~ユクモ村
「今日も美しい月だ・・・」
トン
「・・・今だ乱は終わらぬか・・」
月下のユクモ温泉につかるこの男は・・!?
「あたちのモンハン日記」~フニャンコ革命編
ササユ「まぁ。博士が温泉にいらっしゃるなんて珍しいですわね」
「ハハハ。私だっていつも研究室にいるわけではないんだぞ。
たまにはこうして温泉に浸かるのも風情を味わえていい・・」
ササユ「そうですね」
「世間は戦の話で溢れている。そんな今だからこそ首を洗っておくのも悪くはない」
ササユ「まぁ、物騒な」
「フフ・・冗談だよ。
それはそうと川村のやつから連絡はないのか?」
ササユ「ええ・・川村君からは一切・・」
「全く・・一度突っ走ったら止まらぬことを知らぬ男だからな」
ササユ「博士の方はニャーク君からの連絡はまだ・・?」
「私はニャークを信頼している。アイツなら大丈夫さ」
ササユ「そうですよね・・。それにしても一体いつまで続くのでしょう・・この戦争」
「猫たちが降伏を認めるわけがない。帝国軍は彼らの存在を早く尊重するべきだ。でないとこの独立戦争は悪化するだけだ。すでに武器商人を始めこの戦争で一儲けしようとしている第三勢力が動きはじめている。戦争をビジネスと考えている下衆どもがな」
ササユ「・・・・もしかしたら・・」
「どうしたササユ?」
ササユ「いいえ・・あ、博士。お酒をお持ちしますね」
「ああ、すまない・・・・(戦場はそれぞれの思惑で渦巻いている。その殺気は決して隠すことはできない・・。兵士たちの闘士もまた同じ・・。川村・・いいか。絶対に死ぬんじゃないぞ・・・)」
キラッ
「なんだ!今の流れ星は・・!?」
ガバッ
「・・・・巨星堕つ・・・・ま、まさか・・川村の身に何か・・・・!?」
ザアアアアアアアアアアアアアアア
UBU「・・またさっきの不吉な星が光った・・・・アモン!急いで!!
なにかすごく嫌な感じがするんだよぉ!!」
アモン「御意!皆、しっかり我が背中につかまっておれ!」
ドスドスドスドスドスドスドス
ジョー「UBU!どういうことだ!?最前線のカーブーたちも危ないっていうのか!?」
UBU「みんなは・・川村朝は猫軍に囮にされたんだよ!」
ニャーク「どういうことだ?」
UBU「猫軍は帝国軍そのものを倒すのが目的なんだ!少しずつ討伐隊の本部であるギルド帝国軍から増援をさせ戦力を削っているんだ!猫軍は目先の討伐隊じゃなくて帝国軍と戦争してるんだよ!」
ジョー「じゃあカーブーは捨て駒にされたのか!?」
UBU「・・・・はじめから猫軍は討伐隊を相手にしてない。倒そうと思えば最初のニャスティーユの戦いでそれができたんだから」
ジョー「クソォ!!俺たちはいくら犠牲にして何を得たっていうんだ!?」
ニャーク「・・カーブー」
UBU「そう・・今はカーブーの心配をしなくちゃいけない!逃走ルートは先に向かった芋助さんたちがカーブーに伝えてるとは思うんだけど・・」
ニャーク「カーブーは大戦で退く男じゃない・・・」
UBU「そう・・!だからあたちたちが助けてあげなきゃいけないんだ!!」
アモン「雨がさらに強まった!皆、手を離すなよ!!」
UBU「カーブー!待ってて!!」
ドスドスドスドスドスドスドス
~川村朝シャーク軍本陣
ピカッザアアアアアアアアアア
ヒュウウウウウウウウン・・・
ドガアアアアアアアアアン
BBB「カーブー!悔しいがもうここは駄目だぁ!!」
カーブー「あきらめるな!ここの我が本陣を守らねばニャスティーユから退却してきた者たちはどこに逃げればいいんだ!?そうだろ!?」
BBB「カーブー・・!」
ヒュウウウウウウウウン・・・
BBB「あぶねぇ!カーブー!!」
ドン
カーブー「BBB!!」ズサアアアア
ドガアアアアアアアアン
カーブー「ト、BBB!!大丈夫かぁ!?」ダッ
BBB「いてててて・・このくらいの火薬なんてことねぇさ」
カーブー「すごい出血じゃないか!」
バラン「カーブー!!轟竜隊も全滅だぁ!!ちきしょおおおおおお!!」
カーブー「バラン!BBBを連れて退却しろ!!」
BBB「ああん!?なに言って・・」
ドスッ
BBB「て、てめぇ・・カー・・ブー・・」
カクン
カーブー「BBBを頼むバラン。彼はUBUさんのオトモだ。こんなとこで死なすわけにはいかない」
バラン「お前・・・死ぬつもりか?」
カーブー「誰も死ぬとは言ってない。最後まで・・最後までこの戦いで散っていった者達のためにも戦うだけだ」
バラン「だったら俺たちだって気持ちは同じだぜ!?」
カーブー「お前たちはUBUさんのところに行け」
バラン「だったらお前も!」
カーブー「俺は「この川村朝」の頭首として闘わねばならないんだ!
お前たちはUBUさんと共にゆけ!!」
バラン「バカ野朗!!俺たちがこの戦いで長として認めたのはお前なんだぞ!カーブー!!」
カーブー「ならば隊長命令だ!!
お前とBBBは生きて必ずユクモに帰還しろ!!」
バラン「カーブー!!」
「お取り込み中のところ申し訳ございません」
カーブー「・・・!?」
芋助「薔薇十字からの使者でございます。あなた方を無事逃走させろと命を受け参りました」
バラン「おお!お嬢さんの使いの者かぁ!!」
芋助「左様。さ、早く!」
カーブー「伝言を頼む」
バラン「なっ!?」
芋助「・・・・」
カーブー「俺は必ず生きて帰ると」
ヒュウウウウウウ・・・
バラン「クソ!また大砲の玉だぁ!!」
カーブー「ちぇりゃああああああああ!!」
ドガアアアアアアアン
カーブー「これは俺の戦!!さぁ、いけぇ!!」
バラン「・・・・いいか・・いいかぁカーブー!!約束は必ず守れよ!!必ず生きて帰ってこい!!」
カーブー「フッ・・」コクン
バラン「よし!早く案内しろ!こっちはケガ人を担いでんだ!」
芋助「御意」
バラン「・・・・・」
カーブー「・・・・」
バラン「よっしゃ!行くぞ!!」
ダダダダダダダダダダ・・・・
カーブー「後は・・任せましたよ・・UBUさん」
ザッ
「川村朝シャーク軍!最後の戦、見事華を咲かせよう!!」
漢・カーブー乱の華と咲く!!
果たしてその運命とは如何に・・・・