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「国王様に元騎士団長サミュエル・L・アンダーソンが帰還したとお伝えしろ!!」
「あたちのモンハン日記」
~紫の暁編
スタスタスタスタスタスタ
ディマリー「サムソンは既に廷内に?」スタスタスタスタスタ
ザッコーニ「ハッ既に廷内に入り「国王の間」付近まで進んでいる様です!」タタタタタタ
ディマリー「衛兵にはなんと?」
ザッコーニ「はい
「国王様は重大な政務の決議に追われている為、謁見は出来ぬ」と断る様に」
ディマリー「足りませんね・・それでは」
ザッコーニ「え?」
ディマリー「サムソン・・騎士団長であった時も型破りな性格にて王族をよく困らせた厄介者です。今の「事情」を知っているのならば尚更謁見を申し出るはず・・いざとなれば衛兵を倒してでも・・」
「そうなれば反逆罪で捕らえればよかろう」
ザッコーニ「だ、誰だ!?」
スッ
ニャン=ジュスト「お初にお目にかかります。ディマリー夫人」
ザッコーニ「き、貴様!どうやって廷内に入った!だ、誰ぞ・・」
ディマリー「お待ちなさい!!」
ザッコーニ「ひいいいい」
ディマリー「名を聞こうか・・」
ニャン=ジュスト「ルイ・アンドリュー・ド・ニャン=ジュストと申します」
ディマリー「貴族出の者か・・して、わらわに要件があるとみたが?」
ニャン=ジュスト「単刀直入に申しましょう」
ディマリー「・・・・」
ニャン=ジュスト「私は貴方の欲する権威を与える奸計を持ち、そしてそれが叶うのならば取引を致したく参上しました」
ザッコーニ「奸計だとぉ!?ぬかせぇ!!」
ディマリー「お黙りなさい!!」
ザッコーニ「ひいいいいい」
ディマリー「要求・・は?」
ニャン=ジュスト「我が主、猛豚様を新たな騎士団長とし、猛豚軍を正式にこの王国騎士団領の軍に加えて頂きたい」
ザッコーニ「な、なに!?」
ディマリー「だいそれた事を淡々と申すな・・して、わらわがすぐに要求を飲むとでも?」
ニャン=ジュスト「まずは夫人の現在抱えている災いを取り除いてみせましょう」
ディマリー「ほう・・申せ」
ニャン=ジュスト「今、国王様に謁見を求めている元王国騎士団長には最も豪胆かつ無口な衛兵を差し向けると良いでしょう。黙って引き下がるも良し。逆らって衛兵に手を出せば尚も良し・・。これをヤツが訪ねてくるたびに繰り返せばいいでしょう。手を出す・・もしくはあまりにもしつこい申し出ならば引っ捕らえて反逆罪にでも処すればいいでしょう。相手はなにせ現在は正式な騎士団員ではありませぬ。牢にぶち込むこと自体は容易いでしょう。その間に夫人は次の策を実行すれば良いのです」
ディマリー「ニャン=ジュストと申したな」
ニャン=ジュスト「ハッ」
ディマリー「そのように実行しろ。命令はこのザッコーニに全て任せよ」
ザッコーニ「え・・(うそーん!)」
ニャン=ジュスト「有り難き幸せ。次期、王妃様」
ディマリー「・・・・事が片付き次第、わらわの部屋に来い。
次の策となるものを聞いてやろう」
ニャン=ジュスト「ハッ」
~廷内・国王の間、扉前
バーーーーーーーン
衛兵「・・・・・・・・」
サムソン「ほむ・・またデカイ奴が門番をしておるな・・」
メティス「おかしぃですねぇ~・・」
サムソン「どういうことだ?」
メティス「あまり警備兵としては見ない方ですぅ」
サムソン「ほう。しかしあの扉の先に行かねば国王には会えぬのだろう?」
メティス「はい~」
サムソン「ならば通してもらうしかないよな」ズッ
メティス「サムソン様ぁ~」
ザッザッザッザッザッザッザッザ
サムソン「国王に謁見を願いたい!!」
衛兵「・・・・・」
サムソン「聞こえぬのか!?我は元王国騎士団長、サミュ・・」
衛兵「国王様は現在、重大な決議に迫られておる!!!!
何人たりともこの扉をくぐることは許さぁ~ん!!!!」
サムソン「ぎーーーーー(なんてバカでかい声だ!)」
メティス「にゃあああああ(なんて大きい声なのぉ~)」
サムソン「ほむ・・ならばサムソンが帰還したと国王に伝えよ」クラクラ
衛兵「・・・・・・・」
サムソン「聞こえぬのか!!国王にサムソンが帰ってきたよー!!って言え!!」
衛兵「・・・・・・」
サムソン「もきーーー!!言えっつってんのよ!!このもにょめ!!」
衛兵「・・・・・・」
サムソン「ひぃひぃ・・・なるほど・・任務に忠実か。分かるぞ」
メティス「サムソン様ぁ~」
サムソン「だがな衛兵よ!私も生半可な気持ちで帰ってきたのではないぞ!!」バッ
衛兵「・・!?」
サムソン「元王国騎士団長の名に賭けて、その扉はくぐらせてもらおう!!」
衛兵「!!」
メティス「サムソン様ぁ~!」
「いたぞぉ!あの男だ!」「こらぁ!そこで何をしておる!!」
サムソン「と思ったけど、今日はやめておこう!!行くぞメティス!!」
メティス「ええ~」
サムソン「アモ~レェ~」スタスタスタスタスタ
ジークムント「何!?不審者だと?」
「はい。何でも元王国騎士団長を名乗った男とアイザック様のオトモアイルーが国王の間をくぐろうとしていたとの事です」
ジークムント「元騎士団長・・・・それにメティスが」
「取り調べる前に凄まじい逃走で宮廷を出ていったとの事です」
ジークムント「フフフ・・」
「太子・・様?」
ジークムント「都に出るぞ!その方に会いに行く!!」
「ジークムント様!伝令です!!」
ジークムント「何事だぁ!?」
「盗賊団と思われる賊が領内に出現!都に向かい進軍中!」
ジークムント「慌てるな!たかが賊!近衛隊に処分させろ!」
「伝令!」
ジークムント「今度はなんだ!」
「賊と思われる軍勢が都内に出現!現在警備隊が対処しています!」
ジークムント「賊ごときが分散して現れただと・・!?」
「伝令!北門より先に猫族の軍勢が突如出現致しました!!」
ジークムント「!!」
「数はおよそ1000騎!今のところ陣を組み待機しています!!」
ジークムント「・・・(内には賊の軍勢・・外には猫族の軍団・・
この出現・・偶然の一致にしては出来過ぎだ・・だが!!)」
バッ
ジークムント「臆するな!!我らは誇り高き王国騎士団!!
如何に領内外からこのジークムントを脅かそうとも答えはひとつ!!
全て殲滅だぁ!!」
~王国騎士団領・北門
「おいまだ太子様から命令は来ねぇのか!?」
「さっき報告しに行ったばっかだろうが!焦るなよ!!」
「おーい!双眼鏡持ってきたぞぉ!」
「おお!早く猫軍の様子を見ろ!」
「しかし・・なんだって突然あんな数の猫共が現れたんだよ!?」
「知らねぇよ!!しかも猫族の騎馬兵なんて聞いたことねぇし」
「おい、それよりどんな様子だよ!?見えたか!?」
「おう、待て・・・・なんだぁ!?」
「なんだよ!?」
「向こうさんの先陣にいる大将らしき猫?いや、豚!?」
「豚だぁ!?」
デスクラッシャー「将軍!!もう攻めちまいましょうぜ!!
みんな戦いたくてウズウズしてますぜ!!」
猛豚「ま、待て・・軍師からの次の・・し、指令を・・ま、待て」
To Be Continued