アイルーA「にゃんだにゃんだ?」
メラルーA「にゃんでもUBUにゃんとこの鉄平君が演説をするって言ってたにゃ~」
アイルーB「あれ、横山さんとこの、なにやってるにゃ?」
メラルーA「にゃんでもUBUにゃんとこの鉄平君が演説をするって言ってたにゃ~」
ザワザワザワ・・
「みなさん!今日はお集まり頂き感謝いたします!」
アイルー「鉄平くぅん、にゃんの話しをするにゃ~?」
「そうにゃ!そうにゃ!」
ザワザワザワザワザワ・・・・
鉄平「ここにお集まり頂いた猫の中にはオトモとして日々、主人に仕える方もおられれば、資本主義から離れ、自給自足の生活を選ばれた方々もいるはずです!」
アイルーの知美ちゃん「そうよぉ!あたしなんかはオトモとしてハンターと一緒だけど、それがどうしたのぉ?」
メラルーの橋本「俺なんか、この火山で20年暮らしておるぞぉ!」
ザワザワザワザワザワザワ
鉄平「皆さん!よく考えてください!!
今のあなたたちは本当の猫のあるべき姿なのかを!!」
アイルーのガリクソン「おらぁ、そっだら難しいこと考えたことねぇなぁ」
メラルーの阿国さん「うちは今の生活に満足してるどすえ。ご主人もええ人やし、やさしくしてくれはりますぅ」
アイルーのジェンキンス「はん!主人がなんだってんだ!俺たち盗人の道を選んだアイルーにハンターなんかの主人はいらねぇ!力こそが全てだ!ハンターなんざ俺たちの生活を維持するためのカモでしかねぇんだ!盗んで盗んで食いつなげる!それが俺たち黒アイルーの漆黒の志ってもんだぁ」
黒アイルー「いいぞぉいいぞぉ盗めぇ!盗めぇ!」
オトモメラルーの加藤「君たち盗賊が年間に及ぼす被害例を考えたことがあるのか!?
君たちこそ、この国のガンであり、我ら誇り高き猫族の評価を下げているのだぞ!」
オトモ猫「そうにゃあそうにゃあ」
鉄平「お静かに!!どうか私の話を聞いてください!!」
ザワザワザワザワ・・
鉄平「このように我々、猫族は種族が同じであるにも関わらず互いの生きるべき道があまりにも分断し、そしてそれぞれがまた違う道へと派生しすぎたのです!!」
メラルーのJ・アラン「確かに彼の言うとおりだ。いつからか我々は同じ種族であるにも関わらず戦いを余儀なくされる場面も多々ある・・。先のニャンコ百年戦争がいい例だ」
アイルーのゴメス「ああ。あの戦争で散っていった同士の数は数え切れない。それもこれもお国同士の勢力争いに巻き添えを食らっただけだ」
鉄平「そこです!最大の悪の根源はそこにあるのです!」
ザワザワザワザワザワ
鉄平「人間こそが我らのガンなのです!
ニャンコ百年戦争然り、猫ヶ原の戦い然り、ニャーテルローの戦いも全て人間の業の深さに我々は時代を問わず巻き込まれた被害者なのです!!」
アイルーの瞳ちゃん「そうよ!あたしなんてこの前、主人に目障りだってボーガンで撃たれたんだから!」
メラルーのアンガス「そうだぁ!何もしてねぇ俺らのフィールドに勝手にでかい怪物を連れてきやがっていつもしっちゃかめっちゃかにして何の詫びもなしに去っていきやがる!人としての常識が欠けていやがるんだ!特にハンターってやつはぁ!!」
「そうだそうだ」
鉄平「今こそ一度はその道を違えた我々が、今一度その誇りと絆を一致団結して人間に我々の尊厳を知らしめるべきなのです!!私は今、ここ火山の球戯場にて誓う!!
フニャンコ革命の火蓋は切って落とされたのだぁ!!」
「ジークニャンコ!ジークニャンコ!」
こうして後世の歴史に刻まれることとなった
この「フニャンコ革命」はその指導者・龍之鉄平の「火山球戯場の誓い」を機に
ユクモ全土の猫たちに知れ渡ることとなった。
身分を問わず猫の尊厳を人間・怪物に知らしめるこの名誉革命たる熱き戦いは
ここに始まるのである。
これを重大な出来事といち早く察知したギルド幹部は早急に三部会を集結。
(が、三部会とは名だたるばかりで本当のところは第三身分が中心となる国民議会であったとユクモ代表として参加した教官は後に語っている)
議論の結果、ギルドは反猫軍討伐隊を結成。
討伐軍総司令官には元王族騎士団長のサムソンが任命された。
一方、反猫軍討伐隊結成を予測していた猫革命軍参謀ロベスニャエールは
軍の名前を「聖猫騎士団」と命名。指導者・龍之鉄平を騎士団長総帥とし、自らは宰相府となり軍の規律・軍法・政略・戦術面と多方でその才気を奮い、鉄平を支援・補佐することとなる。
猫軍の正当性を世に伝えるプロパガンダとしてその勢いは全土に知れ渡り加盟者の数も瞬く間に増加しギルド帝国軍に対抗すべき大軍隊となるのだった。
猫軍の勢いがギルド帝国軍を上回る前になんとしても出鼻をくじいておきたかったギルド帝国軍総帥、ラインハルト・クリスチャン・ローゼンクロイツ公は討伐隊総司令サムソンにユクモ火山に所在する聖猫騎士団のサロン(旧牢獄を密会の場とした)が所在するニャスティーユ地区を全面攻撃するよう命じる。
これが後に「ニャスティーユ牢獄襲撃事件」となるのだった。
この開戦を機に「人」対「猫」という図式の戦争は更なる広がりを見せることとなる。
これが後の世に伝わる「フニャンコ革命」の始まりである。
あたちのモンハン日記
新・シリーズ「フニャンコ革命編」ここに堂々スタート!!
革命の行く末は君の一票にかかっている