~火の国、旧第三地区エリア....



ソネル「・・・・・・・・・」(石版の墓標越しに片膝をつき、ヘルメットを胸に抱きながら黙祷を捧げるレザーライト装備のハンター)


ヒュウウウウウウ・・・・・
(優しい風に吹かれ、色とりどりな花々が捧げられた墓標には、大陸文字で「ゼキ・アルスラーン」と記されている。その左右、また背後にも同じ石版の墓標がいくつか見える)


ソネル「・・・・・・・・・・」(ゆっくり目を開け、墓標を見つめるその背後には、あまりにも巨大過ぎる花々のオブジェが山の様にこんもりと見える)


「お~い、ソネルぅ~」


ソネル「ん・・・・」ちら

火の国のハンター「またアルルが新種を見つけたってさぁ~」(チェーン装備を纏った、実に顔がまあるい純情そうなぽっちゃりハンター。腰にはエッグハンマーを携えている)

ソネル「日に日に見つかるじゃないか」ザシュッ(ヘルメットを胸に立ち上がる)

火の国のハンター「いつでも観光客に説明が出来る様にって、セウダ様をはじめ、女子はみんな植物学者みたいに張り切っているよ」ぽりぽり(ぽっこりサイズの胸当ての上から腹を掻く)

ソネル「似合ってるぞ、その装備。それもベルケルさんが?」

火の国のハンター「鍛冶職人達と一緒に、見よう見真似で作ったんだって。そのわりにはすごく出来がいいよ」ぽん(キラキラの胸当てを叩く)

ソネル「元々、国の職人達は国王軍の兵士達が集めてきた赤甲獣の素材で、ラングル装備をこしらえていたからな。みんな腕がいいのさ。ベルケルさんは以外な才能を開花したみたいだけどな」(自分の装備を見ながら呟く)

火の国のハンター「生け贄装備はもういらないよ」(背景には平坦に続く大地のフィールドが。遠くに映る火山山脈にはジャバルサマーンの山頂はもう見えない)

ソネル「火山で狩猟をするなら使えるぞ」

火の国のハンター「それでもなんだか着たくないよ」やれやれ(遠くのエリアにはゲルをはじめ、多くの簡易的な木材家屋も確認出来る)

ソネル「ま、俺はこの装備で十分、いけるけどな。でも、まずは復興が先だ」(平坦なフィールドの向こうでゲルや木材家屋に資材を運ぶ市民達の姿を見つめながら言う)

火の国のハンター「ケルビの毛皮でフェルトを作って、それを梁にかぶせてゲルを作っちゃうんだもんなぁ~。女子達はみんな手先が器用だよね。おいら、太古の森で何匹ケルビを捕まえてきたか分からないよ。そのおかげで、肉焼き器はだいぶ上手に使える様になったけど」やれやれ

ソネル「地下道から一緒に森へ行った仲間から聞いたぞ?初めて野生の迅竜と遭遇して、腰を抜かしたってな。資材を胸にリタイヤしたって」

火の国のハンター「仕方ないだろうあせる普通種のナルガは、グレンさんみたいに優しくないんだから」(平坦の向こう側では国王と思われるカフタンを纏ったおじさんが運搬スタイルで自ら胸いっぱいの資材を抱え、同じくたくさんの資材を抱えた大臣達を従え、建築中の木造建造物へ運搬している)

ソネル「国王様・・・すっかり変わられたな」

火の国のハンター「今は国民が誇れる自慢の王様さ。本当に、こんな日が来るなんて・・過去に犠牲になったハンター達や、戦争で散っていった仲間たちも、きっとみんな喜ぶよ」(涙ぐみながら墓標群を染み染みと眺める)

ソネル「ヤウズは・・・それにディララの消息はまだ?」

火の国のハンター「うん・・。他のみんなはきっとあの時の火山灰にやらてしまったんだろうって・・・。ほら、第二地区があった場所で、火山灰に包まれた、抱き合ったカップルの真っ黒な焼死体があったろ?あれが二人なんじゃないかって・・・」

ソネル「まだ断定は出来ないさ」ぽん(落ち込む仲間の肩を叩いて鼓舞してやる)

火の国のハンター「そうだね。ヤウズが一番、平和になったら狩猟をしたがってたんだもんな。甲殻種と戦ってみたいって、シェルターでモンスターの授業中にいつも息巻いてた」

ソネル「叶うさ。その夢も・・」(遠くを見つめながら呟く)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(色とりどりな花々から成る、巨大なフラワーオブジェの傍らで手を振る赤い撫子装備を「着こなした」火の国のお姫様。周りには冷やかす様に募るヒジャブ女子達の姿も)


ソネル「ああ。すぐ行く」(手を振り返す)

火の国のハンター「ゼキ達も嬉しいだろうな。あんなに美しい花々がいつも近くで見れるんだからさ」

ソネル「あの花々はここで戦争があったことを証明する、唯一の遺産だ。俺達に、そしてこれから生まれてくる新しい火の民にとって、国が聖地であるということを示してくれる、平和のシンボルなんだ。もう二度と、争いごとを起こしてはいけないと警告してくれているのさ。だから絶対に枯らしてはいけないんだ」(巨大なフラワーオブジェを見上げながら語る)

火の国のハンター「うん。さぁ、彼女の下に行った行った」どん(でかい手でソネルの背中を押す)

ソネル「あ、ニャン次郎さんは次、いつ来るか言ってたか?」あたたたた・・

火の国のハンター「二週間後だって。アルルはもう手紙を出したって言ってたよ」

ソネル「そっか。なぁ、ニャン次郎さんって、凍土にも行くのかな?」

火の国のハンター「さぁ。今度来たら聞いてみたら。それより早く行きなって」

ソネル「俺も書けばよかったな・・・UBU達やオクサーヌに・・・」ちら(眩いばかりの太陽を見上げて呟く)









「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~










友愛なるユクモの皆様方。如何お過ごしでしょうか。
我々火の民は、皆様の助力を受け、現在火の国の復興に努めております。



アルル「・・・・・・・・・・・」(広大な青空を眺めている)



かつての街の景色はすべて無くなり、新たな国を興すにはちょうどいいきっかけになったと私は思っています。国王軍や反乱軍といった隔たりが消えた今、皆、一丸となって復興作業を楽しみながら、明日のことを考えて生きています。



ヒジャブ女子「ほら、アルル!彼が来たわよ♪」きゃああああ(なんだか盛り上がる女性陣)

アルル「うん」(目の前に歩いてくるソネルを向かい入れる)



ソネル達は改めて国を代表するハンターとなり、国の為に、その優れた技能を存分に奮っています。なんでも太古の森へ狩猟に出かけた際も、自身が経験した初狩猟の比にはならないと、他の狩人仲間を差し置いて暴れまくったみたいです。



ソネル「やぁ・・ご苦労さん・・」ぽりぽり(照れくさそうに頭を掻いてる)

アルル「あなたこそ。今朝早く、一人で火山へ資材の採取に行ってきたのでしょ?」そわそわ(アルルの背後で目を爛々と輝かせ、二人のやり取りを凝視しているヒジャブ女子達)

ソネル「ん・・まぁな。君のお父さん・・い、いや、国王様ほど頑張っちゃいないよ」



父上もハンター達に負けじと、自ら指揮を執り、率先して復興作業に勤しんでいるんですよ。



オルハン「ふい~。流石に腰にくるのぉ~」ぽんぽん(腰を叩きながら花々の麓に近づいて来る)

セウダ「あまり無理はなさらないように」にこ(地味なカフタンを纏い、草花を手に腰を下ろしている王妃)

オルハン「すぐに街を復興し、また優雅な衣装を作らせるからな」よいしょっとな(隣に腰を下ろす)

セウダ「あら。あなたがこしらえてくれるのでは?」うふふふ

オルハン「ん・・・そうだな。職人に聞いてやってみよう!」むん

セウダ「その意気ですわ」ふふふふ(その視線の先では資材運びにへこたれる大臣達の姿が)



母上は父上らと共に、太古の森で避難していたので、皆様方に別れの言葉と感謝の気持ちを伝えられなかったことを悔やんでおります。父は偉大なる大陸のモンスター様達に生命を護ってもらったことを、まるで自分の武勇伝の様に話しているんです。



子供達「ねぇ、国王様!またモンスターのお話、聞かせてよぉ~!!」どんがどんが(次々と国王夫妻の下に駆け寄る市民の子供たち)

オルハン「ああ、何度でもしてやろう!それはもうすごかったんだぞ!屈強なワイバーンと呼ばれる巨大なモンスター達が、その両翼をもって危険なこの第三地区に取り残された我ら火の民を包み、火山灰の脅威から守ってくれたのだ!!真上に広がる豪壮な翼のカーテンが、今もこの目に焼き付いておる!!更には目の前には溶岩竜と呼ばれる新大陸では珍しい魚竜種なるのものが、その巨体をもって壁と化し、熱波から守ってくれたのだ!!更に更に、岩竜と呼ばれる世にも珍しい双子のバサルモスがな・・・・・・」



毎日の様に、国の子供たちへ大演説をしては、これを火の国を救った勇敢なモンスター伝承として、語り継いでいこうとしてるのです。獰猛なモンスターばかりではないこと。そして分かち合えば互いに共存し合えるということを我々火の民は、今回の戦争から、そしてユクモの皆様方より学びました。個人的には皆様方と長い時間を過ごした分だけ、別れは想像以上に辛いものでしたが・・。



ソネル「また泣いたのか?」

アルル「え・・・うん。みんなのことを思い出すと、楽しかった思い出と同じくらい寂しい気持ちが溢れかえってきちゃって・・。ダメだね。そんなんじゃ」ぱんぱん(顔を両手で叩く)

ソネル「いや・・・。俺だって同じさ」そっ・・(アルルを抱き寄せようとするも、背後の女子仲間達の視線が気になり、慌てて手を引っ込める)

アルル「ねぇ、ソネル」

ソネル「ん?」

アルル「火山に行ったのは採取だけが目的じゃないんでしょ?」ん~(顔を覗きこむ。後ろでそわそわする女子仲間)

ソネル「ん~・・まぁな」ぽりぽり



私が皆様方との別れを惜しんだのと同じくらい、ソネルもまた此度の聖戦で幾度と無く生命を救ってくれたというカイルスさんへの想いは強く・・。今も火山に出かける際は、カイルスさんがいないか探しているようです。



アルル「UBUさん達とカイルスさん達・・・ぶつかってしまうのかしら・・・」

ソネル「さぁな。それは俺達ではどうしようも出来ないことさ」

アルル「カイルスさんの探してた仇というのが・・・UBUさん達だったなんて・・・。可哀想・・・・」ぎゅむっ(胸のアミュレットを握りしめる)

ソネル「アイオロス警部が悪いのさ。もう少し上手くやれただろうに・・」

アルル「警部もやり過ごそうとしてたけど、カイルスさんの剣幕に根負けしてしまったのよ・・」

ソネル「俺達がジャバルサマーンから下山して来た時は、カイルスも力を使い果たしていたからな・・。警部に真相を伝えられた後、UBU達と何か会話を交わし、仲間と一緒に大人しく火山へと帰っていったが・・・そのせいで俺はちゃんとカイルスに別れの挨拶を出来なかったんだぜ?」

アルル「カイルスさん達は火山の何処にいるのかしら・・・」

ソネル「うん・・・もしかしたら、今も山脈の何処かから見ているのかもな・・」ちら(平坦な大地の向こう側に聳える火山山脈を見つめる)






ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・
(山脈の頂上にナックルウォークスタイルで立つ屈強な金獅子の姿。それを麓から見つめる砕竜の姿)



カイルス「・・・・・・・・・・・・・」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・



ヴォルガトロン「未だショックが強い様だな」グツグツグツ・・(溶岩湖から顔だけ出して頂上を見上げている)


タイタンラス「仕方ない。まさかカイルスの兄を殺したのが、自分が共闘したUBU達だったとはな。さすがのカイルスとて、複雑な心境なのだろう」

ヴォルガトロン「それは相手が相手だからか?」

タイタンラス「そうだな。強さという意味も含めて・・・勝てるかどうかシュミレーションをしているのかもしれん」

ヴォルガトロン「だが、それはアッシュとて同じだろう」

タイタンラス「うむ・・・。まったくあのユクモのハンターは、底知れぬ存在だ」

ヴォルガトロン「川村という男も含めてな」

タイタンラス「ああ。今後も厄介な存在だよ。ユクモは・・・・」


カイルス「・・・・・・・・・・・」ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・



別れは再会の喜びを膨らませるものと信じたいです。時に因果がそれを邪魔立てしたとしても、強い絆が心に芽生えている限り、互いに惹かれ合い、互いを思いやる慈しみを、我々は大陸から学ばないといけないのです。



ソネル「そういえば、新種をまた見つけたって?」

アルル「あ、そうなの。ええと・・」ガサリゴソリ(撫子装備のポッケを漁る)

ソネル「ふふ・・・本当にその服が気に入ってしまったんだな。UBUの勇姿を思い出すよ」

アルル「撫子。ほら、この装備と同じ名前の花よ」スッ・・(綺麗な八重撫子の花をポッケから出す)

ソネル「この色・・・確か、アルルともう一人、同じ服をきた人がいたな」

アルル「パノさん。私と違って大人で、素敵な女性(ひと)だったでしょ?」ん~(疑わしい顔で彼の顔を見る)

ソネル「いや、俺は何も汗」あたふた(その展開にまたしてもザワつく女子仲間たち)




~ジャック・ザ・アイランド、天空の島.....


ぐわぁ~ぐわぁ~・・・・
(広大な銀河の下、大自然の恵み溢れるエリア中に響き渡る巨大ガーグァの鳴き声)


パノ「・・・・・・・・・・・」ほけぇ~(紫色の撫子装備を纏い、原っぱの真ん中で体育座りしてる)


ふわふわふわふわ・・(夜空を舞ってきたタンポポの綿毛)


パノ「・・・・・・・・・・・」ふわふわふわふわ(寄り目でそれを目視する)


ぴと・・(鼻に止まる小さな生命の種)


パノ「ダンデライオン・・・がおー」ふっ(鼻に息を飛ばし、綿毛を飛ばしてやる)


わんわんわんわんわんわん
(パノの下に駆け寄ってくる白いチワワ)


パノ「おや・・どうしました?みちるちゃん」

みちる「わんこそば」

パノ「ですとな?ご飯が出来たと」なでなで

みちる「ふっふっ、わんわん、ハァハァハァハァハァ」(舌を出しながら何やら早口でモノ言う)

パノ「心配していると?キャメロンさんも。元気がないから。火の国から帰ってきて以来」

みちる「ワンたった」

パノ「ええ・・長いクエストだったもので。つい」

くんくんくんくん・・
(パノの撫子装備の匂いを嗅ぐみちるちゃん)

パノ「するでしょうに。色んな種族の匂いが」にこ

みちる「ワンだった?」

パノ「受粉の匂い?それは同郷の方が撒き散らしたドスビカスの香りですね。故郷によろしくと。別れ際に「一発」もらいました。同じ逞しいドスビカスの花が咲くことでしょうに。この島にも。少し、おしゃべりかもしれませんが」ふふ

みちる「ワノ、ワンたった?」

パノ「少し雰囲気が変わったと?私が」なでなで

みちる「ワンだふる♪」ふりふりふりふり(尻尾をご機嫌に振る)

パノ「どうもです」ふふふ


・・・・・・・・・・・・・・・
(吸い込まれてしまうそうなくらい、近くに見える銀河の星々の世界を見上げるパノとみちる)


みちる「ワンダーランド」

パノ「そうですね。本当に・・・・何処かで同じ空を見てるかもしれませんね」ふふ

みちる「ワンが?」

パノ「内緒です」ぷい

みちる「??」

パノ「嘘です。ユクモの小さなお友達と・・少し素直じゃないけど、本当は純真な心をお持ちの「おねえちゃん」ですよ」にこ(後ろからガーグァに跨がりおたまを片手に持ったエプロン姿の竜人族の翁と、チワワを従えた炎王龍が歩み寄って来る)





~サザンゴッド....



ズキューーーーーン・・・・・
(銃声が飛び交うスラム街の廃屋の屋上で、目つきの悪い猟虫を頭に乗せ、空を見上げるヒーラー装備のハンター)


ユーリィ「・・えっくし・・」(ちっさいくしゃみをする)

ブッチャービートル「ケショーン」

ユーリィ「・・ぐす・・・今日も・・太陽や星なんか・・見えない・・もん・・」ずずず・・(鼻をすする)

ブッチャービートル「カナカナカナ。ブッブッブッ。ケショーン」

ユーリィ「・・そうね・・・とても長いクエストだった・・・報酬を得た分・・小生達が払った代償もまた・・・・大きい・・・」

ブッチャービートル「コニー、チエコ」

ユーリィ「・・・・・・・・・。・・ゾフィもまた・・・閉ざした心を・・一瞬でもその影響を受け・・開きかけた・・・・大切な隣人を目の前で失った・・・」ヒュウウウウウ・・・・

ブッチャービートル「ブキィ~」

ユーリィ「・・それが生きること・・・・あなたって・・結構現実を直視してるのね・・」(片手になにやらチケットを握っている)

ブッチャービートル「ブッブッブッブッ。カナクソーン」

ユーリィ「・・今度・・食べに行く・・?」ちらり(頭の上に掲げて見せるチケットには「イビルジョーラーメン★毎月イビルの1がつく日は恐暴半額日、その名も暴君祭!!優待チケット」と書かれている)


ズギューーーーーーン・・・
(また銃声がバトルフィールドの街に響き渡る)


ブッチャービートル「カナF××K」ペッ

ユーリィ「・・ほんと・・煩い所・・・・でも小生達には・・この街のどよめきが・・・今はまだ必要・・」


タッタッタッタッタッ・・・・
(廃屋に向かって走ってくる派手な着物をはだけて着ている二人の金髪美女)


カトリーヌ「おねえちゃ~ん!ここにいたのぉ~!?」

チェレスティーナ「大変なのよぉ~!!妹ちゃんがぁ~あせる


ユーリィ「・・なに・・?」(冷徹な目で見下ろしながら問う)


カトリーヌ「病院で目醒めるや否や、胸くそ悪いって、キラースラッシュで大暴れ!!」ズギューーーン(言ってるそばから銃声が飛び交う)

チェレスティーナ「今、ロックと肉まん達がなだめてるけど、全然言うこと聞かないのよぉ~あせるおねえちゃんならと思ってさ、なんとかしてよぉ~!あれじゃ危なくって、お酒もゆっくり飲めたもんじゃないわ」ぷんすか


ユーリィ「・・だったら・・禁酒・・」ぷい

ブッチャービートル「ブッブッ」(目を瞑り、主人の頭の上で眠りにつく猟虫)

ユーリィ「・・ダディと双子も・・誘ってみようか・・?」ちら(チケットを見る。「チケット一枚につき五名様まで!」と恐暴竜の似顔(デフォルメ風)と共に書かれている)




~非狩猟エリア17....

ズゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・



バサリン「・・・・・・・・・」ぺちょりぺちょり・・(右の翼爪上に絵具のパレットを置き、左翼爪の先端に岩絵の具を付け、壁に向かって一生懸命何かを描いている)


メガゼノス「我が娘・・ほんとにほんとに、絵が上手・・」じーん(娘の後ろ姿を見ながらしみじみと腰を下ろし、ポエムを詠んでいる)


「大変だよぉ~~~!!」


メガゼノス「む・・!?」ちら



バサ雄「父ちゃん!姉ちゃん!大変だよぉ~!!マジでゲキヤバ!!」どすんどすんどすんどすん(何やら手に封筒を掲げ、あのバサルダッシュでエリアに「イン」してくる)


メガゼノス「こら、静かにしなさい!今、おねえちゃんが集中してあせる」あたふた

バサ雄「これ見てよ!父ちゃん!!」バシャーン(父の顔面にA3サイズの封筒を叩きつける)

メガゼノス「ん・・・・これは・・・」つぅ~(顔を伝う小さな封筒を凝視する)

バサ雄「たった今、ニャン次郎さんっていう宅配便の獣人が持ってきたんだ!!送り先を見てご覧よ!!」バシーーーン(感極まり、父の太ももを翼でひっかくようにひっぱたく)

メガゼノス「ユクモ村・・・川村カーブー・・・」

バサ雄「ザーブーさんがバベル中学の入学パンフを送ってくれたのさ!!」

バサリン「・・・・・・・」ぴくっ

メガゼノス「そういえば別れ際、何か言ってたな・・。確か父が、その学校の校長だとかって・・」

バサ雄「なぁ~父ちゃん!!いいだろう~!?入学させておくれよぉ~!!」

メガゼノス「うーむ」

バサリン「私からもお願い。お父さん」(絵を書くのを止め、二頭の方を向いている。その背後の壁画には、何やらたくさんのモンスターが描かれている)

メガゼノス「う~む・・」(両翼で腕を組む)

バサ雄「なぁ~父ちゃん!!外界の勉強をさせておくれよぉ~!じゃなきゃ、今ここで、グラビーム吐くぞ!!」

バサリン「お父さん。私達を信じて」

メガゼノス「・・・・・・・・。喧嘩はしないな?バサ雄よ」

バサ雄「え・・・そりゃ勿論だよ!!約束する!!ほんと、マジで!!」

メガゼノス「人見知りを克服して、たくさん友達を作れるか?バサリン」

バサリン「はい!!」

メガゼノス「よし。じゃあ今度三人で学校の説明会に行ってみようか」にこ

バサ雄&バサリン「父ちゃ~ん♪(お父さぁ~ん♪)」ガバッ(双子に押し倒される父。その顔は実に嬉しそうである。親子の背後に見える壁画には、エスニックテイストの抽象画(MHゲーム内のロード中に見られる絵画)の様なタッチで、火の国で活躍したモンスター達が、鎧を纏った巨大な龍を相手に戦う英姿(黒鎧竜とその小脇にいる二頭の岩竜は、揃って熱線を吐いている)が描かれており、その足元では人型、獣人族達の活躍も表現されているのが見て取れる。そして一行の上では、おそらく花々のオブジェだと思われる、色彩豊富な表象群が空から大陸を優しく照らしている)




聖域は誰もが自分の手で創りあげることが出来るのです。




~ユクモ地方、渓流地区....

(渓流の丘の上から沈む夕日を眺める、迅竜、轟竜、そして寄り添う金銀火竜。その背後からゆっくり丘を登ってくる桃毛獣、大猪、河狸獣の姿も)



そしてそれを壊すことが出来るのもまた・・・私達自身なのです。




ザッザッザッザッザッザッ
(森を突き進む黒衣のロングコートのフード(ソーサリーみたいなやつ)をすっぽり頭に被った女史。それに遅れまいと後をつける、こ汚い下着装備(黒いパンツ)姿の従者らしき男)


ハッキネン「ひい・・ひい・・・・」へえこらへえこら

カペラ「・・・・・・・・・」ザッザッザッザッ・・(眼鏡越しに鋭い眼光で、ひたすら前進していく)




でも大丈夫。




アルル「ねぇ、ソネル。この花の花言葉、知ってる?」

ソネル「え・・そういうのはシェルターで習わなかったな・・」ぽりぽり

アルル「純粋で燃えるような愛」

ソネル「・・・・・・・・・」ぽっ



大陸の深い愛情が私達を見守って下さっている限り、何度でも聖域は創れるのだから・・・



ベルケル「・・・・・・・・・」カーンカーン!!(青空の下、金床に向かって大鎚を振り下ろす竜人族の翁)

きらぁ~んキラキラ(金床上で輝く骨刀)

ベルケル「もう少しかのぉ・・。出来が良いのをこしらえたら、ユクモに送ってみるかのぉ~」ふぅ~(笑顔で気持ちのいい汗を拭う。その後ろには立て看板があり、そのプレートには、鍛冶屋「Remain」と大陸文字で刻まれている)




なので国が復興したら、是非、皆さんで遊びに来てくださいね。






$あたちのモンハン日記
ヨッコ「また、私達も落ち着いたら、ユクモへ・・・ユクモへまた行きたいと思います・・・」そっ・・(手紙を読み終え、カウンターテーブルにそっと置く)

$あたちのモンハン日記
コノハ「いぐ・・ぜっだいにいぐぼん・・」えっぐえっぐ(大泣きしている)

ヨッコ「うん!」ぐん(涙がこぼれ落ちる前に、強い力でそれを拭う)


そろぃ~り・・
$あたちのモンハン日記
ササユ「ふふ」(静かに番台を抜けてくる)

ヨッコ「??」

ササユ「♪」(手招きしてる)

ヨッコ「・・・・・・・・・・・」そぉ~(番台越しに温泉を覗くコノハと陽子)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(温泉に浸かりながらぐっすり眠っているバスタオル姿のUBUを中心に寄り添うBBB、チェルシーの姿。その隣ではサムソンとゲルハルトが、反対側では幼体のガルグイユを抱いたカーブーにロージーが寄り添いながら揃って眠っている)



ヨッコ「ったく。風邪引いてもしらないから」くす

コノハ「こっちのサンクチュアリはいつもとおんなじですね♪」ぎゅっ(ササユに抱きつきながら微笑ましく温泉内の一同を眺めている)





最後に




ソネル「アルル・・・・」(美しい大陸の芽吹きが募る巨大なフラワーオブジェの前で向き合う二人の男女)

アルル「・・・・・・・・・・・・」スッ・・(目を閉じる)





今一度、火の民を代表して、皆様方のご協力とご尽力に心から感謝申し上げます。





ヒジャブ女子「きゃあああああああ」(みんな顔を両手でふさぐ)

火の国のハンター「なんだなんだぁ~?」



わぁ~わぁ~きゃ~きゃ~
(キスをする二人を祝福する様に囲う、ハンター仲間と女子仲間。それを少し離れたところから肩を寄せあい静観する国王夫妻の姿)





私にとって、とても長い長い冒険録でしたが





ソネル「はははは。参ったな・・こりゃ」わあわあきゃあきゃあ(どんどん募る心優しい火の民)





これにて、ひとまず終わりにしたいと思います。






アルル「ふふふ・・・あはははははは」(花吹雪舞う中、両手を広げ空を見上げる)





~アルル・ミールより 親愛なる大陸の友へ





ふわっ
(大きなドスビスカスの花びらが、今はまだ平らな火の国の上空を力強く舞っていく。それを見上げるアルルとソネル、そして火の民。太陽の光を浴び、皆、希望に満ちあふれた顔をしている)



~Sanctuary of extinction~絶滅の聖域編/完