アントン「新人の兵士・・ですか?」
セバスチャン「はい。バッカス様を倒した元囚人の者らです」
アントン「全く・・ゼルベス様のきまぐれにも困ったものですね
それで?私はその者らの教育をすれば良いのですね?」
セバスチャン「はい。素行は悪い者たちですが腕は確かです」
アントン「なるほど・・。ふふ・・会うのが楽しみになってきましたよ・・・
ですが・・素行が悪いというのはいただけませんね。」
セバスチャン「・・・・」
アントン「あまりにも愚行が多い様ならば、
このゴッド・ジャスティス収容所の法を司る
神の代理人こと、このアントンが
直々に裁いてあげましょう・・・」
セバスチャン「ハッ!(こ、こ、怖い・・)」ジョボジョボジョボジョボ~
←お漏らし
ヒュウウウウウウウ
ボニー「うふふふ。ボクの名前はボニー。よろしくね。」
UBU「うんよろしくボニー。あたちはUBU。あなた、女の子・・だよね?」
ボニー「失礼だなぁこんなに可愛い毛並みのいいメス猫、他にいるかい?
まぁよく男の子と間違われるのは事実だけど」
UBU「ごめんごめん 言葉遣いが男の子っぽかったから。
それで、あたちの力を借りたいってどういうことなのかな?」
ボニー「率直に言うと・・この収容所を潰して欲しいの」
UBU「・・ほお」
ボニー「報酬はちゃんと払うわ。ちゃんと約束を果たしてくれたらね」
UBU「で、なんでここを潰したいの?一応ここ、監獄なのよ?そんなことしたら囚人だって逃げちゃ・・」
ボニー「ここに囚人なんていない!」
UBU「・・・・・・」
ボニー「ここは本当の罪人を捕らえる牢獄なんかじゃない・・。むしろその逆!ここに捕らえられてるほとんどの人は悪行を行う権力者に歯向かった為に囚われ送られてきた者たちばかりなのよ!」
UBU「・・・(確かにBBBは不条理な理由でゼルベスに囚われてる)」
ボニー「ここの官長ゼルベスはそういった闇の政治家や戦争屋の武器商人達から裏金を貰ってるのよ。それでそいつらに歯向かった、いわば正しい事をしようとした者に理不尽な罪を着せ投獄するの。そして世間が囚われた者の存在を忘れかけた頃を見計らって・・」
UBU「処刑するのね」
ボニー「その通り。ゼルベスが捕らえ、アントンが裁きを下す・・絶対にアイツらは許さない・・!」
UBU「訳ありのようだね?」
ボニー「・・・ボクのことはいいの!それより引き受けてくれるの!?
」
UBU「一応、今あたちはこの収容所の兵士なんだけどなぁ・・?」
ボニー「・・・」
UBU「ぷぷぷ」
ボニー「なんだよぉ!」
UBU「ごめんごめんそんなに構えなくてもいいよ。
・・・なんだかね、あなたを見てたらあたちの家にいるオトモの子達を思いだしちゃって。
うちのオトモもね、あなたと同じで辛い過去を背負った子ばっかりなの・・・・」
いつも身の回りのお世話になってるトンコさん・・アカムが大好きなみんなのアイドル・・
謎ばっかりで実はネコじゃないなんて言われてる純平・・でも一番頼りになるオトモたちのリーダー・・
血の気の多い鉄平・・いつもケンカばかりしてるけど、あたちがピンチの時は誰よりも真っ先に駆けつけてくれる頼もしいオトモ・・
人一倍、仲間の絆を大切にする一也。いつも影ながらみんなのフォローをありがとね・・
見栄っ張りで虚言壁のあるキザ夫。でも本当は寂しがり屋でみんなの事が大好きなんだよね。
・・・
・・・・・
・・・・・・・・
UBU「あ~あ、みんな元気かなぁ」
ボニー「・・・・・」
UBU「ぐすぐす(いろいろユクモの楽しかった日々を思い出してる)」
ボニー「・・・・あのぉ」
UBU「うわぁ~ん」
ボニー「・・ちょっと・・大丈夫?」
UBU「うわあああああん えぐっ
えぐっ
ひぃ~ひぃ~
」
ボニー「・・鼻・・出てるよ」
UBU「えぐっ・・えぐっ
・・・・・いいわ
一緒にぶっ潰しましょう
」
ボニー「・・え?ほんと!?」
UBU「こんなとこ一刻も早く出て帰りたいし、それに兵士になったのもここを探る絶好のチャンスだと思ったからわざとなったの」
ボニー「じゃあ、やっぱり最初から・・」
UBU「詳しい事情は全然知らなかったけど、基本的にえらそうな奴を見てると歯向かいたくなる性分なのよねぇ」
ボニー「ふふふ。さすがボクが見込んだだけはあるわ」
UBU「昼間の野球の試合見てたの?」
ボニー「うん。三巨頭のバッカスが公の場に姿を見せるっていうからね。どんな奴か偵察も兼ねてこっそり見に来たの。そしたらあなた達が来てバッカスを倒した・・」
UBU「ずいぶん隠密行動が得意なのね。この部屋にも侵入してたし」
ボニー「これでもアングラ界じゃ、そこそこ名前の知れたシーフなんだぞ」
UBU「盗賊さんだぁ!カッコイイ」
ボニー「さ、お喋りはここまで。今日やれることをさっそく行動にしましょ」
UBU「むう?」
ボニー「アントンのいる裁きの門を目指しましょ」
UBU「裁きの門?」
ボニー「そう。神の代理人なんて呼ばれてるアントンの管轄内よ」
UBU「・・え~じゃあクソ寒い外に出るのぉ」
ボニー「文句は言わない!あなたはボクと契約を交わしたんだからね。クライアントの意見は聞くべきじゃない?」
UBU「ぶう」
さてこうして深夜の所内を探索することになった
UBUとボニー
果たして無事に済むのか・・!?つづく
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