田舎で
友人と同級生が
やっている
店に
行った時のこと
:
彼女とは
中学高校と一緒
だったけれど
一度も
同じクラスになったことは
無かった
:
それで
彼女は殆ど
わたしのことを
おぼえていなかった
わたしは
おぼえてはいたが
やっぱり
おおよそ
四十年弱
も経ると
さすがに自分の想像とは
ちがった
姿形になるものだ
なぁ
と
改めて
思った
:
予想していたとは
いうものの
年月は
人間の相貌容貌を
変える
ものだ
細胞組織は
概ね
三年で入れ替わる
という
話を
何かで読んだ覚えがある
そのでんでゆくと
わたしも
彼女も
十回
生まれ変わって
いるわけだ
別人
と
言うほかあるまい
:
ところで
社会的には
ずーつと
なんのたれべぇ
と
いう同一の
個人で
あり続ける
個人的にも
俺
わたし
は
もう
昔のわたしでは
ないなぁ
よ
思っていたとしても
相変わらず
同じ人物
で
あることを
要請
されてもいる
:
自己同一性
なんて
の
作り話のような気が
するねぇ
毎日
名前を変えたり
好きなところで
ふらふら
生きられては
困る
ひとたちが
社会を
こしらえて
いるから
ね
:
まぁ
そういったことは
おくとして
彼女も
少しは
思い出してくれて
最後には
こんなことを
言いました
:
髪は白く成っちゃったかど
顔は
若いね
苦労してないから
かな
:
それは
わたしが
独身
だから
女房や子供
が
なくて
極楽トンボ
と
いうことかも
しかし
若い
といわれて
うしし
と
おもわない中年
おやじは
いない
へへ