あたモン外伝～悲劇のアンジェリカ Vol.2

テ～テテ～テテテレレレ

ドォ～ンドォ～ン

ワイワイガヤガヤ

アンジェリカ（声・島本須美）「うわぁ～すごい人だねぇ」

カーブー（声・井上和彦）「ったく暇な連中ばっかだな
（マズイな・・こんなに参加者が多いなんて思わなかったな・・）」

アンジェリカ「あ、イッちゃんだ！」


一生（声・ささきいさお）「オウカーブー、アンジェリカ！」

このトゲトゲしてるのは一生。オレの中学（バベル中学）の時の同級生だ
オレと違って小さい頃からハンターとしての素質を認められてる
いわゆる「エリート」ってやつさ

アンジェリカ「なんだぁ、イっちゃんも参加すんのかぁ」

一生「ん？歓迎ムードじゃないなぁ」

アンジェリカ「だってイっちゃんが出るんならカーブーの優勝の可能性が
格段に減るものぉ～」

カーブー「おいおい・・」

一生「そんなことないよなぁ、カーブー」

カーブー「シルバーソルの装備で来るなんて、こんなちっぽけな大会相手に
ずいぶん本気じゃねぇか」

一生「一応、これでも村挙げての大会だろ？これで盛り上がれば村全体の
活気や景気も良くなるからな少しでも貢献するだけさ」

アンジェリカ「さすがイっちゃんコラ、カーブーも見習え」

カーブー「貢献だけが目的なら少しは遠慮しろよ、一生」

一生「絶対に駄目だ」

アンジェリカ「そうよぉイっちゃんはあなたと違っていつでも全力投球なんだから！」

カーブー「ちぇ」

「大会参加者のハンターは並んでくださぁ～い！」

一生「おっ、いよいよだな」

カーブー「よし、いくか」

アンジェリカ「頑張ってね、二人とも」

カーブー「あんまり期待するなよ」

アンジェリカ「大丈夫カーブーは応えてくれるよ」

一生「おいおい、あんまり見せつけないでくれよ」

カーブー「よっしゃいこうぜ一生！」

一生「ラージャー」

アンジェリカ「・・・（気をつけてね・・カーブー）」





教官「よし！では今からルールを説明する！」

一生「うわ・・教官気合い入ってるなぁ」

教官はオレたちがバベル中学にいた頃、臨時の体育教師として在籍していて
そりゃまぁ、シゴかれたもんだ・・

教官「コラぁ！！カーブー！！聞いてるのか！」

カーブー「ウィース」

教官「貴様、なんだその態度と指の形が気にいらんな！」

一生「教官、早く説明して下さいよ」

「そうだそうだ」ガヤガヤ

教官「むぅ・・」

一生「要するにいち早く、火竜の卵を取って帰ってきた者が優勝者
で、いいんでしょ？教官」

教官「むむぅ・・」

「簡単なルールじゃねぇか！えらそうにしやがって！」ぶーぶー

教官「むむむっ」

カーブー「っしゃあ！そうと分かったら並ぼうぜ！教官、スタートの合図しな！」

教官「むむむむっ」

「なにやってんだぁ早くしろぃ」

教官「よぉ～し！準備はいいな貴様ら！」

一生「・・・・（あのクソ野朗。基本的には上からの立場でものを言いたいんだな・・）」

教官「よぉ～い・・・・・」

カーブー「（見てろよ！アンジェリカ！）」

教官「スタート！」

「うおおおおおおおお！！」ドドドドドドドド

教官「ふぅ・・まったく近頃のハンター共は口答えが多くてかなわん
しかし、その生意気な態度も最初だけだ過酷なレースを乗り切った者だけが
このチャンピオンベルトを巻くことが出来るのだからな・・・」

カーブー「どけどけどけぃ～！」

一生「気合入ってるなぁ、カーブーの奴・・」



実況「さぁ！いよいよユクモ主催、
ハンターチャンピオンズ決定戦スタート致しました
実況は私、おしゃべり紅彩鳥ことクルペッコ亜種でおなじみ「もつ君」と、

解説は、いぶし銀なイカしたクールデブこと垂皮竜ズワロポスの

「ケンちゃんです」


実況「いやぁ、ケンちゃんさん！いよいよ始まりましたねぇ」

解説「はい～はじまりました」

実況「火竜の卵を取ってくるというこの過酷な目的を果たしゴールに戻ってくるのは
一体、どのハンターなのかぁ～！」

解説「はぁ・・・」

中継「もつ君さん、もつ君さん！こちら中継の


ガーコです。現在のハンターたちの様子をリアルタイムでお送りします！」

実況「お願いしますガーコさん！なんといっても丸鳥ガーグァのガーコさんは
ダッシュが得意！その得意の走りを活かしていただき中継をしてもらいます！
ガーコさん、現時点でのトップは分かりますか？」

スタタタタタタタ

ガーコ「はい！現在トップを行くのは・・
おお！バベル中学出身のカーブー選手です！二番手以降は団子状態ですね」

実況「わっかりました！ありがとうございました！
カーブー選手とはまた意外ですね、ケンちゃんさん？」

解説「はい・・・」



ドドドドドドドドドドド・・・


カーブー「それ見たことかぁ！オレ様の実力を～！・・・・・・ん」



バアアアアアアアアアアン

「ここを通りたきゃ、この青熊獣（せいゆうじゅう）
アオアシラこと、ゲンさんを倒していきな！」

カーブー「でけぇ・・金冠サイズじゃねぇか・・」

実況「出ました！第一の難関は渓流のチンピラ、ゲンさんです！
普段は渓流でハチミツを肴に一杯ひっかける不良熊のゲンさん！
ですが今大会が開催されると知って、わざわざ協力をしてくれました！
さぁ、このゲンさんをハンター達は倒して進めるのかぁ」

カーブー「・・・（やべぇ・・普段、ザコモンスターしか倒したことないからなぁ
ごめんアンジェリカ、オレ・・死んじゃうかも）」



ゲンさん「オラ！クソガキぃ！てめぇがトップかぁ！」



カーブー「いやぁ、その・・お疲れ様ですぅ～」


ゲンさん「爪でやっちまうぞぉ！ああん！？」

カーブー「ひぃぃぃ！（やべぇ！でけぇし、こえー！）」

？？？「コラぁ！カーブーなにやってんのよぉ！！」

カーブー「！？この声は・・アンジェリカ～！？」

アンジェリカ「上よ！上！」

カーブー「あ・・気球・・」

アンジェリカ「観戦用の気球に乗ってきたのよぉいけぇ！カーブー！」

カーブー「あ、あのねぇ・・そういわれても・・」



ゲンさん「なさけねぇ！てめぇの女も喜ばせられねぇのか！
とんだ草食系ハンターだな！ウワハハハ！」

カーブー「っち・・」

一生「カーブー！太刀を抜けぇ！」シュタタタタタ

カーブー「一生！」

一生「お前がいかないなら、オレが行く！」

バッ

一生「オレの漆黒爪の斬れ味で、地獄を感じながら死に悶えるがいい！！」



「喰らえ！気刃大回転斬り・真斬刃（改）！！」



ゲンさん「な、なにぃ～！！」

ズシャアアアアアアアアア


「いてぇ～！！」

ズドォ～ン

一生「安心しろ！急所はハズした。これも貴殿が、我が村のこの大会に
その身をとおじてくださった恩義からのもの！」

実況「な、な、な、なんとぉぉぉぉ！突如現れた、一生選手！
大ジャンプからの大回転斬り一撃でゲンさんをノックダウン！
しかも急所をはずすという憎い演出！噂どおりの義の剣士！」

「きゃあああああ！一生さぁ～ん！」

実況「観覧用の気球からも黄色い声援です！」

一生「平気か？カーブー」

カーブー「ああすまん、一生」

一生「いや、いい。それより先を急ごう！」

実況「さぁ！面白くなってきました
そして意外にもこの外伝話まだつづく模様です！
本筋の話の方が忘れられるのが心配ですが次号を楽しみに！！」





俺の気刃大回転斬りで君のハートもイチコロさ
今でこそUBUさんに「究極変態太刀ハンター」と言われるが
そんな時はひっぱたく！
それと今週配信のクエストはドボルとナルガ亜種の同時で水没林みたいだぞ！
うりゃあああああああああああああああ

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