ここニャスティーユ地方で討伐軍は退いた聖猫騎士団の挙動を覗いつつギルド本部より軍事力回復の補給を受けていた。しかしその補給物資を奪う盗賊が出現し、ここのところ討伐軍の頭を抱えさせていた。
「にゃああああ」
衛兵「いたぞぉ!あそこだぁ!!撃てぇ!!」
チュン チュンチュン
「にゃああ」
衛兵「よし!追い詰めたぞ!この泥棒猫め!・・・・・・なっ!?」
スチャ
「残念でしたぁ軍人さん」
「あたちのモンハン日記」
フニャンコ革命編
衛兵「むぅむぅ」←縛られ猿ぐつわ
トンコ「もう囮は嫌なのにゃ!!」
UBU「まぁそんなこと言わないでよぉ~トンコさん」
トンコ「みゅううう。
けど、補給隊を襲ってこんにゃ盗賊まがいなマネちて一体どうするんにゃ?」
UBU「ふふ特別意味はないんだけどね、ギルドからの物資がどんなもんなのかなぁ~って思ったのと少しでもサムソンやイっちゃんが困れば面白いじゃない?」
トンコ「不謹慎にゃ!みんなそれぞれの信念をもって戦ってるにゃ!」
UBU「そうねぇ~。でもトンコさん?あたちがユクモを離れたら誰が守るの?
今はねぇ~お外はこのとおり物騒なんだよぉ~トンコさん」←脅してる
トンコ「ひいい」
UBU「それにこの戦争のせいでユクモに食料をはじめ物資が一切、届かなくなったでしょ?だからこの討伐軍への補給物資を頂いて、トントンよ」
トンコ「みゅううう。確かに村の人は喜んでるにゃ」
UBU「でしょ~と、い・う・わ・け・で、頂いていくわね、軍人さん」
衛兵「むぅむぅ」
UBU「ああ、他のお仲間さんなら、あちらでみんなお寝んねしてるわ。安心して」
猫暦年789年9月
聖猫騎士団・反猫討伐軍・川村朝シャーク軍の三つ巴により、ここニャスティーユは戦乱の中心地と化していた。また、この戦地から最も近いユクモ村では行商人を始めとする物資の流通がその危険からほぼ止まってしまい村人は食料をはじめとする物資不足に悩まされていた。ユクモのモンスターハンターであるUBUは戦いを傍観しつつも戦況・それによる被害等、予測できるものは全て的中させ、それに対する対応策を練り村人を安心させていた。また、はじめはUBUの所有する農場から食料を村人に配布していたのだが底を尽きた為、ギルド本部から討伐隊へ補給物資がくる度にそれを強奪していた。だが討伐軍も黙ってはおらず討伐隊参謀アラン・スミスは「ニャスティーユの盗賊捕獲」に賞金を出し軍内に呼びかけたのだった。
ゼニゲバ「ふへぇぇぇ、10万ゼニーも出してくれんのかよぉ!?」
ドスケベ「しかもこの盗賊のリーダーってのはよぉ、襲撃されたギルドの衛兵の話じゃイイ女だったらしいぜぇ~」
ゼニゲバ「それより金、金」
ドスケベ「女、女」
ゲルハルト「シャアアアア(何をくっちゃべっておる!)」
ドスケベ「あこれはこれは司令官補佐殿!ご機嫌麗しゅうございますぅ」
ゼニゲバ「ああ、それより殿下!」
ゲルハルト「にゃ(なんだ?)」←殿下と呼ばれ悪い気はしない
ゼニゲバ「先のスミス参謀より出された女盗賊捕獲の賞金、あれは本当なんですか?」
ゲルハルト「にゃにゃ(本当だ)」
ドスケベ「で、では、捕らえた女はどうするんスかぁ!?」
ゲルハルト「にゃにゃにゃ(まぁ処刑だな。それよりお前ら捕獲に出るつもりか?)」
ゼニゲバ「ええ、俺たち拠点防衛班は力が余ってましてねぇ~。ニャンパーニュに出向いた精鋭隊や川村朝と戦ってる連中みたいにストレスを発散できる場がないもんで」
ドスケベ「殿下!任せてください!その女、絶対に捕らえていかがわしい・・いや捕らえて連れて参ってきます!」
ゲルハルト「・・(まぁお前らじゃ歯が立たんだろうがな・・)
にゃにゃにゃにゃ(せいぜい頑張れ)」
ゼニゲバ・ドスケベ「ハッ!殿下!ではさっそく行って参ります!」
タタタタタタタ・・
ゲルハルト「・・・・・(ふん。実にあの女らしい行動だ。軍にも属せず戦いにも参加しないで傍観に徹していると思いきや、こんな形で戦争に顔を出してくるとはな・・。だが、いつまでも我々の邪魔をするようならばギルド幹部、そしてサムソンも黙っておらんぞ・・)」
ハジメ「補給隊のやつら最近、ルートを変えやがったな!」
順次「ああ。よほどボクらが怖いと思えるな」
有三「ベヘヘヘヘヘ!!だって、おれたち!?」
「うるさいにゃ!!」
ぱかんぱかんぱかん
ハジメ「いてぇ!」
順次「いたい!」
有三「死ぬ!」
トンコ「しょんにゃ大きな声で喋ってたら見つかるにゃ!」
ハジメ「いててて・・大丈夫だよぉ~トンコちゃん」
順次「そうだよ。ここには居ないよ」
有三「トンコちゃんは怖がりだなぁ~」
あっはっはっはっはっは
ぱかんぱかんぱかん
ハジメ「いてぇ!」
順次「いたい!」
有三「フォー!!」
トンコ「あたちはビビってなんかにゃいにゃ!
あたちは、ニャンジェリーニャ・ニョリーしゃんみたいに、たくまちぃ女にゃ!!」
「はっ」
トンコ「にゃに、ちとの顔見てるにゃ?
ん?しゃては、あたちの魅力に気付いたのかにゃ?」
「ぶるぶるぶるぶる」
トンコ「照れることないにゃ。
なんしぇあたちは、しゃしゃきのじょみしゃんや、あいぶしゃきしゃんみたいにゃ
いい女だからにゃ」
「ちがうちがう・・トンコちゃん・・うしろ」
トンコ「みゅう?うちろ?」
くるりん
ゼニゲバ「見つけたぞぉ~」
トンコ「にゃあああああ」
ハジメ「トンコちゃん!!」
ドスケベ「おっと!動くなぁ!!」
順次「あっ!こっちにも!」
有三「くそ!二人いたかぁ!」
ゼニゲバ「お前ら盗賊団の一味だなぁ?ぐへへへへ」
ドスケベ「さぁ、殺されないうちに美人リーダーのいるアジトを吐くんだ」
トンコ・ブランゴ「??????」
ドスケベ「なんだ?きょとんとしやがって」
トンコ・ブランゴ「美人・・??」
ドスケベ「お前らのリーダーのことだよ!」
トンコ・ブランゴ「っぷ・・・」
ゼニゲバ「??」
トンコ・ブランゴ「あははははははははは!!」
ドスケベ「な、なにがおかしい!?」
トンコ「美人だってにゃ!おかちぃ!ああ!おかちぃ!!」
ハジメ「わははは!確かに黙ってりゃそうかもしんないけど」
順次「美人なんて言葉、似合わねぇ!!」
有三「ゴホゴホゴホッ!!」←笑い過ぎてむせた
トンコ「おかちくて、ちぬぅ!!」
ズババババババババ
トンコ「ひいいいい」
ドスケベ「黙れぇ!大人しくしろぃ!!」
ゼニゲバ「さぁ!アジトを案内しろ!」
「暴力反対南無三!!」
ズドオオオオオオオン
ゼニゲバ「うわああああ!!」
ドスケベ「な、なんだ!?大丈夫か、ゼニゲバ!!」
トンコ「今のうちにゃ!!」
「がってん!!」
ひょいひょいひょいひょい
ドスケベ「ああ待て!」
ズドオオオオオオオン
ドスケベ「おわぁぁぁぁ!!」
スッチャ
ドスケベ「いたぞぉ!あそこだぁ!」
ゼニゲバ「いてててて・・ああ!!」
ドオオオオオオオオン
ドスケベ・ゼニゲバ「ぐぎゃあああああ!!」
プスプスプスプス・・・・
ドスケベ「いちちちち・・・はっ」
スチャ・・
「帰ってサムソンに伝えろ!
あたちは逃げも隠れもしないってね!!」
ついに姿を見せたUBU!!
そしてサムソンに宣戦布告!?
群雄割拠の戦乱が幕を開ける!!