ベルンを訪ねたフサインと
アブドラのふたり

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「ご苦労だったね、君たち。」
「いえいえなんの、これしきのこと。」とフサイン。
「快晴続きでしたから、なんの苦労もありませんでした。」
アブドラも答えます。
「でカスタニー殿のあのうわさは、如何に?」
「レイモン様、どうやら本当のことのようです。
なぁ、アブドラ。」
「確かに。われわれベルンにてマドレと申す魔女に、
じきじき会いまして聞き及びましてございます。」
「ほう魔女か。」
「左様で殿様、彼女が申しますにカスタニー殿たしかに
人の身ながら空を飛翔いたすとのこと。」
「うむ、そうとなれば迷いはない。
カスタニー殿に,ぜひとも願いたてまつろう。

「しかし、いくら飛ぶとはもうせども、お一人で
如何なるものでしょう。」フサインは不安です。
「教皇には多勢の従者・傭兵がついておりますで。」
アブドラも同じく。
「いや、安心せい。きっと成就いたしてくれるに相違ない。」

子爵のこの確信はどこから?
やはりカスタニーは人を殺めるねばならない?


つづく