~猫牢関
ヒュウウウウウウウウン
猫兵「わにゃああ大砲だにゃあああ!逃げるにゃあああ!!」
ドガアアアアアアアアアアアン
純平「ついに討って出てきたか!全軍慌てるな!日ごろの演習の成果を出せば如何に帝国軍であろうとも我々の勝利に揺るぎはないぞ!!」
猫兵「はい!鈴木伍長!!」
ついに攻撃をしかけてきた新討伐軍!
その進軍の根拠には何か裏づけがあるのか・・!?
「あたちのモンハン日記」~フニャンコ革命編
純平「状況を報告しろ!」
猫兵「はい!討伐軍の大砲部隊が進軍!及び後方からも攻城兵器部隊が進軍!完全に城門を破壊するつもりです!!」
純平「射撃隊に伝えよ!まずは大砲の着火隊を集中狙撃!それでも城門との距離を詰められたならば近衛隊を出撃させる!」
猫兵「はい!!」
純平「・・・・(それにしてもおかしい。今まで長期戦を覚悟していた討伐軍が突然軍を動かしてきた・・。それに攻城兵器だと・・。ギルド本部からの補給であれば隠密隊が必ずその情報を掴むはず!となると「暗黒商会」が討伐軍に接触した・・!?)」
「よぉ~鈴木。どうした?いつも冷静なお前が」
純平「アラン隊長」
アラン「総司令が代わってからというもの挑発の一点張りだったのがどういう風の吹き回しか。
おおかた兵器の補充を待っていたんだな。それも自軍本部からではなく、第三勢力からのな・・」
純平「やはり・・隊長、それは「暗黒商会」ですか?」
アラン「ああ、そうそう確かそんな名前だったな。しかもきゃつら、帝国軍に兵器の売買をしたにも関わらずうちにも接触をしてきたらしいぜ」
純平「恥知らずの戦争屋め!」
アラン「なんでもニャンガス城から来た報告では、暗黒商会のハンスって男がセールスにきて宰相と話をつけたようだぜ」
純平「・・・ハンス!?」
アラン「どうした?知ってるのか?」
純平「そ、その・・名前だけは聞いたことがあるような気がしただけです。すみません」
アラン「まぁ珍しい名前じゃねぇからな」
純平「それで宰相とはどのような会話を!?」
アラン「兵器の売買を交わしたそうだ。今頃ニャンガス城にも討伐軍と同じように兵器が補充されるだろうよ。まったく戦争屋ってのは口が上手くて仕方ねぇな」
純平「しかしそれくらい見抜けぬ宰相ではないはず!」
アラン「だからだよ。うちに接触にきた以上、討伐軍とも「すでに商談が成立してる」と頭のいい宰相は勘ぐったのよ。討伐軍が兵器補充されてるならこっちだって金で兵器を買うまでよ」
純平「しかし悪評の高い暗黒商会と取引したと世間が知れば我が軍も批判を受けましょう!」
アラン「鈴木。こいつぁな、もうすでに俺達の想像を上回る大戦に変わっちまってるんだよ。猫の尊厳に懸けて人間界の頂点に立つ帝国軍を降す。それが叶えばいずれ猫の世界が・・」
純平「それではただの独裁主義に過ぎない!!」
アラン「す、鈴木・・」
純平「・・!・・申し訳ございません。私ごときが生意気な口を・・」
アラン「いや。いいさ。おめぇの熱くなった姿を初めて見せてもらったぜ。まぁ「政略」は俺達現場の兵士が考えることじゃねぇ。俺達は「戦術」さえ理解してりゃいいんだからな。難しい話はやめようや」
純平「すみません・・」
ドオオオオオオオオオオオオン
アラン「おいでなすったな!
第二陣かぁ!鈴木、関内の指令はお前に一任する!」
純平「隊長、討ってでるのですか!?」
アラン「任せろ。ゲリラ戦は俺の最も得意とするところ!頃合を見て退却するさ。
じゃあな!任せたぜ!」
純平「ハッ!関内より必ずや援護します!」
アラン「期待しないで待ってるぜ~」
テテテテテテテ・・・・
純平「・・・・(ハンニバル・ハンス!!やはり猫に化け暗黒商会に身を隠していたか!やっと貴様をとらえたぞ!!ハンス!!今度こそ貴様を地獄に送ってやる!!!!)」
~猫牢関南東・集落
ジャック・ルー「がはははは!女!もっと酒を持てぇ!!」
「は、はい」
猫兵「隊長!見張り部隊から伝言です!」バッ
ジャック・ルー「その知らせは俺の酒の邪魔をするほどの中身か・・?」
猫兵「そ、そ、それは・・」
ジャック・ルー「申せ」
猫兵「ハッ!!ここより数里先に砂塵を発見!おそらくはこちらに進軍してる敵かと思われま・・・・はっル、ルー様・・な、なにを・・ぎゃあああああ!!」
グシャアアアア
女「きゃあああああ!!」
ジャック・ルー「我が軍に憶測の報告などいらぬ!いいかぁものども!!王者の軍たる者、相手が神であれとも決して臆するな!!」
ジャック隊精鋭「ハァ!!!!」
ジャック・ルー「猛豚!!猛豚はおらんのかぁ!!!!」
ドオオオオオオオオオン
女「きゃあああああ!!」
猛豚「よ、呼んだか・・」
ジャック・ルー「いいか猛豚!!
これより我が軍を恐れず進軍してくる愚かなものどもがくるらしい!!
貴様にその大うつけどもの始末を命じよう!!必ずや殺して参れ!!」
猛豚「お、お、俺はりゅ、龍豚の猛豚・・!神をも恐れぬ!!!!」
ジャック・ルー「ガハハハハハ!!よく言うたぞ猛豚!!
その武を天下に知らしめて参れ!!」