Real Name:蘇乞兒(日本語当て字:蘇化子(そかし))
Alias(es):Yian Kut-Ku、Jungle Menace、The Great Kut-Ku、老怪鳥、大先生、御師匠
Species:Bird Wyvern(鳥竜種>竜盤目ー鳥脚亜目ー鳥竜下目ー耳鳥竜上科ークック科)
Gender:Male
Affiliation:Monster Militia
First appearance:「黄金大剣は衰亡への誘い/PART6」の巻

-----------Biography-----------
怪鳥酔拳の始祖。齢100は優に超える。東方出身の知的生命体種の大怪鳥。若い頃は粗暴を重ね、人間の集落を襲っては酒を喰らっていた。見かねた村の武芸者が、この悪戯者の大怪鳥を懲らしめようと立ち上がり、蘇乞兒の大好物である酒樽を誘い水に、酔っ払ったところを落とし穴にかけ、得意の拳法で打ち負かす。この時、蘇化子は拳法に魅せられ、以来、会心するに至る。独自の怪鳥拳法を編み出す苦行の果て、東方の桃源郷と呼ばれる辺境に赴いた蘇化子は、そこで名だたる人間の武芸者と稽古をする幻想を見る。妻子が止めるのも聞かずに、桃源郷へ飛来しては夢想の修行を重ねる蘇乞兒は、ついにそこで武芸の悟りを開くも、同時に見かねた妻子に捨てられ、再び人間の集落を襲い、酒に溺れる毎日を過ごす様になる。東方の渓流地区で自堕落と酔狂を送っていたある日、蘇乞兒は夢の中で竜の仙人(おそらくは祖龍と思われる)から叱りを受ける(東方故事によれば、この出来事を「怪鳥の夢」と呼ぶ)。これがいい薬になったのか、蘇乞兒は再び武芸に没頭し、新たに編み出したのが怪鳥酔拳であった。その後、蘇乞兒は今まで迷惑をかけた人々に罪滅ぼし(人的被害を齎すモンスターの撃退等)をすると、世のため大陸のため以外は怪鳥酔拳を振るうことを自ら禁じ、東方を旅立つことを決意する。あまたの大陸を駆けまわった後、新大陸火山地区に赴き、地域の統治者であるアングリーアッシュの度重なる誘い(歴史上ではこれを「爆鎚竜の三顧の礼」と呼ぶ)を受け入れ、客将というかたちでモンスターミリシアに出入りする様になる。

-----------Appearance-----------
見るからに老大怪鳥らしい、長い白髭を嘴の下に、両まぶたの上には白眉(はくび)を生やしている。また、上嘴の尖端だけが酔っ払ったかのように真赤に染まっている。雌はクックファー(繁殖期に入った雌のイャンクックの腹部に生えるという羽毛。現時点では素材やアイテムとしてゲーム中では登場しておらず、設定のみの存在~モンスターハンター大辞典 Wikiより引用)が生えるというが、蘇乞兒の白眉や白髭は元々生えていた産毛が時の変化と共に変色したものと思われる。一説によれば「怪鳥の夢」から覚めた時には既に白髪になっていたというが、これが本当だとすれば彼が見ていた夢の世界での時間は、現実にして数十年分に値するものであったのだろう。白眉は中国故事で、優れた集まりの中で特に傑出しているものを指してよく使われるのは有名な話である(例:三国時代、蜀の馬良)。

-----------怪鳥酔拳・八形-----------
かつて桃源郷で相まみえた東方の名だたる武芸者(東方八仙拳の創始者達)からヒントを得た拳法。八形(龍、鳥、獣、虫、牙、角、魚、猫)から成る。

-----------怪鳥蹴球拳-----------
相棒である盾虫に、己の火炎袋から火属性を纏わせ、燃える弾丸凶器として口から放ったり、キック、尻尾で打つなどして、外敵に破壊的なダメージを与える。

-----------SideKick/Metal Fist-----------
蘇乞兒が旅の途中、立ち寄ったジャック・ザ・アイランドで遭遇した知的生命体種の盾虫。島の普通種の怪鳥に襲われそうになっていたところを同じ怪鳥の蘇乞兒に救われる。この時、肉食を断っていた蘇乞兒に一度は怯えるも、何故自分を食べないのか気になり、以来、無為自然の境地を知るべく、蘇乞兒を師と仰ぎ行動を共にする。甲殻の色が独特で七色に光っている。性格は遊客らしい自由奔放な気性だが、一度世話になった者には忠を尽くすなど、確たる信念と志をしっかりと抱いている(これは同じ大陸出身のファイヤージンガーにも当てはまる)。蘇乞兒の怪鳥蹴球拳では自身が鉄球となり主を守る。蘇乞兒のことを「おっしょさん(御師匠)」と呼ぶ。普段は蘇乞兒の嘴に咥えられているか、背中の上を「ゴロゴロ」しており、主の甲殻に表れた老廃物を食べて分解者の役割も果たしている。

Name:Metal Fist
Species:Konchu(甲虫種>甲虫目ー盾虫亜目ークンチュウ科)
別名:盾虫
英語:Konchu

-----------作者の余談と現実世界での蘇乞兒-----------
ストーリーモード開始以来、クック先生を知的生命体種として登場させようという意志は、ずっと頭の片隅にはあったのですが、そこはMHを代表するモンスター筆頭格の一頭・・。現実のハンター社会において「先生」と呼ばれるこの怪鳥をどうオマージュしようか悩み続けていました。また、どこの勢力下に置くのが良いのか鼻を掻き毟りながらプロットを考案中、ふと、「鼻がいてぇ・・掻き毟り過ぎたからか・・。やってらんない」と鏡で自分の姿を見ると、あら不思議、鼻が酔っ払ったかの様に真っ赤になっているではありませんか(あたりまえ)。その時、作者の小さな小さな脳裏に閃光が走ったのです。まるでこの真っ赤なお鼻は・・そう!ユエン・ウーピン監督の「ドランクモンキー 酔拳(原題:醉拳)/1978年)に登場する故ユエン・シャオティエン演じる蘇乞兒ですやん!!と。蘇乞兒といえば、世界中で有名な拳法、酔拳を生み出したと云われる高主であり、広東十虎と呼ばれる伝説の武芸家の一人です(その実在については賛否両論で、民間伝承の域を抜け切れていないとするのが現在の定説のようです)。ユエン・ウーピン監督は「ドランクモンキー」以外でも蘇乞兒を題材とした映画で撮っており、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地雷鳴 (原題:蘇乞兒/1993年)と以前、当ブログでもご紹介させて頂いた「酔拳/レジェンド・オブ・カンフー(原題:蘇乞兒/2010年)」があります(以上からも日本の配給会社がつける放題がどれだけ原題と違うかが分かりますね・・)。「ワンス・アポン~」ではドニー・イェンが蘇乞兒(役名・チャン)を演じ、「レジェンド・オブ~」ではチウ・マンチェクがスー・サンという役名でストイックな蘇乞兒を演じていました。作者は「レジェンド・オブ~」の蘇乞兒が大好きで、同作品を何度も観ています(当時は賛否両論でしたが、おそらくは二度目以降に見ると、あの作品が創作物のヒント集でしか無いことに多くの方が気づかされるでしょう)。そして日本人が愛してやまない「ドランクモンキー」では、世界の成龍(JCことジャッキー・チェン。内村光良さんの愛称でもお馴染み)演じる黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)に酔拳を伝授するキーマンとして、現在においても崇拝者が後を絶たないユエン・シャオティエンが愛らしい「おっしょさん」を演じているのです。かなり余談ですが、現在多くのJC作品がDVD・BDとして登場していますが、『石丸博也×小松方正』のTV版吹き替え(フジテレビ版)が収録されているのは“「酔拳」「蛇拳」製作35周年記念限定3枚 [Blu-ray]”のみのようです(2016現在)。小松方正氏のユエン・シャオティエンじゃなきゃ嫌だ!とか「カンフージョン」が流れなきゃ酔拳じゃないやい!!という当時の愛着がかなり強い方はそれを買いましょう(笑)近年テレ東で放送されたTV版でのユエン・シャオティエンは故・青野武さんが吹き替えており、JC作品の名脇役、ディーン・セキも違う方が吹き替えるなど「罠」が多いです(笑)作者個人としては原盤がなんだかんだで一番好きです。それと意外とみんな知らないのですが、ユエン・シャオティエンはウーピン監督のお父さんです。また、ドランクモンキーでは駄目な父親として描かれていたJC演じる黄飛鴻の父、黄麒英(ウォン・ケイイン)なのですが、実在した同人物は蘇乞兒と同じ広東十虎に数えられるとても凄い人なのです。黄飛鴻といえば、言わずと知れた中国最後の王朝・清朝末期に活躍した伝説の武術家で、中国近代史では最大の英雄と敬愛されいる人物です。これらを踏まえてウーピン監督の作品を再見してみるもまた乙でしょう。

かなり閑話休題しましょう。そんな伝説的英雄である「おっしょさん」こと蘇乞兒であれば、クック先生の名に恥じないのではないか!そう思い、同名でオマージュオマージュさせて頂いたわけでした。当初はメタルフィストを黄飛鴻に(勿論、声優イメージは石丸博也氏)と思ったのですが、流石に盾虫では・・。と躊躇し、クック版蘇乞兒のお弟子さん&相棒という立場で落ち着きました。拳法好きのスサノオに影響を齎す人物も登場させたかったので、同じ東方武芸者である王羽美含め、今後もあたモンからは「まったく目が離せない」状態になったのは言うまでもないでしょう(笑)また、黄飛鴻もいずれ登場して頂こうと思うております。ではさようなら(なぜかきちんと別れの挨拶をかましてみせる)




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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードはさ!?

6/24(金)0時更新 「黄金大剣は衰亡への誘い/PART11」の巻


をお送りいたします♪ほいだらさ!次回も瓶いっぱいの「お水」をグビグビしながら、お隣さんに自分なりの酔拳ごっこを見せつけてやろうよぽけ~隣人トラブルも解決するかも♪「いややわぁ~。お宅の旦那さん(或いは奥さん)、どえらい酔拳上手どすねぇ~(「だから静かにしてくれませんか」所謂、京都特有の「お察しシステム」)」って言われるかもえっ