COMICAZZ コミカス KOMIKASS by 河嶋好太郎-kas-rev-9-12
それは
ずーっと昔のこと
カスタニーと機械ブタが
天文学者ティコ・ブラーエの
恋敵
ファウスト博士に
騙されて
サンチャゴ・デ・コンポステラへと巡礼に旅立った
15世紀末
遠きガリシアの果て
そこに行けば
万能パワー
黄金のホタテが待っている

もちろん
ファウストの話は完全無欠の
大法螺
そんなホタテなどあるわけがないのでした

そんなこととは露知らず
二人は
ハプスブルグ帝国の首都プラハ
から
テクテクと徒歩の旅へと
出たのです
(事の次第の詳細は「カスタニー巡礼篇」をご覧ください)
艱難辛苦?はたまた抱腹絶倒!

旅の途中
プロバンス地方の入り口
アルルの街外れで
ふと見かけたテント張りの占い小屋
よろずくだらないことが大好きの
カスタニー
早速そのジプシー女に旅の行く末を
占ってもらおうと
したました

その女
銀貨一枚で
不思議の水晶玉に彼の未来を映し出し
あーでもない
こーでもない

アドバイス
お間抜けな彼はただただ
感得して
目を見張り耳を傾けるばかりです
そして最後には
その女
ズバリ予言をして
「きっとあなたは教会の囚われの身となる」
「俺は無神論者だ!」
「まぁよろしい、その災厄から逃れる法を伝授しましょう」
といって彼女がとりだしたのは
なんと
黄金に光輝く
ホタテ

血の巡りの悪いカスタニーも
抽象的なる予言は
判らずとも
この具象にはピンと来たのでした
「おお、ホタテ」
「そうジャ、このオロ・サンジャックこそが、そなたの命を救いますぞ!」
「して、いかがいたせば」
「銀貨3枚でお譲りいたします!」
「然り」
というわけで
手に入れたオロ・サンジャック
得意げに
機械ブタに見せますと
「旦那、そりゃ金メッキですぜ!
しかも
オロ・サンジャックはサンチャゴ・デ・コンポステラにしか
無いんですよ!」
「いや、まさに黄金のホタテだ
どっからどーみたってそうにちがいない!」
ひらたく言って
カスタニー氏
弱いおつむで
また
騙されたというわけで

これがそれ
ポルコが教会島よりカスタニーを救出したおり
彼が教えられました
未来も垣間見えるという
黄金のホタテ
由来の条でございます
どこからどう見ても
まがい物
キッチュ
ばったもの
だっったはずの
ホタテ貝
俄かには信じられないポルコでは
ありましたが
フサインより聞きにたる伝言に誤り無く
事進みて
眉唾ながらも信じたのでした

かくて邂逅の二人でしたが
ポルコは現代に帰還してしなくてはならない任務があり
一方の
カスタニーはどうしてもクレメンス8世にうまいこと手玉に取られたのが癪の種
復讐心に燃え盛っています
積もる話もなさぬまま
また
お別れと相成り
その際に残したカスタニーの言葉が
「今度は、天空に輝く星で会おうぜ!」
でありました