砂原砂漠、ユクモ薔薇十字軍臨時BC
ヒューーーーーーーーーン
純平「アモン!!グレネードだ!!潜れぇえええええええ!!」
アモン「御意。純平も逃げろ」
ズワッズワッズワッズワッズワッズワッズワッ(潜って行く)
純平「了解・・」ちら
ヒューーーーーーーーン(落ちてくる榴弾)
純平「・・だ!!」
ぴょーんぴょーんぴょーんぴょーん(四本足でのオトモダッシュ)
純平「てえええい!!」バッ(ダイブ)
ドガーーーーーーーーーン
パラパラパラパラ・・・・
ボスッ(砂山の中から頭を出す純平)
純平「ふぅ~。薄暮のハンティングタイム時になると、本物の猫は思いっきり走り回りたくなると聞いたが・・・俺はいつから人間をやめたんだ?まったく・・!」ズボッ(砂から這い出る)
ザーーーーーーーーー(純平の「茶釜装備」のスカートの中から砂が落ちる)
純平「参ったな。これじゃあユクモに帰っても、ゆっくりアマンダでヨッコとティータイムというわけにもいかないな」パンパン(茶釜スカートを叩く)
マクシミリア「鈴木殿!!たいへんだ!!」シュッ
純平「どうした?伯爵。あんまり長い報告だと、またナパーム弾が邪魔してくるぜ?」
マクシミリア「ボニーと一也様が戦線離脱になった!!」
純平「!!」
「あたちのモンハン日記」
~3rd Stage
「薔薇と黒の抗争」の戦況は悪化する一方であった。多くの同志を非道な殺害方法により失ったブラックガーディアン元帥、ショットリーパーは最前線に精鋭部隊を派遣。これに対しユクモ薔薇十字軍は少数ながら応対するも、より砂漠での戦争術に長け、より高性能な兵器を使用する精鋭部隊を相手に、臨時BCにて苦渋の篭城戦を余儀なくされるのであった。更に一也、ボニー両名が戦負傷となり、ディアベルに運ばれユクモに帰還、戦線離脱となるのであった。
ディアベル「二人共、あたしの背中に乗った!?」
一也「鉄平・・・すまないニャ・・こんなところで離脱にゃんて・・くそ・・!」右肩に包帯を巻いている
鉄平「なに言ってんだ。ここ(臨時BC)にはもう医療物資の素材がないからな。ただでさえ、何もない砂漠だ。それより早く村に戻って傷を治すんだいいな?ボニーもな」
ボニー「ああ・・ごめんよ・・・敵の銃弾を足に食らうなんて・・あの革命の時でさえ、こんなヘマはやらかさなかったってのにね・・うっ!」
鉄平「気にするな。それだけ敵が手強いってことだ。さぁ、ディアベル、行ってくれ!」
ディアベル「OK~!!二人をユクモ付近で待機してるモンスター軍に渡したら、すぐにあたしも戻ってくるから、それまでちゃんと生きてなさいよ!!それじゃ、出発~!!」
ドッドッドッドッドッドッドッド・・・・・
鉄平「・・・・・・(これでBCに残されたのは俺と伯爵、外で敵をかく乱してる純平とアモン・・それにまさひことUBUだけになっちまった。ここで敵の一斉攻撃を食らったら俺たちもただじゃすまないだろう・・。やはりここは撤退するべき・・)」
「今日の敵さんの襲撃は終わったみたい」ザッザッザッザッザ・・
鉄平「・・・ちょうどよかった、UBU。話しが・・・」
UBU「なに・・?」ポイッ
ドサッ
鉄平「!!(生首・・!)」
UBU「ああ、それ・・?なんか戦闘中に主義思想をほざく「首」だったから、うるさくて斬ってあげたの。そしたら黙ったわ。それにその「首」、仲間から隊長って呼ばれてたから部隊の統率者だったんじゃない?見せしめに敵に送りつけてやったら面白いかもね」
鉄平「・・・・(理性を怒りの発散によって保っているのか・・?それともその逆なのか・・どちらにしろ、撤退を勧めるべきだ)」
UBU「で?なに・・話しって?」
鉄平「一也とボニーが怪我をして戦線離脱した。これ以上の戦力で敵の一斉攻撃を食らったら・・」
UBU「好都合じゃない」ニヤ・・
鉄平「・・・・・」
UBU「下手に散り散りになって来てくれるよりも、真っ向から人数便りの突撃に来てくれた方がまとめて「狩り」しやすいってもんよ」
鉄平「これ以上、離脱者が出てもか?」
UBU「・・・へ・・?」
鉄平「敵を一匹でも多く殲滅させたいのは分かる。だがこれは「クエスト」じゃないんだぞ。タイムアップも報酬もねぇ、ただの殺し合いだ」
UBU「だから?」
鉄平「撤退を」
UBU「しない」
鉄平「・・・補給物資だってもうないんだぞ」
UBU「ユクモからアルちゃんとエリーゼさんの補給を待つ」
鉄平「その前にここが落とされたら?」
UBU「取り返す」
鉄平「ふざけんな!!」
UBU「・・・・」
鉄平「そんな片意地だけで勝てる戦争じゃねぇだろうが!!いい加減、まともに戦況を見やがれ!!」
UBU「戦争?なんの為の?これを「戦争ごっこ」にして日頃の鬱憤を晴らしてるのは連中の方よ?この「兵士狩り」にイデオロギーなんてないの。憎悪と怨恨の限りを尽くしてひたすらに屠り、削いで、穿ち、刎ねて、殺す。ただそれだけよ」
鉄平「ノッポを殺され、仲間も傷けられ、ユクモでもコノハ達が危険な目に合い、お前が怒る狂う気持ちは十分理解してるつもりだ!!だからこそ、俺はそのお前の激情と共に道を歩もうとする仲間の命を気遣う義理がある!!もちろん、お前あっての俺たちだ!!お前を死んでも守り抜いてやる!!だが、その死に場所が俺にはどうしてもここじゃねぇって思えるんだよ!!」
UBU「死ぬ時に相応しい場所なんてあるものか!!そんなもん、残された者が勝手に決めつける詭弁だ!!そうやって「私は故人を誰よりも理解しているつもり」なんて言うやつは結局てめぇが可愛いだけのクソったれな自己愛と虚栄に満ちた富裕層の幸福者どもだけだ!!そんな連中に対して大致命者に成る気なんて毛頭ないわよ!!」
鉄平「だったら俺たちだってお前の御杖代になる志が無くなったって言っても文句は言わねぇよな!?」
UBU「逃げたきゃ逃げればいいでしょ!?あたちは一人になっても闘う!!」
鉄平「バカやろう!!てめぇの命が安けりゃとっくにそうしてらぁ!!そうはいかねぇからみんな頑張ってんだろうが!!はっきり言うがこんな戦い、ちっともお前らしくねぇからな!!それでもみんな我慢してお前と共にあろうとしてんだ!!それを分かってねぇって言うなら、タダじゃ済まさねぇぞ!!ああ!?」
UBU「面白いじゃない!!どうするっていうの!?」
鉄平「こうすんだよ!!」
ドーーーーーーーーン(UBUにタックルした)
UBU「ぐっ・・・・!」
ズデーーン
鉄平「立てよ!!この分からず屋!!ほんとは革命の時にこうして決着をつければ良かったんだ!!俺もお前も生きてるのがおかしいんだからな!!たくさんの同志に守って貰い、生き存えた命の価値がてめぇにあるのかどうか、ここではっきりさせようぜ!!」
UBU「弑逆(しいぎゃく)するに値するは、反(ほん)のはじまりってね。革命興したあんたらしい台詞だわ。ほんと・・笑っちゃう」パンパン(服を叩く)
鉄平「立て」ザッ
UBU「上等じゃない・・あんたの鬱憤を主人で晴らしてみなさいよ!!」ザン
鉄平「てめぇを主と仰いだことなんて一度もねぇ・・・よ!!」ブーーーン(ジャンプしてのグウパンチ)
ガーーーーーーン(UBUの横っ面をヒット)
UBU「くぅ・・・・この・・主殺しが!!」
ゴォーーーーーーーン(鉄平のみぞおちを蹴り上げる)
鉄平「うっ・・・・・・・おらぁぁぁぁ!!」ぐるん(空中で前転)
ジュドォーーーーーン(その勢いでキック)
UBU「あああああああ!!」バッシーーーーーーン(蹴りを左腕で弾く)
鉄平「!!」
UBU「にやぁ~」ズン(空中の鉄平の顔と至近距離で顔を合わせる)
ドスーーーーーーーーーン(その勢いのまま右腕でお腹を殴る)
鉄平「ぐぷっ・・・・・!!」
タシッ(殴られながらもお腹に突き刺さってるUBUの右手を両手で掴む)
鉄平「だらぁああああああああああああ!!」
ブーーーーーーーーーーーン(UBUを放り投げる)
UBU「ちぃっ・・・!!」シュタッ
鉄平「ゲホッゲホッ!・・・ゼニゲバクソ女が・・思いっきり殴りやがって・・」クラクラ
UBU「ハァハァ・・・人の事言える?仮にも主人の顔面ぶん殴っておいて」プッ(血を吐く)
鉄平「ヘッ・・うるせえよ。いつかお前を思いっきりぶん殴ってみたかたんだ」ザッ
UBU「F××K・・・どうしてドボルマスクの男って単細胞ばっかりなのかしら」ゴキゴキッ(首をひねる)
鉄平「そういう蛮勇な男を飼い慣らすのが、お前の仕事で、更には義侠ってもんに繋がるんだろ?」ポキポキ(肉球を鳴らす)
UBU「仲良くしたいなら心を共感する努力をして、その上で相手を理解すれば?考えるのを面倒くさがって、本能のままに身体を動かすだけだから単細胞(バカ)って言われるのよ」ブンブン(腕を回す)
鉄平「フッ、それが無駄じゃねぇ時もあるんでぃ。それが今だ」
UBU「フフ・・・じゃあ・・・・・・・かかってくれば?」チョイチョイ(挑発する)
鉄平「いくぞおおおおおおおおおお!!」ダッ
UBU「くっだらないわねぇええええええええええ!!」ダッ
「おやめくだされ!!」
鉄平「!?」
UBU「!!」
シュウウウウウウウウウウウウ
鉄平「ケムリ玉・・・・?」
UBU「ケホケホッ・・・誰だぁ~」
スッ・・・・
影丸「影でございます!龍之様も姫様も、この煙幕でどうか互いの闘気をお静め下され!!」
シュウウウウウウ・・・・・
UBU「ケホケホッ・・どういうつもりさ!!邪魔しないで」ぷんすか
影丸「それは姫様のご命令でもお聞きできませぬ!この最前線に、戦いたくとも来れぬ同志に代わり、この影めが上奏致します!!」
鉄平「影丸か!何用だ!?」
シュウウウウ・・・・・
影丸「ハッ!川村殿よりご伝言でございます!!」(煙が晴れていき、姿が見える様になる)
UBU「川村・・?ああ・・」
鉄平「申せ!!」
影丸「至急、大砂漠に来たれし!!敵の本拠を確認次第、奇襲を開始する!!以上でございます!!お二人が最前線より抜けた代わりには、恐れながらこの影丸が命に代えてもこの拠点を死守致します故、すぐに大砂漠へ向かって下され!!小型気球船を用意してあります!!」
鉄平「・・・だとよ。ちったぁ我に返ったか?」
UBU「どうだかあんたこそ、お熱は冷めたの?」
鉄平「ケッ。で、どうすんだ?」
UBU「ご指名とあれば仕方ないわね。ま、そうは言っても主催がカーブーじゃ・・あんまり期待出来ないパーティーだとは思うけど招待されてみましょう」ザッ
鉄平「それでこそいつもの「あんまんクソ女」だぜ。仕方ねぇから、オトモしてやるよ」ダッ
To Be Continued
鉄平「ランキング参加中だぜ!一也たちの分も俺がしっかり暴れてきてやるからな!!
最近、作者はここで予告をしていた回に限って更新をしていないというおバカなミスをしまくっているんだ!しょうもない