聖庁のとある階段で、教皇猊下に
枢機卿がみみうちをいたします

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「猊下、今回のアヴィニョン御訪問ですが、不穏な
うわさが流れておりますが。」
「枢機卿、わたしが決めたことでございます。
変更はございませんぞ。」
「しかし、密使の報告によれば、カタリ派の残党
どもが謀りごと、とのことでございます。」
「かれらは南フランスの地より一掃
されたはずではありませんか。」
「おおせのとおりではございますが、
われら人間ゆえ完全には。」
「ふむアルビの異端がいまだ?」
「そのようで。」
「警護になにか不安でもございますかな?
スイス人傭兵がいるではありませんか。」
「そうではございますが、あえて危険を冒すのは、、」
「御助言ありがたきこと、ですがな枢機卿、
わたくしの心は変わりませぬぞ。」


この頑なともいえる教皇のアヴィニョン訪問。
実は自らの裁断によるジョルダーノ・ブルーノ火刑の当日、
ローマにいたくないという、ただそれだの理由なのでした。
教皇も地動説の正しさを感じていたからでしょうか。


つづく