～猫牢関マクシミリア遊軍隊
フランソワ「今宵も素敵な満月だこと・・」
マクシミリア「・・・・・・・」
フランソワ「ああ・・ごめんなさい。戦況報告でしたわね」
マクシミリア「はい。ジャック隊撤退後、それに迎撃に出ていた討伐軍はニャスティーユに進路を変更。おそらく帝国軍より増援にくる「神殿の騎士」らと合流しニャスティーユに拠点を置く川村朝を襲撃する模様です」
フランソワ「・・・さらにその討伐軍の隙を見て我らに奇襲せよ・・と？」
マクシミリア「はい。宰相はその際の策を参謀局長にお任せすると」
フランソワ「ご自分のフィアンセを遊軍に差し置いてまだそのようなことをしろとジャン（ロベスニャエール）は言うのですね。全く・・・」
マクシミリア「・・・・・」
フランソワ「わかりました。対応はしますとジャン・・いや宰相にお伝えください」
マクシミリア「ハッ。ではその旨ニャンガス城に伝令を送った後、斥候に出ます」
バッ
フランソワ「さすが万事お早いこと・・電光石火のマクシミリア」
・・・・・・
フランソワ「何用ですか？ニャ太郎」
シュッ
ニャ太郎「ハッ。局長より申しつけられたユクモ薔薇十字の挙動を報告します」
フランソワ「・・いいのですよニャ太郎。二人の時は昔のように呼んでも」
ニャ太郎「・・いえそのようなことは・・・・」
フランソワ「ふふふ。幼馴染のあなたとこうしている時が一番戦いを忘れられますわ」
ニャ太郎「よせフランソワ・・。今はお前と俺では身分が違う。それにお前には立派な・・」
フランソワ「フィアンセをほったらかして政務や軍務にとりつかれてる男が立派だとでも！？」
ニャ太郎「よせ・・フランソワ。宰相は俺たちの為に寝るのも惜しんで務められてるのだぞ」
フランソワ「あの方は戦争がお好きなだけ・・ご自分の才気を奮える絶好の機会なだけなのよ！総帥だってジャンにとっては駒のひとつにしか過ぎないのよ！」
パシーーーン
ニャ太郎「・・・・」
フランソワ「ニャ、ニャ太郎・・」
ニャ太郎「総帥と宰相は水と魚のようなご関係・・お前はそれに嫉妬しているだけに過ぎん。安心しろフランソワ。この戦いが終わればまた元の二人に戻るさ・・」
フランソワ「ニャ太郎・・・・」
ニャ太郎「見ろフランソワ。あの月を・・」
フランソワ「・・・・・」
ニャ太郎「お前はあの美しい月のような存在・・。その神々しい月の光があるからこそ、存在できるものもあるんだ」
フランソワ「・・・・それは？」
ニャ太郎「それは影だ・・そして、俺は影・・・お前の光が生む影だ」
フランソワ「ニャ太郎・・・・・」
ニャ太郎「心配するな。宰相もお前も俺が必ず守ってやる」
フランソワ「ニャ太郎・・」
「にゃ～今日も月が綺麗だにゃ～」
フランソワ「！？」
一也「にゃんだフランソワ。ここにいたのか」
フランソワ「・・・ハッ」
一也「どうしたのかにゃ？誰かと一緒だったのかにゃ？」
フランソワ「・・ふふ・・・いいえ・・・・（ありがとう・・ニャ太郎）」
猫暦年７８９年１１月
猫牢関の戦いは未だ終結の様子も見せなかった。マクシミリア率いる疾風隊はジャック隊の代わりに新たな遊軍として単騎で最前線の討伐軍を攻め込んでいた。一方、討伐軍本陣を後方より攻め立てる川村朝は討伐軍の兵器部隊に苦戦を要していたのだった。
カーブー「・・・・・・・・・・・」
ＢＢＢ「おいカーブー！グレンの迅竜隊が壊滅した！」
カーブー「なっ！それでグレンジャガーは！？」
ＢＢＢ「やつは無事だ。死に物狂いで退却してきたがしばらくは寝込んでないと駄目だな」
カーブー「そうか・・グレンジャガーが無事だけでもよかった・・」
ＢＢＢ「温情にひたってる場合じゃねぇぜ」
カーブー「・・ウッス！じゃあ今、最前線は・・」
ＢＢＢ「ああ、バランの轟竜隊が単騎で奮起してるが・・正直時間の問題だ」
カーブー「くそ・・あの忌々しい大砲部隊をなんとかできれば・・」
ＢＢＢ「サンダーソニックのやつはなにやってんだ！？」
カーブー「仲間の火竜たちを呼びに行ったままだ・・」
ＢＢＢ「ちい！ジェットドラゴン軍が出撃できりゃ、あんな大砲なんぞ・・！」
カーブー「俺たちも出撃しよう！バランを助ける！！」
ＢＢＢ「おうよ！！」
伝令「最前戦の部隊より伝達です！！」タッタッタッタッタ
ＢＢＢ「どうした！？」
伝令「ニャスティーユが落ちました！！」
カーブー「！！」
To Be Continued
フランソワ「今宵も素敵な満月だこと・・」
マクシミリア「・・・・・・・」
フランソワ「ああ・・ごめんなさい。戦況報告でしたわね」
マクシミリア「はい。ジャック隊撤退後、それに迎撃に出ていた討伐軍はニャスティーユに進路を変更。おそらく帝国軍より増援にくる「神殿の騎士」らと合流しニャスティーユに拠点を置く川村朝を襲撃する模様です」
フランソワ「・・・さらにその討伐軍の隙を見て我らに奇襲せよ・・と？」
マクシミリア「はい。宰相はその際の策を参謀局長にお任せすると」
フランソワ「ご自分のフィアンセを遊軍に差し置いてまだそのようなことをしろとジャン（ロベスニャエール）は言うのですね。全く・・・」
マクシミリア「・・・・・」
フランソワ「わかりました。対応はしますとジャン・・いや宰相にお伝えください」
マクシミリア「ハッ。ではその旨ニャンガス城に伝令を送った後、斥候に出ます」
バッ
フランソワ「さすが万事お早いこと・・電光石火のマクシミリア」
・・・・・・
フランソワ「何用ですか？ニャ太郎」
シュッ
ニャ太郎「ハッ。局長より申しつけられたユクモ薔薇十字の挙動を報告します」
フランソワ「・・いいのですよニャ太郎。二人の時は昔のように呼んでも」
ニャ太郎「・・いえそのようなことは・・・・」
フランソワ「ふふふ。幼馴染のあなたとこうしている時が一番戦いを忘れられますわ」
ニャ太郎「よせフランソワ・・。今はお前と俺では身分が違う。それにお前には立派な・・」
フランソワ「フィアンセをほったらかして政務や軍務にとりつかれてる男が立派だとでも！？」
ニャ太郎「よせ・・フランソワ。宰相は俺たちの為に寝るのも惜しんで務められてるのだぞ」
フランソワ「あの方は戦争がお好きなだけ・・ご自分の才気を奮える絶好の機会なだけなのよ！総帥だってジャンにとっては駒のひとつにしか過ぎないのよ！」
パシーーーン
ニャ太郎「・・・・」
フランソワ「ニャ、ニャ太郎・・」
ニャ太郎「総帥と宰相は水と魚のようなご関係・・お前はそれに嫉妬しているだけに過ぎん。安心しろフランソワ。この戦いが終わればまた元の二人に戻るさ・・」
フランソワ「ニャ太郎・・・・」
ニャ太郎「見ろフランソワ。あの月を・・」
フランソワ「・・・・・」
ニャ太郎「お前はあの美しい月のような存在・・。その神々しい月の光があるからこそ、存在できるものもあるんだ」
フランソワ「・・・・それは？」
ニャ太郎「それは影だ・・そして、俺は影・・・お前の光が生む影だ」
フランソワ「ニャ太郎・・・・・」
ニャ太郎「心配するな。宰相もお前も俺が必ず守ってやる」
フランソワ「ニャ太郎・・」
「にゃ～今日も月が綺麗だにゃ～」
フランソワ「！？」
一也「にゃんだフランソワ。ここにいたのか」
フランソワ「・・・ハッ」
一也「どうしたのかにゃ？誰かと一緒だったのかにゃ？」
フランソワ「・・ふふ・・・いいえ・・・・（ありがとう・・ニャ太郎）」
猫暦年７８９年１１月
猫牢関の戦いは未だ終結の様子も見せなかった。マクシミリア率いる疾風隊はジャック隊の代わりに新たな遊軍として単騎で最前線の討伐軍を攻め込んでいた。一方、討伐軍本陣を後方より攻め立てる川村朝は討伐軍の兵器部隊に苦戦を要していたのだった。
カーブー「・・・・・・・・・・・」
ＢＢＢ「おいカーブー！グレンの迅竜隊が壊滅した！」
カーブー「なっ！それでグレンジャガーは！？」
ＢＢＢ「やつは無事だ。死に物狂いで退却してきたがしばらくは寝込んでないと駄目だな」
カーブー「そうか・・グレンジャガーが無事だけでもよかった・・」
ＢＢＢ「温情にひたってる場合じゃねぇぜ」
カーブー「・・ウッス！じゃあ今、最前線は・・」
ＢＢＢ「ああ、バランの轟竜隊が単騎で奮起してるが・・正直時間の問題だ」
カーブー「くそ・・あの忌々しい大砲部隊をなんとかできれば・・」
ＢＢＢ「サンダーソニックのやつはなにやってんだ！？」
カーブー「仲間の火竜たちを呼びに行ったままだ・・」
ＢＢＢ「ちい！ジェットドラゴン軍が出撃できりゃ、あんな大砲なんぞ・・！」
カーブー「俺たちも出撃しよう！バランを助ける！！」
ＢＢＢ「おうよ！！」
伝令「最前戦の部隊より伝達です！！」タッタッタッタッタ
ＢＢＢ「どうした！？」
伝令「ニャスティーユが落ちました！！」
カーブー「！！」
To Be Continued