～猫牢関より北の地
「みんな頑張って！もうすぐでお城だからね！！」
猫兵「はい！ボニーさん！」
猫暦年７９０年１月
難攻不落といわれた猫牢関がついに討伐軍の手に落ちた。これには新総司令官アーモンドラッシュの巧みな攻城戦以外にも新たな第三勢力「暗黒商会」の暗躍があったからである。ここにきて自勢力の軍隊をもつ暗黒商会が討伐軍に加勢をしたためである。兵力差と軍事力を完全に上回れた聖猫騎士団総帥・龍乃鉄平は猫牢関近衛隊に撤退を指示。ニャンガス城にてすべての兵力を集結させ篭城策にて最終決戦を迎えようというわけである。さらに聖猫騎士団には悪い知らせがあった。遊軍として放置していたジャック・ルー隊が謀反を起こしたのである。ジャック隊は猫牢関没落の知らせを聞くとすぐに討伐軍と同盟を結び兵力を温存するのであった。これに対してユクモ薔薇十字軍は驚くべき速さで猫牢関に進軍を開始。ここにきて戦は最終決戦に向け着々と動きはじめたのである。
ズバババババババババ
アラン「ったくしつけぇ追っ手だ！！おい、ケガ人から優先して進めよ！城はもうすぐだ！うちの勢力内に入っちまえば奴らとて手は出してこれねぇだろうよ！だからみんな頑張れ！！」
猫兵「ヘイ！アラン隊長！！」
ボニー「隊長～～！」
ぴょんぴょんぴょんぴょんぴょん
アラン「おう、どうしたボニー！先頭の指示はどうした！？」
ボニー「もうすぐお城の勢力内に入るから大丈夫！それよりしんがりを隊長自ら努めるなんてやめてください！ボクが変わるから！」
アラン「大丈夫よ！
鈴木のいない今、このしんがりをしっかり守ってやんなきゃいけねぇ！！」
ボニー「じゃあボクも手伝うよ！！」バッ
アラン「おうよ！鈴木の弔い合戦は無事にみんなを城に到着させてからだぁ！！それまではこんな追っ手なんぞにやられてたまるかってんだぁぁぁぁ！！！喰らえええええ！！」
ズババババババババ
ボニー「純平・・！」
純平「いいかボニー。俺はこれから暗黒商会に忍びこむ」
ボニー「ええ！？」
純平「俺達、薔薇十字の真の目的は「暗黒商会を表舞台にひっぱりあげ、その組織を壊滅させる」ことだったはず。いいなボニー、アラン隊長には俺は戦死したと伝えろ」
ボニー「駄目だよ！ＵＢＵからの指令は聖猫軍に忍びこんで情報を流出、そしてきたる最終決戦に向けユクモ薔薇十字をうまく先導することのはず！！」
純平「すまない・・。今は説明できんがこれは俺の天命なんだ。ここでヤツを逃がせば二度と捕らえられない！」
ボニー「ずっと追っていたっていう敵のことかい？」
純平「そうだ」
ボニー「それこそＵＢＵたちと合流してからの方がいいよ！！暗黒商会はとっても危険な相手なんだよ！！ボクのフィアンセだって「いにしえの麻薬」を追って暗黒商会に潜入捜査なんてしたばっかりに・・・・だから駄目だよぉ！！君を行かせない！！」
純平「ボニー・・・・」
ボニー「ボクだって暗黒商会に恨みがあるんだ！だからこそ今回のスパイの話だって受け入れたんだ！どんな理由があろうともボクたちは仲間だろ！？ＵＢＵたちとだってそれを誓いあってここまできたんじゃないか！！」
純平「ＵＢＵ・・・・」
「いいかい純平？君とボニーを聖猫騎士団のスパイに送る」
純平「なるほど・・先を見過ごしての抜擢か？」
ＵＢＵ「そう。君とボニーは隠密行動には長けてるからね。この戦が続けば必ず悪の元凶が姿を現すはず。あたちたちの目的はそいつらをぶっ飛ばすことだ。そいつらが姿を現したときに「聖猫騎士団から見た」戦局の情報が欲しいんだ。当然、猫軍の様子も随時ね」
純平「いいだろう。引き受けた」
ＵＢＵ「ありがとう純平。それとボニーのことをしっかり頼むよ」
純平「？」
ＵＢＵ「あの娘はああ見えて一番繊細なんだ。それを他人に悟らせたくないから普段は男の子っぽくしてるだけなんだよ。だから彼女が寂しくなったり落ち込んだ時は君が支えてあげるんだ。いいね？純平」
純平「フッ・・たいした信頼を受けたものだ。
任せろＵＢＵ。俺がお前の期待を裏切ったことがあるかい？」
ＵＢＵ「あはははは。そうだね。・・・・長くなるかもしれないけど・・」
純平「？？」
ＵＢＵ「この戦いは長くなるかもしれないけど・・あたちたちはいつも一緒だよ！
絶対にみんなで鉄平をこのユクモに連れて帰ってくるんだから！！」
純平「フフフ・・」
ＵＢＵ「あんだよぉ
」
純平「いや・・戦争を餌に悪の元凶を釣り上げる、というのはついでか・・と思ってな」
ＵＢＵ「あー
そうなるね
」
純平「わかったよ。猫騎士団の鉄平の情報もふまえ、最前線の情報もすべて網羅してやるよ
まったく貪欲な主人だぜ」
ＵＢＵ「むへへへへへ
面目ない。純平？」
純平「うん？」
ＵＢＵ「戦いが終ったらそのマスクの下の顔を見たいなぁ・・・なんて」ちらっ
純平「・・・・」
ＵＢＵ「ごめんごめん
冗談」
純平「考えて・・おくよ」
ＵＢＵ「わーーい
」すりすりすりすり
純平「こら
よせ、」
ＵＢＵ「だっで、じばらぐ逢えなくなるんだよー！！うううう・・・
」
純平「まったく・・お前は・・」
ＵＢＵ「むふふふふ
このマスクなんか汗くさいね」
純平「こ、こら顔をこすりつけるな」
ＵＢＵ「いやじゃいやじゃー
」
純平「大丈夫だ！ボニー！！俺は必ず帰ってくる！！」
ボニー「純平・・」
純平「お前だけに俺の秘密を教えよう・・」
カパッ
ボニー「！！
」
純平「これが俺の本当の姿だ」
ボニー「じゅ、純平・・君は・・に、にんげ・・」
スチャッ
純平「さて・・あとの情報通達は任せたぜボニー。また頃合を見てオルタロス偵察隊が来るはずだ。それとＵＢＵに俺のことを言うのかはお前の判断に任せる」
ボニー「ええ！？」
純平「単独行動は厳罰だからな」
ボニー「普通の軍ならね」
純平「ボニー・・」
ボニー「さぁ！ボクの気が変わらないうちに早く行きなよ！！」
純平「・・わかった」
ボニー「その代わり帰ってきたら、猫飯店のニャンみつをたっぷる奢っておくれよ！」
純平「フフフ・・了解した」
スッ
ボニー「・・・・・・どうして・・男って・・バカなんだ」
スタタタタタタタタ
純平「ボニー！今は礼と謝罪はしない！俺が無事にハンスのやつを仕留めて帰ってきたら土下座でもニャンみつでもいくらでもお前の満足いくことをしてやる！！それと・・ＵＢＵ・・一度だけ約束を破らせてくれ！！そしてハンス！！待っていろ！！貴様には地獄以上の苦しみを味合わせてやる！！
すべては仲間のために！！」
独りその燃え滾る復讐を胸に敵陣に忍びこむ純平！
そして戦いは更に激闘へと変化をつげる・・
「みんな頑張って！もうすぐでお城だからね！！」
猫兵「はい！ボニーさん！」
猫暦年７９０年１月
難攻不落といわれた猫牢関がついに討伐軍の手に落ちた。これには新総司令官アーモンドラッシュの巧みな攻城戦以外にも新たな第三勢力「暗黒商会」の暗躍があったからである。ここにきて自勢力の軍隊をもつ暗黒商会が討伐軍に加勢をしたためである。兵力差と軍事力を完全に上回れた聖猫騎士団総帥・龍乃鉄平は猫牢関近衛隊に撤退を指示。ニャンガス城にてすべての兵力を集結させ篭城策にて最終決戦を迎えようというわけである。さらに聖猫騎士団には悪い知らせがあった。遊軍として放置していたジャック・ルー隊が謀反を起こしたのである。ジャック隊は猫牢関没落の知らせを聞くとすぐに討伐軍と同盟を結び兵力を温存するのであった。これに対してユクモ薔薇十字軍は驚くべき速さで猫牢関に進軍を開始。ここにきて戦は最終決戦に向け着々と動きはじめたのである。
ズバババババババババ
アラン「ったくしつけぇ追っ手だ！！おい、ケガ人から優先して進めよ！城はもうすぐだ！うちの勢力内に入っちまえば奴らとて手は出してこれねぇだろうよ！だからみんな頑張れ！！」
猫兵「ヘイ！アラン隊長！！」
ボニー「隊長～～！」
ぴょんぴょんぴょんぴょんぴょん
アラン「おう、どうしたボニー！先頭の指示はどうした！？」
ボニー「もうすぐお城の勢力内に入るから大丈夫！それよりしんがりを隊長自ら努めるなんてやめてください！ボクが変わるから！」
アラン「大丈夫よ！
鈴木のいない今、このしんがりをしっかり守ってやんなきゃいけねぇ！！」
ボニー「じゃあボクも手伝うよ！！」バッ
アラン「おうよ！鈴木の弔い合戦は無事にみんなを城に到着させてからだぁ！！それまではこんな追っ手なんぞにやられてたまるかってんだぁぁぁぁ！！！喰らえええええ！！」
ズババババババババ
ボニー「純平・・！」
純平「いいかボニー。俺はこれから暗黒商会に忍びこむ」
ボニー「ええ！？」
純平「俺達、薔薇十字の真の目的は「暗黒商会を表舞台にひっぱりあげ、その組織を壊滅させる」ことだったはず。いいなボニー、アラン隊長には俺は戦死したと伝えろ」
ボニー「駄目だよ！ＵＢＵからの指令は聖猫軍に忍びこんで情報を流出、そしてきたる最終決戦に向けユクモ薔薇十字をうまく先導することのはず！！」
純平「すまない・・。今は説明できんがこれは俺の天命なんだ。ここでヤツを逃がせば二度と捕らえられない！」
ボニー「ずっと追っていたっていう敵のことかい？」
純平「そうだ」
ボニー「それこそＵＢＵたちと合流してからの方がいいよ！！暗黒商会はとっても危険な相手なんだよ！！ボクのフィアンセだって「いにしえの麻薬」を追って暗黒商会に潜入捜査なんてしたばっかりに・・・・だから駄目だよぉ！！君を行かせない！！」
純平「ボニー・・・・」
ボニー「ボクだって暗黒商会に恨みがあるんだ！だからこそ今回のスパイの話だって受け入れたんだ！どんな理由があろうともボクたちは仲間だろ！？ＵＢＵたちとだってそれを誓いあってここまできたんじゃないか！！」
純平「ＵＢＵ・・・・」
「いいかい純平？君とボニーを聖猫騎士団のスパイに送る」
純平「なるほど・・先を見過ごしての抜擢か？」
ＵＢＵ「そう。君とボニーは隠密行動には長けてるからね。この戦が続けば必ず悪の元凶が姿を現すはず。あたちたちの目的はそいつらをぶっ飛ばすことだ。そいつらが姿を現したときに「聖猫騎士団から見た」戦局の情報が欲しいんだ。当然、猫軍の様子も随時ね」
純平「いいだろう。引き受けた」
ＵＢＵ「ありがとう純平。それとボニーのことをしっかり頼むよ」
純平「？」
ＵＢＵ「あの娘はああ見えて一番繊細なんだ。それを他人に悟らせたくないから普段は男の子っぽくしてるだけなんだよ。だから彼女が寂しくなったり落ち込んだ時は君が支えてあげるんだ。いいね？純平」
純平「フッ・・たいした信頼を受けたものだ。
任せろＵＢＵ。俺がお前の期待を裏切ったことがあるかい？」
ＵＢＵ「あはははは。そうだね。・・・・長くなるかもしれないけど・・」
純平「？？」
ＵＢＵ「この戦いは長くなるかもしれないけど・・あたちたちはいつも一緒だよ！
絶対にみんなで鉄平をこのユクモに連れて帰ってくるんだから！！」
純平「フフフ・・」
ＵＢＵ「あんだよぉ
」純平「いや・・戦争を餌に悪の元凶を釣り上げる、というのはついでか・・と思ってな」
ＵＢＵ「あー
そうなるね」純平「わかったよ。猫騎士団の鉄平の情報もふまえ、最前線の情報もすべて網羅してやるよ
まったく貪欲な主人だぜ」ＵＢＵ「むへへへへへ
面目ない。純平？」純平「うん？」
ＵＢＵ「戦いが終ったらそのマスクの下の顔を見たいなぁ・・・なんて」ちらっ
純平「・・・・」
ＵＢＵ「ごめんごめん
冗談」純平「考えて・・おくよ」
ＵＢＵ「わーーい
」すりすりすりすり純平「こら
よせ、」ＵＢＵ「だっで、じばらぐ逢えなくなるんだよー！！うううう・・・
」純平「まったく・・お前は・・」
ＵＢＵ「むふふふふ
このマスクなんか汗くさいね」純平「こ、こら顔をこすりつけるな
」ＵＢＵ「いやじゃいやじゃー
」純平「大丈夫だ！ボニー！！俺は必ず帰ってくる！！」
ボニー「純平・・」
純平「お前だけに俺の秘密を教えよう・・」
カパッ
ボニー「！！
」純平「これが俺の本当の姿だ」
ボニー「じゅ、純平・・君は・・に、にんげ・・」
スチャッ
純平「さて・・あとの情報通達は任せたぜボニー。また頃合を見てオルタロス偵察隊が来るはずだ。それとＵＢＵに俺のことを言うのかはお前の判断に任せる」
ボニー「ええ！？」
純平「単独行動は厳罰だからな」
ボニー「普通の軍ならね」
純平「ボニー・・」
ボニー「さぁ！ボクの気が変わらないうちに早く行きなよ！！」
純平「・・わかった」
ボニー「その代わり帰ってきたら、猫飯店のニャンみつをたっぷる奢っておくれよ！」
純平「フフフ・・了解した」
スッ
ボニー「・・・・・・どうして・・男って・・バカなんだ」
スタタタタタタタタ
純平「ボニー！今は礼と謝罪はしない！俺が無事にハンスのやつを仕留めて帰ってきたら土下座でもニャンみつでもいくらでもお前の満足いくことをしてやる！！それと・・ＵＢＵ・・一度だけ約束を破らせてくれ！！そしてハンス！！待っていろ！！貴様には地獄以上の苦しみを味合わせてやる！！
すべては仲間のために！！」
独りその燃え滾る復讐を胸に敵陣に忍びこむ純平！
そして戦いは更に激闘へと変化をつげる・・