~カーブーのお家の方
$あたちのモンハン日記


「よし!今日も勉強だ!!」

$あたちのモンハン日記
どうも。川村です。カーブーって呼ばれています。
さて、何の勉強をお前なんかがするのか?ですって?
それは、先日クビになってしまった中学教師の夢を叶えるべく、ユクモの教育免許を取得してやろうじゃないかという魂胆なんです。ちゃんとした教師の資格を身に付ければ、バベル中学のお偉いさんもきっと俺の教師になりたいという熱意を分かってくれるはずッス!ちぇりゃー!さぁ!今宵も勉強するッス!!ソイー!!気合十分ッス!!




カーブー「なになに・・・ふむふむ・・・ふむ・・・・
・・・・・・ZZZZ・・・・ZZZ・・・・・・おっと!!いけない!!
俺には興味のない事や理解出来ない事を受け付ける脳みそのキャパシティの余裕はないが故、不都合が発生すると自動的にシャットダウンする「いけない習性」があるんだった!!
危ないぞ、俺!!
さぁ!気を取り直して第1問!教師とは・・・・ふむ・・分かる・・・うん・・・そうだな・・」







・・・・・・・・・・








・・・・・・・








カーブー「ZZZZZZZ・・・・・・・」








カーブー「はいっびっくり
いかぁーーん!また寝てた!!
絶対にこんなんじゃ駄目だと思う!!

はぁ・・どぎついまで真っ黒いコーヒーでも煎れてくるかな・・」





ドスドスドスドスDASH!





カーブー「ん?」



「カーブー!!入るぞ!!」





バンびっくり
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貴様!まだ勉強などと、うつつを抜かしておるのかぁ!!


カーブー「お、親父!!」


これは俺の親父で、川村玄竜(げんりゅう)58歳。
俺が伝承した「川村流太刀真山」の生みの親で武芸の達人だ。
若い頃は俺と同じハンターで武器は「拳法」。いわゆる「モンク」っていうジョブになるらしい。
ハンターでは類い稀な「素手」でモンスターの部位を破壊するその剛腕はギルドの連中もスカウトに来たくらいの凄まじいものであったらしい・・。何でも切り裂く、目にも止まらぬ「ハンターエクスカリバー」と呼ばれる手刀で、幼い頃よく俺のパンツのゴムを切られたものだ。





カーブー「親父!俺の部屋に入るときはノックをしろと言ったろ!!」


玄竜「女々しい事を言うな!!ゼイー!!」シュッ「ハイっ」の手


カーブー「うぉあせ



パラりんDASH!



カーブー「パンツのゴムを切るなぁむかっ


玄竜「甘い!お前の甘さがパンツのゴムと比例しておるのだ!
パンツのゴム=男の決意!!何度言ったら分かる!!」


カーブー「絶対に違うと思うから聞く耳もたないんだよ!!」


玄竜「ちらちら・・・目


カーブー「なんだよ!人の部屋を勝手に見るな!!」


玄竜「母さんの言う通りだな・・・」


カーブー「ああ?」


玄竜「教師の勉強だと・・・くだらぬ事を・・・プッ汗


カーブー「きったねぇ!!家の中でツバを吐くなぁあせ


玄竜「黙れ青二才!!」パコーーーン「ハイっ」の手びっくり


カーブー「いてぇ!!」


玄竜「今すぐ表に出よ!!その貴様の腐りきったメロウな性根を根こそぎ叩き直してやるわぁ!」


カーブー「こんな時間に誰が出るか!だいたい近所迷惑だろうが!!」


玄竜「近所の連中など恐るに足らず!!文句を言う奴は斬る!!ゾイー!!」シュッ「ハイっ」の手


カーブー「なんのこれしき!!」ひょいsss


玄竜「貴様!父の愛の鞭を交わすのか!!」


カーブー「出てけよ!!あんた、めちゃくちゃだよ!!分かる!?滅茶苦茶!!
分かんなかったら辞書を調べて理解しろよ!!変態親父!!」


玄竜「フフフフ・・・・フハハハハハハハ!!
それでこそ我が息子!我が手で息の根を止めるに相応しいというもの!!」


カーブー「マジか!?あんたどうかしてるぜあせ


玄竜「いいかぁ!カーブー!!
私の夢は、実の愛する息子に我が最大の奥義を食らわすこと!!
そこになおれぇ!!ゾイー!!」シュッ「ハイっ」の手


カーブー「うぉっあせ」ひょいsss


玄竜「なぜ父の夢をよけるのだ!?」


カーブー「そんなアホな夢に付き合えるか!!」


玄竜「悲しい・・・悲しいぞ・・・・カーブーよ・・・うううう・・・」


カーブー「はぁ・・?」


玄竜「かつて武神の名を欲しいままにしたこの父に、もはや敵はいないのだ・・。
この今も尚、湧き続ける武芸の猛りを受け止められるのは川村流太刀真山の伝承者であり、我が愛する息子であるお前しかおらぬのだ・・・。分かるか・・?お前にこの父の悲しみが・・」


カーブー「親父・・・(そこまで俺の武勇を認めてくれていたのか・・・。
なのに俺は最近、勉強などとかこつけて全く狩りにも出ない始末・・。
そうか・・。親父はこんなモラトリアムな駄目ハンターな俺に活を入れにきたのか・・・)」


玄竜「観念したなら、父の奥義を黙って喰らえ」


カーブー「てめぇ!やっぱり俺を新必殺技の実験台にしたいだけだな怒
しかもよくよく考えたら「川村流太刀真山」っていうけど、あんた太刀使いじゃないじゃないか!」


玄竜「黙らんか!今更気づくとは片腹痛いわ!
さぁ!我が悲しみの秘拳!食らうがよい!!」


カーブー「やめてぇーーーーーーーーーーaya






ドタバタDASH!ドタバタDASH!






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母・まさこ「あらまぁ。今日も賑やかだこと」








こうして俺は家を出た。
変態親父の暇つぶしのせいで、全く勉強が出来ないからだ・・。
どこか・・この世界のどこかに必ず存在する俺の勉学の猛を燃やせる安楽の地を探しに行こう・・。





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ニャーク「カーブーはその後、三日ほど静かな場所を探しに出かけたんだが、腹が減ったのとお金が無くなった為、家に黙って帰ってきたぞ。全く人騒がせな親子だ」







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ハンターのみんな!
どこかで我が息子を見たら、よろしく頼むぞ!!ゾイー!!






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冗談じゃねぇって!マジであせ
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