それは
ずーっと昔のこと
カスタニーと機械ブタが
天文学者ティコ・ブラーエの
恋敵
ファウスト博士に
騙されて
サンチャゴ・デ・コンポステラへと巡礼に旅立った
15世紀末
遠きガリシアの果て
そこに行けば
万能パワー
黄金のホタテが待っている
!
もちろん
ファウストの話は完全無欠の
大法螺
そんなホタテなどあるわけがないのでした
・
そんなこととは露知らず
二人は
ハプスブルグ帝国の首都プラハ
から
テクテクと徒歩の旅へと
出たのです
(事の次第の詳細は「カスタニー巡礼篇」をご覧ください)
艱難辛苦?はたまた抱腹絶倒!
の
旅の途中
プロバンス地方の入り口
アルルの街外れで
ふと見かけたテント張りの占い小屋
よろずくだらないことが大好きの
カスタニー
早速そのジプシー女に旅の行く末を
占ってもらおうと
したました
・
その女
銀貨一枚で
不思議の水晶玉に彼の未来を映し出し
あーでもない
こーでもない
の
アドバイス
お間抜けな彼はただただ
感得して
目を見張り耳を傾けるばかりです
そして最後には
その女
ズバリ予言をして
「きっとあなたは教会の囚われの身となる」
「俺は無神論者だ!」
「まぁよろしい、その災厄から逃れる法を伝授しましょう」
といって彼女がとりだしたのは
なんと
黄金に光輝く
ホタテ
!
血の巡りの悪いカスタニーも
抽象的なる予言は
判らずとも
この具象にはピンと来たのでした
「おお、ホタテ」
「そうジャ、このオロ・サンジャックこそが、そなたの命を救いますぞ!」
「して、いかがいたせば」
「銀貨3枚でお譲りいたします!」
「然り」
というわけで
手に入れたオロ・サンジャック
得意げに
機械ブタに見せますと
「旦那、そりゃ金メッキですぜ!
しかも
オロ・サンジャックはサンチャゴ・デ・コンポステラにしか
無いんですよ!」
「いや、まさに黄金のホタテだ
どっからどーみたってそうにちがいない!」
ひらたく言って
カスタニー氏
弱いおつむで
また
騙されたというわけで
・
これがそれ
ポルコが教会島よりカスタニーを救出したおり
彼が教えられました
未来も垣間見えるという
黄金のホタテ
由来の条でございます
どこからどう見ても
まがい物
キッチュ
ばったもの
だっったはずの
ホタテ貝
俄かには信じられないポルコでは
ありましたが
フサインより聞きにたる伝言に誤り無く
事進みて
眉唾ながらも信じたのでした
・
かくて邂逅の二人でしたが
ポルコは現代に帰還してしなくてはならない任務があり
一方の
カスタニーはどうしてもクレメンス8世にうまいこと手玉に取られたのが癪の種
復讐心に燃え盛っています
積もる話もなさぬまま
また
お別れと相成り
その際に残したカスタニーの言葉が
「今度は、天空に輝く星で会おうぜ!」
でありました