その家は
公会堂の向かいに
あった

山の上にある
その
家族を尋ねて
わたしは
兄と
兄の唖者の娘と
通う

二度目の時
そこに住む
家族は
留守

公会堂では
少女たちが
文化祭のダンスの準備
をしていた

その辺を
散歩して戻ると
誰一人
折らず
家も
公会堂も
閉じられていた

仕方が無いので
歩いて帰る
国道は
大型のトラックで
あふれ
大雨だった

交差点を
わたろうにも
車たちは
止まらない
困っていると
一台の牽引トレーラーが
ひっくり返った

その隙をついて
道を
わたる
雨で道は川になってしまった

とぼとぼ
あるいていると
兄が一人で
現れ
加藤さんが
一番金持ちだと
いう
おそらくそれは
唖者の娘を
預けた先の
ひとだ

そして
空は晴れた