星野之宣の傑作伝奇コミック、ヤマタイカ

沖縄の久高島から、古代の巫女の血を引く神子が、
古代のマツリを復活させるべく大活躍!

邪馬台国伝説を絡めた、奇想天外なエンターテイメントです。

なぜ今さら古代のマツリ?!と思ってしまうが、
怒涛のように進むストーリーは文句なく面白い!

神子率いる巫女集団の前に四天王は立ちはだかるわ、
奈良のXXが巨大XXになってしまうわ、戦艦XXXが復活するわ、
挙句の果てにXXXは大噴火!!!

そこまでやるか、神子?!

というわけで、伝奇コミック好きなら必読。
イリヤッド 、と聞いたら、
歴史好きの方なら、ホメロスの叙事詩「イーリアス」に関係あるの?
と思うでしょう。



イリヤッドとは、伝説のアトランティス、
そしてそれにまつわる人類の謎を追い求める
アドベンチャー・コミックです。

考古学好きならば、かならずはまる!

私もはまりました~!

なんといっても興味を引かれるのが、「人類の禁忌」と言われる謎です。

この「人類の禁忌」を人々に知らせないように、
秘密に近づきすぎた人間を抹殺する「山の老人」という
暗殺集団がでてくるんですが、
そこまでして守らなければならない秘密とは?

謎は最終巻になるまで明かされませんが、
これに関しては賛否両論・・・

イリヤッド全体のネタバレになっているのでもちろんここでは書きません。

ただし、キリスト教における神と人間との関係、
という概念をまったく理解できない方は、
この謎をまったく理解できないかもしれません。

なんであれ、非常によくできた考古学ミステリーですし、
また夢を追い求める人間を描く冒険ストーリーとも言えるでしょう。


のだめカンタービレ は、クラシック界を舞台にしたコメディですが、
単にギャグが入っているだけではなく、野田恵、
通称のだめのピアニストとしての成長物語です。

ひとつの特技以外には美人でもなく、とりえもない少女のサクセス、
といえば、ある意味少女漫画のパターンです。

エースをねらえ!やガラスの仮面もそうですよね?

しかし、のだめカンタービレ の特徴は、
そのヒロインがこれまでにないほどおバカである、という点。

部屋はゴミ溜めのように散らかり、風呂には入らず、
彼氏が服を脱いでいる場面を盗み撮り、
と常軌を逸しています。

そんな「ヘンタイ」のだめが、憧れの千秋先輩の影響もあって、
ウィーンに留学。

千秋先輩との気持ちの行き違いから、いきなり学校を休み、
巨匠シュトレーゼマンとともにロンドンの舞台に立つのがこの22巻。

コミックながら、
画面からのだめの個性的な演奏が流れ出すような感覚!

いまさらながら作者の画力に圧倒されます。

しかし、デビューで力を使い果たしてしまったのだめは、
ウィーンを離れてなぜかエジプトのカイロへ?!

のだめのピアニストとしての運命と
千秋先輩との恋はどの方向に向かうのか?

→のだめカンタービレ22巻DVD付き限定版