~郊外・イオ宅
イオ「はぁ・・・退屈・・。
おじさま達・・アイザックと上手くやってるかしら・・。
それと国王様には謁見できたのかなぁ・・」
ズドドドドドドド・・
イオ「あ~もう!じっとしてらんない!
よし!都に行くか!!」
ズドドドドドドド!!
イオ「にゃー?」
バタン
アクセル「イオ!大変だぁ!!村で賊の群れが暴れてやがる!!」
イオ「!!」
アクセル「どうする!?」
イオ「すぐに行くよ!アクセル!!」
アクセル「そうこなくっちゃ!!」
「あたちのモンハン日記」
~紫の暁編
~王国騎士団領・都内
そわそわ・・
ミッチ「みゅううううう」
アイザック「おい、あれ喰おうぜ。ケルビ型のたいやき」
ミッチ「いらないっす!まったくアイザック殿は食い意地ばっかりっすね」
ゲルハルト「にゃんにゃい(そんなにメティスの事が心配なら王宮に行けばいいじゃねぇか)」
ミッチ「ええ、そうすかぁ?」
アイザック「こいつ・・ずっとそれを言って欲しかったんだな」
ゲルハルト「にゃー(どうする?アイザック)」
アイザック「俺は行かねぇよ
親父(国王)にもお袋(ディマリー)にも会いたかねぇんだよ」
ゲルハルト「にゃんにょ(いつまでそうやって逃げてるつもりだ?いい加減、自分の境遇を認めて・・)」
「きゃああああああああああ」
ミッチ「なんすか!?」
ゲルハルト「にゃいー!(向こうから聞こえたぞ!・・おい!アイザック!)」
アイザック「都での不祥事はどんな小さい事でも黙って見てらんないんでね!」ダッ
ミッチ「待つっす!自分達も行くっす!」タタタタ
アイザック「それと勘違いすんなよ!俺は自分の天命から逃げようなんてちっとも思っちゃいねぇ!
お家騒動だかなんだか知らねぇが、世継ぎなんかにゃ興味がねぇだけだ!
いつか必ず、ジークムントを支える臣になる!今はそれだけだぁ!!」
ゲルハルト「フ・・」
ミッチ「アイザック殿!」
アイザック「急ぐぜ!着いて来れなくて迷子になるなよ!!」
~王国騎士団領・北門外
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・
猛豚「・・・・・・・」
デスクラッシャー「将軍!ニャン=ジュストの野郎、遅すぎやしねぇですか!?」
猛豚「あ、あれを見よ」
デスクラッシャー「ほえ?」
ブブブブブ・・・
デスクラッシャー「ブナハブラじゃねぇっすか」
猛豚「あ、あれこそ・・・ぐ、軍師の目・・・。
い、今は・・ま、まだ動くなと申しておる」
~北門・城壁
「太子様がご到着致しました!」
バッ
ジークムント「状況を報告しろ!」
門兵「ハッ!突如現れた猫軍の軍勢は依然として待機したままです!
どうぞ双眼鏡を!」サッ
ジークムント「うむ・・・・」
門兵「ご覧の通り陣は敷いてるもののこちらを攻撃する気配はありません」
ジークムント「・・・・(猫軍の騎馬隊・・・こんなもの見たことがない。
陣を組んではいるが、攻撃の意志は見えぬ・・・奴らの目的はなんだ!?)」
門兵「太子様!ディマリー夫人の使いの者が来られております!」
ジークムント「通せ!(夫人の使いの者・・?この事態に妾が何の様だ)
スタスタスタスタ・・
ザッコーニ「これはこれは太子様。ご機嫌麗しゅうございます」
ジークムント「要件を申せ(媚び諂い、阿ることしか才能のない下衆めが・・)」
ザッコーニ「ハッ。では早急に・・・(ふん。相変わらず人を見下した目の嫌なガキだぜ)
「外の猫軍を城内に入れよ」、そしてこちらが王の許可書です」
ジークムント「なんだと!?見せろ!!」バッ
領内にクーデターの恐れ有り。よもや領内の軍は信用出来ぬ。
私自ら呼び寄せた援軍を領内に入れよ。以後の軍の総指揮は猛豚軍に委ねるとする。
ジークムント「・・・・・・!!」
ザッコーニ「国王印が入った正式な文書でございます。
如何に太子様が現在の軍務総司令でも国王様の命は絶対・・ですな?」
ジークムント「なんなんだ・・・」プルプル・・
ザッコーニ「はぁ?」
ジークムント「このふざけた公文はなんだと申しておる!!」
ザッコーニ「ひいいいいいいい」
ジークムント「クーデターだと!?私が直接父上に謁見して聞こう!」バッ
ザッコーニ「ま、待たれよ!」
ジークムント「!!」キッ
ザッコーニ「ひいいい
こ、国王の命は絶対服従!逆らえば如何に太子様であろうと・・」
ジークムント「このジークムントを捕らえると申すか!!面白い!
妾ごときの賊臣に何が出来ようか!?」
「構わん!太子を捕らえよ!!」
ジークムント「ハン!くだらぬ令を発するは、どこのうつけぞ!!」
ニャン=ジュスト「衛兵!太子を捕らえよ!」
ジークムント「外に異様な猫軍。そして内には奸計を企む軍師風情の猫あり・・か。
貴様!如何にして父を、国王をたぶらかした!?」
ニャン=ジュスト「皆の者!よく聞けぃ!!
ザッコーニ!もう一封の国王直筆の公文書を兵らに読んで聞かせよ!!」
ザッコーニ「は、はい!(くそぉ!こいつ、呼びつけにしやがって!)」ガサッ
ジークムント「聞かせろ賊臣!我を楽しませる内容ならば斬り捨てるのをやめてやろう!」
ザッコーニ「反クーデター統括司令に、ニャン=ジュスト公を任命!
国王秘書官にディマリー夫人を命ずる!
以上、異論のある者は全て反逆者とみなし獄に処す!!以上!!」
兵「な、なんと!?」「ジ、ジークムント様!!」
ジークムント「フフ・・・」
兵「・・?」
ジークムント「ハッハッハッハッハ!!愛人の女狐め!!
ついにその性根の腐った本性をあらわしたか!!」
ニャン=ジュスト「衛兵!何をしておるか!太子を捕らえよ!!
これは国王の命令!従わねば処断するぞ!!」
衛兵「太子様!どうかお控えください!!」「太子様!!」
ジークムント「いいか!妾の女狐とその賊臣どもよ!よく聞け!!
如何にこのジークムントを獄に閉ざし、仮初の実権を手に入れようがこの国の正義は生き続ける!!女狐ごときの奸計、しょせんは治世の障りに過ぎん!この真の王族である私が手をくだすまでもない!!私と父、サバスコン13世国王の意志は誠なる忠臣が引継ぎ、必ずや貴様らの首をとらえるだろう!!その覚悟を承知ならば、このジークムントを獄に処せぇぇぇぇぇ!!!!」
ザッコーニ「ひいいいいい」
ニャン=ジュスト「恐れるな!正義は国王の公文を受けた我らに有り!!
衛兵!太子を連れてけ!!」
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ
デスクラッシャー「将軍!門が開きましたぜ!!いやっほー!!
おい、みんな!!これでまた美味い飯にありつけるぜ!!」
猫軍「おおおおおおおおお!!」「ほんとに戦わずして門が開いたぜぇぇ!!」
猛豚「こ、これぞ・・ま、誠の・・お、王道・・・・だ!」
To Be Continued
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