こんにちは!久田和弘です(^^)

帝国に攻め込まれあっけなく数百年の平和が崩れ去った皇国にできる唯一の抵抗は「これ以上被害が酷くならないよう努める」のみ。しかし、陸軍上層部は本音と建前づくりに躍起になり、命令系統はしっちゃかめっちゃか。

…そいてついに、新城率いる隊に対し「最悪の命令」が下されます…。

 

 

「この国を頼みます」

「西田少尉」
「はい」
「貴様の小隊は前進し三刻半追撃をくいとめろ」
『皇国の守護者』1巻59Pより
すぐ後ろから敵が迫っているとの報告を受け一瞬パニックに陥った隊にて、彼を率いる若菜中隊長が出した結論は「囮になれ」というものでした。
それを聞き怒りを露わにする新城。一方で、西田は淡々と上官命令を復唱します…。
ここは西田の見せ場でもあるのですが、同時に「新城の人間性が垣間見える」場面でもあります。1巻の冒頭にて、野党の命乞いに一切耳を貸さず銃殺したのに対し、仲間である西田に下された非情な上官命令には怒りをにじませる様子から、彼が単なる冷徹人間ではないことが推測されます。(マジで冷徹だったら平気で切り捨てそう…)
ここには、保身に懸命なあまり命令が遅れたせいで仲間を見殺しにせざるを得ない状況をつくりだした上層部への怒りも含まれているのでしょうが、それ以上に、西田への信頼や悲しみがなによりも重要である事実が、最後のやりとりから垣間見えます。
新城と最後の会話を終えた西田は、「あとは頼みます」と言い残し、颯爽と去って行きます。最後に「この国を」という一言を敢えて告げずに去って行く西田…そして次のページでは、「西田率いる小隊が帝国と戦闘中」との報告がはいり―――。