こんにちは、久田和弘です。今回も『北北西に雲と往け』の魅力について語りたいと思います!

「アイスランド」は、溶岩でできているため基本的に土は存在しません。そのため土のなかの栄養分を吸収して育つ草花や木々が育たず、雑草や苔ばかりが生えています。
また、この国の樹木はすべて土に這うように滑稽な姿勢で生えています。何故か?理由は、アイスランド独特の気候から自らを守るため。日照りが少なく、厳しい寒さと乾燥が支配する土地柄では、日本の植物のようにスクスク真っ直ぐのびていたら生きていけません。アイスランドで植物が生き延びる術は、曲がりくねり地面に一番近い姿勢になることのようです。

(そう考えると、日本の植物が”温室育ちのお坊ちゃま”なのに対し、アイスランドの植物は”野生の勘で生きるサバイバー”というかんじでしょうか。栄養豊富な土が多いためどこでも伸び伸び成長できる日本に対し、溶岩や岩石の隙間から乾燥と厳しい寒さにあおられ必死に生きようと這いつくばるアイスランド、なんて^_^)

自国の植物でさえも地にひれ伏すほど厳しい環境にあるアイスランドで、「温室日本」の学生が生きていけるのでしょうか?・・・いや、そもそも御山慧は、温室育ちなのか?
たぶん、答えは「NO」でしょう。
彼にはきっと、自分で人生を取捨選択するという、誰よりも「強い意志」があるのでは?それは決して誰かに追い込まれてしかたなく選んだものではなく、彼自身のなかにある「衝動」とともにここまで来た、誇るべき証なのかもしれない。

(久田和弘)