~前回までのあたちのモンハン日記(ナレーション:カトリーヌ)
なんか報酬の良いクエストがあるっていうから、クライアントのデブ猫さんちで「ハイソサエティな借り暮らし」をしていたら、なんか殺人事件に巻き込まれちゃったみたいなんかもう既に何人か殺されちゃったみたいで、ロック達、「円卓のディビアント*」は屋敷内に必ず犯人がいるってもぉ大騒ぎ。そこにまた新たな悲鳴が聴こえて(どうせまたメイドのアイルーとメラルーでしょ?)、次の被害者が出ているんじゃないかって感じで始まるのが今回のお話。どうでもいいけど、雨ザーザーだし超最悪早いところそのサイコ野郎をとっ捕まえて、この蒸し暑さでベタベタになった肌をジャグジーに浸かりながら洗い流したいってわけ。ほんじゃ、あとはロックにおまかせ♪
*ディビアント:(名詞)異常者、倒錯者。(形容詞)逸脱した、常軌を逸した
アイアンロック「どうしたんだぁ!!」ダッ(足早にキッチンへとインしてきたジャギィフェイクのちょびひげ伊達男。いつになくマジな顔しているのがおかしい)
いやぁああああああああああ
(と、悲鳴をあげながらロックの背後に駆け寄ってくるメイドアイルーとメイドメラルー)
アイン「ニッキー!ボビーは!?」(キッチンの入り口付近で背中を向けている、どんぐりヘルムにサングラスの色白男(勿論、上半身裸)に問いかける)
ニッキー「あそこだ!!」
おらぁ~~~~~!!
どこだぁ~~~~!!
ガシャーーーーン!!
(と、キッチン内の調理台を豪快にひっくり返している、ランポスSシリーズに身を包んだ元傭兵の大男)
ファーザーG「犯人が現れたのですか!?」(ロックの背中で怯えているメイド猫達に声をかける)
メイドアイルー「調理台の下から!」あわわわわ
メイドメラルー「視線を感じたんです!」あわわわわ
ファーザーG「・・・・・・・・・・・」きょろきょろ(主に下方向、部屋の四隅を何やら確認している)
ボビー「おらぁ~~~~~!!出てきやがれ!!サイコ野郎!!」どんがしゃ~~~~ん(次々と調理台をひっくり返していく大男以外、中房に人影は見られない)
ユーリィ「・・つーか・・もう・・逃げられた・・?」むぅ~~(疑心暗鬼の目を細めて部屋の中を見渡す)
ファーザーG「姿が大きいとは限りません」がしゃーーん(ひっくり返っている調理台を更にひっくり返す)
ユーリィ「・・・・・・・・・・・・・・」がしゃーーん(そのファーザーGの姿をただ見つめている)
アイン「ニック!ほんとに誰かいたの!?」
ニッキー「ああ・・俺の自マキに、しっかりと生物反応が走ったぜ」ちゃっ・・(と少し古めのデザインのサングラスを指で触る)
ユーリィ「・・今は・・?」
ニッキー「残念だが、また消えちまった」やれやれ
ファーザーG「そうですか・・・・・」がしゃん(倒した調理台を元に戻す)
ユーリィ「・・あっちも・・やめさせないと・・」おらぁ~~~~~!!どこだぁ~~~~!?がしゃこ~~~~~~ん(中房に見えるひっくり返せるものを余すこと無く返していく大男)
アイアンロック「今回は逃しちまったが、これで奴が屋敷内にいることは分かったな・・」お~よしよし(と、怯えるメイド猫達の頭を「ぽんぽん」してやってる)
ニッキー「ああ。必ず捕まえてやるさ。おい、ボビー!もうひっくり返すのはやめて、みんなの所に戻ろうぜ!」
ボビー「クソ・・もっとひっくり返したいのに・・」
すごすごすごすごすご・・
(と、しっちゃかめっちゃかになったキッチンを後にする一同をよそに、何やら床を見つめているヒーラーのお姉ちゃん)
ファーザーG「ユーリィ・アンナさん?」
ユーリィ「・・すぐに・・行く・・」
ファーザーG「分かりました」
すごすごすごすごすご・・
ユーリィ「・・・・・・・・・・・・・」がさり(スカートの中から自前の虫眼鏡を出す)
じーーーーーーーー(虫眼鏡を通して床を覗くユーリィ(目がまあるでっかい)。地面には調理に使うはずだったのであろう新鮮なお魚やお肉に、もろこしやらが転がっている)
ユーリィ「・・むぅ・・!?」きゅぴーーん(虫眼鏡越しに目が光る)
ゲヘーーーーーーーーーン!!
(床に一本の黒くて長い、毛髪のような細長い物体が落ちている。長さは隣に転がっているもろこしと同サイズ程度であろうか)
ユーリィ「・・これは・・・・・」がさりごそり(と、自前の白いグローブ(鑑識がはめてるみたいの)を装着する)
そろぉ~~~~~~~~~
(慎重に床に落ちている細長い物体を拾い上げる)
ユーリィ「・・髪の毛にしては・・太過ぎるし・・硬いが・・・・・髭・・?」むぅ~~~~(と、指でつまんだ黒い髭のような物体が「ぴぃ~~ん」と立っている)
バターーーーーーン!!
(サスペンスのOPみたくドアが閉まる音。そしてタイトルへ)
「あたちのモンハン日記」
~Fourth Stage~
~再び再び屋敷内円卓の間....
ザーーーーーーーーーーーーー!!
(激しい雨音に紛れ、円卓を囲う一同は何やら議論を交わしている様子だ。リチャードは引き続き深い眠りについたまま、隣の席ではチェレスティーナが泥酔している。部屋の隅ではメイドの二人がちょこんとかしこまりながら待機している)
ゾフィ「はぁ?あんだよ、それじゃあ、キッチンを荒らすだけ荒らして、取り逃がしちまったっていうのかよ?」ぱちくり(とするゾフィの顔はイメージ画像とは打って変わり、フルフルヘルムこそ被ってはいるが、顔諸共、全身が包帯でぐるぐる巻きになっている)
ボビー「黙れトゥーシザー。次こそは捕縛してやる」ふん
ニッキー「裏を返せば、相手がそれだけすばしっこい奴ってことだ。メイド達が視線を感じ、俺が何者かの反応をキャッチした次の瞬間には、移動していたんだ。確かに奴はキッチンにいた。なぁ、お二人さん」(かしこまって立っているメイド達に声をかける)
メイドアイルー「はい。確かに」
メイドメラルー「鋭い視線を感じました」
ゾフィ「かぁ~~~~~情けねぇ。相手がわざわざ尻尾を出してきたっていうのに、捕まえられねぇとはな。それでもサザンゴッドのハンターかね」ぼりぼり(フルフルヘルムのフードの中に手を突っ込み、包帯巻きになった頭を豪快に掻いている)
ボビー「ふん。偵察中に重症を負った、間抜けな斥候よりマシだ」
ゾフィ「てめぇ!!やんのか」ガターーーーン(ゾフィが両手で机を叩くと同時に、その音にびっくりするメイド猫達)
ニッキー「アインから聞いたぜ。暗黒団ごとき相手に、返り討ちにされちまったってな」フフフフフ
ゾフィ「アインが俺の話を・・・・」あわわわわわ・・(憧れのダークヒロインが自分の話を「よそでしてくれた」ことに歓喜し、すっかり怒りはおさまる)
アイン「よしなよ。今は仲間割れをしている場合じゃないだろ?」うんうん(とお姉ちゃん)
ファーザーG「そうです。それも犯人の作戦かもしれません」む・・(とお姉ちゃん)
ユーリィ「・・なぜして・・?」
ファーザーG「え・・それは、私達を仲違いさせ、離れ離れにさせた方が、犯人は襲いやすいでしょうし・・・」
アイン「どこで奴が見ているか分からないしね」
フレッカー「不用意に動くのは禁物というわけですな」やれやれ
ボビー「ならば部隊の統率は俺が行う。みんな俺の指示で動くように。それでいいか?」
ええええええええええ・・・・
(あからさまに不満の声をあげる円卓のディビアント達)
ニッキー「傭兵時代の戦歴や戦果も、こいつらには関係ないみたいだ」やれやれ(隣の席に座るボビーは訝しげな表情で腕を組んだままそっぽを向く)
アイアンロック「強制的な組織力を重視より、個々の才能を活かした上での共感性こそが、互いの生存率を左右する。サザンゴッドの住民なら、誰もが知っている不文律であり、それが上手に生き残る為の鉄則でもある。軍国主義や全体主義に抗い、黒い旗を振らずに俺達が楽しく暮らせているのは、楽観的思考に基づいたサバイバル・アプローチが抜きん出ているからさ」UH~~~(と同意するお姉ちゃん)
ゾフィ「だからだろ?自由奔放な暮らしに憧れる怠惰な連中が、俺達を勝手に義賊と呼ぶのは。勘違いしちゃならねぇのは、俺達は好きでこうなったってわけじゃねぇってことだ。選ぶことの出来ない境遇が、俺達に力を与えたのさ」
ユーリィ「・・よって・・互いを信頼する・・ということで・・」
ニッキー「だってよ、ボビー。サザンゴッドにジェネラルは必要ないのさ」フッ(その隣では、納得がいかないような険しい表情を浮かべながら目を閉じているボビーの姿が)
ゾフィ「なぁ~~。んなことよりよ、腹減らねぇか?おら、腹が減っちまった」(と、どこか野沢雅子風に言ってのける)
フレッカー「そうですね・・そろそろ夕食の時間ですね・・」ぐぅ~~~~(ぽよんぽよんのお腹をおさえながら、実に切なそうな顔をする白黒デブ猫)
アイン「けど、キッチンは誰かさんの強盗被害に遭って、使い物にならなくなっちゃたからねぇ・・」ちら(っと見つめるボビーはそっぽを向く)
ユーリィ「・・もろこしは・・落ちてる・・」すっ(生もろこしを懐から出す)
フレッカー「おお。調理素材は無事でしたか」
メイドアイルー「それならば私達が」
メイドメラルー「即席創作料理を作りましょう」お~~パチパチパチ
アイアンロック「ちょっと待った。次の護衛は誰が行く?」
カトリーヌ「ロック、行ってくれば?」
アイアンロック「真打ちは最後まで動かないもんさ」パチリん(とウィンクをかますジャギィフェイクのちょびひげ伊達男。もちろん上半身裸)
ニッキー「なら、もう一度俺達、ダブルキャノン・ブラザーズがガードしてやろう」パチリん(ちょっと古めのデザインのサングラスを下にずらし、ウィンクをしてみせる、どんぐりヘルムの色白男。もちろん上半身裸)
すごすごすごすごすご・・・
(メイド達を連行するように部屋を出て行くダブルキャノン・ブラザーズ)
ファーザーG「大丈夫でしょうか・・・」
ユーリィ「・・心配・・?」
ファーザーG「ええ・・」
ユーリィ「・・・・・・・・・・・」
ゾフィ「ちきしょー。俺が怪我さえしてなけりゃ・・」
アイン「リーダー面したがるボビーがいないすきに、屋敷内をもう一度、捜索してみる?」
アイアンロック「俺はパス。たいがいワンシチュエーションにおいて、殺されるのはチームの輪を乱す奴と決まっているからだ」めんどくさいだけでしょ?(と、カトリーヌ)
ユーリィ「・・大丈夫・・犯人の特徴は・・掴めてきた・・」
アイン「え・・?」
ユーリィ「・・これを・・ご覧あれ・・」すっ
ゲヘーーーーーーーーーン!!
(先程キッチンで拾った、黒い髭のような細長い「ぴ~~ん」と立った突起物を指で摘み上げて出してみせる)
ファーザーG「!!」
ゾフィ「んあ・・なんだそりゃ?」
アイアンロック「なんかの・・髭か?」
ユーリィ「・・さっき・・キッチンで・・見つけた・・おそらくは・・犯人が残した・・物的証拠・・・」ぴ~~ん
ファーザーG「・・・・・・・・・・・・」
アイン「髭があるのは獣人ね。ここにいない獣人となると・・・」
アイアンロック「耶律恵烈頭だ。どうだい?これでもまだ、奴をかばうつもりか?」
フレッカー「ちょっとそれを見せてください」よっ(重たい体を起こしてユーリィが差し出した髭らしきものを間近で見る)
カトリーヌ「あれって、もしかしたら・・・」ん~~
フレッカー「これは髭じゃありませんな。髭にしては硬すぎます」ぴ~~んぴ~~ん(と、ユーリィが指で摘んでいる髭らしきものを猫指で弾く)
アイアンロック「針金みてぇだな・・」う~~ん
カトリーヌ「分かった!あれじゃない!?」びっ(何かを指差す)
ずごごごごご・・・ぐげげげげげげげ・・・
(と、豪快なイビキをかましながら寝ているリチャードが被るキングロブスタヘルムの頭頂部から、細長い突起物が弧を描きながら垂れ下がっている)
アイアンロック「そうか!!触角か!!」
フレッカー「触角ということは・・昆虫ですな」
アイン「触角の大きさからみると、「本体」もそれなりに大きいみたいね」ふ~~
ゾフィ「ちょっと待てよ。じゃあ昆虫が犯人だっていうのか?」
ユーリィ「・・えす・・」こくり
アイアンロック「確かに、ただの虫なら人は殺さないだろう。だが、その可能性がある昆虫・・・・いや、猟虫なら存在する」
ゾフィ「な・・!?」
アイン「ということは、屋敷の中に猟虫が?」
アイアンロック「ああ・・・そいつを連れているハンターなら知っている・・・」ちら
ユーリィ「・・・・・・・・・・・・」んべぇ~(パノみたいに舌を出しておどけてみせる)
きゃあああああああああああああああ
ゾフィ「またキッチンからだ!!」だからどうせメイドでしょ(とカトリーヌ)
ファーザーG「急ぎましょう!!」ガタン
ダッダッダッダッダッダッダッ
(フレッカー達を部屋に残してキッチンへと向かう一同)
フレッカー「騒々しい夜になってしまいました。早く解決することを願うばかりです」ふぁたふぁた(汗ばむ顔を手で扇ぐ)
カトリーヌ「なんだかねぇ・・・」
んがぁ~~~~ずごごごごごごご!!
(豪快に寝ているエビ男と、その肩をまくら代わりにして寝ているチェレスティーナ)
カトリーヌ「ちょっと。起きて」ぐいぐい(チェレスティーナの肩を揺さぶる)
チェレスティーナ「ん~~~~~・・・あんまん・・もういらない・・・」ZZZZZ・・
カトリーヌ「もう。どんな夢見てんのよ」しょうもない
ザーーーーーーーーーーーーーーーーー
カトリーヌ「そっか・・・外はまだ雨だっけ・・・」ザーーーーーーーー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(何者かの床目線からのアングルで捉えられる椅子に座ったカトリーヌ)
カトリーヌ「はっ」(その視線に気づく)
びゃっ(黒くて素早い何かがカトリーヌ目掛けてすっ飛んでいく)
きゃああああああああああああああああ
カカーーーーーーーーン!!
(雷光に照らされるフレッカーの屋敷を穿つように打ちつける土砂降りの雨は、更なる悲劇を予感した天の涙なのだろうか・・)
リチャード「そんなわけない」きゃあああああああ(一瞬目を起こして呟くリチャードの背後では、カトリーヌの悲鳴だけが聴こえる)
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?
10/3(火)0時更新 「ぼえっ」の巻
をお送りいたします♪次回はついに真犯人発見か!?え!?そんなのどうでもいいですって!?意地悪言わずに次回も見よう!!それ読も見よう