「ＵＢＵちゃん
ギルドから新しいクエスト来たよ
」「わっ
なによ、いきなしあんたは・・
」「大好きな新しいクエストよ！ほら早くレポートしてきなよ
」「・・・どっち？」
「え？なにが
」「下位なら行かない
」「・・どっち、かな
」「あんたの言うクエは下位に決まってるわ
先週だって下位だったじゃない
しかもラオシャンロンに謝りに
行ったんだからね！」
（4/8「峯山龍、討伐祭り」と婚約者・・の巻参照）
「う～・・
あたしだって好きで下位クエの受付やってるんじゃない～
」「どうだか！
いいこと、コノハ！！あんたはそうやって
イケメンの新人ハンターに
色目ばっか使ってんのよ！！
安いのは
クエストの契約金だけに
することね！！！」
「う～
ひどい・・そんなに言わなくったって・・
」「ふん。いいわ。
あたち
はあなたみたいに心の狭い女じゃないの行ってきてあげる
」「嫌ならいいですよぉ～だ
」「うるさいわね！
大剣で
ひっぱたくわよ！！」
「うわ～～ん
ＵＢＵちゃんのバカ～
」「そうやって
弱虫だから、いつまでも
下位の受付なのよ」
びえんびえん泣きまくるコノハ
を尻目にクエストの契約内容をチェック
「なにこれ・・たまご祭りって・・
パン祭りみたいのかしら」
パーティに竜の卵使おうっての・・
とんだクソセレブどもめ
でもいいわ。あたち
は心が広いのよ。。取ってきてあげる
いったん自宅に戻り衣装チェンジ
腹減り無効の
ブタマスク
いよいよ、ここで出番ね・・
あと「運搬の達人」は絶対ね。と意気込んでると
「にゃにゃ
ひしゃびしゃに採取に行くにょかにゃ
」この娘は「トン子さん」
採取好きの平和好きな娘でうちのオトモネコたちの
アイドル的存在
「ＵＢＵにゃん
あたちも連れてって」この娘も自分の事を「あたち
」と言うのです
「じゃあ一緒に行こうか、トン子さん
」「うわーい
うれちぃにゃ！やったにゃ！採取にゃ！キノコにゃ！
」「おいおい、誰かを忘れちゃいねぇかい？」
「純平・・」
コイツは鈴木純平
謎の多い奴なんだけど頼りになるのは間違いない。
なんでも他のネコ達の話だと
気ぐるみを被った
人間じゃないか
という噂さえある・・
なんとも怪しい奴なのだ・・
「オレも久々に連れてってくれよ。
ここんとこ、暇で仕方がねぇ」
「いいよ。行こう
」こうして、トン子さんと純平と行くことに
「ああ今日もいい天気だね
」「ピクニック気分もいいが、
大きいやつ・・もいるんだろ？」
「うん。たしかＲＩＯちゃんよ
」「ああ、あのクソ雌火竜か」
「お、言うねぇ純平」
「まぁ、しょせん下位の雌火竜だろ？
卵を運ぶのが目的のクエなら、まず雌火竜を
やっちまおうぜ」
「ラージャー純平！」
千里眼の薬
を飲むと・・「うーん。。たぶん巣だね」
「よし急ごう。しかし・・
その薬どういう原理なんだ？」
「そりはね・・
」「ＵＢＵにゃん！見るにゃ！」
「ん？」
トン子さんの方に行くと・・
「いつも行けるとこがいけないニャ！！
いつも行けるとこがいけないニャ！！」
「そうだね。いつも行けるとこが行けないね」
そうなのです。いつも行ける所に巨大な岩があるのです・・
「ＵＢＵにゃん、この岩
ひっぱたいてみるニャ。
」「え・・？無理だよぉ」
「いいからやるニャ。昔っから壊れる壊れないと
都市伝説があるニャ」
「うーん。確かに聞いたことあるけど・・
そいじゃ・・よお！」
渾身の溜め３を一振り
ガイ～～ン
「いてぇ！！」
「ニャハハハ。やっぱり壊れにゃいね
」「もぉ、トン子さんたら・・手が痛い
」「おい遊んでないで行くぞ」と純平が巣の方へ。
と道中・・
「あ、いたＲＩＯちゃん
」「挨拶してくるにゃ
」「そうだね
」
こんちわ
「ギャー！」ＲＩＯちゃんが叫びます
「よし！トン子！お前は危ないから下がってろ！！」
「わかったにゃ
」「へぇ・・純平のやつ、やさしいんだ
今度あたちもやさしくしてもらおう」
「バカ言ってないで・・
ぐあああ！！
「純平！！」
雌火竜のサマーソルト
をもろに純平が喰らってしまったのです！「純平！！平気！？」
「オレにかまうな！
くるぞ！！」
「うん！！
あんたは絶対に許さないんだから！！
」
グッシャアア！
ドォォォォォン！！
「見たかバカ火竜！」
「油断するな！下位とはいえ
立派な竜だ！！」
「わぁああああ！」
ＲＩＯちゃん怒りの突進でピヨッてしまったあたち
「あたちに任せるニャ！」
と、もう一匹
のあたち、トン子さんの絶妙なフォロー
パカン！
「いてぇ！！」
「我慢するニャ」
「いてて・・あれ、ＲＩＯちゃんは？？」
「逃げたニャ
」「クソォ！下位のくせにぃ！
取り逃がしたかぁ！！」
と急いで巣の方に向かう途中の洞窟に降下してきたので・・
「ふぅ。さて素材は」
やっぱし下位の素材です・・
「さぁ行くぞ。依頼内容だと卵は崖の上と
海岸沿いにあるって言ってたな」
「うん、行こう
」崖の上の火竜の巣に行くとジャギィが三匹ほどいたので
卵の運搬に邪魔ならぬよう、ひっぱたいておくことに
「おいＵＢＵ！ここにあるぞ！」
「ほんと！？
あ、待って運ぶ前に強走薬飲むから」
「イェイ！一個目ＧＥＴ！
なんか、こういうクエもたまには面白いね
」「気を抜くなよ。運搬中が一番危険なんだからな」
「わぁってるって・・あれ」
「キャー！イノシシだぁ！
さっきまで居なかったじゃんよ！
」「雌火竜が死んだからな、
あわてて餌でも取りにきたんだろうよ。
さぁお前らの相手はオレだ！
きやがれ！！」
「わぁ純平、かっこいい～
」「喋ってないで前を見ろ！」
「はぁい
」
「わぁ！またいつも行けるとこが行けない！
しかもアイルーまでいる！」
そんなこんだ大騒ぎしながらも一つ目を納品して
二個目も順調にＧＥＴ！
「すっかり春だなぁ～
」二個目の卵も無事に納め、ラストの卵を取りに海岸へ
途中・・
「あれ、トン子さん、採取好きなのに
ハチミツは採らないの
」「あれは手が
ペチョペチョになるから
いらないニャ
」「なんだぁ・・ハチミツ採って欲しいなぁ
だって、あたちの夢は老後にハチミツ工場を建設すること・・
」「ＵＢＵにゃん、よだれが出てるニャ
」「はは。ごめんごめん
」そして・・
「よっしゃ！ラスたまＧＥＴ！」
「わぁああ
ＵＢＵにゃん、そっちにルドルスが飛んでいったニャ！」（写真右・見切れてるのがすっ飛んできたルドルス
）「わぁぁ！」
と、まぁ無事に三個目も納めクエストクリア！
「なんとか無事に終わってよかったニャ」
「そうだね。こういう運搬クエも上位とかでさ、Ｅ・Ｂ・ジョーとかがやたら出てくるのとかあれば面白いのにね
」「下位クエだとかバカにしてた割には、すがすがしい顔してるじゃないか」
「こういう汗も悪くないものね。
帰ったらコノハに謝ろう
」「それがいいニャ。コノハちゃん、あたちたちが
出かける前もギャーギャー泣いてたニャ
」「うん。謝る！
」「それはそうとＵＢＵ・・
報酬は何が貰えるんだ？」
「きっとレアな報酬ニャ
だからコノハちゃんはＵＢＵにゃんに
このクエストを勧めてたのニャ」
「それは言えるな。龍之（オトモの一人・4/8「峯山龍、討伐祭り」と婚約者・・の巻参照）
がよくゼニゲバクソ女と言ってるしな」
「む～
でもそうか、コノハはあたちがレア報酬好きなの知ってて・・」
「ちゃんと謝れば
分かってくれるさ・・」
「純平・・
」「さ、ＵＢＵにゃん報酬見てみるニャ！
」「うん！報酬、報酬
」
あのクソ女
コロス・・！
今日のオトモデータ～その２
鈴木純平
ネコ界に潜入捜査をしに来たギルドの工作員。
その変装技術は飼い主であるＵＢＵをも騙すほど。
ギルドでの親友を殺した凶悪犯を追っている内に
その男がネコに変装してユクモに逃亡していると知り
純平自身も扮装するに至る。
一部のオトモ達からは「アイツはマタタビに反応しない」
「ネコ臭くない」「動くものに反応しない」
「エサが自分たちと違う」「スマートフォンを持ってる」
「漢字が書ける」「ジュースを飲む時、ストローを使う」
等、ネコではないという噂が広まるが真相を知る者はいない。
果たして純平はこのユクモで友を殺し
ネコに扮装した凶悪犯を見つけ出すことは出来るのか！？
