湖面に一メートル

半分
ほどの幅がある
橋が
対岸まで
伸びている

欄干はなくて
高さは
水面

ほぼ同じ

そこを
歩いて行くのは
結構怖い
深い
湖底に
吸い込まれそう


コンクリートで出来た
丈夫な
だけど
なんだか
つるつと

すべりやすい

周囲の
高い山の景色に
見とれていると
きっと
脚を
踏み外すだろう

そして
そろそろ
わたりきろうとする
ころ
決まって
対岸から
ひとりの
女が
そろりそろり

そのひとは
ちょいとばかり
橋から
浮いているようにも見える
長い
スカートを
ひきずって
やってくる

すると
湖面にさざなみが
たちはじめる
風が
通るのだ

不安に
なったわたしが
歩みを
すすめる

やがて
彼女の
顔が
見えてくる

ああ
君だったのか