バシャバシャバシャバシャバシャ
(水没林のジャングルを駆ける一匹のメラルー)

「ハァ・・ハァ・・・!!」バシャバシャバシャ

「いたぞ!!捕まえろ!!」(ボウガンを持った人型民兵)


大陸における種族差別とは、古来から人類社会に存在する差別意識であり、必ずしも科学的な純生物学的検証による線引きがないにも関わらず、恣意的にその見た目、容姿、肌の色によってある特定の種族を区別・差別化するものである。特に獣人族(猫族・奇面族)は地域的・時代的に見ても長きに渡り奴隷として扱われた歴史もあり、奴隷制を用いる高度な文明を持たない第三世界の小規模区域では、現在も労働力を余剰人員による生産性で担う傾向があり、大陸種権団体による反感を買っている。


「足を撃て!動きを止めて生け捕りだ!」ズキューーーーン

「ニャ~~~~~~~!!」バシャーーーーーン(片足を撃たれ水場に倒れるメラルー)


近年では、新大陸におけるフニャンコ革命勃発により、猫族の種権が大陸全土で見直され、改めて種族差別撲滅運動をはじめとする、ある特定種族のみが超越していると定義する至上主義団体に対する解散運動も各地で行われるようになった。これにより統治国家を持たない無法区域では、全種族による主義主張、イデオロギーの相違による争いは絶えず、死者が増える一方で兵器商人のみが肥やしを増やす要因に繋がっていくのである。その背徳的資本主義の象徴であり、暗黒街の特権を表すヒエラルキーの頂点に立つ組織が暗黒商会(ザ・ブラックギルド)なのである。


「手間かけさせやがって・・黒猫が」

「ニャ~!ニャ~!!」バシャ・・バシャ・・・(水場で足を引きずりながらも逃げようとする)

「すぐに楽にしてやるよ。この幻覚剤入りの銃弾を浴びれば、てめぇが猫だってことも忘れちまんだぜ?」ガシャン(ボウガンを装填する)

「ニャ~~~~~~~!!」バシャ・・バシャ・・・・

「大人しくしろ。てめぇら一匹一匹が価値のある商品なんだからよ・・!!」ズドォーン(発砲する)

「ニャ・・・・・・・・・・・」


バシャーーーーーーーン



これに加え、新大陸では各フィールド(フィールドとはギルドが狩猟区域と正式に認知した特定区域のこと)を拠点に置く、反社会的、反ギルド体勢組織が各々勢力を伸ばし、組織拡大の為の利権、利益の獲得意欲から、他勢力との抗争も起きるようになり、その権力争いに巻き込まれる市民らも急増していく。というのも、これらの非倫理的組織の資金源の多くを占める、いにしえ麻薬をはじめとする薬物依存症、薬物中毒をもたらす調合薬の流通範囲が全大陸規模に蔓延し、大陸市民の生活安全問題に密接する重要な社会問題となっているからである。

このようにハンターズギルドが大陸民をモンスターの脅威から守り、築き上げてきたハンター至上主義社会の裏で、その平穏たる暮らしを作為的に混乱へと煽動する悪しき影も急増していく・・。新大陸の闇に潜む混沌の世界が、表社会にも影響を及ぼし始めていたのである。



「ようやく眠りやがったか・・。おい!こいつを運べ!!」

「・・・・・・・・・・・・・」(静かに小雨が降り注ぐジャングルの中、涙を流しながら倒れるメラルーの俯瞰図)



ザアアアアアアアアアアアア・・・・










「あたちのモンハン日記」
~猫民戦線~














ギルド認定狩猟区域「水没林」の最南に位置する熱帯雨林地帯ニャンゴラ。そのジャングルの中には太古より居住する民族主義の先住猫民が居住する武装中立地域がある。かつては奴隷貿易の被害にも晒されていたこのニャンゴラでは、現在でも自由宗教を求め流れてきた人型の入植者から成る武装勢力と先住猫民との間で、領土利権を求める抗争が絶えず行われ、中には戦いで傷ついたニャンゴラの猫民を奴隷商人に売る非道な人型も多く存在した。この内戦領土ニャンゴラをまとめて一掃し、その支配下に入れようと、水没林に拠点を置く猫族主権による恐怖政治を行っている猛豚軍がテロルをもって領土侵攻を開始。猛豚軍は、騎馬隊を中心に角笛で誘導したモンスターの群れを最前線に解き放ち、ニャンゴラ先住猫民だけでなく、人型入植者らが結成する武力勢力をも混乱させ、被害を拡大させるのであった。これにいち早く対応した戦争被害を商売とする「死の商人」暗黒商会は、ニャンゴラ猫民の後方支援を開始。また、暗黒商会の裏手引有りにより、大陸種権団体や反戦団体をはじめとする、大陸にその名を馳せる各NGO団体も戦争に介入し、ロックラックの闇クエスト委託所(スラムの酒場ロックアラック)を通じ、ニャンゴラ猫民支援が名目の義勇軍募兵をかけ、元ハンター、元軍人らをニャンゴラ戦線に増援軍として派遣。これにより正式にニャンゴラ解放軍が結成され、猛豚軍、人型入植者の武装勢力に対抗するのであった。こうしてニャンゴラのジャングルは血生臭さい戦地へと化し、後に新大陸史上初の各狩猟フィールドに拠点を置く軍事勢力同士の大抗争の発端ともなった「ニャンゴラ解放戦争」が勃発したのである。





~ニャンゴラ最前線、猛豚軍騎馬隊陣営ベースキャンプ
(大きい特設テントの入り口にボウガンを背負った警備メラルーが一匹立つ)


カレン「ご苦労。ゼットは中に?」

警備猫兵「はいニャ!お食事中ですニャ!」

カレン「上官を差し置いて、先にランチとは・・あいつも偉くなったもんだね」

警備猫兵「申し訳ございませんニャ!食事を先に運ばせたのはボクですニャ!」ピシッ

カレン「構わないよ。あたしは軍律さえきっちり守って貰えればそれでいいんだ。てめぇの飯の事までとやかく言わないさ。それよりあんた、地元(ニャンゴラ)出身かい?」チロチロ(メラルーが首に巻いてる迷彩マフラーをめくったりしてる)

警備猫兵「はいニャ!志願兵ですニャ!」ビシッ(背筋を伸ばし目線は遠くを見ている)

カレン「なんでうち(猛豚軍)に?」(マフラーを触りながら問う)

警備猫兵「解放軍にニャンゴラは統治出来ニャいと思ったからですニャ!」

カレン「フフ・・違うね・・。あんたの本当の理由はそうじゃない・・別に解放軍のスパイだとか疑ってるわけじゃないよ?あたしはさ、もっと純粋な志望動機が聞きたいだけなのさ。本音ってやつをね・・」にや

警備猫兵「・・はいニャ!お恥ずかしながら・・解放軍よりもご飯にありつけるからですニャ!」ピシッ

カレン「アハハハハハハ!だろうね!安心しな、あたしも戦闘区域出身だ。だからあんたの気持ちはよく分かるさ・・ひもじいのは誰でも嫌だもんねぇ・・」チロチロ(マフラーを触ってる)

警備猫兵「は、はいニャ!で、ですがいつかはカレン将軍率いる騎馬隊の一員になりたいですニャ!」

カレン「フフ・・・」チロチロ

警備猫兵「・・・・・・・」ちら(カレンを見る)

カレン「だったらその言葉遣いを直しな」グンDASH!(マフラーを思いっきり引っ張る)

警備猫兵「ニャ~~~~~あせる」ゴホゴホッ

カレン「まずは文盲を直して、人型に舐められない言葉使いを覚えるんだね。ハンターに憧れ、「オトモ」なんて蔑称されてる、戦争のない土地で育った穏健猫派の同族みたいになりたくなきゃね」スッスッ・・(マフラーを直してやる)

警備猫兵「はいニャ・・はい!!」

カレン「フフ・・期待してるよ・・・・あたしだ!入るよ!!」バサッ煙(テントの入り口を開け、颯爽と中に入っていく)



ゼット「志願兵の見張り相手に、将軍のデートの相手はちと厳しいですぜ?お待ちしておりました」ビシッ(テントの中央で敬礼して待機している。その後ろには切り株の椅子2つに挟まれた木のテーブルが置いてある)

カレン「なんだい?先に食事を食べてるのかと思えば、先に説教かい?」カツカツカツ

ゼット「そうは言ってませんよ。ただ自分は、連中の背景に思想主義なんてものはないってことを言いたいんですよ。あいつらは毎日の飯にありつけりゃそれでいいんですからね。だからより利益がある方に転がり込む。このジャングルに咲く、寄生植物と同じ、忠や孝なんてあいつらには関係ねぇんですよ。同じ境遇の育ちでも、カレン将軍と連中とでは中身がまるで違うんですぜ?」

カレン「部下を鼓舞するのも上官の務めってね。原理主義のお固い地元猫よりも、その点は分かりやすくていいさ」ドサッ(鎧姿のまま切り株の椅子の上に座る)

ゼット「はえーところ、降伏しちまえばいいのにねぇ・・連中、本気で勝てると信じてやがりますぜ?」スッ(切り株の椅子に腰掛ける)

カレン「よっぽどバックの戦争屋(スポンサー)に気に入られてるようだよ。その証拠に、いくら殺しても増援が次の日には顔を見せてきやがる・・もっとも、人型が相手なら喜んで屠り倒してやるけどね」

ゼット「しかしぃ、ニャンゴラ民族主義の同族がよくも人型の援助を受けたもんですね?っと・・ストレートでしたね、将軍は」コポコポコポ・・・(テーブルの上の木製ポットから何やらドス黄色い飲み物をジョッキに注ぐ)

カレン「人殺しが正当に出来ると、解放軍の援軍に募ってきた大陸中のクソを盾に、自分達はジャングルの奥深い秘境でこの戦争を傍観してるのさ。連中だってバカじゃない。この解放戦争の主導権がすでに委託されたってことくらいは理解している・・・多少の代償を払おうともね」

ゼット「今だ未開拓のニャンゴラの大地に眠る、ギルドも発見してない天然の鉱石や植物をはじめとする、様々な「未来の素材」の利権を、暗黒商会やNGOのクソ共に提供するってことで双方合意したってことですかい?でもそれじゃあ、入植者の人型共だって黙っていないでしょう?さ、どうぞ。採れたてのハチミツを使った元気ドリンコですぜ」スッ(木製のジョッキを差し出す)

カレン「目的は皆同じ・・暗黒商会だけじゃなく、綺麗事をぬかす大陸中のNGOがなんだってわざわざこんなジャングルの解放戦争に介入したと思う?連中の幹部共に反ハンター至上主義者の特権階級のクソ共がいるからさ。解放軍支援はあくまでも慈善行為を売りにした戦争広告ってこと。本当の狙いは少しでもギルドに大陸の覇権を譲らせない為、この天然の大地をまるごと手に入れることなのさ」ズズ・・・(ジョッキを飲む)

ゼット「ならギルドだって「お得意の」ハンター共を出張させればいいんじゃないですかね?なんて言ったって、あの蛮族共はギルドの手形を持てば大陸全土、好き勝手荒らしまくれるんですからね。ギルドの言いなりのハンターに、モンスター討伐という大義名分を持たせ、未開拓地を「勝手に」狩猟フィールドなどと命名した上で、天然の大地を探索させ、天然素材の利権をも独り占めする。そしてモンスターだけでなく、「動かない」天然素材の採集乱獲の規定値も連中が定める。そうこうしているうちに世の中はギルドローで拘束されていき、奴らの望む秩序が出来上がる・・これってギルドの常套手段でしょ?」コポコポコポ・・・(自分のジョッキにドリンコを注ぐ)

カレン「モンスターによる人的被害及びその絶滅防止がギルドの建前さ。あたし達がいる場所はフィールドじゃなく戦地なんだ。つまりこれは戦争でクエストなんて遊びじゃないのさ。だからこそ、この混沌としたニャンゴラに、人型の暴漢共を派遣する口実はないんだよ」

ゼット「ザマァねぇですな。クソギルドが。悔しかったら俺達を討伐してみろってんだ!っと、いけねぇ・・注ぎすぎてこぼしちまった。もったいねぇ」じゅるじゅる(ジョッキから溢れる黄色い液体を口ですする)

カレン「荒くれ者のハンターにモンスター討伐という「生きがい」を与え、組織が作った規律を重んじさせ統括する・・。大陸市民は自分達じゃ到底敵わないモンスターというバケモンを退治してくれるハンターを英雄と崇める。それで地元の平和を少しでも保てるのなら、ギルドの統括下に入るのも仕方ない・・つまり一番分かりやすい道理をギルドは作ったのさ。だから大陸一の支配者面が出来るんだよ」カタン(ジョッキをテーブルに置く)

ゼット「肝心なのはその強大かつ巨大になり過ぎちまった組織を、必ずしも万民が快く思っていねぇという今の時世ですよ。だから本来であれば同族同士の縄張り争いにも強欲な人型が顔を出してきやがる。コミュニストの爺ちゃんが赤いレウスの鎧着て、ブルジョワジーの私設軍と事を起こしてた気持ちが、今ならはっきりと痛感出来ますよふん大陸のパラサイトであるハンターよりも、よっぽど爺ちゃんの方が英雄だったってね」グッ(ジョッキをかっ食らう)

カレン「仕方ないね。中産階級っていうのは特定の信仰や唯一神をもたず、常に自分たちの生活を優先させ、何に対しても不満をもっているものさ。だからあんただって革命に参加したんだろ?そして分離独立派武装組織である今の軍に従い、革命では成し得なかった不平不満を吐き出そうとしてる・・あたしだって一緒さ。人型排他主義に武器は欠かせないんだならね」スッ(兜を脱ぎ、綺麗な橙色の猫耳がピーンと立つ)

ゼット「戦うことを学ばない経典なんてこの世にないってことですかねぇ・・あ、これ食べます?」スッ(皿を出す)

カレン「鍬より大剣、鎌よりボウガンを持てってね。それよりなんだい・・また草のソテーかい?」ワシャワシャ(頭の毛を掻きむしる)

ゼット「贅沢言えませんぜ、将軍。そりゃ俺達だって肉のひとつでも食いてぇですよ。だからって、カニバリズムに自ら成るほど戦局も窮地に立たされちゃいねぇですからね・・しばらくの辛抱っすよ」はむ(葉っぱを生ハムみたいにつまんで食べてる)

カレン「必要な栄養分だけ摂取出来りゃそれでいいけど、毎日太陽草じゃね・・見飽きちまうよ」ペロ(草を手に取る)

ゼット「新大陸で太陽草があること自体珍しいみたいですぜ?さっき捕虜にしてきた人型のプラントハンターが言ってました」はむっ

カレン「全く鬱陶しい連中だね。この戦争につけ込んで現地入りした学者共だろ?」はむっ(草をかっ食らう)

ゼット「ええ。他にもガリンペイロ、ライセンスを持たねぇトレジャーハンターと人型、同族(獣人族)と様々な連中が、戦争を機に地元猫民の警戒が緩くなったのをいいことに、この未開拓地に侵入してきてやがる。最も、それもニャン=ジュスト公の計らいなんでしょ、将軍?」ムシャムシャ

カレン「だろうね。中には元王立書士隊や王立科学研究所の学者もいるからね。その各界に影響力のある連中を刈り取って公開処刑にしてやれば、悪名と共に猛豚軍の名前は大陸中に名が知れる。そうすれば嫌でもギルドは動くだろ?あたしらが本気だってことを知らしめる必要があるのさ」にや

ゼット「その為のジェノサイドと公開処刑ってわけですかい・・。シュレイドの竜人狩りをしたっていう暴君みてぇに、大陸史に爪痕を残す必要があると?」

カレン「それは周りの連中が勝手に評することさ。ニャン=ジュスト公の真の狙いは、このニャンゴラ解放戦争を機に、ホワイトギルド(ハンターズギルド)やブラックギルド(暗黒商会)をはじめ、各狩猟フィールドに拠点を置く勢力を公にすることなのさ」はむっ

ゼット「獣人猫族に白も黒もないように、新大陸全土をごっちゃ混ぜの大抗争にする必要性があるんですかね?確かに、そこで生き残った勢力が新大陸のキングになることには違いねぇですが」あ~ん

カレン「ギルドは「モンスター被害による脅威」以外では動けないからね。ましてやこの戦争の表向きは同族同士による領土争い。完全にギルドの管轄じゃないのさ。ともなれば、こういう紛争を止める為に結成されたギルド帝国軍が存在するけど、連中は革命後の三部会の決議「三種共存を理念とする」という建前上、そう簡単には軍を動かせない・・」

ゼット「もっと被害が拡大し、大陸上の公共の敵であるブラックの私設軍隊(暗黒団)が動くくらいの分かりやすい構図になるまでは・・ってとこですか?」

カレン「そうだね・・・けど、遅かれ早かれ必ず奴らはこの戦地に来る。この戦争の終結があるとすればそこさ」

ゼット「どういうことです?各勢力を引っ張りだして戦わせるのが目的なんでしょ?」

カレン「それは帝国軍が現地に到着するまでの話しさ。考えてもみてご覧よ?帝国軍が動き出したとあれば、現在の代理戦争を背後で動かしてる連中はみんな手を引くさ。武器や軍事力を売るもの、はたまたニャンゴラの天然素材を得ようと探索者共を雇い入れたもの・・帝国軍介入でそれが公になる前に一時撤退するのが妥当さ。要するにあたしらの仕事は、この解放戦争で後の抗争に繋がる基盤を作っておくことなのさ」

ゼット「なるほど・・帝国軍介入で今この戦争に関与してる連中は一斉に手を引く・・・そうか。ニャン=ジュスト公はそれまでに裏で動いている各勢力同士の外交関係を網羅しようっていうんですね?それが分かれば、勢力同士を結ぶ線と線を切る策もまた立てやすい・・全ては来るべき大抗争の為に・・・」

カレン「ニャン=ジュスト公はきっとその先にあるものもを見据えているのさ。あの方はバカなあたしらと出来が違うからね。それに妙な詮索は戦闘の士気に影響を及ぼす・・分かっているのはこのニャンゴラを今以上の混沌に陥落させること・・・今はそれが任務さ」はむっ

ゼット「戦争利益で得をする連中を全て晒して、潰すべき豚どもの顔を覚えろ・・・か」ゴキュゴキュゴキュ・・プハァ~(ドリンコを豪快に飲み干す)


警備猫兵「本軍より伝令が参りましたニャ!・・いえ、参りました!!」(キャンプの外から声がする)


ゼット「ああん・・?ほらぁ・・将軍が余計な事を言うから、その気になっちまってやがる」

カレン「可愛いじゃないか。いいよ。入れな」


伝令「失礼します。水没林本部から参上しました」バサッ(テントに「イン」して来る全身甲冑のアイルー)


カレン「固い挨拶はここじゃいらないよ。それより本隊の近衛兵が、わざわざこの熱帯雨林に何用だい?」

伝令「ハッ。ニャン=ジュスト公より特命を授かって参りました」

カレン「言いな」

伝令「ニャンゴラ入りをした元王立科学研究所の現プラントハンター、猫陳景(ねこちんけい)氏の身柄確保を最優先。期限は帝国軍の戦地到着まで。以上です。これが猫陳景氏の似顔絵です」スッ(丸まった紙を差し出す)

ゼット「ハン。戦をしながらこの広いニャンゴラで指名手配ですか。やれやれ」スッ(紙を受け取る)

カレン「いいじゃないか。よほどそのプラントハンターの存在がうちにとって有益であることには・・違いないようだ。それにあたしらは任務だけを忠実に行えばいいんだよ」ガッ(ジョッキを一気飲みする)

ゼット「ヘイヘイ・・・って、期限は帝国軍の到着・・・連中がついに動き出すってことですかね?」ちら

カレン「伝達はそれだけかい?」グッ(口元のドリンコを拭いながら聞く)

伝令「ハッ。帝国軍の動向に関しましては分かり次第、すぐに報告するとのことです」

ゼット「タ・ノ・ム・ゼェ~・・・・将軍、いかが致しましょう。ご命令を!」キリッ

カレン「分かりやすい任務じゃないか。この戦争に関する者すべてのタイムリミットである「帝国軍介入」までに、そのプラントハンターをとっ捕まえる・・・ゼット!お前に精鋭騎馬隊を預ける!必ずやターゲットをひっ捕らえて来るんだよ!!邪魔をするものは全て殲滅しな!!」







~ニャンゴラ地区海岸

ザザぁ~~~~~~ん




ザザぁ~~~~~~ん


「・・・・・・・・・」ぽつん・・・・


ザザぁ~~~~~~ん

ユーリィ「・・ニャンゴラ到着・・・・やったね・・」

To Be Continued






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次回のストーリーモードは・・

2/20(木)0時更新予定/猫民戦線~PART2

ニャンゴラ入りをしたユーリ・アンナ・ディオマリアの目的とは一体・・?
おねえちゃまが来たということは口の悪い妹も何処かに・・次回に乞うご期待♪プップ~