一生「はぁはぁとんでもない崖だな・・カーブーのやつ、無事に登れたのか?」
ゴオオオオオオオオオオ
一生「・・・・な、なんだ、こっちにくるぞ!き、気球!?うおっ!」
ボガアアアアアン
あたちのモンハン日記外伝
~悲劇のアンジェリカ 最終章
モクモクモクモク・・・
カーブー「アンジェリカァァァァ!!」
実況「な、なんということでしょう・・金火竜によるサマーソルトの尻尾が
観覧用の気球に直撃し、気球が破裂・・・
ら、落下途中で崖にぶつかり・・・・・爆発・・してしまいました・・
乗客員の命は・・一体・・」
教官「いかん!治療班!すぐに直行しろ!」
カーブー「アンジェリカァァァァァァ!!」
オワアアアアアン!!
ドスンドスンドスン
実況「危ない!怒り狂った金火竜がカーブー選手目掛けて突進を仕掛けたぁ!」
カーブー「・・・・・・・・・」
「ハンターチャンピオンズ決定戦?」
「そおランクなしで参加できるのよ」
「コラ!大切なのは物じゃないの
それを成し遂げたという実績と一流ハンターとしての実績なのよ」
「キャー!落とし穴!?」
「もう~!カーブーなんてしらない!」
「大丈夫カーブーは応えてくれるよ」
「絶対、カーブーの頑張ってる姿を見るんだもぉん!」
「そお・・見たかったのになぁ
カーブーがチャンピオンベルトを巻いてる姿・・」
「カーブーカーブー・・・・・・・」
「うぉおおおおお!!」
実況「カーブー選手!突進してくる金火竜に向かっていったぁ!!」
カーブー「その身に刻め!!川村流太刀真山奥義!!
気刃牙突鳳鴬覇亜煉激・襲!!」
(きじんがとつほうおうぱあれんげき・しゅう )
ドスドスドスドスドスドスドスドス
実況「ああああ!なんという凄まじい突き(○ボタンのやつ)の連打!!」
ブゲェ~~~~
カーブー「うりゃああああ!!」
ピシーーーーン
ギョワアアアアアン
ボコッ
バシャアアアアアン
カーブー「はぁはぁ・・・・!、アンジェリカ!」
ダッ
アンジェリカァ!!
・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
後に「ユクモ孤島の惨事」と呼ばれる様になったこの大会は
事故後、すぐに中止となった
結局、救護隊、捜索隊の多大な努力も無駄に終わり
観覧用の気球に搭乗していた者の安否は絶望的だった
専門家の話しだと
あまりの爆発の大きさに遺体も焼け飛んでしまった、ということらしい
あまりにもあっけない一瞬だった
最後にアンジェリカの顔を見たのは気球が落ちていく一瞬・・
オレに助けを求める懇願した顔・・
救えなかった
オレの脳裏に焼きついたあの場面の「後悔と自責」
村人すべてがオレの責任じゃないと言ってくれた
不思議なのはアンジェリカを失い、ただ怠惰に堕ち
酒に溺れる日々にはならなかったこと
むしろすべてが晴れ、一流のハンターを目指すべく
村の安全を確保する為、クエストの依頼を引き受ける毎日。
そう。それがアンジェリカがオレに望んだこと
オレにはそれしか出来ないんだ
・・・・・
・・・・・・・・
そして時は過ぎ、アンジェリカのいない春が訪れた・・・
一生「おーい!カーブー、レックスのデカイのが出たらしいぞ」
カーブー「いくか!」
一生「作戦はだな、俺が閃光を投げるからその隙にお前が打ち込む!」
カーブー「うむ。こやし玉を使えばいいんだな」
一生「全然違う!だからだな・・・」
スタタタタタ
ササユ「カーブー君、変わったわね」
教官「うむ。元々は魔剣「川村流」の奥義を伝承した強者。
これが本来の姿・・。天国のアンジェリカも喜んでいよう・・」
ササユ「・・・・そうね」
コノハ「こんにちわぁ~」
ササユ「あらコノハちゃん、学校(バベル中学)は終わったの?」
コノハ「うんそれより今日から受付の練習しなきゃね」
教官「ん、なんだコノハ。お前、クエストの受付やるのか。関心関心」
ササユ「あ、教官さん。今日、到着するっていう新人ハンターさん
そろそろ来るんじゃない?」
コノハ「新人ハンターさん?」
教官「うーむ。ギルドの話だと、かなりの凄腕らしいぞ」
ササユ「あら、じゃあ新人さんというわけじゃないのね」
教官「うーん。その件なんだが、
なんでもワシの同期のポッケ村の教官が言うにはな
腕はたしかだが、かなりの問題児らしい・・」
ササユ「それで教官がしつけを頼まれたのね」
コノハ「でも強いんでしょ~一人でも多くの強いハンターさんがいれば
ユクモも安心だね」
教官「・・・そうだな。二度とあの悲劇を繰り返さない為にも・・」
ササユ「・・・・・・」
教官「よし!闘技場のグランド整備でもしてくるかな
この時期になると新人ハンターが増えて大変だからな」
ササユ「ふふふすっかり春ですねぇ」
・・・
・・・・・
・・・・・・・・
一生「あぢぃ~クソみてぇにあちぃ」
カーブー「帰るか?一生?」
一生「誰が帰るもんかお前こそ暑くねぇのか?そんな面かぶってよぉ
ま、上は裸だからいいのか・・」
カーブー「結構、涼しいぞ。これ」
一生「ったくアンジェリカが見たらどう思うのかねぇ
まぁ、そのチャンピオンベルトだけは喜ぶだろうけどよ」
カーブー「ん?裸でも喜ぶと思うがな・・」
一生「はぁお前がマジメになって良かったけどよ
その装備センスは頂けねぇなぁ」
カーブー「そうかぁ?ベルトもしっかりアピール出来ると思うんだが」
一生「・・・そうだなそのベルトの所持者は最初で最後、
世界中でカーブーたった一人だもんな」
カーブー「」
一生「で、レックスの野郎どこに居るんだよぉ!」
カーブー「洞窟の中だ」
ストトトトト
一生「はぁ少しは涼しいなぁ」
カーブー「ん!あれは・・?」
???「ランラランララトカゲの死体」
一生「・・・・なんつぅ歌だ・・って・・あれぇ?ウ、ウブさん!?」
カーブー「なんだ?知り合い?」
「ん?」
一生「UBUさん!俺っすよ!一生です!」
UBU「あややイっちゃんそっか、イっちゃんここ(ユクモ)出身つってたね」
一生「そうすそうす
なんだ来るなら手紙の一つでもくれれば迎えにいったのにぃ
ったく突然なんだから」
UBU「へへへごみんごみん」
一生「あ、そうだこいつは俺の中学の同級生で・・」
カーブー「川村っていいます。カーブーって呼ばれてます。」
一生「・・・(カーブーって・・律儀なんだな)」
UBU「川村カーブーカーブーあたちはUBU
よ・ろ・ち・く・ね」ビシっ
一生「こいつ(レックス)UBUさんがやったんすか」
UBU「そうだぞあたちが倒したのよぉ~ひゃっほほほほっほほ~」
一生「(マジか!?あの大剣ユクモの大剣(下位武器)じゃんか・・
しかも上手な「ひゃっほほほ」の言い方・・!)」
パンパンパンパン
UBU「褒めろ称えよ畏れよブタメンめ」
一生「カーブー、UBUさんはな俺がポッケ村に修行にいった時にお世話になった
凄腕のハンターなんだぞ」
カーブー「へぇ」
一生「思い出すなぁ~ポッケ村での死闘の数々・・
それでUBUさん、なんでユクモに?」
ズイ
UBU「今日からユクモのハンターとして派遣されて来たのよ
わざわざポッケ村からねこんなクソみたいな田舎にね」
一生「クソって・・だったら来なきゃいいでしょうよ!」
UBU「よしイッセー、川村カーブー!ユクモまで案内してちょうだい
さぁさぁレッツラGO~ギョウギョウ」
一生「聞いちゃいねぇし自分勝手!」
UBU「あ、そうだカーブー!」
カーブー「??」
UBU「いいベルトだね、それ似合ってるぞぉ」
カーブー「・・・!」
UBU「ちゃんぴおんちゃんぴおんあはははは」
カーブー「・・・・・(アンジェリカ・・)」
UBU「どちた?ウンチか?」
カーブー「あ、いや・・行きましょう!」
一生「カーブー・・・・よし、帰ろう」
UBU「帰ろう帰ろうゲコゲコひゃっほっほっほ」
・・・
・・・・・
・・・・・・・
と、まぁ・・今回の俺の話はここまでだ
え?もっと知りたい?
おっと!オレ達の武勇伝は、また次の機会に!
今日もユクモは平和だぜ・・・アンジェリカ・・
あたちのモンハン日記外伝~悲劇のアンジェリカ 完