みなしゃん。ご無沙汰ちてますトンコにゃ。
さてさて、あたちたちのユクモ村は現在、集会浴場の復興作業も含め、来る「秋の行楽ブーム」に備え、実に活性化してるニャ。そんな村をよそ目に、あたちたちの通う「バベル中学二年B組」でちょっとした問題が起きたのニャ・・。しょれは何かというと・・・・
担任・熊田「いいかぁ~。今回の作文のテーマは「夢」だぁ。
各々の目指すものを書いてくるようにぃ~」
キザ夫「ヘイ、ティーチャー!」
熊田「なんだぁ~?キザ夫」
キザ夫「一概にドリームと言っても、ひとそれぞれだろ?
「昨日見た夢」なんていうのはナンセンスか~い?」
「いいぞぉ~キザ夫~」「キザ夫君、面白ぉ~い」
キザ夫「イェイ」
熊田「静かにぃ~。みんなぁ~。
夢というのは各々の心の中に必ずあるものだ。
このバベル中学に通う生徒は人間もいれば獣人族、そしてモンスター種もいる。
先生はそんな種族の違うみんなの夢を聞きたいんだぁ~。いいかぁ~」
ブナハブラの蝶子「私は歌うのが大好き
私の夢は歌手になることだわぁ~」
ギアノスのトニー「俺はおもちゃ屋さん!!
でっかいドスギアノスのフィギアしか売らないんだぁ!!」
「売れねぇぞぉ~」「ブーブー」
ザンコ「私はお父様の経営するベルフェーゼ家のより一層の経営拡大ですわ。女社長としてバリバリ、生涯キャリア人生で終わるのよ!オッホッホッホッホ!!」
トンコ「まさに「夢」ニャ。今はカーブーなんかのオトモしてるくせに」
ザンコ「きぃーーーーーーー
そ、それは私のお父様と川村様のお父様が友人同士で仕方なく世間勉強の一環として泣く泣く川村様のオトモをしてるのですわ!!」
「カーブーって、ここ(バベル中学)のOBで、バカなんだろう?」
「ドーベル男爵って呼ばれてた大不良だったみたいよ」
「昨日、集会浴場の復興現場で見たよぉ!ずっと上司に怒られてたよぉ!」
「きっもぉ~い」「変なのぉ~」
ザンコ「だまらっしゃいそれより今は作文の話です!」
トンコ「クックックック・・。いい気味だニャ。
カーブーは悪評しかない男ニャ」
ザンコ「先生!作文の期限はいつまでですの?」
熊田「この作文の宿題は明日までだぞぉ~。いいなぁ~」
「ええ~!!」「ブーブー!熊田ブー!!」
熊田「コラコラ。クマにブーじゃ、訳が分からないだろぉ~。
それでは明日までに提出するように。それと一人一人、読んでもらうからなぁ~」
「ええーーー!!」「ブブーブー!!熊田ブー!!」
トンコ「・・・(困ったニャ
急に夢を書けなんて言われてもむつかしいニャ・・)」
熊田「では今日は終わりだぁ~。みんな気を付けて帰るように」
ザンコ「起立~!礼!!」
メラルーのリカ「ねぇ、トンコちゃん。作文どうするぅ?」
トンコ「うーん。困ったニャ・・」
リカ「あたしはやっぱり素敵なお嫁さんかなぁ~」
トンコ「如何にも小学生低学年な内容ニャ」
リカ「ひっどぉ~い
じゃあ、トンコちゃんは「中二」っぽい夢があるっていうのぉ~?」
トンコ「中学生の夢・・・かニャ。むつかしいニャ」
「よう、トンコじゃねぇか」
リカ「へっ・・・」
グレンジャガー「ダチも一緒か。うぃ~ス」
リカ「ぎょへーーーーーーー
ナ、ナ、ナルガクルガァーーーーーー!!」
トンコ「あんちん(安心)するニャ。これはあたちの友達のグレンジャガーニャ」
リカ「友達って・・ああ、ユクモ薔薇十字の・・・・ひぃっ」
テツ「やぁ、トンコちゃん。こんちわぁ~」
リカ「ぎゃへーーーーーーーーー
見たことないピンクのゴリラーー!!
食われるわ!!絶対に食われるわぁ!!」
トンコ「面倒くさいニャ~
こいつは薔薇十字の新人のテツにゃ。ポッケ村の方から来たんだにゃ」
リカ「そうなのぉ・・」こそこそ(トンコの影に隠れてる)
グレンジャガー「大丈夫さ。食ったりしねぇよ」
テツ「そうだよ。可愛いメラルーの中学生さん。デートしよう」
リカ「いやぁーーーーーーーー絶対に嫌!!嫌!!
こんなピンクのゴリラとデートなんかしたら、世間の笑いものになって素敵なお嫁さんどころか、ゴシップ沙汰になって一生損するわぁーー!!
お父さん、お母さん、ごめんなさーーい!!」
グレンジャガー「なんだか想像が飛躍してやがんな」
テツ「へん。俺だって人間の女の子にしか興味はないよーだ!」
トンコ「しょれはしょうと(それはそうと)こんな所で二人で何をちてるニャ?」
テツ「ムーアちゃん(UBU)のお手伝いだよ。
なんでも丈夫な木がたくさん欲しいって言うから、グレンと取りに行くんだ」
グレンジャガー「ま、暇っつーわけ」
トンコ「偉いニャ、お前たち
立派にユクモ村の集会浴場の復興に協力ちてるニャ」
テツ「へへへへへ。そうかい?
これで村の人間の女の子にもてるかな?」
グレンジャガー「バカ野郎
人間なんて凶暴でエゴイストな奴ばっかりだぜ?
特に女なんざよ姫姉見てりゃ分かるだろうよ?」
テツ「ムーアちゃんは可愛いから特別だよぉ~」
グレンジャガー「うえ・・気持ちわりぃ
つくづくお前の趣味が分からねぇよ、俺は・・」
トンコ「ところでお前たち二人に「夢」ってあるニャ?」
グレンジャガー「なんだよ、唐突に」
トンコ「いいから聞かせるニャ」
リカ「・・・・(すっごぉ~いトンコちゃんてばこんなに凶暴で下品なモンスター相手に上から目線で喋ってるぅ~)」
テツ「俺は「世界最強のモテゴリラ」さ!!」
トンコ「分かりやすい奴ニャ・・。で、グレンは?」
グレンジャガー「夢かぁ~。急に言われてもなぁ~。
そうさなぁ~。言うなれば「モンスターが認められる世創り」かねぇ」
トンコ「へぇ・・・意外ニャ
お前、結構しっかり考えてるんだニャ」
グレンジャガー「そりゃどうも
少しくらい強い信念がなきゃ、薔薇十字にいる意味ねぇだろ?」
テツ「うんうん」
トンコ「強い信念・・・にゃるほど」メモメモ
グレンジャガー「なにやってんだ?」
トンコ「もう分かったニャ足止めして悪かったニャ。
早く木をUBUにゃんの所に持って行ってやれニャ」
グレンジャガー「はいよ。じゃあな」ザッザッザッザッザ
テツ「じゃあね、トンコちゃん。それにお友達も」ダダッダダッ
リカ「はぁ~びっくりしたぁ~
ねぇトンコちゃん、いつもあんな恐い人たちと付き合ってるのぉ?」
トンコ「そうだニャ」
リカ「ほんとあたしはトンコちゃんがたまに分からなくなるよぉ」
トンコ「しゃて・・今度は村に行ってみるかニャ」
リカ「村に行ってどうするのぉ?」
トンコ「みんなの「夢」を聞いて参考にしてみるニャ!!」
~元集会浴場、復興現場
とんかんとんかんとんかんかん
サムソン「よぉし!そのままこっちだぁ!!
ゆ~っくり・・ゆ~っくり・・・・はいそこ止まって!!」
ガヤガヤガヤガヤ
リカ「わぁ~すっごぉ~い。
もう建物の形は出来てきてるのねぇ~」
トンコ「にゃんでも優秀な建築業者みたいニャ。
しょれにハンターのみんなや村人たちも手伝ってくれてるから作業が早いみたいニャ」
リカ「ねぇトンコちゃん?あの現場をしきってる初老のハンターっぽい人・・
あの人なんかに聞いてみるのがいいんじゃない?
だって、年の功って言うじゃない?きっと素敵な話が聞けるかも」
トンコ「あいつは駄目にゃ。
年取り過ぎてて話が終わらなくなるニャ」
リカ「むつかしいのねぇ
じゃあ、あの人は?」
トンコ「みゅううう?」
カーブー「おやっさぁん!!これとこれとこれとこれぇ!!
どこに持ってけばいいんすかぁ!?さっき聞いたの全部忘れましたぁ!!」
リカ「まだ若いし、なんかよく分からないけど頑張ってるじゃない?
如何にも「夢」を追いかけてそうなタイプだし」
トンコ「あんまりオススメじゃないけど仕方ないかニャ・・
ちなみにあれがザンコの主人だニャ」
リカ「やっだぁーそうなのぉ?」
トンコ「まぁ言うほど悪い奴じゃないニャ」
リカ「じゃあ決まり
すみませぇーーーん」
・・・・・・・・・・・・
カーブー「夢・・うーん」
トンコ「なんだお前。世界一のモンスターハンターじゃないのかニャ?」
リカ「ええ!すっごーい」
カーブー「確かにそれはそうなんだが、もっと過去を振り返ればまた違う夢もある」
トンコ「聞かせるニャ」
カーブー「それは俺がヤングカーブーと呼ばれてた頃の話だ」
リカ「ヤングカーブー??」
カーブー「そうだ。俺の6~11歳くらいまでの呼び名だ。
ちなみにもっと小さい頃は「リトルカーブー」と呼ばれてた」
トンコ「いいから夢を話すニャ」
カーブー「ヤングカーブーだった俺の夢は一刻も早く
ナイスカーブーになることだった」
リカ「はぁ」
カーブー「もちろんリトルカーブーだった頃は一刻も早く
ヤングカーブーになることだった」
トンコ「リカ、行くニャ」テテテテテ
リカ「うん」テテテテテ
カーブー「おや、もういいのかい?
ついでに俺のヤングカーブー時代の武勇伝を・・・・」
トンコ「とんだ時間の無駄だったニャ」
リカ「あれじゃザンコちゃんもオトモをするのが大変ね」
トンコ「やっぱり猫の悩みは同じ猫族のみんなに聞くのがいいにょだけど、みんな復興作業の素材集めにモンニャン隊に行って誰もいないニャ」
リカ「鉄平さんの話しなんか聞いてみたいわぁ」
トンコ「にゃんだお前。あんな脳みそ筋肉バカ猫が好みなのかニャ?」
リカ「鉄平さんって素敵じゃなぁ~い
熱血漢で頼れる感じだしぃ~
バ中(バベル中学の略称)にもファンが多いわよ?
フニャンコ革命の発起者だし」
トンコ「あんなドボルマスク被ったやつのどこがいいニャ
やってることはカーブーとおんなじニャ。
それにこんな悩みを相談したら絶対にバカにされるニャ」
「なに、こしょこしょ話してるのさ?」
トンコ「あっ・・」
トンコ「UBUにゃん・・・しかもにゃんだしょの恰好」
UBU「ユクモハンターの初心に帰れってね
どう?今更似合うでしょ?でしょ?」
リカ「UBUさん、こんにちわぁ」
UBU「こんにちわ、リカちゃん」なでなで
リカ「ねぇ、UBUさんの夢ってなんですか?」
トンコ「バカ聞くだけ無駄にゃ」
UBU「あによぉいきなし」
リカ「学校の宿題で明日までに自分の「夢」がテーマの作文を書かなきゃいけないんですぅ」
UBU「あら大変ねぇ」
トンコ「どうせUBUにゃんの夢は決まってるニャ」
UBU「あら聞かせてちょうだいな」
トンコ「世界一のハチミツ工房を作って、寝ながらお金を手に入れることだニャ」
UBU「正解~」
トンコ「しょれみたことニャ」
UBU「でも不正解~」
リカ「違うんですか?」
UBU「当たってるけど、あたちの夢はそれだけじゃないのよ」
トンコ「え・・?」
UBU「そりゃ~お金も大事だけど、今の夢はまずこの壊れた集会浴場を前以上に素敵な、あたちたちの集会所にすること」
リカ「今の夢・・ですか?」
UBU「そうよ
あとはねぇ~、ユクモ薔薇十字軍をギルド以上の質の高い組織にすることでしょう?
あとねぇ~、三種共存!これは実現したいわぁ~」
トンコ「・・・・・・・」
UBU「それからそれから、まさ君やバランのお店のチェーン展開!!
あとぉ~・・暗黒商会をぶっ潰す!!うん!!」
トンコ「こりゃー!!
UBUにゃんの夢はいくつあってもきりがないニャ」
UBU「あら、トンコさん?」
トンコ「みゅう?」
UBU「夢はひとつじゃなきゃいけないって誰が決めたのさ?」
トンコ「・・・・・・!!」
UBU「あたちはね、トンコさん。
たぁ~くさん、やりたいことばっかりなのよぉ
それはきっとカーブーや、ユクモ薔薇十字のみんなもおんなじだよぉ~」
トンコ「・・・でも・・そんなにたくさんあったら、収集つかなくなるニャ?」
UBU「それは逆よぉ~」
トンコ「逆・・?」
UBU「そっいい?トンコさん。
やりたいことが無数に多ければ多いほど、心は自由になっていくものよ
だから人生楽しいんじゃない?
世界はまだまだ、あたちを楽しませてくれるって・・・・・駄目ぇ?」
トンコ「心が・・自由に・・?」
リカ「あたし・・・」
UBU「はえ?」
リカ「そういうの素敵だと思います!!」
UBU「でしょう!?ひょっひょっひょっひょっひょっ・・ひょっ!!」
サムソン「こりゃー!!UBU~!!
なにサボっておるのだぁ~!!ちょえー!!」
UBU「うるせぇな勝手に仕切りやがって!!
誰もお前の指図なんか受けたかねぇんだよ!!なぁ!!若い連中!?」
「うぃ~ッス」
サムソン「そんな・・・しょぼん」
UBU「ざまぁないわね
さて、とはいえ手伝ってやるか
これもそれもユクモの未来の為!!
嗚呼・・!あたちは人身御供の健気な美少女・・。
じゃあね、トンコさん、リカちゃん」すててててて
リカ「ありがとうございましたぁ」ぺっこり
トンコ「・・・・・・・」
UBU「ああ、それから二人ともぉ~」
トンコ・リカ「??」
UBU「そんな作文なんか、今あなたたちが思ってるありのままの夢を、ぜぇ~んぶ書いちゃえばいいのよ!!義理も建前も関係ない、今の中学二年生のありのままの自分をね」
トンコ「ありのままの・・・」
リカ「自分・・・」
サムソン「こりゃー!!はよう来い!!」
UBU「うるせぇ!!腰痛クソハンター!!
なぁ!?若い連中!?」
「うぃ~ッス」
サムソン「ええー!?しょぼーん」
UBU「じゃあトンコさん、夕飯までにはみんなして帰るからいつもの美味しい晩御飯、お願いよぉ~ひょひょひょひょひょ!!
とんかつとんかつぅ~(歌「今夜はとんかつ」)」ステテテテテ
・・・・・・・・・・・
トンコ「・・・・・・・」
リカ「ねぇ?トンコちゃん?」
トンコ「にゃんだニャ?」
リカ「トンコちゃんのご主人って、」
トンコ「・・・・」
リカ「とっても素敵な女ね」
トンコ「・・・・・」
リカ「ねっ」
トンコ「はいにゃ!!」
~翌日。バベル中学
ザンコ「そんなわけで、わたくしはお父様の跡継ぎと、今は川村様のオトモとして仕方ないから駄目な主人を支えていこうと思っています。二年B組、ザンコ・ベルフェーゼ」
熊田「よぉ~く出来たぞぉ~。みんなぁ~拍手~!」
パチパチパチパチ
「さすがねぇザンコさぁん」「すげぇな!ベルフェーゼ!!」
ザンコ「フッ・・」ちらっ
トンコ「ふん」
熊田「はい次。トンコ。読んでくれぇ~」
トンコ「は、はいニャ」
リカ「・・・(ガンバレぇ~トンコちゃん!!)」
ザンコ「フン・・どうせ庶民の夢だわ」
トンコ「あ、あたちの夢。に、二年B組、トンコ」
ザンコ「あらやだ。緊張で声が震えてるじゃない」
「あははははは」「どうしたぁ!?トンコ~!!」
熊田「こぉ~ら、お前たちぃ~。
これから読む人に罵声をあびせちゃいかんぞぉ!」
リカ「・・・・・・(ファイトォ~)」
トンコ「すぅ~」
熊田「さぁ、トンコ。
もう一度はじめから、ゆっくりでいいから読んで先生とみんなに聞かせてくれぇ~。いいかぁ~、この時間はお前だけのものだ。緊張しないで読むんだぞぉ」
トンコ「はいニャ!!」
ザンコ「ふん」
トンコ「あたちの夢。二年B組、トンコ」
リカ「・・・・・」
トンコ「あたちの夢。
それはこの大好きなユクモの村でずっとずっと大好きなお友達や、村の人、それに家族同然のみんなといつまでも幸せに過ごすことニャ」
ザンコ「ほら見なさい。まるで庶民の夢ね」
トンコ「でも、その過程にはきっと辛い辛い事や、とても恐い戦争もあるに違いないニャ。でも、あたちはあたちの大切な仲間たちと絶対にそれを乗り切ってみせるニャ」
キザ夫「トンコ・・・」ぐすん
ザンコ「・・・・・・」
トンコ「あたちは常に独りじゃないニャ。
戦災孤児のあたちを家族同然に、それ以上に育ててくれてる主人の為にも、あたちはいつも笑顔で戦って疲れてきた主人たちのご飯を作るニャ。だからもうひとつの夢は、もっともっと笑顔で家族や仲間を喜ばせるお料理を作れる様になることニャ」
ザンコ「・・・・・」
リカ「トンコちゃん・・」くすん
トンコ「今、まだまだ小さいあたちの夢はこれしか浮かびませんが、あたちのかけがえのない主人ならきっとこう言うでしょう」
熊田「・・・・・」
キザ夫「・・・・・」
トンコ「焦る必要はないよ。だって、
だって、これからまだまだたくさんの夢があたちたちを待っているのだから・・と」
リカ「トンコちゃん・・」
トンコ「だからあたちは思うのです」
キザ夫「・・・・」
ザンコ「・・・・」
トンコ「小さい夢は育てていけばいいのだと」
リカ「・・・・」
トンコ「大事に大事にいつまでもその夢を忘れないで、育てていけば、いつかはおっきいみんなの夢にもなってるはずだとあたちは思うからです」
キザ夫「うん・・!!」
トンコ「だから今の中学二年生のあたちの夢は以上です。
みんなみんなと一緒にいれればいい。それだけで十分ニャ。
二年B組・・トンコ・・・・・」
しーーーーーーーん・・・・・・・・・
トンコ「みゅううう(何か不味かったのかニャ!?)」
パチパチ・・
トンコ「??」
パチパチパチパチパチパチ
熊田「トンコ~!いい作文だったぞぉ~!!
教師みよりにつきるぞぉ~!!」
リカ「うわぁーーーんトンコちゃーーん!
あたしたち、ずっとずっとお友達でいようねぇ~」
キザ夫「OH~ミストンコ!!君はなんてピュアガールなんだい!!
ミーもトンコやUBUたちと一緒に頑張るよぉ~!!」
トンコ「しぇんしぇい・・リカ・・キザ夫・・」
ザンコ「まっ、あなたにしては上出来ね」
リカ「ああ!ザンコちゃん、泣いてるぅ~!!」
ザンコ「バ、バカ仰い
私がなんでこんな庶民の夢如きで泣かなければいけないのよ!!」くすん
トンコ「ザンコ・・・」
熊田「さぁ、みんなぁ~!
もっともっと、みんなの素敵な夢を聞かせておくれぇ~!!」
「はぁーーーーい」
こうちてなんだかちらないけれど、作文発表会は大成功に終わったんだニャ。
おうちに帰ってキザ夫が嫌がるあたちをしり目に、あたちの今日の作文をみんなの前で読んだんだニャ。キザ夫が読み終えると、UBUにゃんは大号泣しながらずっとあたちを抱きしめてくれたんだニャ。
「いつまでも・・いつまでも一緒だよ。トンコさん」って・・。
あたちは作文の内容を褒めてもらうより、それが一番嬉しかったニャ。
「あたちの夢」
しょれはまだまだ始まったばかりなのニャ♪
あたちの日記。○月×日。晴れ。
みんなの夢は大切に育っている・・かニャ?
おしまい