~東方渓流地区、朝
ちゅんちゅん・・ちゅんちゅん・・
(滝のほとりに小鳥が水を飲みに集まっている)
カーブー「ZZZZZ・・・」すやすや(滝のほとりから出たすぐの岩場で寝っ転がってる)
ちゅんちゅんちゅん・・パタパタパタパタ・・・
(ドボルマスクの上に小鳥が乗っかる)
カーブー「う~ん・・・・」
??「カーブー。カーブー」
カーブー「ん・・誰だ・・・俺を起こすのは・・・」
アンジェリカ「起きて、カーブー。まだ修行は全然終わってないんでしょ?」にこ
カーブー「アン・・ジェリカ・・・・そうか・・俺を激励しに来てくれたのか・・」
UBU「ひょっひょっひょっひょ!そんなわけないでしょ!」
カーブー「ゲッあんまん女!?心底げんなり!!」
UBU「滝行なんかしてないでとっととユクモ戻ってきて、パトロールのひとつでもしなさいな今こっちは大変なんだから!!こにょもにょめ!!」プッ(つばを吐いた)
カーブー「うっ・・!」ペチョリ~ん
UBU「ひょ~っひょっひょっひょっひょまだ起きぬか!?それならば・・」スッ(両手に和せいろを持っている)
カーブー「ゲー!!もしやその中身に入っているのは!?」
UBU「そう・・あつあつの・・・・あんまんじゃ~!!」パカッ(両手に持つ和せいろの蓋が自動的に元気よく開く)
カーブー「やめてくれぇ~!あんまん・・・もういらなぁ~い!!」
UBU「この野郎!!黙って食え!!」むぎゅう(あつあつのあんまんをマスクに押し当てる)
カーブー「あ、熱い・・!!マスク越しにも感じるこのあんまんの沸騰加減・・!!やめてくれええええええええ!!あんまん・・・もういらなぁ~~~い!!」
UBU「たった今決めた!!この場でお前をあんまん蒸し器の中に入れ、蒸し殺してやるわぁあああああ!!」むんず(カーブーの顔面をアイアンクローで掴み上げる)
カーブー「NO~!!NONONONONO!!」むぎゅうううう
UBU「おりゃ~」ブーーーーン(巨大な蒸し器の中にぶん投げられる)
カーブー「おわあああああああああ!!」すてぇ~ん
UBU「ひょっひょっひょっひょ・・人間あんまん・・・さて・・どうなることやら・・・・楽しみだわね!!このろくでなしめ!!」ガポーーン(蓋を勢い良く閉められる)
カーブー「やめてくれぇ!!一体俺がどんなギルティを犯したっていうんだ!?この大陸マフィアの狂女め!!出せ!!こっから出せ!!」
しゅうううううううう・・
(地面から熱気がこみ上げてくる)
カーブー「うぎゃああああああああああああ!!あちぃ!!あちくて・・・」
死ぬぅ~~~~~~~~~~
「あたちのモンハン日記」
☆カーブーの東方見聞録編☆
ロージー「・・・・・・・・・」ちょろちょろちょろちょろ(寝てるカーブーの体に中鍋から熱湯をこぼしてる)
ファイヤージンガー「起きねぇな。連日の滝行で死んだんじゃねぇか?きっと」
ロージー「う~ん・・せっかくお湯沸かしたのにもったいないね」ちょろちょろちょろちょろ
カーブー「はっ」
ロージー「あ、起きた」
カーブー「うぎゃああああああああああああ!!!!」ぴょ~い(ジャンプ一番で起き上がった)
ザバ~~~~~~ン
(そのまま滝のほとりにダイブ)
ファイヤージンガー「ナッハッハッハッハッハ!起きてそうそう冷水浴びるとは、殊勝なこったな!クソ兄貴!!」
カーブー「馬鹿野郎!!殺す気か!?」ざぱぁ~ん(顔面だけ水面から出す)
ロージー「滝行で体が冷えきってると思ったのよぉ~」にんまり
カーブー「嘘つけ!!このザ・残忍女!!」ぷんすか
ガルグイユ「お~い。起きたえしゅか~」とすとすとすとす(背中に着物を来た美しい芸妓さんを乗せやって来た、もはや土佐犬くらいの大きさになったスクアギル。それに並んで土蔵も歩いてくる)
ロージー「あ~!喬婉さんも来てくれたんだぁ~♪おはようございまぁ~す」
喬婉「修行は、はかどっとりますかぁ~」にこにこ
ガルグイユ「さぁ、足元に気をつけて降りるえしゅよ」スッ(身をかがめる)
喬婉「おおきに。ガルグイユはん」ずちゃ(小石だらけの地面に下駄の音が響く)
カーブー「喬婉さん、わざわざ俺の修行を見に渓流へ?」ぷかぷか(水面に顔面だけ出して浮いてる)
喬婉「本命はお墓参りどす。この渓流の近くに墓地があるんどす。その帰り道にガルグイユはんと宗方はんにばったりおうたんどすわ・・って、嫌やわぁ~、川村はん。また朝からおかしなことしはって」くすくす
カーブー「わははははははは」パカッ(水面上に顔面だけ出し、マスクの口元を素早く開ける)
喬婉「おほほほほほほ。もう、笑わさんといてください~。コホッコホッ」
ロージー「こらお兄ちゃん!よしなさい(やっぱり喬婉さん、咳持ちなんだわ・・)」
喬婉「大丈夫どすえ。おおきき、ロージーはん。そないなことより今日で修行、何日目どすか?」
カーブー「かれこれ一週間ほど」プカプカ(懲りずに水面で綺麗に顔面だけ出して浮いている)
喬婉「いやぁ、そない長いことこないな所に・・」きょろきょろ(辺りは滝のほとりと森林に囲まれた野原。その中にテントが2つほど立てられている)
ロージー「キャンプ生活みたいで楽しいわよ♪東方の知らない植物もたぁ~っくさん採取出来るし。ねぇ~ジンガー」なでなで(左肩に乗ってるジンガーを撫でてやる)
宗方「おお!?川村殿、既に修行に入られていたでござるか!感心感心!!」(水に浮かんでるカーブーを見て言う)
カーブー「バカ言ってんじゃねぇっすよ!この残忍クソ女に殺されそうになったんだ」ざばぁ~ん(起き上がる)
ロージー「そのままお風呂代わりに行水しちゃえば?お兄ちゃん、臭いし」ぷっ
カーブー「うるせえ!!だったらお前の持ってるローゼンクロイツ製の消臭玉を俺にも使わせろってんだぁ~!!自分ばっかり使いやがってからに!!この、ザ・ケチ女!!」バシャ~ン(水をかけようとするもあっさり避けられる不甲斐ない兄もどき)
喬婉「仲がよろしおすなぁ。やっぱり兄妹はええもんどす」にこにこ
カーブー「兄妹なんかじゃないっすよ。こいつはただのおしかけ妹なんす。勝手に俺の事を兄貴と言ってるだけなんですよ。そりゃ~!!」バシャーン(またもロージーに水を浴びせるも、あっさりかわされる)
喬婉「ほんなら、余計に嬉しいのではおまへんか?こんなに可愛い妹はんが出来はって」にこ
ロージー「そうよそうよ。こっちがお礼を言われたいくらい」ひゅーん(小石を投げる。見事にカーブーの頭に的中)
喬婉「ふふふふ。見てるこっちが羨ましいどすなぁ」にこにこ(カーブーとロージーは引き続き醜い攻防を繰り広げている。宗方はそのとばっちりを喰らい、水に落ちた)
ガルグイユ「芸妓のおねえちゃんは兄弟はいないえしゅか?」
喬婉「はい」
ガルグイユ「かじょくは?」
喬婉「両親共に、あちきなんかが小さい時に・・」
ガルグイユ「そうえしたか・・お墓参りはその為なんえしゅね」
喬婉「そうどす。ガルグイユはんは?」
ガルグイユ「サメ君もおんなじえしゅ。サメ君もひとりぽっちえしゅよ」
喬婉「そうどすか・・」
ガルグイユ「サメ君と芸妓のおねえちゃんは似てるかもしれないえしゅね」にこ(笑顔で右の前足を差し出す)
喬婉「そうどすね」にこ(その前足と握手を交わす)
宗方「うぎゃああああああああ」ざばざばざばざばざば(何がきっかけは分からないが宗方が水中で悶絶してる)
ガルグイユ「まったく。遊んでばっかしいちゃ駄目えしゅよ」グン(鏃の様な鼻先で悶絶してる宗方の襟をすくい、陸に拾い上げる)
宗方「ひい・・ひい・・・・」びじょびじょ・・
喬婉「川村はん、修行の成果はどないどすか?」
カーブー「さっぱしっす」ザバ~ん(水から出てくる)
宗方「まぁ、そんなに早く六合を習得することは出来ないでしょうな」ぷん(水に落とされたのを根に持ってる)
ロージー「土蔵さんはどのくらいかかったのぉ~?」
カーブー「あ、そういえば肝心なそこを聞いてなかったすね」
ガルグイユ「剣豪のおじさんは苦労したんえしゅか?」
宗方「そうさねぇ・・・ざっと35年くらいですかねぇ」しみじみ
カーブー「はい?」
宗方「35年と言ったでござる」
ロージー「ちょっと待たんかぁ~いわれ、なんでそないな肝心なこと、はよう言わんのじゃ!!五年もこないなとこおったら、野生児になってまうわ!!わしの止まってしもうた青春どないしてくれんねん!?そうなったら精神的疾患を理由に多額の慰謝料請求しちゃるからな!!」ぷんすか
ガルグイユ「サメ君、35年も待ってられないえしゅ」しょんげり・・
カーブー「まぁまぁ落ち着け、みんな。要は俺が早く習得すればいいんだろ?彭関越との再戦ももちろんだが、俺達がこうしてる間にもユクモでは何かが起きてるかもしれない。一刻も早く修行を完成させるさ(さっきの夢の中でUBUさんが言っていた・・・今こっちは大変だと・・・・夢の中での出来事ならばいいのだが・・)」
ロージー「お兄ちゃん?」
カーブー「いや。大丈夫さ。俺を信じろ」ぽん(ロージーの頭に手を置く)
ロージー「そうよね!お兄ちゃんならすぐ習得出来るわよ♪」
ガルグイユ「えしゅ!気張るえしゅよ、カーブーお兄ちゃん!」ぽん(カーブーの足に前足を乗せる)
カーブー「ああ。任せてくれ!」
宗方「さ、みんな揃ったところですし、朝食にしましょうや。修行するには、まずきちんと食事を取らねばいかんですしな」
カーブー「朝食、あるんすか?」
ガルグイユ「たった今、剣豪のおじさんと二人で採取してきたキノコえしゅよ♪」(背中にカゴが付けられてる)
ロージー「やっほぉ~♪焼こう焼こう!!バナーしよう!!」
喬婉「焼くって・・どないして?」きょろきょろ
ロージー「緑安から携帯肉焼きセットを買ってきたの♪」ババーーーン(ロージーの後ろに肉焼き器が置いてある)
喬婉「いやぁ~、それで一週間、食事をなんとかしとったんどすね」
ロージー「そうそう♪あたし達ハンターはね、これがあればいつでもお腹いっぱいになれるんだから♪」
カーブー「そうか・・それで火を起こして「湯」を炊いたんだな・・。しかし、こんな時には重宝するな。肉焼きセットは。どぉ~れ、俺がキノコを焼いてやろう」ガバッ(カゴの中に手を突っ込む)
ロージー「ねぇガルグイユ君。なに採って来たのぉ?」
ガルグイユ「アオキノコや特産キノコえしゅ。中には珍しいキノコもあったえしゅから、ついでに採ってきたえしゅよ」
ロージー「へぇ・・どんなのだろう。匂いがしないからトリュフ系じゃなさそうだけど」
ファイヤージンガー「お嬢はキノコにも詳しいからな。見てやれよ」
ロージー「うん・・って、あ・・」
カーブー「ふぅ~んふふぅ~ん♪ふぅ~んふぅ~んふぅ~んふぅ~~ん♪」(合衆国の国歌みたいな鼻歌しながら肉焼きセットでキノコをBBQみたく串にぶっ刺して焼いてる)
喬婉「もう焼いてはりますね」
宗方「おや?川村殿のキノコは珍しいやつですな」
カーブー「そうでしょうそうでしょう。こりゃ~うまそうだ」じゅるじゅる(よだれを垂らしながら、何やらゲバゲバした拳サイズのキノコを焼いてる)
ロージー「あんなキノコ・・・見たことない・・」
ファイヤージンガー「ほんとだな。ドキドキノコとも少し違うゲバゲバ感だしな」
宗方「食べてしまえば同じでござるよ」じゅ~~(自分用の特選キノコを焼いてる)
カーブー「上手に焼けました!!なんちゃって!!いっただきまぁ~っす!!」カパッ(カーブーのドボルマスクは口の所がカパッてなるのだ!)
喬婉「あのマスク・・普通の工房で作ってるやつとちゃいますね。口元が自在に開きますさかい・・」ほけぇ・・
ロージー「そういえばそうね。改造したんじゃない?」がさりごそり(籠の中のキノコを漁ってる)
カーブー「はむはむ・・これはな、革命の時、鉄平が俺の為に自ら強大なドボルベルクを倒し、その素材を鍛造して作ってくれた、いわば友情の戦利品なのさ。この特注マスクのおかげで、どれだけ助けられたか分からんぞ・・はむはむ・・美味い!!実に美味い!!キノコ合衆国万歳!!」
ロージー「なにそれ・・って、マスクのくだりは素敵ね♪」じゅ~(キノコを焼く)
喬婉「特注品てことは、何か特別な力も働いてるんどすかねぇ~」にこにこ
ファイヤージンガー「なんだ?芸妓の姉さん。あんたハンターの防具に興味あんのか?」
喬婉「え・・いやぁ・・少々♪」にこ
ファイヤージンガー「??」
ガルグイユ「そんなことより芸妓のおねえちゃんもキノコ焼いて食べるえしゅよ♪さぁ!さぁ!!」
カーブー「ガッハッハッハッハ!それなら俺と同じこのキノコを食うといいっすよ!?さぁ!ようこそ!!キノコ合衆国へ!!」
ロージー「大丈夫?お兄ちゃん。それ食用じゃないかもよ」
カーブー「馬鹿野郎!!美味きゃなんでもいいんだよ!!この味はまさに、大地が生んだ天然の肉が如し!!美味い美味い!!ぼっと・・ぼっとくれ!!」カパッ(口元が開き、よだれが垂れてる)
喬婉「いやぁ・・あんなによだれを垂らして・・そないに美味しいんどすかねぇ」
ガルグイユ「カーブーお兄ちゃん。もう同じキノコはないえしゅよ?」
カーブー「うるせえ!!だったら同じの・・・採ってこい!!」カパッ(口元が開き、怒号する)
ガルグイユ「ひーーーーーお口が臭いえしゅ」
ロージー「ちょっと!お兄ちゃん!まだ子供のガルグイユ君に何てことするのよ!横暴反対!!幼児虐待よ!!」ぷんすか(ガルグイユをかばう)
カーブー「うるせえんだよ!!このアバズレがぁ!!くっちゃべってる暇があったらキノコ・・採ってこいやぁああああああああああ!!!!」
ロージー「きゃあああああああ」ごろごろごろ(凄まじい怒号に圧され、後ろにでんぐり返しする)
カーブー「キノコ・・・キィ~ノコノコノコどこの子・・・!」
ぷらぁ~んぷらぁ~ん・・
(マスクの口元の蓋がだらしなく閉じたり開いたりしてる。口元はよだれでべちゃべちゃになってる)
ロージー「いたたた・・もう!なにすんのよぉ~!!」ぷんすか
ファイヤージンガー「おいおい、あいつ、やべぇんじゃねぇのか?」
宗方「う~む。どうやらまずいキノコに当たっちまったようですな」はむはむ(串キノコを食べながら人事のように言う)
喬婉「キノコのせいちゃいます?川村はん、人が変わった様に、おっかなくなりましたさかいに」
カーブー「キィ~ノォ~コォ~・・・どこの子ぉ~・・・・」のっしのっし・・
ロージー「ひい・・」
カーブー「キノコ採ってこない子、悪い子~!!」
ロージー「うひーーーー!!」ごろごろぉ~ん(また咆哮に圧され、後ろにでんぐり返し)
宗方「む・・なんて気迫でござるか!怒号でロージー殿を押しのけてるでござるよ!早くも修行の成果が出たでござるか!?」
喬婉「そういう問題じゃおまへんなぁ~」
ガルグイユ「中毒性と攻撃性が増す副作用を持つキノコだったんえしゅよ!」
喬婉「それでキノコ欲しさに、暴力的になってしまったんどすかなぁ・・」ほけぇ・・
ロージー「ちょっと!!感心してないでお兄ちゃんを何とかしてよ!!」(尻もちつきながら懇願する)
カーブー「立てぇ~い!!立って走ってキノコ・・採ってこいやぁああああああ!!」
ロージー「うひーーーーーー」ごろごろぉ~ん
喬婉「上手に転がりますなぁ」感心
ガルグイユ「カーブーお兄ちゃんを鎮めるえしゅよ」
宗方「いや、待つでござる」スッ(ガルグイユを静止する)
カーブー「うううう・・・・キノコ・・・あのゲバゲバしたキノコが・・・・もう一度食いたぁあああああああい!!」ドオオオオオオン!!(何やら「気」が立ち上がる)
ロージー「うひー!!」
宗方「見るでござる!!あれは練気・・!?カーブー殿!!その感じでござるよ!!六合を極めるチャンスでござる!!」
喬婉「それ、ほんまどすか?」
カーブー「うおおおおおおおおおおおお!!!!」(よだれが凄いし、実にくさそう)
じーーーーーーーーーーーー
(その一連の流れを見つめるあやしげな視線)
ハッキネン「ああ?今度は何やってんだ?ドボルマスクの野郎」はむっ(森林の中より、おそらくファンゴ肉のこんがり焼きをかじりつきながら、双眼鏡で観察してる)
カーブー「・・・・・・・!!」(双眼鏡越しのドボルマスクはすっかり発狂し、何やら喚き叫んでいる)
ハッキネン「・・・あれでも修行のつもりなのかね・・。アホらしい。なんでこんなもんを俺が一週間も森ん中から観察してなきゃいけねぇんだ」ポイッ(双眼鏡を地面に投げ、タバコを取り出す)
シュボッ
ハッキネン「ふかぁ~~~へぇ~え。やってらんねぇな。今頃、ドクターの野郎は何をしてんだかな・・」
スッ(懐からぐるぐる牛乳瓶メガネを取り出しす)
ハッキネン「ほんとによ・・・・・」
じー(感慨深くメガネを見つめる)
ハッキネン「・・・・・・・・・・・」ギュッ
??「おめぇ・・そのメガネ、何処で手に入れたずら」
ハッキネン「!?」バッ
彭関越「おらはそのメガネの持ち主を知ってるずら・・おめぇ、密猟者か!?」
ハッキネン「ちっ・・・!(クソ・・メガネに気を取られ、こいつの殺気に気付かなかった!!)」
彭関越「答えるずら!!そのメガネを何処で手に入れたずら!!」
ハッキネン「ああ?んなことてめぇの知ったことか。あっち行ってろ」しっし
彭関越「あの女を知ってるってことずらな・・!彼女に一体何をしたずら!!答えないとビバらせるぞ!!」
ハッキネン「何なんだよ、てめぇは?これはな、貰ったの!分かったらあっち行け」しっし
彭関越「嘘つくなずら!!お前みたいな小汚い密猟者に、あの高慢ちきな女が物をくれてやるわけないずら!!」
ハッキネン「・・・・・・(こいつ・・カペラのこと知ってやがるのか?ま、どっちにしても得物(ゼファー)を持ってきてない今、こいつとやり合いのはまずい・・どうする・・!?)」ザッ(静かに後退する)
彭関越「ん・・その骨は!?」
ハッキネン「ん・・これは俺がさっき食ったこんがり肉の骨だが・・」
彭関越「分かったずらよ・・・」ふるふる・・
ハッキネン「ああ?」
彭関越「お前が渓流のファンゴ達を殺した密猟者ずらね!!」
ハッキネン「ファンゴ・・・(そういや、この前、ドクターをさらってったファンゴを追っかけて、群れごと潰してやったが・・)」
彭関越「許さないずら・・・それと、あの女に悪さをしていたら・・この棍槍獣・彭関越様が許さねぇずら!!」
ハッキネン「ちっ・・・(なんだか知らねぇがトチ狂ってやがるな・・・・そうだ・・・こいつを利用して・・!)」
彭関越「答えるずら!!お前がファンゴ達を殺した密猟者ずらか!?」
ハッキネン「ああ、そうだ。俺は密猟者さ。この森林地区を伐採してリゾート化し、ハーレムを作るんだよ。あの女・・・このメガネの持ち主も、俺のハーレム計画の一員にしたってわけさ(こんなのドクターに聞かれたらぶっ殺されるだけじゃ済まねぇだろうな。しかし、こいつをもっと怒らせるのが先だ)」
彭関越「何ずら!?やっぱり見た目通りの極悪人だったずらね!あの女は何処ずら!?」
ハッキネン「こっちだよ!!バァ~カ!!」バサッ(茂みを飛び越えて行く)
彭関越「待つずらぁあああああああ!!」
カーブー「キノコォ~!!はよ採ってこいやぁあああああ!!」ドオオオオオオオン
ロージー「うひいいいいいいいい」ごろごろごろぉ~ん(闘気に押され、ひたすら転がる可哀想なえせ妹)
ガルグイユ「まずいえしゅよ!お兄ちゃん、すっかり発狂してるじゃないえしゅか芸妓のおねえちゃん、なんとかしてくらしゃい!!」あたふた
喬婉「なんとか言わはりましてもなぁ・・キノコの効果が切れるのを待つしかないんどすか?」
宗方「制御する方法はあるでござる」
ガルグイユ「ほんとえしゅか!?」
宗方「川村殿!!よく聞かれい!!」
カーブー「ううううう・・・・!?」ひょろ(もはや化け物みたいに宗方の方を向く)
宗方「今のその猛る気持ちを制御するでござる!六合の内三合、そして肉体を司る外三合を制御し、凌駕するでござる!さすれば自ずと練気を発することが出来ましょうぞ!!」
カーブー「れん・・・き・・・・?」ぼちゃ・・ぼちゃ・・・(よだれを垂らしながら呟く、もはや化け物になってしまったドボルマスク)
宗方「そうでござる!!練気でござる!!」
カーブー「ワカラナイ・・・オレハ・・・・イッタイ・・・」
ガルグイユ「頑張るえしゅよ!!キノコなんかより、練気を発することに集中するえしゅよ!!」
カーブー「はっキノコ・・!?」
喬婉「あかんどす。キノコのこと、思い出しはりましたわ」
ガルグイユ「え・・」
カーブー「キノコぉ・・・・はよ採ってこいやぁあああああああああああああ!!!!」ドオオオオオオオン
ロージー「うひいいいいいいいいい」
コロコロコロコロ
(後転でんぐり返しでどんどん転がっていくロージー)
ハッキネン「あらよっとぉ~!!」バサッ(森林の茂みから勢い良く野原に飛び出してきた)
コロコロコロコロ
(転がってくるロージー)
ハッキネン「うぉっと!?なんだぁ~」バッ(転がってきたロージーをジャンプで交わす)
ロージー「いたたたた・・・・もう!一体何なのよぉ~」(やっと止まり、首を振る)
??「待つずらぁ~~~~~~!!」
ロージー「へ・・?」ちら
彭関越「待つずらぁ~~~~!!」バサッ(茂みから飛び出してくる)
ロージー「うひいいいいいいい!!河狸獣」
カーブー「キノコ・・・キノコは何処だぁ~!?」シュオオオオオオ(気がほとばしっている)
宗方「む・・やはりあれは練気・・!川村殿!!集中するでござる!!」
ガルグイユ「頑張れカーブーお兄ちゃん!!」
喬婉「無理でっしゃろなぁ」
ダッダッダッダッダッダッ!!
(一行に向かって走ってくるハッキネン)
喬婉「あら・・誰か走って来はりましたわ」
ガルグイユ「誰えしゅかね」
ハッキネン「ひいいい!!旦那方、助けてくだせぇ!!」(ぐるぐるメガネをかけてる)
宗方「どうしたでござるか?」
ハッキネン「河狸が出たんでさぁ~ほら」
彭関越「待つずらぁ~~~~~~!!」ドスドスッ!ドスドスッ!(四足で駆けて来る)
ロージー「たぁ~すけてぇ~~」ダッダッダッダッダ(その前を走って逃げてくる)
宗方「なんと。あれが噂の「暴力的断流利爪」でござるか」ふぅ~む
ガルグイユ「感心してないで助けるえしゅよ」
ハッキネン「・・・・・(クックックック・・仲良く相打ちしろ・・。その隙に俺は、このサメのガキを拉致してクエストクリアってね)」にや
彭関越「待つずらぁ~~~~~~!!」
ロージー「いやああああああああああああ」
カーブー「キィ~ノコノコノコ不思議な子ぉ~!!」
喬婉「えらいシチュエーションやわぁ~♪」にこにこ
To Be Continued
ひと読みしたのなら・・ボチっとな
ロージー「ランキング参加中ですぅ♪皆様の激アツな一票お待ちしていますよぉ~♪」
宗方「いやぁ~今日もやっとりますなぁ~!わんぱく次回予告を!!」ぬう
ロージー「なんだ。今日は土蔵さんか」がっかし
宗方「ちょい!!本人がいる前でそんなあからさまに落胆の念を表わすもんじゃないでござるよ!!」ぷんすか
ロージー「うん・・わかった・・」しょんげり
宗方「・・・・(まるでこっちが悪い様な展開に・・)」
ロージー「じゃあ・・次回予告・・・はじめるね・・・やだけど」
宗方「・・・・(来なきゃ良かったでござる)」
ロージー「次回は中継ぎ記事で・・」
宗方「・・・・(はっきり中継ぎと言ったでござるな)」
4/21(月) 0時更新予定の内容は未定の予定
ロージー「をお送りします・・桜もすっかり散っちゃったし、今日は土蔵さんだし・・・」
宗方「・・・・(心底この場に来なければ良かったでござる)」
ロージー「さよなら」
宗方「え!?終わり!?」
ロージー「」にんまり
宗方「そうそう笑顔で一番・・って、やっぱりからかっていたでござるなぁ~!!」ぷんすか