猛豚「りゅ、龍之鉄平ぇええええええええ!!!!」ドシャーーーーン(宝剣を地面に叩きつける。フラワーを抱きかかえ颯爽と交わす鉄平)
鉄平「決着つけたいのは山々なんだがな」シュタッ
フラワー「混乱に生じて逃げれないかしら!?」
鉄平「お人好しなんだ。サブクエストの完了待ちってな」ちら(神殿の方を確認する)
フラワー「??」
鉄平「それまで時間稼ぎだ」
ドシャーーーーーーーーーーーン
(またも渾身の一撃をかましてくる猛豚。それをいなす様にジャンプして交わす鉄平とフラワー)
~神殿内、地下エリア....
シュウウウウウウウウウ・・・・・・・
(硝煙の中、横になったまま起き上がらないベテランメイドメラルー)
姜淑「フフフフ・・・一石二鳥とはこの事ね・・・・あっはっはっはっはっはっは!!」
コニー「千恵子さん・・・・」ふらふら・・(呆然と千恵子の亡骸に近づこうとする)
たしっ(それをユーリィに止められる)
コニー「離してにゅ!!千恵子さんはまだ生きてるかもしれないにゅ!!」グングン
ユーリィ「よく聞いて」
コニー「・・・・・・・・」
ユーリィ「・・小生はあなたをここから無事に脱出する様、あの人に頼まれた・・だからあなたの意思に反してでも、ここから脱出させてみせる義務がある・・」チャッ(デッドフリルパラソル改を構える)
コニー「だから人間は冷酷な生き物だって言われるにゅ!!あたしは・・あたしは・・」
ユーリィ「・・今のあなたに何が出来るの?・・」ちら(実に冷ややかな目でコニーを見下ろす)
コニー「あなたみたいな人間に・・あたしの気持ちは分からないにゅ!!」
ユーリィ「・・そう・・それでも小生は・・あの人に与えられたクエストを敢行する義理がある・・」
コニー「義理・・?」
ユーリィ「・・そう・・そしてあなたはその温情に報いる為にも、死に物狂いで生き延びなければならない・・」
コニー「・・・・・・・・・」ちら(千恵子の亡骸を見つめる)
千恵子「あらやだ。褒めたってなんにも出ないぞ、コニー・ファウラー」ちょん
コニー「・・千恵・・子・・さん・・・・」ぐすん
千恵子「はっはっはっはっは。頑張りなよ、コニー♪」
千恵子「あ~もうちくしょう~!その逆だよ!あたしもあんたと働けて光栄だよ♪」ぎゅっ
コニー「千恵子さん・・・・」ぼろっ(止められぬ涙がこぼれ落ちる)
千恵子「いいかい!?あんたは旦那がいなくても生きていける強さを身につけないとダメなんだ!!ひとまず・・ひとまずでいいから、あたしとユクモで暮らすんだ!!いいね!?」
千恵子「あたしじゃダメなのかい!?ほら、あんた一人っ子だって言ってたろ!?あたしがあんたの姉さんになってやるからさ・・・・だから・・だから一緒に逃げるんだよ!」
コニー「そうにゅ・・・あたしがもっと・・・」
千恵子「逃げるんだよ!!この牢獄から・・この国から二人で逃げるんだよ!!」
コニー「あたしがもっと強ければ千恵子さんは死なずに済んだにゅ!!」ボロボロボロボロボロ・・
姜淑「今生の別れはもういいかしら?コニー・ファウラー」スチャ(その後ろで一斉にボウガンを構えるザザミ警備猫達)
コニー「姜淑さん・・・どうしてこんな・・・・どうしてこんな酷い事をしたにゅ!?」
姜淑「酷い?それはこっちの台詞よ。あなたこそ、なぜそんな人型の侵入者とここにいるのかしら?」
コニー「そ、それは・・・」
姜淑「半田千恵子は反逆罪により相応しい最期を遂げた。何をしようとしていたかは定かではないけど、よりによって人型と企てて、神殿に対し謀反を起こしたのは見て分かるわ」
コニー「あなたに何が分かるにゅ!!千恵子さんは・・千恵子さんはあたしを助ける為に・・・」
ユーリィ「・・もういい・・」スッ(コニーの前に出る)
コニー「ぐすん・・ぐすん・・」
ユーリィ「・・背中に掴まって・・」
コニー「え・・?」
姜淑「人型風情の不法侵入者が。大人しくなさい!!あなた方がここで何をしていたのかはギロチン台の上で答えるといいわ!!」パン(手持ちの扇を広げ、それをユーリィに向ける)
「あたちのモンハン日記」
~Sanctuary of extinction~
~ニャー神殿前....
ゾフィ「立てるか?弁当屋の大将」
バラン「結構走ったからな・・・なに・・少し休めば・・」
ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・・・・
(蜃気楼越しにバラン達を四方から囲ってくる、様々なネコ式兵器とスパルタンネコ兵士の軍隊)
ロイ「・・・・・・・・・・」ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・ガ・・・(ネコ式火竜の運転席越しに二人を見ている)
バラン「つかの間のアライブでなきゃいいんだがね」
ゾフィ「やれやれだ。英雄ネコにゃん達を逃がすつもりの俺たちが、こんなところで先にリタイヤってか?ごめんだね」ズシャ・・(地面に突き刺さっている二枚のテッセンを引き抜く)
バラン「俺もだ。賞金稼ぎと心中したなんて仲間に知れてみろ?あの世でも同族に笑われちまう」むくっ(その場で起き上がり、横に立っているゾフィとは逆方向の敵に睨みを利かす)
ゾフィ「俺だってこんな所で死ぬつもりはねぇ」
バラン「手段があんのか?」
ゾフィ「さぁね。けど、ユーリィがいねぇ所で死ぬのだけは勘弁だ。俺とユーリィは生まれた時も同じなら、死ぬ時も一緒だって決めてるんだ」にや
姜淑「さぁ!大人しく捕まりなさい!!動けば蜂の巣にするわよ!!」
ユーリィ「・・しっかり掴まって・・」
コニー「・・・・・・・・」こく(ユーリィの背中におんぶしてる)
バラン「そういやよ、お前の双子のねえちゃん。あいつもおめぇみてぇなユニークスキルっつーのか?持ってるんだろ?」
ゾフィ「ねぇよ。ユーリィには」
姜淑「こっちにいらっしゃい。反逆者のお二人さん・・・」フフフ・・・
ユーリィ「醜い」
姜淑「!?」
バラン「・・ないって・・普通のハンターと同じってことか。大丈夫か?神殿内はここよりも危険かもしれねぇぞ」
ゾフィ「ばぁ~か。ユニークスキルがあれば生き延びられるとは限らねえよ。今の俺みたいにな」
バラン「ほぉ・・」
ゾフィ「ユニークスキルを天賦の才能だと勘違いして、なんの努力もしてこなかった俺とは対象的に、ユーリィはいつも努力をしていた。昔っから本ばっかり読んでてな。物心つく頃には、大人顔負けの知識と見識を持ってたんだぜ?だから俺はユーリィの言うことに従うんだ」
バラン「頑張り屋さんだからか?」
ゾフィ「それもあるが、ちとブチ切れると手に負えねぇところがあってな」ぽりぽり
姜淑「醜い・・・この私が・・?」
ユーリィ「・・そう・・あなたの心は欲という醜悪なウイルスに侵され、顔まで穢れてしまっている・・この子と・・あの母なる愛情を持った猫さんと違って・・」しくしく・・(背中で泣きじゃくるコニー)
姜淑「・・私が・・半田千恵子に劣るとでも・・?」グシャッ(片手に持つ扇を握りつぶす)
ユーリィ「・・そう言った・・」
姜淑「人型の小娘に何が分かる!!もういいわ!!衛兵!!あの二人をすぐに半田千恵子の下に送ってやるのよ!!」
ユーリィ「懺悔するのはお前だ」キッ
ゾフィ「一度怒ると気が済むまで発散しねぇと収まらねぇタチなんだ」
バラン「獣人種と同じで、見かけによらずバイオレンスってわけだ」
ゾフィ「その背徳の激憤を解放させてくれるのが、ねえちゃんのアイデンティティと言っても過言でもない、自慢のお手製ボウガンってわけよ」
バラン「ボウガン・・あの肌身離さず持ってる、傘のことか?」
姜淑「撃ち殺してしまいなさい!!」バッ
ユーリィ「Fight fire with fire」にや・・
ゾフィ「ああ。あの漆黒のデッドフリルパラソルこそ、ねえちゃんのユニークスキルそのものなんだ」にや
ゴオオオオオオオオ!!
(デッドフリルパラソル改から放たれる爆炎)
姜淑「ぎゃああああああああああ!!!!」ジュウウウウウ(火先が顔を擦り、肉が焼ける音を立てる)
ユーリィ「業火に浄化されろ!!!!
猫の姿をした悪魔共めぇええええええ!!!!!」
ブオオオオオオオオ!!
(火炎の範囲を広げ警備兵諸共、灼熱地獄の渦に飲み込む)
ゾフィ「その怒りの焔を、神界にある活火山、ダンテズ・ボルケーノのマグマに因んで付けられたのが・・」
ザザミ警備猫「ぎゃああああああああああああ!!!!」ボオオオオオオオオ(全身炎に包まれ、体表がみるみるうちに炭化し、黒焦げになっていく猫兵達から立ち上る火煙が、まるで取り憑いていた悪魔の影の様に見える)
ゾフィ「ダンテズインフェルノのヒーラー、それがユーリ・アンナ・ディオマリアの異名さ」
ユーリィ「キャハハハハハハハハ!!!!
燃えろ・・焦げろ・・融けろ・・焼け死ねえええええええ!!!!」
ゴオオオオオオオオオ
(狂騒に満ちたヒーラーの形相が火炎放射の明かりに照らされより不気味に見える)
コニー「ふにゅううううううう!!」たしっ(必死にユーリィの背中から振り落とされないよう両肩にしがみつく)
ユーリィ「・・あ・・平気・・?」ころ(っと表情が変貌し、いつものおねえちゃんに戻る)
コニー「はぁ・・はぁ・・・い、今のうちにゅ!!」
ユーリィ「・・御意・・」ボボボボ・・・・(火炎放射を徐々に弱め完全に止める)
プスプスプスプスプス・・・・・
(目の前は大惨事の跡で、無数のザザミ警備猫の焼死体が転がっている)
ユーリィ「・・レッツ、ジェイルブレイク・・」バッ(黒焦げになったザザミ警備猫の遺体の山をジャンプ一番で飛び越す)
コニー「待ってにゅ!!」
ユーリィ「??」シュタッ
コニー「・・・千恵子さんも・・・・千恵子さんも灰にしてあげて欲しいにゅ・・」ちら(後方を振り返って見る)
ユーリィ「・・・・・・・・。・・肉体への未練を断ち切り・・・魂よ・・・解放されろ・・」カチッ
ボオオオオオオオオオオオオ!!
ユーリィ「・・・・・・・・・・」ボオオオオオ・・・・(立ち止まり遠方の火葬を眺めている)
コニー「・・・・・・・・・・」ボオオオオオ・・・・(瞳にその聖なる炎が映る)
ユーリィ「・・安らかに・・」
ゴオオオオオオオオオ・・・・
コニー「・・・・・・・・・・・・・」
ユーリィ「・・さ、行きましょう・・」
コニー「・・え・・?」
ユーリィ「・・・・・・・(・・この子、右耳から血が出てる・・・さっきのグレネードの強烈な爆発音で・・・難聴になってしまった・・・)」ボオオオオオ・・・・・
コニー「これで・・・これで千恵子さんも、この国から解放されたかにゅ・・?」
ユーリィ「・・それは生き延びた者の・・都合のいい解釈・・」(少し大きい声で喋る)
コニー「・・・・・・・・」しゅん・・
ユーリィ「・・けど・・」
コニー「??」
ユーリィ「・・あの人の尊い命を糧に、あなたはその贖罪を背負いながら、彼女の分まで生き永らえる義理が出来たのは事実・・」
コニー「・・・・はいにゅ・・!!」ぐずん(泣くのを必死に堪えながら頷く)
ボオオオオオオオオオオオオ・・・・
コニー「・・・・・・・(千恵子さん・・・ありがとう・・・・あたしは絶対にあなたのことを忘れない・・・・絶対に・・!!)」
ゴオオオオオオオオオオオ・・・・・
(燃えたぎる炎の廊下を背景に走り去るヒーラー装備のハンター、その背中におぶさるメイドアイルーの姿)
鉄平「しつけぇっての!!」ドシャーーーーーーン(フラワーを抱いたまま猛豚の一撃をバックステップで交わす鉄平)
猛豚「そ、その手を離せぇえええええええ!!!!」ブーーーーーーン(宝剣を薙ぎ払う)
鉄平「やなこった!!もう二度と・・もう二度とフラワーを一人にさせねぇ!!これからはどんな任務も二人一緒でこなすんだ!!俺はそうここに誓ったんだ!!」ビュン(しゃがんでそれを交わす)
フラワー「鉄平・・・」
猛豚「ウオオオオオオオオオオオオ!!!!」バシューーーーン(怒りの気を全快に放出する)
ニャン蔵「しつこいぞ!!風魔の使いめ!!」シャキーンシャキーン(手持ちの小太刀でナルガネコ手裏剣を弾く)
影丸「我が主に代わり、貴様の首を斬る!!」シャキーンシャキーン
キーーンキーーーン
(ピラミッド型の神殿の上を駆け上がる様にして打ちあう二人の忍び猫)
ニャン蔵「ええい!!(このままバルコニーまで上がり、宰相と合流するか・・)」キーンコキーーン
フレッカー「バルコニーでは?まだやりあってるかね?」ゴクゴク・・(壁を背もたれに呑気にワインを飲んでる)
鈴麗「ニャ」こくり(両膝を床につき、こっそり壁から身を乗り出してバルコニーを考察する)
ズキューーーーーーーーーーン
(その真上を銃弾が飛んでいく。自慢のでっかい真っ赤なリボンに穴が空く)
鈴麗「ひいいいいいいいい」サッ(慌ててフレッカーの隣に座る)
フレッカー「私としては、ここで彼に逝ってもらっても構わないのだが・・・」トプトプトプ・・(グラスに手持ちのワインを注ぐ)
ブッチャービートル「カナカナカナカナカナ!!」ブウウウウウウウウン
ニャン=ジュスト「何をしている!!早く撃ち落とさんか!!(陛下は龍之鉄平と対峙・・その後方ではクルセイダーズの轟竜・・・・何故だ?王妃奪還が叶った今、どうして奴らは退却をしない・・?)」
レグヌムネコ「こいつめ!!落ちろ!!」ズキューーーーーン
ブッチャービートル「ブキャーーーーーー!!」ギューーーーーーーン(レグナムネコ目掛けて急降下する)
グサッ(甲冑から出ている顔面を角で一突きされる)
レグナムネコ「ぎゃあああああああああ!!!!」
ニャン=ジュスト「ええい!!(ひとまず退散だ・・!!)」バッ
モクモクモクモクモク・・・・・
(神殿の中より煙が立ち上ってくる)
ニャン=ジュスト「!?」
鈴麗「ゴホゴホッ!!煙ニャ!!」
フレッカー「ふむ・・・・そうか・・連中の狙いは、地下にあったか。ユクモクルセイダーズねぇ・・・なるほど・・」ふむふむ
鈴麗「呑気に感想「述べて」ないで、逃げるニャ!!」ぺち~ん(おじさん猫の頭をひっぱたいた)
モクモクモクモクモク・・・・・
(ピラミッド型神殿の俯瞰図。至る所から煙が立ち上っている)
To Be Continued
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次回「あたちのモンハン日記」ザ・ストーリーモードは!!
7/5(日)0時更新 「ま、これで結婚式は中止だな」の巻
をお送り致します♪ほにゃら次回も咆哮あげて読もう見ようテーブルをひっくり返そう
=おかわりなしで決定