$あたちのモンハン日記
我の名は崩刃のロードストレーム!!
所属はギルド帝国軍だぁぁぁぁぁぁ!!





ハンス「てぇぇぇぇぇ!!」バッ肉球 くろ猫



ズキューーーーーーン弾丸





純平カーブー!!逃げろぉぉぉぉ!!













緊迫した氷上に激動が走る!!
紫の暁編外伝~「氷天の激動」















エリーゼ「川村さぁぁぁぁぁん!!」




$あたちのモンハン日記
純平「カーブー!!」






カーブー「・・・・・・・」






ハンス「フフ・・・・・・」


暗黒団兵「なんだ・・!?」






カーブー「ああ~びっくりしたぁあせる
なんてデカイ声なんだ」


バラン「まったくだぜDASH!
まさか俺が咆哮でひるむなんてなあせる






ハンス「狙撃班!!なぜやつはピンピンしている!?」


暗黒団兵「一斉射撃はターゲットをとらえたはずです!」






エリーゼ「・・・確かに今、一瞬発砲の音が聞こえましたが・・・・
川村さんはご無事です!!でも・・なぜ?」


純平「・・・・咆哮・・そうだ・・咆哮だ!!」


エリーゼ「咆哮・・?」


純平「ああ。
あの崩竜の発したとてつもなく大きい声が波動となり、銃弾を弾き返したんだ!」







$あたちのモンハン日記
・・・・・・・・・・






カーブー「・・ロードストレームと言ったな。
ギルド帝国軍がここに何の用だ?」



ロードストレーム「貴様らの愚行を粉砕しに来てやった。
感謝しろ




バラン「なるほどふん
俺たちの行動を先読みしてたのか。
お嬢さん(UBU)が聞いたらさぞブちぎれるだろうぜ」


カーブー「そうでもないさ」


張虎「どういうこった?」


カーブー「UBUさんの中では三つ巴でも、それはそれでOKということさ」


バラン「暗黒団ひっくるめて、こっちのこの僅かな戦力であのデカいのも倒せって?」


カーブー「・・・・・・・・」







暗黒団兵「隊長。もう一度発砲しますか?」


ハンス「・・目標変更だ。それと火炎弾装填だ」


暗黒団兵「・・・・ではあの崩竜は間違いなくギルドの・・?」


ハンス「我々の敵であることは確信した。
それに奴が桁違いの崩竜だということもな・・」






ロードストレーム「コソコソしておらんで姿を見せい






ハンス「ちっ・・気づいてやがったか」


暗黒団兵「どうしますか?」


ハンス「すぐには攻撃してくるとは思えん。火炎弾装填だ」





ロードストレーム「こざかしいマネは効かぬぞ。
それともここから氷ブレスで一蹴してやってもよいぞ






暗黒団兵「隊長、いかがいたしますか?」


ハンス「貴様らはいつでも戦闘態勢に入れるよう準備しておけ」ザッ





カーブー「ん・・あれはハンス隊長だ」


バラン「ほう。敵の隊長さんも、今の脅しを食らっちゃ従うしかないか」





ハンス「・・・・さぁ、出てきてやったぞ」




ロードストレーム「身を隠してる銃撃隊は恐怖心を抑え、死にもの狂いで我に照準を合わせてるのだろう。貴様の号令を待ちながらな




ハンス「ケッ・・デカい図体のくせして洞察力はあるんだな。ギルドの犬が」






エリーゼ「見て、鈴木さん!敵の隊長と思われる猫族が・・・
鈴木さん!?」


純平「狙撃する!!
(ハンス・・・ここで姿を見せたのが貴様の最後だ!!)」スチャ





ロードストレーム「薔薇十字の仲間も余計なマネはしないことだ





鈴木「!!」


エリーゼ「私たちにも気づいているというの!?」





ロードストレーム「よいか。貴様らユクモ薔薇十字軍と暗黒商会自警団、暗黒団は今、我の手中にある。死にたくなければ抗戦的な姿勢を見せるな。これは忠告だ





ハンス「ちっ・・・」




バラン「どうすんだ?カーブー」


張虎「そうだぜ!兄者!!あんなでくの坊、ぶっ倒しちまおうぜ!!」


カーブー「うーん」


張虎「なんだよ!!まだなんかひっかかるのか!?」


カーブー「いやぁ・・・ウカムはそもそも苦手なんだ」


張虎「かぁーーーーーーっ!!情けねぇぇ!!」





ロードストレーム「喋る鮫槍・・貴様が薔薇十字の武神と謳われる川村か





カーブー「荷が重い異名さふん
いつでも俺より強い仲間に譲る気はあるよ」


バラン「やれやれ・・この死線でずいぶんな余裕だな」


張虎「こいつの取柄はそれだけかもなふん


カーブー「ロードストレーム。君は俺たちの争いを止めにきたのか?
あるいは両軍とも潰しにきたのか?」




ハンス「・・・・(あの川村という男・・ただのうつけの心臓に毛が生えただけの男と思っていたが・・)」




ロードストレーム「図に乗るな。小さな武神よ




カーブー「君は神様か?さっきから偉そうに。
ひとつだけ言っておくが、俺たちだって見す見すやられるほどバカじゃないぜ」







エリーゼ「どうしますか?鈴木さん」


純平「・・・(あれが噂に名高い、帝国軍の崩刃ロードストレームか・・。だがさすがに元ギルドの工作員であるこの俺の扮装までは気づいてはおるまい)」


エリーゼ「鈴木さん?」


純平「ん・・ああ・・・どうやらあの崩竜、戦いは望んでいないらしい」


エリーゼ「そうでしょうか?先ほどから挑発的な言葉ばかりで、まるで私たちに戦闘を強要しているように思えますが?」


純平「それがやつの「本心」さ。
だが、おそらくギルド側としてはここで俺たちに「釘をさす程度」の存在として、あの崩竜を送り込んできたのだろう」


エリーゼ「大局を見たとき、三つ巴になればそれまでの均衡が乱れる・・そういうことですか?」


純平「そうだな。ギルドにしてみれば無駄な戦力を使いたくはない。
それにうち(ユクモ薔薇十字)の統括は「あくまでも」ユクモ村の村長だ。
俺らを攻撃すれば「ギルドがユクモを攻撃した」に等しくなる。
革命のときにUBUが掛けておいた保険さ」


エリーゼ「なるほど・・革命中にうやむやになっていた構図が終戦後の三部会の公約ではっきりとなった今、ギルド側も確たる非がない限り手は出せない・・」


純平「そうだ。暗黒商会にしても同じこと。
革命後、大きく戦力を失った奴らも今はギルドとは交戦したくはないはず・・
(だが・・・ハンスをここで逃すわけには・・!)」







ロードストレーム「小さな武神よ。早々に命を失うか。
それもまたいいだろう






カーブー「ふん」


張虎「やるか、兄者」


バラン「付き合ってやるよ」


カーブー「・・・・」ちら








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ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・





カーブー「駄目だ。今は勝てない」


張虎「なにぃ!?」


バラン「それを承知で立ち向かうんじゃねぇのかい?」


カーブー「今の俺じゃもって一分くらいだろう。
もっとも・・・その一分はとてつもなく長くて深い時間だろうけどな・・」


張虎「だったら尚更・・!」


カーブー「お前を弐号と同じ運命にしたくない」


張虎「うっ・・(ニャーク兄者のことを言ってやがるのか・・)」





ハンス「盛り上がり最中、悪いが我々は手を引かせてもらおう」





ロードストレーム「察したか、化け猫が





ハンス「ケッ・・(こいつ・・俺の正体を知っている?)」





ロードストレーム「去るなら早いところ去れ。
貴様を必要以上に狙う殺気をあの丘の上から感じるぞ






ハンス「なに・・・・(そうか!さきほどの狙撃は・・・ラファエラ!!
あいつが来ているのか!!)」






純平「逃がすか・・・・ハンス!!」ダッ


エリーゼ「鈴木さん!!」





ハンス「クックックックック・・・つくづく運のない男だ・・ラファエラ」





純平「ハァーーーーーーーンス!!」





ハンス「またな。ラファエラ」



ブンモドリ玉玉





カーブー「!!」


バラン「モドリ玉!!」



ロードストレーム「撤退か。正しい選択だ




ハンス「軍は退いてやる!!だがな、薔薇十字のクソ共!!
次に会う時は必ず潰す!!ギルドのクズ共も一緒にな!!
楽しみにしてやがれ!!ハッハッハッハッハッハ!!」




シュウウウウウウウモドリ玉玉





純平「クソォ!!」




カーブー「素早いな。隠れていた軍の殺気が消えた」


張虎「よくしつけられた軍隊だぜsss


バラン「さて・・俺たちはどうする?」


カーブー「そうだな・・・」ちら




ロードストレーム「ユクモに帰って貴様らの丞相に伝えろ




カーブー「うちの姫君に言付けですかな」




ロードストレーム「暗黒商会は我らが殲滅する。
英雄きどりの大ほら吹きは観光地の治安だけを守っていればいい、とな





カーブー「そんな言付け出来るもんか。俺が殺されちまう。
UBUさんに文句があるなら自分たちがユクモに来い。
いつでも歓迎するぜ?なぁ」


張虎「おうよ」

バラン「そういうこった」




ロードストレーム「小さな武神とその侠だけに従う同志よ。
我と次に会う時は戦場でないことを祈ることだ」





バラン「上等だぜ。うちの血の気の多い仲間にも伝えといてやるよ」




ロードストレーム「・・・・・・さらばだ





カーブー「ああ」



ロードストレーム「・・・・・・・・・」







あたちのモンハン日記
グワン!!






あたちのモンハン日記
ズワアアアアアアア!!








・・・・・・・・・・・





バラン「まったく・・お騒がせな野郎だったなふん



純平「みんなぁ!無事か!!」タッタッタッタッタsss


エリーゼ「川村さん、ご無事で」タッタッタッタsss


カーブー「ありがとう。純平、中尉さん。
みんな無事でなによりだ」


張虎「しかし良かったのか?これで」


カーブー「仕方ないさ。戦うだけが戦争じゃないってことだな」


バラン「ほう!少しは成長したってか?カーブー」


エリーゼ「見直しましたわ、川村さん」


純平「その潔さ・・・俺も見習わなければな」


カーブー「??」


純平「いや・・こっちの話さ」



おお~い!みなちゃ~ん!!



カーブー「おお、ギギちゃん」



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ギギ「ちゅごいコワちょうなやちゅでちたね!!」


カーブー「そうだね。なるべくなら戦いたくない感じの人でもあったけど」


エリーゼ「けど?」


カーブー「ハンターたるもの、常に自分より上をいくものを目指したがる!!これすなわちハンターの生き様なり!!」


張虎「よっ!兄者!!決まってるぜ!!」


バラン「お騒がせな野郎だ」


純平「フフ・・。
さ、行くか。号令を、カーブー」



カーブー「ウッス!!
これにて任務終了!!
俺たちのユクモに帰還しましょう!!




おおおおおおお!!



カーブー「帰ろう!!(無駄死にはまだ出来ないよな・・・アンジェリカ・・!)」




$あたちのモンハン日記
ヒュオオオオオオオオオオ風






紫の暁編外伝~「氷天の激動」完











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