COMICAZZ コミカス KOMIKASS by Xavier P Kwashima

終戦の日
ねぇ
お盆と言えば
怪談
近頃のTVって
深夜にそういうの放送
してるのかな

こどもの
頃は
そういうの
チビリ
そうになりながら
見てました

ということで
そらじゃ
わたしも怖い話を

母がある日
夢を
見ました

潅木が繁茂する小高い
草原に
ぽつねん

その大きな建物
そこに
いたのは
母と叔母と父
です
入り口のホール

右に曲がると
控えの間が
あり
さらにその奥に
小さな
扉のが並んだ
ところが
ありました

はその
控えの間の扉に
しがみついて
「俺は絶対はいらんぞ」
と叫んでいました
母が
奥の間を覗いてみると
叔母が
ひとつの小さな扉の前に
佇んで
「わたしここに入るの」

語りかけたのでした


にみたのは
これだけの
ことです
そして
それから数ヶ月が
過ぎました

冬の二月
その叔母が
脳溢血

急死

お通夜
告別式

終わり
最後のお別れ
火葬場
へと
着きました

母は
思い出したのです
ああ
夢で見た場所

そして中へ入り
叔母の棺を
焼却炉に

それは
夢で
叔母が知らせていた
あの
小さな扉
だったのです

この夢の
話は
そこに入らないぞ

言っていた
癌と闘病していた
父が
なくなったのが
叔母の
数ヵ月後
でした

これには
後日談があって
父の四十九日

法要直前に
従兄弟が
亡くなり
葬儀にわたしも
行ったのですが
その
火葬場が
叔母ときとおなじところで
母の
夢を追体験
するようで
不思議な感じが
したものです

みなさん
丑三つ時
には
鏡を
覗いては
いけませんよ
それはね