PART1~除夜の鐘と猫
$あたちのモンハン日記
大晦日、除夜。渓流狩猟区域外、山林地帯


ゴオオオオオオ・・・・ン


$あたちのモンハン日記
純平「シュッ!」バッ(暗がりの山林の中、枯れ葉に満ちた地面をひとっ飛びする)


スタッ煙(木陰に着地する)


純平「はぁ・・・はぁ・・・・・(次の鐘が鳴るまで・・・・30秒・・)」



ゴオオオオオオ・・・・ン



純平「たぁ!!」バッsss







「あたちのモンハン日記」
107発目の死線








PART2~フィールド総会
$あたちのモンハン日記
狩猟フィールド境界中立地区。とある洞窟内・・


パチパチパチパチ・・・・炎
(焚き火を中心に集うモンスター、人型の影)


あたちのモンハン日記
夜叉亥「では皆揃ったことだし、本日のフィールド総会をはじめるとしよう」(渓流代表:夢幻如来衆)

あたちのモンハン日記
エヴェレッソン(ちびペッコ)「ふん。渓流の悪徳僧侶が仕切ろうっていうわけ?あたいは気に入らないね」(孤島代表:アクアパラダイスモーテル)

$あたちのモンハン日記
ヤンコフスキー「ワガママ言っちゃいけねぇぜ、孤島の。そもそもはあんたのところが起こした不始末が原因で、皆さん遠路はるばるこの中立区域に集まったんだからな。仁義を守ってくれなきゃ困るぜ」(凍土代表:エヴァーウィンターナイツ)


操舵ジジイ(黒いTシャツを着たトレ爺みたいなちっこいお爺さん)
「そうだぞい。うちのところは軍人ばかりでなぁ~。交渉人なんて大役をやってくれる弁舌に長けた者など一握りしかおらんからのぉ~。そもそも大将は前回の大戦での傷がまだ癒えとらんし、他と言っても腰痛持ちの燃焼ジジイに、耳が遠い砲撃ジジイしかおらんぞい。爺がここまで来ただけでも感謝して欲しいものだぞい。のぉ、サザンゴッドのヤングハンターよ」(砂原砂漠代表:ブラックガーディアン)

肉まん君(坊っちゃん刈り(メンズヘアのあれ)で頭の先っぽが尖った男性ハンター)
「・・・・・・・・」(サザンゴッド代表:所属組織なし。住民代表として参加)

エヴェレッソン「ムキョッ(怒)だんまりかい。こっちはね、前回の騒動の時、あんたら犯罪都市の賞金稼ぎ共が邪魔をしてくれたせいで大損害だったんだからね!!ホントだったらぶち殺してやりたいくらいだよ!!」ぷんすか

肉まん君「なら黙ってろ」

エヴェレッソン「ムキョー!!あらこのクソガキ表出な!!その立派な坊っちゃん刈りの中にある足りない脳みそをついばみ出してやるわ!!」ぷんすか

夜叉亥「よせ。総会では戦闘禁止の公約のはず。それともここで喧嘩をはじめ、外で待機している各々の部下達も交え抗争を開始するか?それこそどの勢力にとっても利益がなかろう」

ヤンコフスキー「そういうこった。それにあんたらと違って凍土からはあっししか来てねぇんだ。無駄な殺生はさせてくれるな。姉御に怒られちまう」ポリポリ(あんまを爪で掻いてる)

エヴェレッソン「だまらっしゃい!!あんた達にだってこっちは恨みがあるんだからね!!孤島に厄介な古龍を送ってきただけじゃなく、あたい達の依頼主をさらった挙句、裏で砂漠の艦隊と大儲けしたっていう黒い噂だって聞いてんだよ!!それが本当ならそっちこそ落とし前をつけてもらうからね!!」ぷんすか

ヤンコフスキー「ほう・・何か証拠があるのかい?ギルド特別捜査官でも諦めた山を、お前さんがもう一度掘り返すって・・?おもしれぇ。凍土は逃げやしねぇ。いつでもやってやるぜ、小さい極彩鳥のねえさんよ」にや~

エヴェレッソン「我が女帝の力が恐ろしくて攻めてこれないのはどっちだい!?あんたこそ、あのオッドアイのちび娘に伝えな!!我が清廉なるフレデリック・ミストラル様の前に、あんたがひれ伏すのを心待ちにしてるってね!!」

ヤンコフスキー「姉御は誰にもひれ伏さねぇ。例えそれがこの世界であってもだ」ギン

エヴェレッソン「ムキョキョキョキョ・・・・!!」ふるふる

操舵ジジイ「二人共やめるぞい。ワシらが争って一番得をするのは誰だぞい?そう、戦争が食い物である死の商人、暗黒商会だぞい。それとも、これ以上連中に新大陸の覇権を握られていいのかぞい?」

エヴェレッソン「だまらっしゃい!軍の兵器のほとんどを暗黒商会から売買してるあんたらが一番連中と争い事をしたくないだけでしょうが!!軍の名前を「黒の犬」に変えたらどうだい!?ムキョーキョッキョッキョキョッキョッ!!」

操舵ジジイ「まったく、お前さんの口は争い事しか生まないぞい。それともワシら反ギルド体制組織を結束させようと自ら悪魔の代弁者を買って出てるつもりかぞい?法師、もう構わんから本題に入ろうぞい」

夜叉亥「うむ。今日集まって貰ったのは他でもない。サザンゴッドのいにしえ麻薬の人型バイヤー、ピアッジョ・バニョーリの処分についてだ」

エヴェレッソン「決まってるわむかっあんたらの力を借りなくてもあたしのところでもう一度あの忌々しいオスの人型を処分してやるわ!!」むきー

肉まん君「忘れたのか?貴様らがヤツの暗殺を失敗したおかげで、今こうして集まっていることをな」

エヴェレッソン「ぐぐぐぐ・・・・!!」

ヤンコフスキー「今一度、事の成り行きを整理しやせんか?法師さんよ」

夜叉亥「うむ。まずはピアッジョ・バニョーリという人型の男の素性をきちんと知っておく必要がある」

操舵ジジイ「あまり長くならん程度に頼むぞい。老人は何かと眠くなるタチなんでな」

夜叉亥「心得た・・・。ピアッジョ・バニョーリ。旧大陸ジォ・ワンドレオ出身の白人型で身長は小柄。元ハンターで、双剣の腕前はギルド所属時代でもなかなかのものだったようだ」

ヤンコフスキー「ジォ・ワンドレオ・・・確か双剣発祥の地だと姉御から聞いたことがある。ありゃいけねぇ得物だ。あっしら(白兎獣)自慢の「鼻」をジャギジャギと斬りつけてきやがるからな。そんな双剣使いの奴さんが、なんで暗黒商会と繋がりを持つようになったんだい?」

夜叉亥「バニョーリは守銭奴でな。ハンター時代もパーティーを組まずにソロで報酬を荒稼ぎできる程の強者だったようだが、やがてギルドの報酬では満足出来ぬようになってな・・。その力に過信したバニョーリは、ドンドルマのギルド本部に自分をギルドナイツのメンバーとして採用しろと自らをセールスしに行ったという」

操舵ジジイ「自称凄腕ハンターのよくある話しだぞい。そもそもギルドナイトなんざ、自分から成るもんじゃなく、ギルドからスカウトされるもんだって聞いたぞい。じゃが確か・・志願して採用されたハンターが最近ロックラックのギルドナイツにいるとも聞いたぞい・・・え~そうじゃ。東方女傑と云われた武闘家の「ワンなんとか」って娘じゃぞい」

エヴェレッソン「何だいそれ。それよかバニョーリの話しだよ。それで、奴はギルドナイトになれたのかい?」

夜叉亥「いや。無論「何事も無く」本部から追い出されたそうだ。傲慢なバニョーリはそれを恨み、ギルドを脱退して非公式クエストを通じ、やがて暗黒商会とも接触を持つようになった」

エヴェレッソン「ふん。それで今はただのバイヤーってわけふん

夜叉亥「暗黒商会ルートのいにしえ麻薬のバイヤー、それが今のバニョーリだ。基本、サザンゴッドではこの男を通じて、いにしえ麻薬を購入するのが「筋」とされている。そこで購入したブツをその後、どう捌こうかは自由だが、濃度を薄くしたり等、その品質に手を加えて流出させた場合はもちろん暗黒商会の連中が黙っちゃいない。当然、自分達が手塩にかけて作った商品の価値は下がるからな。これは暗黒街でのルールでありマナーでもある。そうだな?ヤンコフスキー殿」

ヤンコフスキー「ええ・・。こっちとしては自分らの所有するシャブだけで「勝負」したいんですけどねぇ・・・なかなか今の若い連中は「品」にうるさくてね・・。その要求に応える為に暗黒商会のいにしえ麻薬を買ったりもしまさぁ。もちろん価格設定は変更しますが、純度を変えたりはしねぇ。つまんねぇことで抗争したって双方利益がねぇですからね」

エヴェレッソン「ほんとかね。ブラックギルド(暗黒商会)の報復が恐ろしいだけじゃないのかい?」

ヤンコフスキー「それはおたくらの方じゃないのかい?あんさんのところで売ってる違法香料にしたって、原価が高すぎるってよく聞きますぜ。そういう顧客用に代替品として、いにしえ麻薬を用意してるってね」

エヴェレッソン「純潔なパフュームの価値を知らない下等な連中にはもってこいのパーティーグッズなだけよふん

ヤンコフスキー「どっちにしたって今ここにいる勢力は皆、一度はいにしえ麻薬に世話になってるというわけでさぁね」

操舵ジジイ「小銭稼ぎにはもってこいだからのぉ。そのいにしえ麻薬の渡し船とも言うべき存在がバニョーリだというわけかぞい・・じゃが、ここで問題が起きた・・」

夜叉亥「うむ。バニョーリはサザンゴッドでの規定された売買エリアをはみ出し、我らのエリアに侵入してきた」

ヤンコフスキー「調子に乗っちまったんだな。大人しく暗黒商会の「雇われ商人」をやってりゃ良かったものを・・。売買エリアを拡大して、そこで得た金を親元である暗黒商会に渡さず「貯蓄」しようとしちまったんだからな。こういうのを業が深いって言うんだろ?法師さん」

夜叉亥「その通りだ。その事でバニョーリは我らだけではなく、暗黒商会をも怒らせてしまった」

エヴェレッソン「自業自得よ」

夜叉亥「だがバニョーリはその事にいち早く気付き、なんとか暗黒商会にもう一度取り入る為、我らの売買エリアに属するドラッグバイヤーを脅迫、殺害し、我らの「顧客リスト」を奪取することに成功した」

操舵ジジイ「そのお宝を手土産に、暗黒商会に許しを請おうって魂胆だぞい。三下の悪党めが。とんだトレジャークエストを敢行しおってからに」

ヤンコフスキー「あっしらとしては奪われたリストが商売敵でもある「盟友」に渡っちまう前に、そのバイヤーの人型を一刻も早く消すこと・・というわけでさぁ」

夜叉亥「だがそこで新しい問題が勃発した」ちら

エヴェレッソン「・・・・・・・・・・」しらぁ~

夜叉亥「どこの勢力よりも早くリストを奪い返そうとしたあんたらアクアパラダイスモーテルは、バニョーリに対して独自に刺客を放ったが、簡単に撒かれてしまった。更にまずかったのが、バニョーリはその事でサザンゴッドを逃亡してしまった・・・顧客リストと共にな」

エヴェレッソン「あ、あのオスの人型があんな「能力」持っているなんて知らなかったんだよぉ~あせる」あたふた(羽を広げたりしてる)

ヤンコフスキー「あっしらがピアッジョ・バニョーリに対し、侮っていたことに違いはねぇ・・。なんといってもあの野郎は、ハンター社会では基本通念として知られる「自動マーキング」をも上回る、索敵能力を備えたハンターだったのだからな」

操舵ジジイ「気配読みに長けたハンターってわけかぞい。きゃつがギルドナイトに志願した最大のセールスポイントはそこだったんじゃな。非合法工作員として、スパイや要人暗殺を任務とするギルドナイトには必要なスキルじゃからな。そんな相手に、適当な刺客を放ちゃ~・・・先は見えてるぞい」じろ~

エヴェレッソン「う、うるっさいわね!あの野郎は逃げ足の速さも天下一品だったんだからどうしようもないでしょうが!!きっと「スタミナ減少無効」も常時発動してるの卑怯者なのよ!!」ぷんすか

操舵ジジイ「言い訳ばっかりぞいふん

夜叉亥「かすり傷ひとつ与えるどころか、改良ボウガンを浴びせる間もなく逃走されたらしい」

ヤンコフスキー「なるほど・・・よほど「勘」がいいんでさぁね。それじゃ「殺気に満ち溢れた」孤島の女人さん達がいくら束になってかかったところで、出逢うことも出来ねぇってわけですかい」

エヴェレッソン「そ、それよりどうすんのさ!?そうこうしてるうちにバニョーリのやつが暗黒商会と交渉を開始してたら!!」あたふた(ぴょんぴょん飛んだりしてる)

夜叉亥「まだその話しは聞いていない。バニョーリ自身も今は下手に動かずに身を潜める方が先決だと考えているようだ。下手に自分から暗黒商会に接触して、リストを奪われただけで殺されるのがオチだからな。確実な交渉が行える段取りをしてから動くとみられる」

ヤンコフスキー「なんとかそのうちに・・年を越しちまう前に方を付けたいもんですな・・」ぽりぽり(あんまを爪で掻いてる)

操舵ジジイ「じゃがどうやって奴さんを見つけるんだぞい?ただでさえ気配読みに長けた上、逃げ足まで速い相手となったら厄介じゃぞい。リストを奪い返すどころか近づけやしないぞい」

夜叉亥「そこで我ら如来衆が面白い情報を掴んだ」

ヤンコフスキー「ほう・・聞かせてくだせぇ」

夜叉亥「これは渓流の山岳地帯に身を伏せてるバニョーリと繋がりのある違法ハンターから聞いた話しなのだが、奴は年に一度、それも大晦日の夜、渓流の山林にて除夜の鐘を聴きに来るという。それも決まった場所があるらしく、ある山のユクモの大木に登り、その枝の上で寝そべり鐘の音を聴くというのだ。無論、己の業を払うのが目的らしい」

操舵ジジイ「なんじゃ。意外と小心者なんじゃぞい」

ヤンコフスキー「違うねぇ・・・きっと、信念ってやつでしょう」

エヴェレッソン「ゴロツキの思想なんてどうだっていいわよ。ところで除夜の鐘って・・あんたらのとこで鳴らしてるのかい?」ちら

夜叉亥「いや。渓流にある「ひよこ寺」というところだ」

ヤンコフスキー「フッ・・風情のある渓流らしい話しだねぇ~」

操舵ジジイ「なるほどぞい。こっちとしては渓流に現れたきゃつを消す最大の好機に違いないが・・その大木の場所は掴んでおるのかぞい?」

夜叉亥「我らは渓流に拠点を置く組織。無論、掴んでいる」

エヴェレッソン「さすが、猪は神経質だって聞いたが本当のようだね♪」

ヤンコフスキー「あんさん方、如来衆の棟梁、邪羅尼(しゃらに)は元ギルドナイトだとうちの姉御から聞きましたぜ。更には未だギルドとも裏で繋がっているとも・・・どちらせよ、今は頼りになる情報網でさぁね」

夜叉亥「・・・・ブホン(咳)さて、残された問題だが・・」

操舵ジジイ「どうやって大木の上にいるきゃつに気付かれずに殺すか・・・ぞい」

夜叉亥「今日の会合の意味はそこにある。バニョーリが暗黒商会と接触する前に、確実にやつを暗殺する方法・・それに関する意見を聞かせてもらおう」

エヴェレッソン「リストだけを回収する作戦の方がいいんじゃないのかい?」

夜叉亥「バニョーリはバカではない。すでに全てのリストを記憶済みだろう。奴を消すことが最大のリスト抹消方法でもあるのだ」

エヴェレッソン「ふん!じゃあどうすんのさ!?」

ヤンコフスキー「気配読みに長け、逃げ足も天下一品・・・近づけば悟られ、逃亡を図る・・。今回の好機を逃しちまうと、次は本当に見つけられないかもしれやせんねぇ・・・」

エヴェレッソン「近づけないなら遠距離狙撃なんてどうだい!?」

ヤンコフスキー「奴さんは木々に隠れた大木の上ですぜ?それともあんさんのところには、数キロ先離れた山岳から狙撃を出来る超人でもいるのかい?」

エヴェレッソン「プイ!!」プッあせる(つばを吐いた。悪いから)

操舵ジジイ「お前さんのところの守護女神さんに頼んだらどうだぞい?楽勝じゃろ」

ヤンコフスキー「生憎だがうちの姉御は今凍土にいねぇんでさ。最も、こんな小事に姉御の手を煩わせるわけにはいかねぇ。あんさんの砂漠の外人部隊こそ、その手のプロの集まりでしょうよ。どうなんですかい?」

操舵ジジイ「果たして暗殺小隊で事がなせる相手かどうかぞい・・・ただでさえ気配読みに長けておるなら、複数の刺客は尚更気づかれてしまうぞい」

ヤンコフスキー「弱りやしたねぇ・・・モンスターを使いたくても、それこそ足音や羽音ですぐに気づかれちまうし・・・難儀な相手ですなぁ~」ぽりぽり(あんまを掻いてる)

肉まん君「俺に任せてくれないか」

エヴェレッソン「俺にって・・・あんたがやるのかい?」

肉まん君「正確には俺じゃない。今回の任務で最も適した人材を知っているだけだ」

操舵ジジイ「ぞい・・ならば任せてよいのか?」

肉まん君「少なくともここにいる勢力の暗殺者が行くよりかは確率が高い」

エヴェレッソン「なっ・・・・」

ヤンコフスキー「面白いねぇ・・そこまで言うからにはさぞ自身があるんでしょう。どうですかい?皆の衆。ここはサザンゴッド代表の兄貴に任せてみるっちゅうのは」

操舵ジジイ「うちは構わんぞい」

夜叉亥「如来衆も異論はない」

ヤンコフスキー「孤島の姉さんは?」

エヴェレッソン「ふん。好きになさい」

ヤンコフスキー「よし。これで決まりでさぁ。それで、その暗殺者というのは?」

肉まん君「昔の仕事仲間だ。今はフリーランサー(自由契約者)とでも言っておこう。だが、任務の遂行度は極めて高い男だ」

操舵ジジイ「人型なのかぞい?」

肉まん君「それも昔の話しだ」

操舵ジジイ「ぞいぞい??」

肉まん君「依頼金はサザンゴッドが立て替えておく。任務完了後、各々の勢力に請求する。それでいいな」

ヤンコフスキー「仮に・・クエスト失敗となったら・・・落とし前はどうやって決着を?」

エヴェレッソン「そうよ。そんな素性もろくに分からない奴に任せたって保証はないわ」

肉まん君「責任は俺が取る。サザンゴッドでの各勢力のエリア拡大及び敷地のタックスフリーを誓約しよう」

操舵ジジイ「なにぃ~!?ショバ代を免除にするっていうのか!?」

ヤンコフスキー「失礼ですが・・あんさんにそこまでの権限があるとは思えやせんが・・」ちら

肉まん君「俺はサザンゴッドを統治する者の使い・・とでも言っておこう。いいな。俺の言葉はサザンゴッド自身の言葉だと思ってくれて構わない。以上だ」スッ(立ち上がる)

エヴェレッソン「・・・サザンゴッドの統治者だって・・?あたいらも会ったことはないけど・・さぞ大物なんだろうね~」

肉まん君「器だけではない。貴様らの勢力など、簡単に飲み干せるほど強大な力だ」

エヴェレッソン「ムキョ・・!?なんだってもう一度・・むかっ

ぐいっ煙(頭をヤンコフスキーに押し付けられる)

ヤンコフスキー「ハッハッハッハッハ!気に入ったぜ、兄貴。こうも言われちゃ信用するしかねぇな。ってことで可決でいいかい?法師さん」

夜叉亥「うむ。ピアッジョ・バニョーリが犯した罪を、渓流の除夜の鐘の音と共に払ってくれよう」






PART3~アマンダの密会
$あたちのモンハン日記
~ユクモ商店街、喫茶アマンダ。テラス席



$あたちのモンハン日記
純平「なるほど・・・ターゲット暗殺の理由はよく分かった。問題はその方法というわけか」


アイアンロック(ジャギィフェイクを被ったちょびひげオヤジ。もちろん上半身は裸。族長の大剣を背負ったハンター)
「そういうこった。成功報酬は前金の倍額。悪い話しじゃねぇと思うけどな」ガッあせる(水を飲み干す)

純平「あんたがサザンゴッドの・・あの男の知り合いというから受けるまでだ」

アイアンロック「ほう。あの肉まんって男、通名以外は都市の住民でも知らねぇんだ。最も、サザンゴッドにまともな連中はいねぇけどな。詮索するつもりはねぇが、奴とはどういう関係なんだ?」

純平「昔の同僚さ」

アイアンロック「なるほど・・・ワケありってことかい」

純平「・・・・・・・」


ウェイトレス「ユクモリンコーヒーホット、お待たせしました」カチャリ


アイアンロック「おう、わりいな姉ちゃん。めっぽう寒いからな。あたっけぇもの飲まないと、寒くて仕方がねぇ。上半身裸だからよ」

ウェイトレス「まぁ。ユクモにもあなたと同じような格好をした有名な地元のハンターがいるんですよ」

アイアンロック「へぇ~。そいつは是非会ってみてぇもんだ。ってこれは出逢いの挨拶だ。とっておきな」サッ(ウェイトレスのメイド服のポッケにお札をねじ込む)

ウェイトレス「わ・・ありがとうございます♪どうぞごゆっくり♪」にこ

カランコロンカラ~ン音譜(スキップしながら店の中に入っていくウェイトレス)


アイアンロック「さて、じゃあ本題に入ろう」

純平「ピアッジョ・バニョーリ・・・気配読みに特化したユニークスキルを持つ元ハンター・・。毎年大晦日の夜、渓流山林の決まったユクモの大木に登り、除夜の鐘を聴く・・。そこで奴に気付かれず、確実に仕留める・・・・山林の為、狙撃は不可能。接近戦で仕留めようとも、奴に「殺気」を読まれた時点で任務失敗。これをどうしろって言うんだ?」

アイアンロック「それを考えるのがあんたの仕事だ。それとこれは奴が登るユクモの大木を記したマップだ」スッ地図(テーブルに地図を置く)

純平「ずいぶん詳細なマップだな・・・・・そうか・・夢幻如来衆の仕事だな」

アイアンロック「それよりどうするんだ?俺は交渉の代理人。あんたが確実にやれるかをクライアントである肉まんに伝えるだけだ」ちょいちょい(ちょびひげを弄ってる)

純平「わかった。やってみよう」

アイアンロック「OK。交渉成立だ。前金、置いていくぜ。っと、ここの支払い込みでだ」スッ(小袋をテーブルに出す)

純平「ん?なんだ、もう行くのか?」

アイアンロック「ああ。二人連れがいるんだが、先に温泉巡りを満喫してるんでね。俺も合流ってことさ」

純平「まったく・・・。騒ぎだけは起こすなよ?ユクモで事を起こせば・・俺らのボスが黙っちゃいないぞ」

アイアンロック「承知してるぜ。あんたのところのボスが、この前の孤島の鋼龍を撃退したバケモンだってのはサザンゴッドでも有名だ。俺もまだまだ死にたくないんでね。ゆっくり首を洗ってるさ」ガタン(席を立つ)

純平「まだコーヒーが残ってるぞ?」

アイアンロック「フェイクさ」(自分の頭を指さす)

純平「ん・・?」

アイアンロック「十分冷めたろ。猫舌のあんたにご馳走だ。じゃあな」ザッザッザッザッザ・・・

純平「なるほど・・・・」

カチャリカップ(コーヒーカップを肉球で掴む)

純平「さて・・・・どうしたものかな・・・」じー(たっぷり注がれたコーヒーカップを上から見下ろす)


ゆらゆら・・・(俯瞰のコーヒーカップが揺らいでいく)



$あたちのモンハン日記



ゴオオオオオオ・・・・ン



純平「ていっ!!」バッsss


シュタッ煙(またも木陰に着地)


純平「はぁ・・・はぁ・・・・・(ターゲットに気配を気付かれずに、確実に奴をとらえるエリアに入る方法・・・それは・・・)」



ゴオオオオオオ・・・・ン



純平「シュッ!!(この渓流の山林に鳴り響く鐘の音の振動に合わせ、着実にお前がいる大木の下まで飛び跳ねていくこと!!)」バッ



オオオ・・・・オオオン・・・・・・
(鐘の音の余韻)


シュタッ煙(木陰に着地)


純平「はぁ・・・はぁ・・・・(お前が今頃のんびり大木の枝に寝ぞべり聞き惚れてる、108発の鐘の音が鳴り終えるまでが勝負・・・・その107発目と最後の一発の間・・それがバニョーリ、貴様にとっての死線(デッドライン)だ!!)」


To Be Continuedカップ




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ヨッコ「やっほ~♪なにあんた。またこれやってんの?」
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ヨッコ「・・・・・・。あんたさぁ・・ほんと、猫なわけ?」
純平「ん・・どうしてだ?」
ヨッコ「なんでもないわよあっかんべーそれより次はなにやんのよ?」
純平「グッドな質問だ。というわけで次回12/30(月)0時更新のザ・ストーリーモードは・・

107発目の死線(デッドライン)/その二

をお送りするぜ。楽しみにしてくれよな」
ヨッコ「へぇ。なんか大変そうね。年末だから仕方ないか」
純平「そうでもないさ。こういった任務には慣れているんでね。それなりに楽しむさ」
ヨッコ「ふぅ~ん。ま、来年もよろしくってことで」
純平「無事に・・迎えられたらな」
ヨッコ「・・・なにその不吉な感じ」