癒やす方が先みたいだ。少し時間をあげようじゃないか」ぽんぽん(ウーメイの肩を肉球で叩く)
ポール「それよりリック・・・体は大丈夫なのか?」
リック「ああ。さっきも言ったろ?薬があるから平気さ」
ポール「トリップという薬については、俺も他の人間から聞いたことがある・・・特効薬の反面、劇薬でもあるとな・・」
王羽美「だからです。リックさんにトリップを与えてまで誘拐し、ここまで連れてこようとしたジーナ・ジラントの目論見を知る必要があります。そしてトリップの症状を直す薬があるのかどうかも・・」ちら
リック「・・・・・・・・・・」こくり(頷いてみせるその顔色は、以前に比べ精力的ではあるものの、眼力は鋭く、興奮状態を抑えているのが傍目から見ても分かる)
ボニー「トリップという薬に、いにしえ麻薬の成分が入っているのなら、禁断症状だって出るはずだよ。リックさん、今のところ体に異常はないかい?」
リック「ああ・・以前より増して体が薬を欲しているのは確かに感じる・・。けど、そのおかげでここまでこれたのまた事実だ」
ポール「お前を拐おうとした教徒から貰い受けた薬は、あとどれほど残っているんだ?」
リック「どうかな・・・使う量によっては、数日・・・もてばいいが・・」ブシュッ(言っているそばからトリップの注射器を腕に刺し、それを勢いよく注入する)
ポール「・・・・・・・・(すでに中毒症状が現れている・・・クソ・・!!ジーナ・ジラントめ!!なぜリックを!?)」
ボニー「問題はどうやってジーナに接触するかだ。彼女、只者じゃないよ。迂闊に接近すれば、こっちの身も危ないと思う」
王羽美「こちらには私とポールさんがいます。二人がかりなら、捕えることは難しくはないと思います」
ポール「・・・・・・・(そしてあの月夜の晩・・俺が何を彼女に喋ったのか・・・・それも聞き出さねばなるまい)」
ボニー「どうしたんだい?ポールさん」
ポール「いや・・君は、俺がナイトだと分かった今でも協力してくれるのかい?」
ボニー「・・・・確かに、いい気分じゃないよ。ナイツはボクらの主人に幾度となく危害を与えたチームだからね。ポールさんがスパイだったとしても・・・彼女は・・UBUは、きっと許すと思う。だからボクもそうするまでさ。だから今は、このことはボクの中にだけ留めておくよ」
ポール「・・・ありがとう。ボニーちゃん」
ボニー「その話は水没林の戦いが終わってからだ。ボクの勘だと、そろそろUBU達も領内に向けて動き出すはずだよ。そのタイミングに合わせて、騒動の中、捕虜となっているDEAエージェントを救出し、そしてジーナ・ジラントを捕まえて、アイオロス警部に引き渡せばいいのさ」
王羽美「その作戦、完璧です。どの勢力も損はしません。さすが、あの方のオトモですね」(サムズアップしてみせるボニー)
リック「しかし、その間、俺たちはどうするんだい?」
王羽美「夜ならば動きやすいです。情報収集をすればよいかと」
ポール「それなんだが、ここのところ、警備の数がすごいんだよ。俺もそれで、動くことが出来なかった」
米瑠都「警備を増やしたからでごわすニャ」ぼそ(着ぐるみに顔を埋めながら呟く)
王羽美「米瑠都さん。詳しく教えてください」
米瑠都「前に神殿内で人型の影を見たっていう目撃談があって以来でごわすニャ。今となっては、それがポチャッティさん・・・あんただとは気づかなかったでごわすニャがね・・」しくしくしく
たしっ(泣き崩れている米瑠都の肩を掴むウーメイ)
王羽美「米瑠都さん。よく聞いてください」
米瑠都「・・・・・・・・・・・」ちら・・(声自体は「初恋の人そのもの」であるせいか、自然とウーメイの方に体を傾けてしまう)
王羽美「力を貸してください。我々と一緒に、この国を救うのです」
米瑠都「人間が獣人の国を救う・・?ふざけるな!!人間を信用なんてできるもんか!!既にあんたは・・あんたは自分を裏切ったでごわすニャ!!ポチャッティさぁああああああああん!!!!」うわああああああああん(再び泣き崩れる横ではボニーとポールが「やれやれポーズ」をしている)
王羽美「あなたも今のままでは、この国が・・猫民にとって、良くない方向に傾いているのは分かっているはずです。だからこそです。我々でこの国の宿痾となっているものを取り除くのです」
米瑠都「誑かすな!!嘘つきツンデレ似非雌猫!!」
リック「嘘つきツンデレ似非雌猫・・」そりゃひどい・・
ポール「二代目として、俺もなんだか罪悪感を感じるよ・・」
王羽美「米瑠都さん。お願いです!」
米瑠都「近寄るな!!着ぐるみ好きの変態嘘つき人型女!!」うわああああああああん
王羽美「米瑠都さん・・・・・」
米瑠都「自分は本当に・・・自分は本当にポチャッティさんを・・・・うわああああああああん!!!!」
ボニー「ああ、もう見てらんない」
バッ(米瑠都が泣きながら抱きしめている大切なポチャッティ着ぐるみを強引に奪うボニー)
米瑠都「ああポチャッティさん!!」
ボニー「女々しい!!」
ぱぁーーーーーーーーーん
(容赦ない豪快なビンタを米瑠都に喰らわすボニー)
リック「あ・・」
ポール「うーん・・このへんも主人譲りかな・・」
ボニー「なんだい!?君はさっきからメソメソと!!こっちはね、そんなこと言ってる場合じゃないってのは君だって分かるだろ!?だいたい、君が好きだったのは、この「へんちくりんな」獣人スーツなのかい!?違うだろ!!君が好きだったのは、このスーツの中身、つまり、彼女自身なのさ!!」バッ(ポチャッティスーツをウーメイに向かって投げる)
王羽美「・・・・・・・・・・」ぽさっ・・(正座しているウーメイの膝下にポチャッティスーツが乗っかる)
米瑠都「・・・・・・・・・・・」しくしく・・(泣きながらウーメイを見つめる)
王羽美「力を貸してください。米瑠都さん」
米瑠都「・・・・・・・・・・・・・・」ぐずっぐずっ・・(すんごい涙と鼻水)
王羽美「もう一度、私と「コンビ」を組んでくれますか?」にこ(微笑みながら、ポチャッティスーツを掲げ、顔の前にもっていき、さも「それ」が喋っているようにおどけてみせる)
米瑠都「・・・・・・・ポチャッティさん・・・・」
スッ・・(ポチャッティスーツの腕を掴み、そっと米瑠都の方に差し向けるウーメイ)
米瑠都「・・・・・・・・・・・・・・」(訝しげな表情でポチャッティの「でっかい肉球」を見下ろしている)
王羽美「・・・・・・・・・・・・・・」にこ(ポチャッティスーツの端から、優しく微笑む少女の笑顔)
米瑠都「・・・・・・・・・・・・・・」
たしっ
(差し伸べられたポチャッティのでっかいお手と握手を交わす米瑠都)
ボニー「そうこなくっちゃ♪「神殿内救出チーム」の結成だ!!」
ポール「何はともあれ・・・成功させようじゃないか」
リック「兄貴、俺も力になるよ」ガシッ(激アツ兄弟の友情握手を交わす)
王羽美「ありがとうございます。米瑠都さん」
米瑠都「べ、別に自分は、あんたの為にするわけじゃないでごわすニャ・・。じ、自分は、猫民の為に・・・」ちら(それとなくウーメイを見る)
王羽美「それでこそ、私が知っている米瑠都さんです」にこ
米瑠都「・・・・・・・・・・」ポッ
ボニー「よし!!それじゃあ早速、作戦会議に入ろう!!」えいえいお~~~♪(意気揚々と腕をあげるベインズ兄弟とボニー。ウーメイは微笑みながらその様子を笑顔で静観しており、米瑠都は頬を赤らめながらウーメイをちら見している)
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
5/4(金)0時更新 「むにょ~~ホッホッホッ!!」の巻
をお送りいたします♪ほいだらさ!!次回も豪快にビンタ決め込みながら読もみようよ