焼き鳥屋で
修行
するわたし

随分と若い
がらんとした店には
大将と女将

車屋のカウンターで
かわいこちゃん
から
携帯電話を
買う
その姿を叔父たちが
こっそり
見ていた
どうやら
わたしは
その娘と結婚
するようだ

店を後にして
外へ出ようとするが
螺旋階段

どこまでも続くばかりで
出口がない

広い通りの
どん詰まりには
三階建てのバルが
ある
ホールの奥の小部屋で
わたしは
黄金のバスケットボール

見つけて
屋根裏部屋に
隠した

ホールにもどると
ステージでは
ダンスレビュー
一番奥の席で立ち見をする
ステンドグラス

向こうから
潮騒の音が
聞こえた

通りに出ると
回転オルガン屋が
物悲しい
曲を
奏でていた


そうして
わたしは小さな宿にたどり着く
そこは
別れた
女房の実家
居心地がよくないの

散歩

郊外のゴルフ場の
クラブハウスに
たどり着く

こっそり
バスケットシューズの
紐を締めなおした
靴が
あんまり
大きかったから


外では
友人たちが
集い
おしゃべりをしていた
話題は
わたしが
どこかに隠れちゃった

ってこと